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■ふりふり! (ねこうら)

★まんがデーター [9/15]
・絵   :■■■□□
・話   :■■□□□
・独創性:■■■■□
・属性 : 成年・フリル
・おまけ: あとがき、おまけ絵。
・その他: 初単行本、カラー(4P)、短編×9。
            
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「ねこうら」センセの「ふりふり! -Frill Dress & Frill Princess-」です。

おつかれさまですぅー。
だいぶ仕事がおしたので、本日はちょろっとだけでごめんなさい。
こちら、「ふりふり! -Frill Dress & Frill Princess-」は「ねこうら」センセの初単行本。
タイトル・↓表紙そのまま、フリル満載な内容でした
…なにげに、それに釣り上げられたひでるさん。
ああ、いろいろダメになっていくような気がします(笑)

早苗ちゃん、先生
※左:早苗ちゃん、右:家庭教師の先生。
 まぁ、家庭教師ではあるんですが、あんなんで先生なのですよ。しかも…。

しかし、ほぼ全編そんなんなので、”さぞ作画は大変だったろう”と感じました。
HPに書かれていましたが、やっぱりセンセ自身お好きみたいですね。
なにはともかく、お疲れ様でした。
ただ、それがため、実にターゲットのわかりやすい、個性豊かな単行本に仕上がっております。
全て短編という構成で、お話はラブコメ……いや、コメディー描写は薄いから恋愛モノという方が正しいですかね。
成年漫画らしく、どちらもあっさりとえっちに持ち込まれておりました。

さて、↓表紙・裏表紙をよ~く見ると、なにげに”股間あたりに違和感のある方”がちらほら伺えると思います。
気付いた貴方、そうなんですよ。
収録では、「私の天使」、「砂糖菓子の秘密」、「ボディ・ガード」、「せんせいあのね」という4話がふたなり漫画なのでした。
このネタは人を選ぶので、苦手な方はご注意下さいませ。
…とか書いてるひでるさんもあまり好きではありません。
うーん、何がいいのか理解できないんですよねー。
ただ、読んだ限りでは、どちらも“見栄えの良い男性役”みたいな風情で描かれておりました。
単純に、成年漫画に便利なおまけがついてるだけ、という(笑)
可愛らしいキャラばかりで、どことなく百合漫画ちっくな色もありますね。

百合漫画ちっく
※短編「私の天使」より。
 百合漫画ちっくな二人です。↑上の二人もそうですが、便利なおまけをお持ちです(笑)

ほか、カラー原稿で始まる冒頭漫画「既成事実彼女」
ツインテールな「江崎」さんからの、脈絡がまったくないラブラブえっち漫画ですね。
作中の「森永」くんも最後まで疑ってましたが、それは読み手であるこちらも同じこと。
交通事故みたいですよ。

↓表紙でもっとも目立っている「リカ」ちゃんの「チョコレートオルタナティブ」
喫茶店(…なのかな)で働いている「リカちゃん」なんですが、こちらの制服は収録でもトップクラスなふりふりっぷりでした。
見ていていかにも大変そうなんですが、最後までコレを脱がさなかった「ねこうら」センセはさすが。えらい!
お話としても、これくらいのゆるーいラブコメがちょうど良いと思いました。
次巻もふりふりしていくのかなぁ…。

江崎さん、リカちゃん
※左:江崎さん、右:リカちゃん
 ラブコメちっくなのはこんな感じです。ふりふりですよ。

強い線でくっきり濃い目。
丸い目と幅広な輪郭、さらに丸く大きな胸も特徴なんですが、ややバランスに影響してしまっているような絵も見受けられました。
属性「フリル」ということもあり、ページ全体はごっちゃり気味です。
コマのぶち抜き多く、えっちシーンは派手でした。
わざわざ説明するまでもないですが、癖はかなり強いので人を選ぶでしょう。
判断には、おおよそ↓表紙そのままで良いです。
センセ独自なカラーがよく出ており、多少の差はあるものの初単行本にしては安定していました。

どことなく、「ゆずぽん」センセの絵が似ているかなーって読んでいる時には感じておりました。
先ほどあらためて比較したら…全然違いましたね(笑)
なんというか、気持ち、雰囲気などは近いものがあると思います。

ふりふり!

ふりふり! (いずみコミックス)


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tag : ラブコメコメディーツインテール百合漫画

■てぃんくる☆マイスターきらは (七瀬葵)

★まんがデーター [4/15]
・絵   :■■■■□
・話   :□□□□□
・独創性:□□□□□
・属性 : ファンタジー・魔法
・おまけ: あとがき、4コマ、設定ラフデザイン集。
・その他: カラー(8P)、現在は1巻まで発売中。
            
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「七瀬葵(ななせ・あおい)」センセの「てぃんくる☆マイスターきらは 1巻」です。

こちらは買う前から大方の予想がついておりました。
過去に、当ブログにて「HEAVEN」を紹介した際もいろいろ書かせて頂きましたが、こちらもほぼ同じ。
熱狂的なファンの方か、あるいは魔法少女好きな方向けですね。
ひでるさんくらいの軽いファンの方は、見送るのも手だと思います。
…最近、こんな書き出し多いような気がしますね(笑)
毎度ながら、センセ、およびファンの方、ごめんなさい。
これから正直な感想を書かせて頂きます。

魅月・きらは01
※おまけ01:魅月さん・きらはさん
 ちょっとアブない雰囲気ですね(笑)

主人公「星祭きらは」は聖ウィスター学園に通う中学2年生。
兄「星祭瞬哉」は時空(とき)のマイスターの称号を持つ有名人。特殊な役割があるという、学園で5名だけの稀有な存在でした。
彼に憧れる「きらは」は、ある夜突然現れたフェニックスの雛鳥「ふぇにたん」によって、「ティンクル・マイスター」に選ばれてしまったのです。
地球の均衡を保つため、闇の力「オーブスプライト」を制圧すべく戦うこととなってしまうんですが…「きらは」は単独では力不足なため、変身できないのでした。
かなり大雑把ですが、だいたいこんなん。

ああ、もう、どこかで見たようなお話・光景の連続
…デジャヴ?
某魔法少女漫画から、この手のキャラは↓ああした服装(※表紙参照のこと)ってのが定着してしまいましたね。
ちなみに、変身後もそれと似たり寄ったり。
ほか、「ムーンリット・マイスター」の友人「真白魅月」さんや兄「星祭瞬哉」、マスコットキャラなども含め、実に王道な配置でした。
新鮮味は皆無です。

