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■雲の路 (すえひろがり)

★まんがデーター [12/15]
・絵   :■■■□□
・話   :■■■■□
・独創性:■■■■■
・属性 : 成年・露出
・おまけ: あとがき・おまけ①②、カバー裏にリンク絵。
・その他: 10話収録(全て表題作・1巻完結)
 
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「すえひろがり」センセの「雲の路(くものみち)」です。

かなり久々ですねー。
待っておりました、「すえひろがり」センセ。
単行本は百合系一般「花のいろ」がありましたが、それも1年以上前のこと。
成年系では、ひでるさんお気に入り・大プッシュな調教話「CAGE」が06年と相当に過去のものでした。
そう言えば、このブログ始めたくらいなんですねー。

私は変態です。一糸まとわぬ姿で外を歩いてみたい、世界中に私のハダカを晒したいのです

主人公「ハナ」こと「花巻香保」は自由作文の課題にて、突然そんなことをカミングアウトしたのでした。
ぬるま湯のような仲の良いクラスもさすがに唖然とした空気につつまれ、その場は授業中でもあったため教師「四万原(しまはら)」の制止で終了、指導室に呼ばれる結果となったのです。
その発言に興味を持ったクラスメイト「竜ヶ窪伶」は、反対する委員長「石和知聡」を説得して彼女の期待する舞台を整えたのでした…。
大雑把ですが、だいたいそんな導入部。

花巻香保
※花巻香保
 衝撃の告白シーンです。全身の絵が全裸ばかりだった(笑)ので、左は2話扉絵から。

10話ほど続く長編「雲の路」です。
露出漫画ですねー。
まぁ、言葉を悪くするとワンパターンなんですが、これは最近言われるところのオンリーワンのが正解でしょう。
このジャンルについては、やっぱり「すえひろがり」センセしかおりません

あくまでも「花巻さん」は露出趣味。
えっちが目的ではなかったため、直接えっちは物語の後半になってようやくのこと。
今回は「CAGE」のような調教ネタでなく、プレイ的には非常にソフトでした。
このあたりが、判断の分かれ目になっていると思います。
同じ露出ネタな単行本「全裸で直立歩行/むらさき朱」は直接で、いかにも成年漫画という風情でした。
そちらと比較した場合、こちらは間接的。
画面のインパクトにはやや劣るものの、それだけに無理な描写は少なくリアルなものがありました

露出から1人えっちを見せるという、導入部たる1話目。
物語では最も活躍していた、クラスの仕切り屋「竜ヶ窪さん」が存分に存在感を見せておりました。
”彼女がいたため、このストーリーが成り立っている”、というほどの重要キャラクターです。
男子生徒が密かに感謝しておりましたが、その通りでしょう(笑)
帰り道、「戸津川」くんら3名の男子生徒に囲まれてしまう2話目。
緊張感ある展開ながら、ある程度の覚悟もしている「花巻さん」が凄いですね。
ここでも「竜ヶ窪さん」に救われることとなるんですが、その後思わず倒れそうになる描写が非常に良かったです。
…ですよねぇ。
あれは確かに怖いもの。
ここでだいたいのルールが定められ、皆で協力する体制が整っていくのでした。
分け隔てしちゃいけないんだ
というシーンが印象的な、あれこれプレイが始まる3話以降。
やや不穏な感じであった「戸津川くん」の違った一面が見られ、なんとなく安心です。
学校に母親が呼ばれるという4話。
混乱する中、ここでも1人冷静であった「竜ヶ窪さん」が素敵です。
逆にうろたえていた「石和さん」は可愛いですね。
多くは書きませんが、ここはストーリーにとってのターニングポイントでした。
1周目はうっかり見逃しましたが、伏線もあるので注目

7話ラスト
※7話ラスト
 ここはびっくりしました。…どうなる!?

そんな感じにじわじわと露出に対する垣根が取り払われ、傍観していたクラスの女子らも普通に参加するようになっていくんですが…そんな頃にあった、7話ラスト部分はなかなか衝撃的
果たしてこの露出話がどうなっていくのか、ぜひ単行本にてお確かめ下さい。

色々と設定のありそうだった他クラスメイトの扱いがやや弱めだったものの、変に膨らませて中だるみするよりはいいかもしれません。
話数・ページ数の関係もありますからねー。
まとまりは良く、ひでるさんの読後感としてはもう2、3話ほしいかなぁ~というところでした。
教師「四万原」とか、実は…という「花巻さん」の母親もラストまで良かったです。
特に「戸津川くん」と初対面での言葉は”さすがに親”という感じ。
…彼の膝上に乗っかってはいましたが(笑)

竜ヶ窪伶、花巻香保
※左:竜ヶ窪伶、右:花巻香保
 さすがに脱ぐ際も半端ではありませんでした。

そんな訳で、非常に良好な関係であったのはポイントでしょう。
一部の男子生徒が暴走しかかっていたものの、全体的にはクラス全員よくまとまっております。
脱落者や裏切りなく、また脅迫や無理矢理という描写もありません。
あくまでも見せる・見るという双方それぞれの意思を尊重した上での行為であったため、なんというか非常に優しい漫画となっていました。

乱れない線のすっきりな絵柄。
白の比率は高く、全体的な濃淡でもごく薄めです。
人物絵はぴったりとした平面で、素朴な感じ。
さすがベテランさんだけあって安定感は抜群でしたがかなり癖はあるので、御注意下さい
裏表紙の雰囲気のが近いと思われます。

クラスの皆は非常に仲が良く、個人主義な現代にはうってつけかもしれません。
道徳の教材でも良さそうですよ(うそ)

雲の路 (ホットミルクコミックス 295)雲の路 (ホットミルクコミックス 295)
(2009/06/30)
すえひろがり

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tag : カミングアウト

■ラブフール (けろりん)

★まんがデーター [15/15]
・絵   :■■■■■
・話   :■■■■■
・独創性:■■■■■
・属性 : 恋愛・片想い
・おまけ: あとがき、加筆あり、カバー裏に漫画。
・その他: カラー(8P)、短編×10(うち「LoveFool」×8)
 
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「けろりん」センセの「ラブフール 【LoveFool】」です。

漫画に呼ばれました。
もともとの目的は別でしたが、ふと見かけたこちらの単行本。

小さい書店だったので、背表紙の状態でした。
目に飛び込んできたのは、タイトル・作者名よりも先に↓表紙を飾っているヒロイン「安藤美佳」さんだったのです。
通常は作者名でサーチしているひでるさんですが、この時には何故かお名前よりも先に「けろりん」センセの絵で反応できました
いや、これが本当に。
どうですか?!
隙間でも目立っていただけあって、↓表紙は可愛さと色っぽさを兼ね備えた、素敵なものです。
派手すぎず、また地味でない色使いから下品にならない程度のお色気まで、さすが「けろりん」センセという感じでしょ?
月末発売では「むつきつとむ」センセ、「野々原ちき」センセ…などの認識ありましたが、情けないことにこちらはノーマークだったのです。
そんな訳で、書店に立ち寄ったコトから、1冊をきっちり発見できたコトまで、まさしく”漫画に呼ばれた”のだと思っています。
漫画の神様に感謝ですね。