星祭きらは
※主人公「星祭きらは」です。
 変身後の服装は色々変わるそうです。うーん…。

さらに、ストーリーはいつもの如く、緊張感に欠けたのんきな展開。
冒頭の星に祈っているのはいいとしても、「星空がウインクした!?」という台詞で、脳内での評価が確定しちゃいました。
掴みというべき冒頭1話はそんなん、続く各話もさしたるひねりなく、ありがち。
…ああ、こりゃだめだ。
心がコーヒー色に染まったひでるさんでは、ただ脱力するだけ。
非常に表現し辛いんですが、「七瀬葵」センセの漫画は、なんだか”多角形のタイヤで走っている”ような風情なんですよ。
がたがたしてるの。
読んでいて、まっったく引き込まれません。

魅月・きらは02
※おまけ02:魅月さん・きらはさん
 あるいは、百合漫画っぽい要素がもっと強くなれば…。

とりあえず、この世界で魔法が珍しいものなのか、ある程度認識された存在なのか、あちこち描写が中途半端なのでよく分かりません。
1巻後半のいきなりお風呂へ入るシーン前後はゆるゆるさ加減が爆発。
こりゃ、単なるサービス目的(←そんなに目に優しいものでもなかったですが)ですね。
さらに続く戦闘シーンでは、ほぼ変身したてだというのに、魔法を自在に使いこなしている「きらはさん」が変。
また、単独では変身(フェイズ・アップ)できない、というのがオリジナリティだと思っていたら、あっさり変身しちゃってたし…。
この娘も、凄いのか、そうでないのか、努力した結果なのか、素質があるのか、まるでよくわかりませんでした。

しっかり丁寧な線のこざっぱりとした絵柄です。
可愛らしい縦長の目と、卵型にあいた口が特徴。
やっぱり、平べったい印象がありますね。
普通は逆な方のが多いんですが、イラストで活躍しているだけあって白黒絵よりもカラー絵のが巧い方です。
大変だとは知ってますが、全編カラーだったら良かったかなぁ。
見せ方などを含め、人を選ぶかもしれませんので気をつけて。

お話がよくないのか、見せ方がうまくないのか、単にひでるさんが合わないのか。
…うーん、合わないんでしょうねぇ(笑)
このブログは”二十代後半…より上の人へのオススメ漫画”というコンセプトですが、そんな方は見送った方がいいと思います。
他に良質の漫画はごまんとありますから。

てぃんくる☆マイスターきらは 1 (1) (角川コミックス・エース 197-1)てぃんくる☆マイスターきらは 1 (1) (角川コミックス・エース 197-1)
(2008/01/26)
七瀬 葵

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tag : ファンタジー百合漫画魔法少女

■うそつきなきみ。 (大波耀子)

★まんがデーター [11/15]
・絵   :■■■■□
・話   :■■■■□
・独創性:■■■□□
・属性 : 成年・ラブコメ
・おまけ: あとがき、あとがき漫画。
・その他: カラー(4P)、短編×11
     (うち「うそつきなきみ。」×3、「ウェービーハニー」×2)
            
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「大波耀子(おおなみ・ようこ)」センセの「うそつきなきみ。」です。

こちらは、↓表紙でだいぶ損をしているのではないかなぁ…。
わかんないけど。
先のブログでも書いたように、週末・書店の日は大量購入した関係で、ほぼ勘そのまま手にしていたひでるさん。
そんな訳で、なぜこの本が現在手元にあるのか、記憶にありません。
もし失敗だったら激しく後悔していたところなんですが、これがびっくり好みな絵柄なのでした。すごいですね。
はっきり言って、カラーより白黒絵の方が段違いに良かったですよ

真希ちゃん、菜絵さん
※左:真希ちゃん、右:菜絵さん
 こーんな顔してえろえろな「真希ちゃん」なのでした。

さて、せっかく絵柄の話題が出たので、そちらから。
↓表紙・巻中のカラー絵はセンセの独特な絵柄も手伝って、色がべったりと濃く、くどくどしい感じ。
単純に表紙なら、2冊目の単行本「やさしくしてね」のが良いですね。

くっきりとした線で、正確にさらりと流したような風情。
一瞬、乱れているようにも見えるんですが、これがしっかりと安定しているのです。
まつげなど目に力があり(※特に可愛らしい系統の女性キャラ)、さらさらと艶やかな髪の毛が特徴。
あっさりとしているようですが、描き込みはきっちり。
小物なども、比較的よく描かれる方だと思いました。
はっきりとした初出はなかったですが、最近の漫画ばかり(みたい)で全体の安定感もあります。
判断は難しいですが…、↓表紙にいくらかプラス点でいいでしょう。
癖のある作画ですけれど、万人に好かれるような雰囲気も感じました
イーシャンテン(一向聴)、ってところですかねぇ…。
並べると全然違いますが、どことなーく「染谷美帆」センセを思い出しました。

単行本としては、3冊目となる「大波耀子」センセ。
表題作を基本とした、短編集になっております。

さっそく、メインの「うそつきなきみ。」から。
基本的には、主人公の高校生「黒川三太」くんと後輩である「真希」ちゃんのカップル話。
1話「うそつきなぼく」では、「真希ちゃん」の意外な性癖と保健室でのえっち。
続く2話「ひみつの恋」では、やっぱり「真希ちゃん」の性癖が発端となって、お兄ちゃんとのえっちへ流れます。
なにげに、1話目にあった、”なにゆえ弁当で体調が崩れてしまったのか”がよく分かる内容になっていました。
そして、幼稚園からの腐れ縁である「春日歩」さんが登場する3話「period」は、ちょっと切ないシリアスちっく話です。
この構成も少々意外。…もしかして、まだ続くのかなぁ。
それぞれ少しづつ交差する部分があり、続けて読むことでより深く理解できるようになっていたのが良かったです。

可愛らしいわりに、”大人のおもちゃ”なんぞを仕込んで学校へ行ってしまう、実に大胆な「真希ちゃん」
微かな振動音からそれが露見して、えっちへ流れるスタンダードな展開が1話目。
ここはありがちですね。
で、外がそんなんであるなら当然家でやっていない筈もなく、お兄ちゃんに指摘されてどうのというのが2話目なの。
わざとじゃないもん
とか言っている場合ではありません(笑)
登場するお兄ちゃんは成年漫画に珍しく、”ぎりぎり”ですがちゃーんと一線を守っておりました。
……あれはセーフ…なのかな??
こちらは、台所に立つ「真希ちゃん」を後ろから確かめる(←何を?)というシーンが実にえっちでしたよ。
しかし、カルピスで炊いた米って、どんな味がするんだろうか。

松枝さん、田村さん
※左:松枝さん、右:田村さん
 こんな感じに出迎えてくれたらいいですね。いいお嫁さんになれそうです。

もうひとつ、「ウェービーハニー」は天然パーマな「松枝」さんの連続話。
ヒロイン「松枝さん」はくるくるな天然パーマがため、ちょっぴりクラスでからかわれていました。
それに、毎回茶々を入れることで助けてくれていたのが、隣に座る「春川」くんだったのです。
一大決心をした「松枝さん」はストレートパーマをかけるんですが、肝心の「春川くん」は大した反応ではなかったのです。
大ざっぱですが、そんなお話。

見た目が変わったからって、急に態度を変える方が酷いんじゃねェかと思ってさ
とか言われてしまう、ラブラブ話ですよ。
「松枝さん」よかったですねー。
こちらも大人しそうな外観に似合わずえっちな娘さんで、1、2話どちらも積極的に誘っておりました。
特に、2話「ウェービーハニーはお年頃」にて、自宅へ招いた際の「松枝さん」はえっちでした。
ページめくって、いきなり刺激的な服装になっていたのにちょっと驚きましたよう。

葉月さん
※おまけ:「葉月お姉さん」です。
 …荒れてますね。からみ酒です。

ほか、学生時代から通っていた馴染みの定食屋「たむら」で働く、クラス生徒「田村」さんとのラブコメ「教え子注意報」
彼女の割烹着姿もいいですが、ラストの楽しく・微笑ましい感じがいいですね。
ありがちネタではありますが。
「太一」くんと姪である「菜絵」さんの「ヴァージン★エクスプレス」
なんと言っても、じわじわとえっちへ流れる描写が素敵です。
特に手のアップ3コマはまるで映画みたいでした。
ひでるさんはこんなんも好きです。

妹と共用(※5人兄妹なので)なため、ぱっつん・ぱっつんなスクール水着を着る「兼本綾」さんとの「ケチじゃないもン!」、アルコール入って暴れる従姉「葉月」さんと面倒見のよい「冬至」くんの「終わらない恋」、ちょっと毛色が異なる「お嬢様と僕」など、コメディーと適度なシリアスを描ける漫画家さんでした。
この2ジャンルをきっちり表現できるというのは強いですね。
今後も、というか、前単行本をふらふら探してみようと思います。

うそつきなきみ

うそつきなきみ (MMコミックス)

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tag : ラブコメコメディースクール水着天然パーマ

■AliceQuartet OBBLIGATO (藤枝雅・源久也)

★まんがデーター [12/15]
・絵   :■■■■■
・話   :■■■□□
・独創性:■■■■□
・属性 : キャラ企画・デザイン
・おまけ: 登場人物紹介。
・その他: 原作「MooNPhase」、カラー(24P)、
      イラストストーリー×5、漫画×8(1話番外編)
            
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「藤枝雅(ふじえだ・みやび)・源久也(みなもと・ひさなり)」両センセの「AliceQuartet OBBLIGATO[アリスカルテット・オブリガート] 」です。

いきなりなんなんですが、ぜんぜん詳しくはありません。
毎度のごとく(笑)
まぁ、よく知ったファンは黙っていても購入するでしょうから、初見の方向けに素人意見でいいのかな。
そんな感じでご覧下さいませ。

AliceQuartet
※「AliceQuartet」の4名です。

こちら「AliceQuartet」については、実は多少だけ見知っておりました。
よくまとまった小奇麗なイラストと、特徴的な白黒の服装で目立っていたのですよ。
ただ、それがなんなんだか知らなかったのねー。
ひでるさんは小説かゲームなんかだと思っていました。

駆け出し服装デザイナーである「藍原まきの」、「十和田悠希」、「楠瀬文」、「織倉翠夏」の4名。
彼女らの活動するブランド名こそが「AQ」こと「AliceQuartet[アリスカルテット]」なのです。
また、武蔵野には古い教会を改良した同名の洋服店「AliceQuartet」があり、4名は日夜そちらで洋服を創っているのでした。
だいたいそんなん。

「十和田悠希」、「織倉翠夏」、「楠瀬文」
※左から「十和田悠希」、「織倉翠夏」、「楠瀬文」です。

そうした設定をもったキャラクター企画こそが、「AliceQuartet[アリスカルテット]」
今回の単行本「AliceQuartet OBBLIGATO」は、企画の一端なんですね。

漫画としては、4名それぞれの日常とか、デザイナーとしての苦悩などが楽しくも真剣に描かれております。
発端がそうした企画であるため設定がしっかりしており、お話も非常に丁寧に描かれているような印象。
逆に言うと、”仕事に情熱を傾ける女の子らの平凡な日常を描く”ということが基本になっているので、ストーリーでの際立つコレ、というものには欠けていると思います。
…ええと、別に悪い意味ではないんですが。
微笑ましい光景を眺めるような風情なので、そんなんが嫌いな方は避けた方がいいかもしれません。
まぁ、キャラ企画からのコミックス化なので、これで良いのでしょう。
ひでるさんとしては、もう少し百合漫画っぽくても良かった(※登場人物は女性ばかりです)かなぁ、と。
オーナー「御厨幸乃」さんの出番がもう少しあったなら…。

オーナー「御厨幸乃さん」
※オーナー「御厨幸乃さん」
 唯一、世界を百合方面へともっていける方です。

イラストストーリーの漫画部分、番外編などのコメディー部分は絵の雰囲気からして「源久也」センセがメインなのかな?
(↑違っていたらごめんなさい)
そちらも適度な崩し具合で、イメージを損なうことなく、楽しく描かれておりました。
これがあるからこそ、漫画としての幅が広がっているように感じます。

また、それぞれがデザイナーということで、服装や小物については↓表紙そのまま凝っておりました。
このあたりのビジュアル的なものは企画の核というべきポイントですから、さすがにまったく問題ありませんね。
そうしたデザイン的なものがお好きな方は、見ていてほわわーとなるに違いありません。
どっちかというと、こういうのは女性のが楽しいんじゃないかなぁ。

藍原まきの
※「藍原まきのさん」です。
 ちょっと小さいですが、左から前半・後半・番外編のまきのん。

しっかり丁寧な線のバランス良い絵柄。
”白と黒に彩られた少女達”とか帯に宣伝文句がありましたが、ベタ・トーンなどの色合いは適度な具合です。
特に服装・髪での黒は、ページ全体を引き締めておりました。
「藤枝雅」センセはイラストでのお仕事も多いだけあって、単独・カラーなどの絵は抜群に巧かったです。
世界観もしっかりと固定されており、それぞれ目を引くものになっていると思いました。
さらに、漫画でのお仕事も多く手掛けているためか、よくイラストレーターの方にありがちな”強弱ある作画”にもなっておりません。
全体の安定感は非常に高いものです。
ただ、後半のがより綺麗な線でしたけどねー。