安藤美佳
※安藤美佳
 いや、酒癖悪いですねー。

まぁ、エセ・アンビリバボーちっくな話は置いといて、「ラブフール 【LoveFool】」です。
こちらは「けろりん」センセ3冊目の単行本ということで、なにげにひでるさんはきっちりコンプリートできておりますね。
ブログでも紹介しました「キャットウォーク」が2冊目ですが、なんと5年ぶりであるそうでした。
他の仕事もされているのは知ってますが…ゆっくりだぁ……。

今回の構成は、表題作の中編「ラブフール 【LoveFool】」をメインに、元々カラー原稿のショートが2話ほど。
一般のえっち系ですね。
欲を言えば…表題作が非常に良かったので、その2話も番外編とかにしてほしかったです。
(※ちなみにショートの2話はそれぞれ4ページですが、実はどちらも非常にまとまりの良い傑作)

そんな訳で表題作「ラブフール 【LoveFool】」
えー、メイン的なストーリーはなく、登場人物で繋がっているオムニバス。
裏表紙にはあらすじが書かれているんですが、そちらを見てみると…なにやら人物が数珠繋ぎのようになっていることが分かると思います。
そう、こちらの登場人物は皆片想いなのでした。
各話それぞれえっちはしていたものの、前半は完全に失恋漫画
とりあえず、文字のままではややこしいで、図にしてみました。

【 LoveFool キャラ関係図 】 (◆:女性、■男性、矢印の先が片想い相手です)

 課長(不倫)
 ↑
◆「貴子」
 ↑ ◎EP0/◎EP6
 ↑ ??(同僚)/ラブホ(同僚)
■「宇佐美浩之」
 ↑ ◎EP5
 ↑ ラブホ(先輩・後輩)
◆「安藤美佳」 (総務部)
 ↑ ◎EP1/◎EP4
 ↑ 克也・自宅(従姉弟)/美佳・自宅(従姉弟)
■「克也」-<妹>-「トモ」
 ↑ ◎EP2
 ↑ 由美・自宅(元恋人)
◆「町山由美」-<妹・双子・姉>-「町山英美」
 ↑ ◎EP3/◎EP7            
 ↑ 由美・自宅(コンビニ・バイト仲間)
■「斉田」

…だいたいそんな感じね。
起点となる冒頭の0話は、お得意のカラー原稿にて収録。
センセのHPによると、こちらは8ページの読み切りだったようです。
単行本では、続く中扉に黒い下着の「貴子さん」が描かれていましたが…コレがまた非常に良い。
携帯の待ち受けにしたいですねー
そりゃ、「浩之」もわざわざタバコ吸ってまで近付こうとする訳ですわ。
なお、物語後半にも登場するんですが、だいぶ雰囲気が変わっている所に注目です。

貴子、町山由美
※左:貴子、右:町山由美
 こちらの「由美さん」もなかな面白いキャラでした。

EP1は前話でラストに顔だしをしていた、「美佳さん」のメイン話。
おおまかに全体での中心に位置し、また↓表紙を飾っていることもあり、メインヒロイン的な感じです。
こちらはやっぱり途中の全裸で助けを呼ぶシーンでしょう。
…不謹慎ですが、あれはばちーんという衝撃がありますね。
その後の、”いかにもノーブラというシャツ姿”も、一度全裸が出ていることもあって、いい感じでした。
中盤エピソード(EP4以降)では彼女が出ずっぱりなんですが、出番が多かっただけ心境の変化がきっちりと追えています。
あれはEP5ラストの表情が全てでしょう。

EP2から登場している、「由美さん」
なんと、ラストのEP7でのえっち担当でもありました。
彼女はEP3での落ち込んでいるところが可愛いですねー。
「克也くん」の背中に落書きをするあたりも非常に良いんですが…ここで注目なのは、あちこちエピソードにてちょろちょろとしていた、「克也くん」のおませな妹「トモちゃん」
カバー裏での漫画とか、ばっちり2人の行為を目撃していただろう1話ラスト、さらに初対面である「英美さん」との7話…など、独特の存在感で目立っておりました。
特に先の「由美さん」と絡む2話ラスト部分の描写は…凄い
こんなところで書くのはもったいないので、ぜひ漫画でご確認いただければと思います。必見です。
伊達に1話で目の当たりにしていながら、まるで動揺していなかっただけのことはありますねー。

トモちゃん
※妹・トモちゃん
 嫌いなモノお兄ちゃんの皿にのっけないように(笑)

柔らかな線の絵柄。
デジタルの色はやや抑え目で、濃淡としては適度なくらい。
カラーと同様でごっちゃりと描かれる方なので、画面は賑やかでした。
安定感あって見易く、特にバランス感覚に優れております。
コメディー崩しも違和感なく、えっち時の落ち着いた雰囲気との相性も良かったです。
強弱の比率というか、メリハリがいいんですよね。

ほとんどカラーの印象だったので、「けろりん」センセ白黒漫画はなんだか新鮮。
カラーが巧い方ですが、白黒絵はまた独特の味わいがあって良い感じでした
しかし、そうした絵柄は無論のこと、お話も非常に巧い方です。オススメです。
次の漫画をまた気長に待ちましょう。

ラブフール (アクションコミックス)ラブフール (アクションコミックス)
(2009/06/27)
けろりん

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tag : コメディー

■Loliplex! (Noise)

★まんがデーター [15/15]
・絵   :■■■■■
・話   :■■■■■
・独創性:■■■■■
・属性 : 成年・ロリ
・おまけ: あとがき、ゲストページ、合間にイラスト
      カバー裏に別絵。
・その他: 初単行本、カラー(20P)、短編×11。
 
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「Noise(のいず)」センセの「Loliplex![ロリプレックス]」です。

これ初単行本ですか!?
こりゃ、また凄いなー。
つい先日も満点で、できれば連発するのはなるべく避けたかったんですが…正直なところ、ひでるさんにはマイナス点が見当たりませんでした
いいもんなので、満点以外考えられなかったです。
絵柄は↓表紙そのまま絶妙なもので、各話も秀作揃いなのでした

そんな今回の「Loliplex![ロリプレックス]」は、「Noise」センセの初単行本。
漫画は「とある~のお話」と、統一されたタイトルが特徴です。
残念ながら連続話でなく、また同一世界という描き方もなく、単に語呂を考えてのことかもしれません。
全て短編なのです。

未来ちゃん、蛍ちゃん
※左:未来ちゃん、右:蛍ちゃん
 …はい、サイズ比較できるようにしてみました(笑)なにげに「蛍ちゃん」のが年上。

いきなりロリという範疇からはやや外れてますが、カラー原稿もあった「とある女の子の悩みのお話」から。
年齢の割に立派な胸をお持ちである、眼鏡の小学生「牧野未来」
自然と男性の視線を集めており、目立つそれをコンプレックスに感じていたのです。
昔馴染みである「たかにぃ」にもそれを指摘されて落ち込む「未来」は、”いやらしいことを覚えて恥ずかしくないようにする”という、彼の提案を受けてみるのでした…。

むしろおっぱいはえろくなきゃだめだ!

…だって。
おお、なんだか名言が飛びだしましたよ。
恰好の獲物を見つけたかのような、「たかにぃ」の弾けっぷりが楽しい1話でした。
徹底してランドセルは背負わせたまま、というのもなかなか好判断。
「未来ちゃん」は呆れ顔でしたが(笑)
終始明るくはっちゃけた態度で接しており、無理矢理勢いで納得させていたのも含めて、彼女には結果的に良かったのだろうと思います。
ラストページでの彼女は素敵な感じになってましたよ。

女体を学ぶため、”とりあえず妹「香織」ちゃんとお風呂に入ってみよう”という、兄妹の近親系「とあるぬるぬるしたお話」
脱衣にてほぼ2ページを使ってましたが、あのすぱーっという、色気ない脱衣の感じ(笑)が良かったです。わはは。
こちらも思い付きの言い訳を前面に、彼女を騙してえっちに持ち込むパターンでした。
全て鵜呑みに、あっさり信じていた「香織ちゃん」なのです。
読んでいる最中で、知ってて分かってないフリをしていただけ、というオチを考えたひでるさんですが、そうではなかったですね。
結局のところ、勘違いしたまま終わってしまいました。
間違いであると、いつお互いが気付くのか楽しみです。

来るべきえっちのため、お嬢さま「小百合」が使用人「東国」を相手に予行演習を強要する、という「とあるお嬢様のお話」
ふんわり小振りに膨らんでいる、絶妙なロリちっくスタイルな「小百合さん」
居丈高に頼みごとをしたり、無邪気にきゃっきゃっと喜ぶ姿などが可愛らしいのです。
お話は、じわじわと2人の立場が逆転していく展開になっておりました。
恥ずかしがりながらも服を脱がされていく様は、なんだか脱衣ゲームみたいですよ。
と、なにげに注目であるのは、使用人の彼。
多少気持ちがありながらも、終始冷静に事を済ませておりました。
お互いラブラブとはせず、オチ部分もそんな感じであったのはなんだか意外

アイドル「MiQa」こと「仲原ミカ」、「ケイコちゃん」
※アイドル「MiQa」こと「仲原ミカ」、「ケイコちゃん」
 アイドルしている「ミカちゃん」です。彼女の前貼り絵はぜひ単行本で!!

実は人気アイドル「MiQa」という「仲原ミカ」とマネージャー「笠ノ木」のえっち「とあるアイドルのお話」
ピンで歌手活動をしている絵があり、別短編「とある少女の厄日のお話」では彼女のライブチケットに2万円払っているなど、事務所のホープ、トップアイドルというのは伊達ではないようです。
えっちシーンでは恥ずかしいということで前貼りだったりするんですが…こりゃ逆にえろいですわ
1ページブチ抜きでそんな姿が描かれていますので、ご期待下さい(笑)
雰囲気として先の主従関係な2人と似てますが、こちらはお互いの気持ちが入っているだけオチが楽しいことになるのでした。
最後まで必見です。
ついでに、話題で出た「とある少女の厄日のお話」
見ているこちらがハラハラする、「ケイコ」ちゃんのトイレ我慢なストーリー。
何しろ朝8時過ぎに起きてから、紆余曲折あってお昼くらいまでずっと耐え続けていたという、かなり過酷な漫画なのです。
えっちシーンはないものの、これまた1ページブチ抜きな放尿シーンが圧巻でした
さて、彼女は間に合ったのか、はたまた漏らしてしまったのか、ぜひ単行本でお確かめ下さい。
こちらも最後まで面白いですよ。

「とある季節の変わり目のお話」は、明後日引っ越すこととなっている、「蛍」ちゃんと「洋介」くんの同級生カップルな短編。
年齢がためか6年もの付き合いでこれが初めての経験らしく、緊張感あるお話でした。
(※実はキスすらしていなかった、健全な関係であった様子)
こうなると、やっぱり女の子のが思いきり良くていいですねー。
「蛍ちゃん」が積極的に彼を導いております。
最後まで微笑ましく、収録では真っ当なエピソードでしたね

そちらとは逆に、眼鏡な「小林珠子」さんの乱れっぷりが見事な、「とある放課後のお話」
大人しく真面目な雰囲気というクラス委員長の「珠子さん」
そうした1ページ目の印象から、ガラりと変化する表情が見事です
えっちシーンでも、裏の顔に引いてしまった「河野」くんをぐいぐいと誘っておりました。
収録で年齢は一番上なのかな?
ヒロイン中で、ダントツに色気ある娘さんなのです。
やや落ち着いたような作画も効果的でした。

小林珠子
※小林珠子さん
 眼鏡なキャラもそこそこ人数おります。

「Morning Drink」、「とある不幸な少年のお話」はカラー原稿の短編。
どちらも8ページだったので、適度にボリュームがあります。
うち「Morning Drink」は、アレを飲むのが大好きな妹「みのり」ちゃん。
相手は実兄という、近親系なのでした。
口でされんの飽きた!」とか言われてましたが…どうやら毎朝だったみたい。
どんだけ好きなんだ。
「とある不幸な少年のお話」は女の子から襲うようなパターン。
男の子を拘束した揚句、目一杯にえっちを楽しんでおりました。
こちらは何と言っても、お互い見つめ合った後照れ隠しにぱーんとビンタしてしまう様が良かったです。

ほか、「とある素直になれない少女のお話」は自ら想いとは裏腹に、強い態度を取ってしまうややこしい娘「トガリ」さんと幼馴染みの「素直」くん。
「とあるクリスマスのお話」はお酒で酔っ払っている「琴奈」ちゃんと隣のお兄ちゃんでした。
コタツから引きずられ、お尻がチラりという冒頭の絵がお気に入りです。

乱れのなく丁寧な細線の絵柄。
すっきりと見易く、濃淡としても適度~やや濃い目という感じ。
灰色なデジタル絵には、やや独特のテカテカ感がありました。
ロリ系ですがコテコテとしたしつこさは薄く、間口としては広めだと思います
あちこちのバランスに優れ、コメディー時のくずし絵にも違和感はありません。
処理と時期が異なるためだと思いますが、各話の絵には多少のバラつきがありました。
(※当然、あえて変化させているのもあるでしょう)
ただ、どちらも極端な落差はなかったので、それも問題ではありません。

多くページありましたカラー絵も巧い方ですねー。
特に肌色のふんわりとした感覚は、抜群だと思います。
そう変化はなかったので、↓表紙・裏表紙での判断でどうぞ。
紹介帯にあった、”編集部が一番オススメ”も誇張ではありませんよ。