以上、位置付けが微妙な単行本なので、読み手を選ぶと思います。
初見の方は、雰囲気そのままな↓表紙での判断で問題ありません。
ちょっとでも気になったなら、「AliceQuartet」のHPなどで色々見れますんで、お試し下さいませ。


Alice Quartet OBBLIGATO (角川コミックス)Alice Quartet OBBLIGATO (角川コミックス)
(2008/01/23)
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tag : 百合漫画コメディー

■Throwing Heart (昭嶋しゅん)

★まんがデーター [8/15]
・絵   :■■■■■
・話   :□□□□□
・独創性:■■■□□
・属性 : 成年・野球
・おまけ: あとがき、カバー裏にキャラ紹介。
・その他: カラー(6P)、全て表題作(8話収録)、
       現在は1巻まで発売中。
            
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「昭嶋しゅん(あきしま・しゅん)」センセの「Throwing Heart [スローイングハート] 1巻」です。

過去に「ふぁーすと いんびてーしょん」を紹介している「昭嶋しゅん」センセ。
発売表の時点で、1巻という巻数表記に気付いておりました。
ひでるさんは「一般系でも書かれたのかなー」とかぼんやりと思っていましたが…なんとこれが成年単行本。
しかも、野球をネタにしているという、珍しいスポーツ系えっち漫画なのでした。

巨人・近鉄の1989日本シリーズのDVDを所持している、野球好きなひでるさんは帯文句に期待したんですが…。
ごめんなさい、今回の内容はちょっと好意的でないものとなってしまいました。
そういった文面が苦手な方は、ここで御遠慮下さいませ。
(※センセ、およびファンの方、ごめんなさい。これより正直な感想を書かせて頂きます)

「寺田茜音」、「長嶺優佳」
※左:投手「寺田茜音」、捕手「長嶺優佳」
 1巻では眼鏡の正捕手「優佳さん」が出ずっぱりでした。えっち回数も最多です。

とりあえず、「Throwing Heart [スローイングハート] 1巻」の導入ストーリーから。
女子硬式野球部に入部した主人公「寺田茜音」さん。
”人に向って投げるのが初めて”という超初心者でしたが、その球はやたらにスピード早く、三塁手の部長「神田純美」さんもまともに受けれないほどでした。
チームの正捕手「長嶺優佳」さんは、そんな「茜音さん」のフォームより、過去に投手として在籍していた先輩(※茜音さんの姉なんですが)を思い出すのでした。
入部したての1年生が才能の片鱗を見せたことで、チーム全体は少しづつ変わっていくのです。
…おおまかにはそんな感じ。

基本的に野球漫画ということで、キャラ数は当然ながら多く、初登場時には親切にそれぞれ紹介がついてました。
登場と同時のコメントはポジション紹介程度ならいいんですが、なんとなく文字だけでキャラ紹介を済ませているようなのが、ちょっと気になります。
例えば、「がんばり屋さん、努力で補うタイプ」とか書かれても、こちらは設定資料を見ているわけではないですからね。
言葉だけで”凄い人”みたいに書かれても薄っぺらく、冷めます
そんなん漫画内の描写で伝えないと。

また、正ヒロインである「茜音さん」は雑用を嫌がったり、勝手な球種を投げたがったり、新人のわりに生意気な描写が目立ちます。
体育会系の掟を叩き込む必要がありますけど…
という「優佳さん」の台詞は的を得てますね。
さらに、内角攻めでどうの~というエピソードも、コロコロと一定しない感情がためにコメディー色が強く、シリアスっぽくなった雰囲気を台無しにしておりました。
今回単行本ではえっちシーンもなく、外観に特徴なく、性格もそんなんなのでキャラとしての魅力が弱いのです。
はっきり言って、正ヒロインとしては微妙

「藤井貴峰」、「仲野マリーナ」
※左:外野手「藤井貴峰」、右:一塁手「仲野マリーナ」
 特徴あるお二人をチョイスしました。「貴峰さん」はポニーテールが可愛らしいですね。

そのえっちシーンについても、登場する皆さんは他人の秘め事に無関心で、たとえ現場に出くわしたとしても「あれね」程度で気にする風がなく、あっけらかんとしておりました。
もっと困ったり、恥ずかしがったりした方がシチュエーションとしては良いと思うんですけれど…。
体育会系なのにオープン過ぎるんですね。
また、お話と並行して展開されるのも流れを阻害しているだけに感じ、邪魔な時さえありました
(※まぁ、ないとこれまた困ったこととなるんで厄介なんですが)

確かに、本編ストーリーと数多いキャラの紹介、成年漫画のお約束までを同時進行させるのは非常に困難なことでしょうけれど、そのあたりの中途半端さがお話の質を大いに低めているように感じました。
えっちを通じて伸び悩んでいた選手を立ち直らせる「肉弾アスリー島/米餅昭彦」のような熱血系でなく、「一撃悩殺サツキ先生/じゃみんぐ」のようなえろえろ展開でなく、試合に負けると大変なこと(?)になってしまうでもなく、コーチに調教されるわけでもなく、ラブコメでも、百合漫画でもありませんでした。
現時点では、何を訴えたいのかよくわかりませんね
これが1、2話程度ならいいんですが、1冊にまとまった時点でこんなんでは辛い。
たとえ2巻以降で劇的によくなったとしても、読者はそこまでついて来てくれるかなぁ…。

しっかりとした線のバランスよい絵柄。
どちらかというと全体はあっさりしており、濃淡については適度です。
ぷにぷにとした横に広い輪郭と楕円な口が特徴のキャラ絵は非常に可愛く、人数が多いキャラの描き分けもしっかりされておりました。
なによりもコメディー時の崩しは抜群に巧く、特に「昭嶋しゅん」センセの特徴である”三段オチ”はこちらでも健在でした。
安定感もあり、作画面についてはまったく問題ないでしょう。
↓表紙で手に取った方なら、その点については裏切られないと思います。

期待が大きかっただけに、どうしても批判っほくなってしまいました。
絵が好みな系統であるだけに、残念な結果です。
初の長期連載にしてはちょっと扱うものが手強過ぎたかなぁ…。

スローイングハート

Throwing Heart 1 (1) (セラフィンコミックス)

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tag : ラブコメコメディーポニーテール百合漫画

■MAMAMA 初回限定版 (飛龍乱)