Loliplex! (TENMAコミックス LO)Loliplex! (TENMAコミックス LO)
(2009/06/23)
Noise

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tag : コメディー

■メイド嫁 (鬼月あるちゅ)

★まんがデーター [13/15]
・絵   :■■■■□
・話   :■■■■□
・独創性:■■■■■
・属性 : 成年・メイド
・おまけ: あとがき、表紙ラフ絵、作品解説、
     全作品に描き下ろし後日談(43P)、合間にイラスト、
     カバー裏に別絵、加筆修正あり。
・その他: 初単行本、カバーは立体仕様、カラー(12P)、
     短編×9(うち「メイド嫁」×4:描き下ろし以外のカウントです)
 
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「鬼月あるちゅ(きづき・あるちゅ)」センセの「メイド嫁」です。

今週末はスゴいですねー。
注目漫画がずらり並んでいましたが、初単行本というこちらも他に負けないほど良質なものでした。
そんな訳で、本日は「鬼月あるちゅ」センセの「メイド嫁」です。
描き下ろしページが多く、特殊仕様な↓表紙など「コアマガジン」さんの力が入った単行本。
中編の表題作をメインに、短編までが収録されている構成でした。

優子先生、緑川あきらさん
※左:優子先生、右:緑川あきらさん
 透け透けです。やっぱり「あきらさん」より先生かなぁ…。

色々収録されたうち、お気に入りは…教師と生徒のラブコメ「先生、透けてますっ!!」なのです。
うっかり寝坊してしまった女教師「優子」さん。
慌ただしい身支度のうち、太ったのかブラのホックが弾け飛んだことで、ノーブラのまま学校へ向かったのです。
結局、時間にはギリギリ間に合ったものの、軽く汗をかいたその姿はほぼ胸丸見えで、いろいろな意味でアウトなのでした…。
そんな導入部です。

これは…あの扉絵部分に撃墜されました(笑)
いいなぁ、「優子さん」
生徒には「どうせまた寝坊だろ?」とか言われており、かなりの遅刻常連者であった様子。
いまさら威厳もへったくれもないんですが…まぁ、「ここは平然と…」という選択は確かに間違っていないでしょう。
陥没乳首だのという説明は刺激的ですけどね。
本人はクールに考えているものの、”生徒からは天然と見られている”という「木下」くんの指摘通り、かなり可愛らしい方でした。
屋上で拗ねてる姿もキュートです。
おそらくあちこちで失敗しているだろうと想像されるので、ぜひ他のうっかりな「優子さん」も見てみたい1話でした。
前述したように陥没なため、意識すると共にソレが突出する描写があり…お好きな方は、またたまらないヒロインでしょう(笑)
特にこちらは、ノーブラな教師が授業中(HR)に…という、憧れなシチュエーションですからねー。
たぶん、その趣味がない方でも、何かしらが刺さるのではないでしょうか。
…あるいは、秘められていたそっちの嗜好が目覚めるかもしれません。
わかんないけど。
家事がダメで、「木下くん」の世話になっている描き下ろしの姿を見ていると、なんで↑そんなコトになったのかなんとなく理解できますね。

4話の表題作「メイド嫁」
なお、こちらの5話目は描き下ろしなんですが…他とは違って20ページというボリュームでした。
センセ、お疲れ様です。
そんな訳で、実質としては全5話という風情ですね。

コンビニでバイトをしつつ、1人暮らしをする主人公「久保田鮎太郎」くん。
ある日、隣の部屋に住んでいた「緑川あきら」さんがメイド服で訪ねてきたのです。
家賃を滞納し、行くあてがないという彼女をメイドとして働くことを条件に居候させたんですが…元々提案していたえっちな事はなく、また家事も不得意という実に困った娘さんだったのでした。

メイドさん…というより、メイド服を着たよーわからん娘さんとのラブコメですね
基本的にあまり表情の変化なく、またややこしい思考の持ち主でズレた行動も多く、あちこちで「鮎太郎くん」の手を焼かせておりました。
本来の彼女は恥ずかしがりらしく、あのしれっとした感じとの二面性が素敵なのでした。
そんなんが、コメディーとえっちへの切っ掛けになっております。

居候までのやり取りが楽しい1話目。
あれだけメイド系が好きで、しかも自らの部屋でリアル・メイドさんを目の当たりにしている(※しかも、やや立場的には優位だ)というのに…彼女のペースに逆らえない「鮎太郎くん」
成年漫画の主人公らしくない男性ですねー。お人好しだー。
そんな訳で、2話目冒頭ではすっかり立場の逆転した2人が良いコメディーになっておりました。
忙しく家事する傍らで、寝ながらテレビなんぞ見てますわ。
どんなメイドだ。
ここで彼女の素顔が見えるようになり、続く3話目では「あきらさん」の真骨頂というべき二面性が存分に発揮されるのでした。
突然わたわたになってしまう様など、実に可愛らしいのです。
続く4話、私服の見れる5話では、すっかりラブラブな感じになっておりました。
描き下ろし部分にあったニーソックスなどの黒処理は抜群です。
なかなかおもろいカップルでした。

ツネ子さん、細川葉月さん
※左:ツネ子さん、右:細川葉月さん
 左の「ツネ子さん」はもっとも古い原稿。さして違和感はないでしょ。

裏表紙で可愛らしいお尻を披露していた、もう1人のメイドさん話「可変式メイド」
次期当主である「ぼっちゃま」に、厳しく接する「ツン」こと眼鏡の専属メイド「ツネ子」さん。
”ふりふりな可愛いメイドがいい”という、彼の要望に応じて着替えてみたのでした…。
先の連続話と異なり、こちらはらしいメイドさん。
しかも専属だそうです…羨ましいですね。
(※専属、という言葉から想像できると思いますが、屋敷には他にもメイドさんがいる様子)
好みに合わせた可愛いバージョンは、夢だと思われているのがポイント。
当然えっちシーンはそっちバージョンなんですが…つい先日の「舞FAVORITE/如月群真」でも書いているように、ひでるさんの好みはよく怒っていた通常バージョン(笑)
あの、眼鏡のままな彼女とのえっちが欲しかったです。

連続話に隠れていますが、「おた夏」もなにげに注目な短編でしょう。
こちらのヒロイン「有紀」さんは引き籠ってエロゲーをやっている、まるで男性のような女性
(※そのまま1人えっちのネタにもしている)
買った水着も自らのものでなく、等身大の人形に着せているなど、かなり怪しい趣味なのでした。
いちおうそんな彼女と付き合っている彼は、”イベントで奢る”という名目で、ようやく外へ引っ張り出したのでした。
こちらは海でのえっちです。
確かに周囲に人はまばらでしたが、ありゃーバレバレだろうなぁ。
ただ、実に個性的で目立っていた導入部の割に、海へ出た彼女はちと普通。うーむ。
描き下ろし部分のが、らしい漫画になっていました
…でも、目撃されて恥ずかしがっている描写はなんだか意外でした。
そうなんだ。
水着姿がイケてた「有紀さん」ですが、普段は日に当たっていないようなので…たぶん色素薄く、あまり海が似合わないタイプではないかなぁ。逆にそんなんがいいのか。