★まんがデーター [11/15]
・絵   :■■■□□
・話   :■■■■□
・独創性:■■■■□
・属性 : 成年・近親
・おまけ: あとがき、作品解説。
・その他: 短編×12(うち「MAMAMA」×7、「カテイのキョウシ」×2)
※初回限定版はドラマCD「HA-HA」つき
            
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「飛龍乱(ひりゅう・らん)」センセの「MAMAMA 初回限定版」です。

うっすらとした記憶に、「すえひろがり」センセの新刊が発売されるということがあり、本日はそちらメインで期待して書店を訪れたんですが…見当たらず。
よくよく確認したら、発売は29日でした。
それがためか、どうか、CDつき初回版を既に持っている「ボクノアイジン/艶々」の通常版をうっかり買ってしまいました(笑)
ああ、お馬鹿さん。
だってー、表紙の「真田みずえ先生」が良かったんだもーん。
…というか、本日は一瞬の判断(?)で次々と積み重ねてましたから。冊数もかなりあったので。
おそらくは、よく確認しないまま、「艶々」センセのお名前だけに反応したのでしょう。
まぁ、毎度お馴染みひでるさんの失敗談はここまでに。

翼くんの母親
※翼くんの母親です。
 出ずっぱりでしたが、しっかりとしたお名前ないんですねー。

こちらも初回限定版にはドラマCDのつく、「飛龍乱」センセの「MAMAMA 初回限定版」なのでした。
最近は非常に多いですね、CDつきの漫画って。
こちらの「飛龍乱」センセは、アニメや映画のレビュー「ときどき日記」が面白いので、よくHPに行くんですが…なんと単行本はこれが初見。
(※批評が的確で、かつ読みやすい文なのでオススメです。レビューのお手本にさせていただいてます)
正直なところ、あんまり好きな絵柄ではなく、見送っていたんですね。
ただ、以前から気にはなっており、オマケがつくという切っ掛けもあったので、手にとってみました。

まず、初回だけのおまけ、ドラマCDは「HA-HA」のストーリー。
そちらの単行本は所持してないので、”聞きながら読む”って遊びができませんでした。
(※逆に持っている方は、そうすることで再度楽しむことができるでしょう。わははははは)
センセ自身も熱っぽく書かれておりましたが、”えろい”もそうなんですが、とにかく”スゴイ”という感じ。
いや、声優さんってーのは素晴らしいですよ。
演技にあてられるのか、ネタが近親モノだからか、まとめて聞くと何か消耗した感覚。
やたらなとこでは聞けません(笑)

そんなオマケCD同様、単行本は母子近親な中編「MAMAMA」をメインとした構成。
なお、同時に収録されているその他短編は別ジャンルになっておりました。

”ミルクティーは心を落ち着ける効果がある”
…とはいえ、なぜか母親の入れたミルクティーを飲むと、いつも強烈な睡魔におそわれていた主人公「翼」くん。
その日は宿題も残っていたため、飲まずにこっそり捨てたのでした。
夜、ベットに入ったものの、まだ寝付いていなかった「翼くん」
その部屋に、色っぽいネグリジェを着た母親が入ってきて…。
だいたいそんな流れであるのが、連続話「MAMAMA」です。

母親の行為に気付いた「翼くん」がそれを逆利用して、お互いこっそりと睡眠えっちをし合う様が楽しい1話。
続く2話にて妊娠を切っ掛けにネタばらしがされ、そこからラスト7話までは一気に突っ走ったようなストーリーです。
もやもやと心にあった、ちょっとした誤解も落ち着き、仲が深まったことで後味の良い漫画に仕上がっておりました。
(※良いか悪いかは別として)

ちなみに、学校とか宿題とかキーワードありましたが、この「翼くん」は何歳の設定なんだろう?
人妻モノのお約束、”台所で後ろから”という行為はいいとしても、セーラー服を着せてどうの~というあたりはまさにオヤジ倶楽部という風情でした。
若いのにマニアックですねー。将来が心配。
また、リクエスト通りに着てしまうお母さんはいろいろ可愛らしい方でした。
子供に翻弄されっぱなしでしたよん。

家庭教師「紗奈さん」、産休中の教師
※左:家庭教師「紗奈さん」、右:産休中の教師。
 センセは小さい子に大人の女性がいろいろされるのがお好きなようですね。

産休をとっていた教師のもとに3名の教え子が来るお話「さんきゅーTeacher」
これは教師というより人妻モノですね。
もともとは自分が蒔いた種であるようですが、教え子三名の男の子がなかなか凶悪でした。
こちらは、えっちを目の当たりにしていた赤ちゃんが心配。

なお、「MAMAMA」、「さんきゅーTeacher」の2作品には”妊娠”という二文字がついてます。
ちょっとだけ深刻なのですよ。
成年漫画ではそのあたりを表現するか、無視するかという対応で内容が全然違ってきますが…。
あとがきによると、”読者を引かせてしまう”ということで抑えめにしているようでした。
うん、確かにもう一歩突っ込んでしまうと、重くなってしまったかもしれません。
…たまには、想像そのまま・存分に描かれてもいいかなーって思いましたが。

ほか、初々しい家庭教師「紗奈」さんと、年下のわりにリードする教え子「拓巳」くんの連続話「カテイのキョウシ」、催眠術で意識ない妹「美羽」ちゃんをどうのという「サイミン」が収録されてました。
漫画なので真面目に考えるのバカバカしいことですが、あれだけの効果がある催眠術は素人が扱うと危険よね。
えっち目的で妹に使っちゃーダメよ、お兄ちゃん。

さらりとした線のあっさり絵柄。
濃淡は薄めで、液体描写が目立つえっちシーンなどでは、入り乱れた線でごっちゃりとしておりました。
大人の女性キャラは縦長な輪郭とクドくない程度のぽってり唇、強めな恥ずかし線(※恥ずかしい時に鼻から頬にかかる斜め線のことね)が特徴。
適度に色っぽく、しつこくないくらいに濃厚なのです。
やっぱり、アダルト系のが良いですかねぇ
収録された作品は発表時期に差があり、全体ではやや不安定気味。
特に、最も古い原稿「カテイのキョウシ」では、コマによってたまにSDキャラっぽく崩れるのが気になりました。
メインの「MAMAMA」は逆に新しく、安定しておりましたのでご安心下さい。

うーん、やっぱり人を選ぶ絵柄ですね。
判断は↓表紙で問題ないと思いますが、裏表紙にはカラーながら漫画カットがありますので、参考にするのが良いでしょう。
おまけ好きな貴方はいますぐ書店へごー、です。