有紀さん
※有紀さん
 短編でしたが、なにげに最も印象に残った娘さんです。

ほか、付き合って2年ほどになるものの、なぜか胸を触らせてもらえないという幼馴染み「細川葉月」さん、「孝之」くんのカップル話「激動のおっぱい」、参謀「ザンデ」よりお姫様「白姫」の調教話「白蜜姫」などがあります。
うち、カラー原稿もある「白蜜姫」は、雰囲気ファンタジーですが、魔物とか触手とかはありません。
登場キャラの2人とか、調教ちっくな展開とか…アリスソフト「DARCROWS[ダークロウズ]」ちっくでした。

非常に繊細な線の絵柄。
いかにもデジタルという灰色は薄く、濃淡はすっきりとしています。
ただ、コマ割りの変化多く、ページ全体に目一杯描かれる方なので、ごっちゃりとしていました。
すらりとした縦長の人物絵。
特にヒロインらは透明感あり、その象徴たるガラスのような目は横長でややツリ気味です
簡単には、可愛いというよりも綺麗な感じなのね。
原稿時期は開きがあるため、全体としては不安定。
確かに描き下ろし部分はやったら巧く、差はあったものの、元々腕ある方なのでさほど気にしなくて良いと思います
センセ自身が言われているほど、違和感は感じませんでした。
このくらいなら、全然大丈夫でしょう。
カラーも巧く、まるで水彩画のようでした。
基本的に白黒絵と雰囲気の変化はなかったので、そのまま↓表紙の判断で問題ありません。

前述したように、もともと絵のクオリティは高いものがありました。
これで描き下ろしのような最近の原稿だけになったら、相当に凄いでしょう。
お話も良かったので、次も期待な漫画家さんです。

メイド嫁 (ホットミルクコミックス)メイド嫁 (ホットミルクコミックス)
(2009/06/30)
鬼月あるちゅ

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■わらって!桃子センセ (みた森たつや)

★まんがデーター [15/15]
・絵   :■■■■■
・話   :■■■■■
・独創性:■■■■■
・属性 : 成年・教師
・おまけ: あとがき、描き下ろしおまけ漫画①②、
      カバー裏にカラー別絵。
・その他: 短編×8(うち「わらって!桃子センセ」×6、
      「神楽坂さんシリーズ」×2)
 
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「みた森たつや」センセの「わらって!桃子センセ」です。

あ、こちらのタイトルも”センセ”という表記なんですね。
ブログ中では、漫画家さんの名前後に”先生”とは書かず、あえて”センセ”としております。
これはひでるさんが”先生”と呼ぶのがあまり好きではないからなんですが、
①単に仕事の一種というだけで敬うのはおかしいと思っているため。
②尊敬に値するほどの人間でない場合が多々見受けられるため。
③そう呼ばれ続けることで、変に勘違いする方がいるため。
と、そんな感じ。
弁護士とか政治家とか色々…ねぇ。
だいたい社会出たてのペーペーまでいきなり”先生”と呼ばれてしまうのが、あちこちの問題点だと思ってます。
…えーこれ以上続けると、なんだか漫画のブログっぽくなくなってしまうので、もう止めます。
ごめんなさい、うざったい話題ですよね。

ともかくそうした理由で、漫画家さんにもその単語は使いたくないんですが…やっぱり敬意を表したい気持ちがあったため、片仮名で中和することを考えました。
ついでに書けば、そうした表記のが親しみも表現できるかなぁー、とかなんとか。
つまらん話を長々と失礼しました。

さて、本日は待望であった「みた森たつや」センセの成年系新刊です。
…きました。

やっぱりセンセの漫画は面白い、そして深い


教師「桃子さん」
※教師「桃子さん」
 普段はこんな感じ(左)ですが…右の1コマは背中ぞくぞくしました。

内容はメインの中編と、連続話がもう1つというWエピソードな構成です。
表題作がストーリー重視であったためか、同時収録の1話が羞恥プレイなカップル話というように、単行本としてのバランスも適度であると感じました。
はっきり言って、これはオススメです。

まずは単行本のメインである、表題作「わらって!桃子センセ」から。
もともとは小心者という「相沢桃子」は学校教師。
本来の性格を抑えて強めの態度で接することにより、必死に教師たる威厳を保っておりました。
強い目付きの顔立ちであったためにその効果は高く、生徒からは”キツい先生”という認識だったのです。
彼女が恋してしまった「高岡智則」は、自らとは逆に気さくで男女共に人気者という生徒。
想いを込めた視線を送るものの、逆に”ガン飛ばされている”と勘違いされ、敬遠されていたのでした。
そんな訳で、学校にて1人慰める日々が続いていたんですが、ひょんな偶然から彼に目撃されてしまい…と、だいたいそんな導入のお話。

教師と生徒の中編漫画ですね。
これがいかにも「みた森たつや」センセという風情で、秀逸な出来栄えなのです。
えっち描写がため、いちおう成年系になっていましたが、普通の漫画でもまるで差し支えないほどの良質なストーリーでした。
恋愛漫画でややえっちシーンが豊富、みたいな風情なのですよ。

1話目の目撃部分から、えっちに至るまではやや強引。
いきなり縛っていたりとか。
漫画を読み進めるうち、「なるほどなぁ」とは思いましたけれど。
(※逆に考えると、えっちシーンについて頑張っていた、と言えるかもしれません)
それに続く2話目が非常に良かったんですねー。
勢いもあってシテしまった前話は、言うなれば普通の成年漫画です。
それから、学園祭準備での多忙さ…を理由に彼を避けていた「桃子さん」
念願かなってラブラブな関係どころか、まともに接触することすらできていないというのは、いかにも彼女らしいですね。
そんな訳で再び「智則くん」が行動力を発揮することとなるんですが、打ち明けられていたそれぞれの立場、気持ちというのは単純ではなく、リアルなものがありました。
特に性格もあって、いままでは軽い調子で描かれていた彼の言葉は非常に重いですね。
…うーん、そりゃそうだよねぇ。

相沢桃子、織塚響
※左:相沢桃子(髪おろしたパターン)、右:織塚響
 迷った結果…泣きシーンにしてみました。最も漫画を象徴してるかなぁ、と。

ある程度ぶっちゃけたことで、ようやくカップルとなった3話以降。
続いて2人に立ちはだかるのは、年齢差に生徒・教師というお互いの立場でした。
さらに4話では、再会でいきなりキスしてくるなど奔放なタイプの「織塚響」が転校生として登場しております。
「智則くん」の元カノであった「響さん」は、さすがに女の子。
2人の微妙な雰囲気から、あっさりと関係を看破しておりました。
クラスの皆と違って、いままで離れていたため、周囲を客観的に見れたこともあるのかなぁ。
単に関係を引っかき回すような役割だけではなかった、というのが実に見事だと思います。
センセの”お話の巧さ”を具体化したような、象徴たるキャラでしょう

これ以上お話について書くと楽しみが減ってしまうので、いちおう伏せておきますね。
1、2、4、6話は「桃子さん」、3、5話は「智則くん」…と、各話で一人称の視点が入れ替わるという「EVE」でおなじみマルチサイトシステム方式でした。
これがために2人の背景・心情が過不足なく描かれており、お話に深みをもたらす結果となっております。

生徒に恋した、髪おろすとガラりと雰囲気変わるヒロイン「桃子さん」
↓表紙は当然ながら「桃子さん」なんですが…あのずいぶん可愛らしい感じが素顔の彼女。
教師での強い態度は、”業務を円滑にすすめるための知恵”みたいなものでしょう。
非常に真面目な性格なんですね。
あちこち厳しく律すると共に、生徒との恋愛についても覚悟を持って挑んでおりました。
ただ、本当は小心者というだけあってキャパとしてはそう広くなく、物事に耐えられないこともしばしば。
それがため、よく泣いちゃうんですよ
特に2話、そして○話(いちおう伏せておきます)という意味異なる涙はどちらも印象的。
なにか、ばっさりと斬り付けられたような衝撃がありました
そうしたキャラではあったので、予想していなかった訳でもないんですが…うーん、それだけ入り込んでいたのかなぁ。

なかなか重要なキャラであった、「仙堂秋穂」さんも良かったです。(※えっちシーンないですが)
2人の秘密を知る人物であると同時にそれぞれと繋がりがあったため、うまく間を取り持っておりました。
特に対「智則くん」では、道を指し示す賢者的な役割が与えられていました。
3話での台詞は実に深いです。
…不思議とめんどくさい恋愛ばっかりする娘だから
という台詞もありましたが、よく「桃子さん」を把握してますね(笑)

年上の「桃子さん」が意外なほど年上然とはしておらず、当初はお気楽な感じであった「智則くん」は周囲の人に恵まれ、驚くほど大人の顔を見せるようになっていきました。
そうした、2人の成長漫画でもあったかと思います。
これだけストーリーがしっかりとしていながら無駄にえっちシーンなく、ストーリー的にも適度な長さでした
もっとラブコメっぽいものかと想像していましたが、いい意味で裏切っていただきました。

神楽坂さんご
※神楽坂さんご
 …入ってます。背景には人影も見えますねー。

2話の連続「神楽坂さんシリーズ」は羞恥プレイをふんだんに描いた良作品
友人らグループと共にバスでの帰宅中、彼氏「熊野みきひさ」によっておもちゃを忍ばせられている「さんごさん」、というのが1話目「神楽坂さんごの帰り道」です。
なんのかんのと言いながら従ってしまう、ツンデレちっくな「さんごさん」
やっぱりえっちシーンよりも、耐え続ける前半が可愛らしいのです。
途中の「…下!」という台詞部分は、コマをまたいだ表現も絶妙。
笑顔で友人らを見送っていたのは、大したものですねー。
続く「神楽坂さんごと街角の事情」は、駅階段という人通りのある踊り場でのえっち。
いちおう「みきひさくん」が後ろに立って隠しているんですけどね。
こちらでは、
私の中にっ、しまっちゃうんだから…!!
…とか言っておりました。
えっちですね。
こんなん大好物です(笑)
お互いの趣向がばっちりと合ったカップルで、なんというか…2人とも実に幸せそうなのです。
こちらは、ぜひ今後も色々なシチュエーションで登場してほしいですね。

絵柄はいつも通りに安定した作画。
絵というよりも漫画が非常に優れた方で、コメディーは無論シリアスまでよく描かれておりました。
特に問題という部分は見当たりません。
センセの画風に違和感がなければ、絶対に楽しめると思います。
キャラとしても「うらかたっ!」、「ご近所のもんすたあ」といった漫画よりも標準的だったので、とっつきやすいと思います。

…なんだか長くなってしまいました。
衝撃のオチであった「僕と彼女のホント」もいいですが、ひでるさんとしては断然こっちのが好みです。
面白かったです。
「みた森たつや」センセの漫画では…これが最もお気に入りになるかなぁ。

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tag : ラブコメコメディー

■SisLove (ぱふぇ)

★まんがデーター [9/15]
・絵   :■■■□□
・話   :■■■□□
・独創性:■■■□□
・属性 : 成年・ラブコメ
・おまけ: あとがき。
・その他: カラー(4P)、短編×11。
 
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「ぱふぇ」センセの「SisLove[しすらぶ]」です。

いきなり関係ないですが…。
超合金魂の「勇者ライディーン」が9月に再販されるそうです。
いいですよねー、ライディーンは…。
ほわわー。
前回発売時は散々迷った末に結局見逃してしまいましたが、今回はうっかりクリックしてしまいました。
人面岩を飾って、毎日出勤前に拝みたいと思います。
いいことありますよーに。
(※ちなみにひでるさんの部屋には仏像フィギアで構成された神棚があったりする)
以上、余談でした。

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(2008/04/26)
不明

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さて、今回は「ぱふぇ」センセの5冊目くらいな単行本「SisLove[しすらぶ]」です。
全て短編という構成ですね。
こちらで紹介している「悪魔に捧げる交響曲」のような、”派手なファンタジーえっちでボコボコ”という色はなく、全体は桃色なラブコメ話でした。

優さん
※姉・優さん
 こんなんですよ。…なかなかいいねぇ。

カラー原稿もある冒頭話「大和クンにはかなわないっ」は、弟「大和」くん、姉「優(ゆたか)」さんという姉弟なお話。
お姉ちゃんのお布団…暖かくていい匂いで好きなんだもん
とか言っていた「大和くん」
うんうん、そうでしょうねぇー。
そんな訳でちゃっかり姉「優さん」のベットへ侵入し、しっかり胸を枕にしておりました。
(※さらにがっちり揉んでたりする)
ついでに言わせてもらえば、あんな可愛らしい怒り方では…それ見たいがため同じことを繰り返してしまいそうです(笑)
漫画ではまるで遠慮も躊躇ない「大和くん」が、最終的には泣き落しでえっちへ持ち込んでいました。
ううむ、なかなかヤルねぇ。

「姉さんにはかなわないっ」は姉「宮本八重」、弟「宮本俊哉」という近親カップル。
タイトルから先の逆視点かなー、と思いましたが、まったく関連性ありません。
「八重さん」はアンニュイな雰囲気を漂わせる、なかなかの美人。
こちらは彼女から積極的に…というか、当然のようにえっちへと誘っていました。
私は俊クンが好き…。後ろめたいことなんて全然ないわ
という台詞そのまま、ラブラブです。
普段は無口ながら、弟「俊哉くん」には普通にかなり可愛らしいことを当然のように喋っているんですね。
こりゃー、敵いません。
生徒らには、
八重ちゃんしゃべらねーんだもんな
とか言われていたのに。
実は彼女は「俊哉くん」も教えている教師で、黒板にずらーっと淡々と文字を書き連ねるという、凄まじい授業をやっています。
どこぞの大学の講義みたいですね。(※そのくせ当ててくる)
そうした”人と話すのが苦手”という彼女が、なにゆえ教師なんぞになったのか…こちらはぜひ単行本でどうぞ。
まぁ、だいたいご想像の通りですよ(笑)