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tag : マニアック催眠術SDキャラ

■我が家のお稲荷さま。 (松風水蓮)

★まんがデーター [14/15]
・絵   :■■■■■
・話   :■■■■■
・独創性:■■■■□
・属性 : 和風ファンタジー・お稲荷さま
・おまけ: あとがき(作画・原作)、おまけページ×。
・その他:  初単行本(?)、原作「柴村仁」、現在は1巻まで発売中。
            
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「松風水蓮(まつかぜ・すいれん)」センセの「我が家のお稲荷さま。 1巻」です。

たはー。
仕事が忙しく時間ぎりぎりなので、本日はちょろっとで。ごめんなさい。
こちら「我が家のお稲荷さま。 1巻」は人気小説のコミック版で、次はアニメ化されるとかなんとかというものです。
前に紹介しました、「護くんに女神の祝福を!/C-SHOW」みたいな感じなんですかね。
毎度のことながら、原作を知らないひでるさんはこれが初見なのです。

天狐空幻
※守り神「天狐空幻さま」、です。
 実は男女どちらにも変化できる「空幻さん」…やっぱり女性のがいいなぁ。

気妙な夢を見た「高上透」くん。
その母親「美夜子」さんの実家「三槌家(みづちけ)」は代々水気を祀ってきた由緒正しい司祭の家柄。
先の夢は、強い霊力を受け継いでしまった「透くん」を狙う、妖怪の仕業だったのです。
弟を守るため(※虚偽の情報で呼び出されたのが切っ掛け)、母の実家である三槌家へ赴いた高上兄弟。
知らぬまに現当主となっていた兄「高上昇」は、過去の所業がために封印されていた三槌の守り神「天狐空幻(てんこくうげん)」召喚するのでした。
俺を守り神にする気はないか?
その実力を期待通りに発揮して「透くん」を救った「空幻」は、”三槌家の守り神”としての職を解かれ、新たに”高上家の守り神”として現代社会を生きることとなるのです。
…だいたいこんなん。

三槌の守り神
※おまけ:復活・三槌の守り神。
 ちなみに、右の二人が透くん・昇くん。

和風ちっくな現代ファンタジーを土台とした、アクションコメディーというお話です。
美形の人外(妖怪)と同居して、ギャップに驚いたり、失敗したり、バトルや恋愛があったりなんだりという基本設定はさほど珍しさのないもの。
ですが、天真爛漫な母「美夜子さん」をはじめ、凛々しさと可愛さをあわせ持つ妖怪「クーちゃん」こと「空幻さん」、なにかとぶきっちょな護衛が任務の”護り女”「コウ」さん、さらには二人をあっさり受け入れた父「春樹」などなど、登場するキャラが強く際立っているためか、ぐいぐいと引き込まれる、魅力ある漫画に仕上がっておりました

特に、数百年もの間封印されていた「空幻さん」があっさり現代社会にとけ込んだのに対し、人間である「コウさん」がトンチンカンなことをし続けているのが楽しいですね。
単に服装という点でも、「空幻さん」は現代風なファッションを着こなしておりましたが、良いか悪いか「コウさん」はずっと巫女装束のままですし…。
必死に説明するシーンから、書店での対応、料理の腕前に至るまで、主役を食うほどの活躍をしておりました。

コウさん、美夜子さん
※左:護り女「コウさん」、母「美夜子さん」
 この二人も非常に良いキャラでした。「美夜子さん」に絞められたいですね(笑)

また、お話の基本として5つの元素(木、火、土、水、金)の相性とかなんとかという”五行の思想”に準じているんですが、それがために色々な事象・出来事に説得力がありました。
さすが、小説で人気を博していたお話ですね。
そのあたりのややこしい事柄もおまけページにて漫画形式で親切に説明され、非常に世界が理解しやすくなっています
ここも、漫画に入りやすい理由の一つであるかもしれません。

すっきりとした丁寧な細線の絵柄。
そんな線がため、”妖狐”という気高く華麗なイメージあるキャラを見事に表現されていました。
緊迫感のあるシリアス絵からコメディーでの崩しまで巧く、表情や動きもバランス巧みに描かれております。
やたら絵が巧い方なんですが…「松風水蓮」センセはこれが初単行本なんでしょうか?すごいですね。
”この方を作画に抜擢したことが漫画版の企画を成功に導いた”のでは、と思うくらい素晴らしい出来栄えです

ちなみに表紙だけですが、小説版の絵(※放電映像さん)をアマゾンにて見てきました。
うーん、そちらよりシャープで素敵になっているのでは?…という印象を受けました。
小説版のファンである方も、納得すると完成度だと思います。


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※参考のため…これが小説版です。
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tag : コメディーファンタジーアクションファッション

■あたふたLOVE! (あべつくも)

★まんがデーター [6/15]
・絵   :■■■□□
・話   :■■□□□
・独創性:■□□□□
・属性 : ラブコメコスプレ
・おまけ: あとがき。
・その他: 初単行本、短編×9。
            
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「あべつくも」センセの「あたふたLOVE!」です。

こちらは、購入前の予想がそのまま的中してしまいました。あちゃー。
紹介帯に”ド直球勝負!”と書かれておりましたが、まさしくその通りかもしれません。
この時点で内容の予測はできましたね。

さて、紹介の「あたふたLOVE!」は「あべつくも」センセの初単行本。
全て短編という収録で、いわゆる一般系えっち漫画にありがちなネタが詰まっておりました。
基本ラブコメの王道展開で、”読んだ後に何も残らない”系統なのですよ。

直さん、ななみ先生
※左:コンパニオン「直さん」、右:保育士「ななみ先生」
 いったい、何を見て”のーばん”と判断したんでしょう?なんか見えた??