八重さん、あき姉
※左:八重さん、右:あき姉
 教師な2人です。「八重さん」は他エピソードが見たいキャラでした。

「あねらぶ」は「あき姉」こと「水野秋子」さん、その弟「水野冬也」くんという近親モノ。
晴れて教師になったとのことでしたが…先の「八重ちゃん」とは別の意味で問題ありそうです。
むちむちなスタイルと黒い下着が実にイイ感じ。
もし彼女が教壇に立ったなら…もう授業なんてどーでもいいでしょうねぇ…。
スカートはぎりぎりな短さでしたし。
こちらも、先に手を出したのは「あき姉」からでした。
…うん、この方が自然ですかね。

犬は「ブリュンヒルド」…って凄い名前。
(※いちおう調べてみました:オーディンの娘で北欧神話の女神なんだって。そうするとメスなんだ)
彼氏「真一郎」くんにやたら懐いており、また彼が犬好きということもあって、思わず飼い主の「あやの」さんが嫉妬するほどの仲なのでした、という「仔犬のワルツ」
2人の間に割り込んでくる行動はあるでしょうけれど、普通は飼い主寄りじゃーないかなぁ。
やっぱり犬というのは、日々餌を与えてくれる人をトップとして認識すると思うんですが…まぁ、そんなんどーでもいいか。
そうした流れであったため、犬耳・首輪な「あやのさん」とのえっちなのでした。
ちと恥ずかしいです。

課長「静香」さんと新入社員「相川秋」くんのオフィスえっち「My Little Boy」
ドジっぷりも可愛い「秋くん」
彼を見て微笑む「静香さん」のヤル気は上がっていましたが、業務では確実に戦力外。
他にはまるで役立っておらず、果ては業務中に居眠りなんぞしてました。
クビ飛ぶぞ
ただ、ああした一連の行動が全て計算づくだったらびっくりするなーと思いましたが、そんなことなく終了。
なお、”コケる時は女性のスカート掴む”というお約束から始まるお話です。

「櫻子」と「徹」の短編「ヌルいHは好きですか?」
ヌルいとは…ローションのことでした。
”痛かったので、ローションを試してみました”という、「エルフの若奥様/カズマG-VERSION」のようなパターン。
(※忘れましたが、そんなネタなかったっけか)
ネタとしては好きなんですが、もう少しぬめぬめ・ぬるぬる表現になってくれればなお良かったんですが…。

課長「静香さん」、愛さん
※左:課長「静香さん」、右:愛さん
 いちおう参考に。古めな原稿はこんな感じ。

たぶん年上だろう小説家「明日香」と「光一」の「Love storyを君に」
どーでもいいですが、実名を使わないように。
あまりモノ書きっぽくない雰囲気の方でしたが…どんなん書いていたんだろう。
「ナイショの放課後」はクラスメイト「櫻井」さんの机角話。
うーん、別にオチ部分はなくても良かったのではないかなぁ…。
途中のダブルクリップはなかなか痛そうで気になります。

ほか、「feel me way」の実は可愛い年上女性「千秋」さん、「BLUE TEAR」は眼鏡「ちひろ」さんとのラブコメ、「DokiDokiアフターケア」は倦怠期脱出なコスプレえっちでした。
結婚してからえっちが物足りないとのことでしたが…いきなりナース服に兎耳とは、また「京介」くんマニアックな。
ちなみに、こちらも下着は黒でした。

強い線のあっさりな絵柄。
もさもさ風ではありませんが、濃い目なベタ・トーンの処理と大小変化の多いコマ割り。
さらにページにごっちゃり描かれる方なので、結果的に画面はかなり濃厚です。
冒頭話「大和クンにはかなわないっ」が最も新しいのかな。
絵の変化はさほどではないものの、そちらの洗練されたデジタル絵と比べてしまうと、古い原稿はもっさりとしてますね。
全体的にやや不安定でしょう。
また、細めなスタイルに豊かな凹凸というキャラ絵はかなり癖がありました。
どちらかというと、裏表紙のが近いと思うので、店頭ではそちらを参考にどうぞ。

うーん、無難な出来栄えかなぁ。
「~かなわないっ」の2話は非常に良かったんですが、他の短編はあまり刺さりませんでした。

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(2009/06/10)
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tag : アンニュイコメディーファンタジーコスプレ

■SWEET SISTER (しぐにゃん)

★まんがデーター [7/15]
・絵   :■■■■□
・話   :■□□□□
・独創性:■■□□□
・属性 : 妹・コスプレ
・おまけ: あとがき、描き下ろし「モエモエ・ショッピング」、
      カバー裏に別絵、加筆修正あり。
・その他: 折り返しにコメント、両面小ポスター、
      8話収録(全て表題作・1巻完結)
 
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「しぐにゃん」センセの「SWEET SISTER」です。

うーん、これは凄い。
たまにありますが、”絵とお話の出来が天地ほどの開き”という、なかなか見られない単行本でした。
しかし、ここまで両極端というのは久しぶりですねー。

…そんな訳で、↑上の「まんがデーター」そのままに書きます。
絵柄はともかく、お話については良い言葉が浮かんできません
これより正直な感想を書かせて頂きますので、そんなん得意でない方はここでご遠慮下さいませ。
(※センセ、およびファンの方、ごめんなさい)

リサちゃん、販売員さん
※左:リサちゃん、右:販売員さん
 けっこう過激なことをしてた「リサちゃん」です。もうひとパンチあれば良かったんですが…。


さて、こちら「SWEET SISTER」は「しぐにゃん」センセ3冊目の単行本。
わすれましたが、確か…発売されている成年系のどっちかは読んでいる筈です。
今回は直接えっちのない一般系ということでしたが、ぎりぎりな描写ならば頻繁にありました。
そんなんが売りですね。
↓表紙の感じが刺さったなら、”見るに楽しい”と思われます。
とりあえずは、視線を集めるだろう絵柄から。

丁寧な細線のすっきり絵です。
やや薄めな感じもありますが、濃淡のバランスとしては適度なもの。
大きく乱れることもなく、全編安定しておりました。
(※センセのHPによると、かなり加筆修正をされたようです。お疲れ様でした)
縦に大きい目に対し、鼻・口は小さく、輪郭狭めという、典型的な美少女絵柄
胸は大きいものの極端さはなく、細すぎず・太くないという均整のとれたスタイルでした。

漫画の売りが何であるのかのしっかりとした認識あり、ほぼ全編がサービスシーン
ぺらぺらとページを進めると、よく分かると思います。
読者へアピールするような、いわゆるカメラ目線が多いのは…たぶん気のせいでないと思います。
普通にバストトップの露出があり、直接はなかったものの、ほぼ近い描写までがありますね。