調教ちっくなお話「ラブウォッチング」
YOTSUBAのコンパニオン「直」さん。
会場ではそのコスチュームだけでなく、表情もやたら色っぽいと評判で、多数の人に囲まれておりました。
その秘密はマネージャー「片岡友也」のアイデアなんですが…。

収録中ではこれが一番。
のーぱんなコンパニオンが身悶えるお話で、露出・調教っぽい雰囲気がためえっち度は他よりも高め
撮られることで快感を得ている「直さん」は、別にのーぱんでなくてもいいように思えました。
あれだけわかり易く反応していれば、人だかりが出来て当然。
ただ、「ノーパンじゃないか?」という冒頭の推測はいかにもご都合的で、そう推理する根拠に乏しいかと。
きわどいシーンなどがあったなら別なんですが、色っぽいというだけでそう繋げてしまうエロ発想は頭おかしいと思います(笑)
漫画の読み過ぎ?
集客のため、「片岡さん」があちこちで噂を流していた、とかの方が説得力はあったかなぁ。

保育園へ実習に来た主人公「田島さとし」は保育士「伊坂ななみ」さんに従って、現場の大変さを知るのでした…というお話が「ボクらのななみ先生」
研修期間でお互いの信頼を深めたのかもしれませんが、「甘えちゃって下さい」という台詞に対して「いいん…ですか?」と返すあたりがドロドロに甘い転げ回りたくなるお話。
「ななみさん」ヤバいですねー。
このべっとりとしたしつこい甘さは、好き嫌い分かれるところでしょう。
…ちなみに、ひでるさん的にはどうにもダメ。
あそこは突っ込むのが正解としか思えません(笑)
えっちもそんな流れに沿ったもので、キャンディだのミルクだのって「ななみさん」ノリノリなプレイが展開されておりました。
なお、そんな流れでも甘くないオチは良かったと思います。

ゆかりさん、里見さん
※左:バニー「ゆかりさん」、ナース「里見さん」です。
 この「ゆかりさん」はまた楽しくいい娘さんですね。バニーコスプレはいいなぁ。

ほか、競泳水着がまぶしい「滝内咲子」さんの「ため息のプールサイド」、憧れのナースになった「里見」さんをマッサージしているうちに…という「ひみつの診療タイム」、バニー衣装な「ゆかり」さんの王道・脱出マジック話「ふたりのイリュージョン」などが収録されておりました。

色々なコスプレあり、先輩やお隣さんなどの身近な人もありというバラエティー豊かな内容は手堅さを感じます。
ただ、色合いが極端ではないストーリーについては、読み手がどんなものをを求めているかによって評価は大きく変わってしまうでしょう
余談ですが、「こんたくと」に登場している「楓」さんは眼鏡の方が可愛いと思います。
昨日も似たようなこと書いてますが(笑)

太めな線が目立つ絵柄です。
基本はあっさりとしておりますが、黒がくっきりと濃いためやや濃厚。
ラブコメに合った厭味のない絵ですが、個性は弱く、動きあるシーンなどバランス悪い箇所もありました。
そうしたあたりも、また印象に残らない原因なんでしょうけどね。
ちょっと古めな原稿も収録されている構成でしたが、大きな差はないのでこの点に関しては問題ないと思います。
カラーとほとんど変化ないので、そのまま↓表紙にて判断下さい。


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tag : ラブコメコスプレコンパニオン競泳水着

■あの娘の濡れた@ (岡崎那緒)

★まんがデーター [8/15]
・絵   :■■■□□
・話   :■■□□□
・独創性:■■■□□
・属性 : 成年・巨乳
・おまけ: あとがき漫画、修正あり、
      カバー裏に表紙とリンクした別絵・作品解説。
・その他: カラー(6P)、短編×8(うち「あの娘の濡れた@」×2)
            
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「岡崎那緒(おかざき・なお)」センセの「あの娘の濡れた@」です。

あまりえっちではない系統が続いたので、ここいらでえろい漫画をば。
いつどんな経緯で、いかなる心理状態の時に手にしたのかよく覚えてないですが、家にありました(笑)
「岡崎那緒」センセ2冊目の単行本「あの娘の濡れた@」です。

とりあえず、↓表紙がぶっ飛んでいて良いですよね。
おそらくはそれに釣り上げられたのだと思います。
余談ですが、カバー裏にはそーんな読者のスケベ心を突いた別絵がありますんで、購入した方はぜひご覧くださいませ。

さて、こちらの収録は表題作のみ連続話で、他は短編。
全て読んだ感想を一言で表現するならば、”人を選ぶ単行本”かなぁ。

能登あずさ
※能登あずさ、です。
 えろえろな「あずささん」です。…フケ顔よね(笑)

前後編からの表題作「あの娘の濡れた@」
携帯電話を買ってもらった主人公「白山博隆」くん。
見つけた”学校裏サイト”にて、憧れであった「能登あずさ」さんのよからぬ噂が書き込まれていることを知るのです。
そんな頃、携帯電話に「能登さん」からの呼び出しメールが届いたのでした。
だいたいそんな導入部。

冒頭からの流れは予想つきましたが、さらにその後までは想定外
なるほど。
結局のところ両想いなラブラブ話なんですが、その愛情表現が特異なために”ものすごく偏った漫画”に仕上がっておりました。
まんまと騙された…とも違うのか、主人公「白山くん」は終始「能登さん」とその一味(笑)に主導権を握り続けられており、やや気の毒なような、ある意味では羨ましいような感じなのです。
しかし、ほぼされるがままであったにも関わらず、ちゃんと我慢して「能登さん」の期待に応えたのはさすがと言えるでしょう。
途中痛そうな描写があったりもしましたが、ハッピーエンドですね。
なお、こうした漫画の大人しい男の子はでかいというのがセオリーですが、こちらもそれを世襲しておりました。

なにげに結構重たいお話である、「ふたりはこれから」
主人公「吉井」くんは学校でのいじめを苦に自殺を考えておりました。
しかし、決行しようとしたそのとき、間一髪「牛島」さんに助けられてしまうのです。
ゆっくり話してみて、同じような悩みを抱えていたことを知った二人は共に死ぬことを決意するんですが、「どうせなら」ということでやり残していたことを実行してしまおうと考えたのでした。
大雑把ですが、そんな流れ。

センセ自身も作品解説で触れておりましたが、”えっちを切っ掛けにして、前向きに生きる活力を取り戻す”という大変に良いお話です。
まぁ、実際にもこんなんありそうですよね。
死ぬ気であった人間がはっちゃけたことによって再び人生に立ち向かう、みたいな。
感動はしませんが、読後感は爽やかなものでした。
こちらのヒロイン眼鏡の「牛島さん」は名前そのまま巨乳な女の子。
…その眼鏡が、いわゆる野暮ったさの象徴として描かれていたのが、ひでる的にはちょっと残念でした。
眼鏡のままでも全然いいのにー。

牛島さん、クミさん
※左:牛島さん、右:クミさん
 どちらも立派なモノをお持ちです。それを活かさずに自殺なんてしちゃダメだ!

そう眼鏡と言えば、「めかとろみっくす」にて、大人のおもちゃで色々してしまう「佐々木」さん、「お兄ちゃんがいっぱい」での、漫研所属な妹「奈々」さんの二人も眼鏡キャラでした。
これらはフレーム細く、可愛いっぽい工夫がされておりました。

ほか、カラー原稿もからの学校一のお嬢様「由利香」さんとのえっち「ホワイト・デイ」、肩幅が広いのがリアルな「クミ」さんの登場する競泳水着話「プールサイド」などがありました。
特に際立ったものはありませんでしたが、お話的に不可というのもなく、無難な出来栄えの単行本。
絵柄の雰囲気とは裏腹にブラック展開なく、複数相手や痛々しい描写などもありましたが、お互い同意の上であるため、ジャンルとしては”ハードえっちラブコメというところですかね。
そんな不確か路線は好き嫌い二分されると思います。

濃い線のごっちゃり・こってり絵柄。
黒が非常に強く、ページ全体は引き締まったような雰囲気がありました。
なお、作品解説にて書かれていましたが、原稿はデジタルとアナログのどちらも収録されております。
これは読み手の好みになるのでしょうけれど、それぞれ違った趣きの良さがありますね。
作画は個性あってよく印象に残る反面、人を選ぶものとなっております。
ちょっと太めでむっちりとしたキャラ絵はバランスの悪さも気になります。
判断については、表紙をぐるりとよくよく吟味するのがいいでしょう。

絵がもう少し安定すれば、上のステージに手が届くかもしれない可能性を感じました。
それに期待して、今後も見守り続けたいと思います。
ただ、表紙・裏表紙の絵があちこち使いまわされてるのだけは、どうしても手抜きっぽく見えてしまいますよ。

あの娘の濡れた@

あの娘の濡れた@ (真激COMICS)

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theme : マンガ
genre : アニメ・コミック

tag : 競泳水着ラブコメ

■正しい国家の創り方。 (橘あゆん)

★まんがデーター [12/15]
・絵   :■■■■□
・話   :■■■■□
・独創性:■■■■□
・属性 : マニア・漫画業界
・おまけ: あとがき、折り返しにコメント、
      カバー裏に別絵、
      巻末おまけマンガ「休日の過ごし方」
・その他: 現在は1巻まで発売中。
            
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「橘あゆん」センセの「正しい国家の創り方。 1巻」です。

「あゆん」ですか…これまた変わったお名前ですねー。
ちなみに私は{ひでる}ですが(笑)
どっちもどっちか。

さて、ついこないだも同じようなこと書きましたが、てっきり初見だと思っていた「橘あゆん」センセ。
さきほどアマゾンで見てみたら、「疾風可憐迅雷狐娘!」は過去に読んでおりました。
記憶はちゃめちゃですね。

さて、こちら「正しい国家の創り方。 1巻」は連続ストーリーの長編漫画。
読んだ雰囲気では、「こはるびより/みづきたけひと 」が最も近いと思います。

主人公「織田ゆうき」
※主人公・編集者「織田ゆうきさん」です。
 なにげに、この人も負けないくらいのことをやっているんですが…。

主人公「織田ゆうき」さんは「壱番社」に就職した新人編集者。
しかし、出社一日目にして憧れだったアイドル雑誌を扱う「メディア課」から、まるで畑違いな「コミック課」へと異動になってしまうのです。
担当としてさっそく割り当てられたのは、大事な売れっ子漫画家「流☆すばる」先生。
漫画についての知識がまったくない「ゆうきさん」はいままで経験のない、ディープな世界を知ることとなるのでした。
だいたいそんなお話。

一般の方がマニアックな世界を体験するという、異文化交流漫画ですね。
主人公「ゆうきさん」、そして漫画家「すばる先生」の二人を中心として、”文化や理解の相違があっても、同じ目的に対して頑張る”という、前向きな展開の漫画です。
…これは良く書き過ぎですかね。
まぁそんなんが、適度に散りばめられたマニア系ギャグによって薄められ、あまり暑苦しくなく、読みやすく描かれておりました。
ちょっとですが、業界風景などもあります。

三次元より二次元」と豪語する、漫画家「すばる先生」はかなり偏った方。
まるで免疫のない「ゆうきさん」が体験するには、かなりハードな世界だと思います。
彼女として紹介された二次元女性に対しての発言、「なんだアニメキャラか」に対して、「失敬な!ゲームキャラだ」と返される感覚は一般の人には理解し難いことでしょう(笑)
また、アイドル声優「川原みこと」、その熱烈なファンである「すばる先生」の感覚差などが非常に面白く描かれておりました。
現実はあーんな感じなのでしょうけれど、悲しいですねぇ。うんうん。

酒乱のゆうきさん
おまけ:酒乱のゆうきさん。
 なにげに、こうしたシーンも多い本作品です。

やたらコスプレさせられたり、パンチラや下着姿などのサービスシーンも多い本作品。
(※気になる方に参考まで:バストトップの描写はありません。そんなレベルです)
コスプレするシーンにて、女性の「ゆうきさん」が男の「すばる先生」に敗北して落ち込む描写なとどありましたが、なんとなーく納得できるような。
ひでるさん、そういった系統の知識はありませんが、キャラを理解して本気でやっているか、訳もわからぬまま嫌々やっているか、の差なのでしょう。
当然、「すばる先生」が男性のわりに、かわいらしい容姿だということもあるでしょうけれど。

他では、収録の最終6話「親和性反動形成」にて初登場する、ツンデレなお嬢様にして幼馴染み「本城ねね」さんがこれまた非常に良いキャラクターでした。
「すばる先生」が描かれている漫画キャラ「カンナ」にそっくりな容姿なんですが…ということは、案外無意識的に好意を抱いているのかもしれませんね。
今後3名の関係がどうなっていくのか、非常に楽しみです。
果たして、この漫画はラブコメ展開できるんでしょうか!?

幼馴染み「本城ねね」
※幼馴染み「本城ねねさん」です。
 やっぱりツインテールでした。この娘の活躍を期待します。

なめらかな線のすっきりとした絵柄。
↓表紙のカラー絵は淡い感じに描かれておりますが、実際の白黒絵はくっきりめ。
目が大きめの可愛らしいキャラ絵はすらりとしたスタイルで、前述したようにサービス多いものの爽やかでえっちではありません。
コメディーでの崩しも適度で、皆表情豊かに描かれておりました。
癖はありますが、あまり強くはないので万人受けするでしょう。

「すばる先生」の描かれている漫画「正しい国家の創り方。(※この表題は、漫画内漫画のタイトルなのね)」のカットもちょろっと収録されておりましたが、何気に見てみたいかも。
次巻では是非おまけで描いてほしいですね。
また、漫画内に出ていた「ののしりVoice~愚図なんだから!~」は微妙に欲しいとかおもったりして…(笑)


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 まんがとの出会いは一期一会。そんな、漫画の魅力についてのんびり書きたいと思います。
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