また白黒絵もいいんですが、カラーについても非常に優れております。
特に↓表紙、小ポスターなどの出来栄えは最高。
漫画の雰囲気を表現しているような明るい色彩には、ぱっと目立つ華やかさがありました。

イラストで言えば、間違いなく一線級な方であると思います
ただし漫画的な巧さに関しては、そこそこという感じ。
先ほどの”カメラ目線”という表現そのまま、動き・表情などの表現が固定絵のようで、ややバリエーションが乏しいような印象を受けました。
お話面がまったく刺さらなかった理由には、そういった点も関係しているかもしれません。

コスプレ「リサちゃん」
コスプレ「リサちゃん」
 こんな感じ、と割りきって読むほうがいいかも。

漫画は”妹とえっちなコトしよう!”みたいなものですね。
妹「リサ」ちゃんにラブラブで、彼女との近親えっちを狙って様々な策を弄するお兄ちゃんのお話です。
…それだけですね。
奇抜な設定とか、独特な見せ方とか、唸ってしまうようなネタとか…プラスなんちゃらがあればいいんですが、ごくあっさりと描かれています
そんな訳で、成年漫画でも短編でぎりぎりという気がしますが、なんとこれが連載なのでした。
ちょっと厳しいですよねー。
やたら都合の良い展開でして、コマ間の繋がりも突飛で微妙
いちおうコスプレちっくな色も売りとしてあり、多少抵抗はするものの各話ではなんのかんのとお着替えしておりました。
変態的なお兄ちゃんと頭弱めな「リサちゃん」という関係はユルく、まさにバカップルみたいでしたよ。

全編を通して、登場人物はたったの3名
背景に描かれているような人物からして非常に稀という、珍しい漫画なのでした。
そうした人数であるというのに、キャラとしてはまったく描き込まれておりません
えー、なんというか表面的で、皆で同じようなことを延々と単純に繰り返していました。
うすっぺらく、深みはありません。

よく殴ったり蹴ったりしていた、ヒロイン「リサちゃん」
かと言ってツンデレという感じではなく、スキンシップに弱いのかある程度まですんなり流されるのでした。
(※そういうサービスな漫画ですしね)
また”冷めるのが非常に早い”という特徴があるらしく、だいたいえっちの直前くらいまでになるとふと冷静に戻り、どっかん暴れて終わるのが基本。
普通女の子というのは徐々に盛り上がってくるものですけど…まぁ、いいか。
一般系ですからね。

妹に”猫変身薬”をこっそり飲ませる1話。
実際に猫耳・尻尾となってしまう、ご都合の良いファンタジー話。
えっちしないと戻らない」という言葉をあっさり真に受け、「やさしくしてね…」なんて台詞まで飛び出していました。
ほぼ成年漫画の導入部分みたいな感覚でしたが…当然、肝心のえっちシーンはないんですね。
お風呂場からバニーコスプレまであった2話。
さすがに一度えっち直前まであったためか、”一緒にお風呂”程度ではさして動じておりません。
(…というか、風呂へ浸かる前に気付きそうなもんでしたが)
バニー衣装について「ダイエット効果」という言葉で「リサちゃん」はあっさりと着用していました。
扱いやすいというか、騙されそうな娘さんですね。
なお、このダイエットというキーワードは続くブルマな3話でも活用されています。
ちょっと驚きでしたね。
このあたりが、前述しましたバカップルみたいな関係を強く感じました。
プラックナース服の4話。
黒のナース服で、その影響で性格までも変化するという、これまたファンタジーちっくな展開でした。
ここはオチまで良くまとまっていたと思います。
3人目、謎の販売員さんが加わるようになる5話。
彼女はいきなりのーぱんだったり、舐められたりとなかなか過激な娘さんでした。
なお、この後もちょくちょく顔を見せておりましたが、あまり話には直接絡んできませんね。
ここでぶちまけられていたのはアイスなんですけど、ほぼアレな感覚です。
こんなんもお約束です。
なお、1話に続いてシマパンなので注目。
初詣話という6話。
着物→のーぱんという、王道な流れ。
貧乳キャラであった、販売員さんの全裸にも注目です。
そしてお着替えの多い豆まきから記憶喪失となる7話、ラスト8話はウェディングドレスでした。

やっぱり、漫画には合う、合わないというのが確実にあります
こちら「SWEET SISTER」については、ひでるさんカスりもしませんでしたが、読み手が違えば正反対の評価となることもあるかと思います。
あくまでも、意見の1つとして捉えていただければ幸いです。
ある程度でもシチューションとかストーリーが欲しい方は、見送った方がいいでしょう。

SWEET SISTER (チャンピオンREDコミックス)SWEET SISTER (チャンピオンREDコミックス)
(2009/06/19)
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■絶頂JK制服されたいの (鷹那優輝)

★まんがデーター [10/15]
・絵   :■■■□□
・話   :■■■□□
・独創性:■■■■□
・属性 : 成年・羞恥
・おまけ: COMMENT漫画、ゲストページ。
・その他: 短編×8。
 
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「鷹那優輝(たかな・ゆうき)」センセの「絶頂JK制服されたいの」です。

いきなりですが…あの↓表紙は、セールス的にマイナスではないかなぁ。
拘束されてるイラストとか、黒・赤という配色の↓表紙ね。
さらに、「調教」だの「羞恥」だのという紹介帯の文言がため、かなりハードな雰囲気となっているのです。

ひでるさんは↑上のデータにて「羞恥」の属性を付けており、内容としても確かにそういったプレイとか要素もあったんですが…実際はソフト気味でした。…ですよね?
成年漫画に慣れてくると、”普通の範囲がどんなものか分からなくなってくる”んですが、このくらいなら大丈夫でしょう。
お互いの同意あり、痛い・臭い・酷い・苦しい、というような真っ暗な漫画もありませんでした。
ヒロインも可愛らしく、よく描かれております
漫画についても問題なく、全体的には良かったんですが…読んでいて、ものすごーく気になる点がひとつ

詳しくなんなんだか分からないんですけど…。
最終処理が異なるのかな?
たまに、もわーっと滲むようなコマがあるんですよ。
デジタルのカラー原稿を白黒にしたようなん。
それがページ全体ならいいんですが、たまにぱっと1コマだけとか差し込まれるんですね
気になるんですよー、これが。
あ、ちなみに落差が大きい訳ではありませんので、どうかご安心ください。
ただ、やっぱり白黒絵は普通の感じのがすっきりとして綺麗だったんで、やや嫌な感じに目立っていたんですねー。

滲むようなコマ・サンプル「高橋彩」
※滲むようなコマ・サンプル、「高橋彩ちゃん」
 この左右の違いなんですが…分かるかなぁ。

絵柄の話題が出たので、そのまま続けます。
強い線であり、また濃淡も同様に強いため、全体的にはこってりとしております。
テカテカとしてはいないものの、ページはデジタル特有の灰色でした。
多少弱めな絵もありますが、全体的には安定。
キャラ絵は大きめで色の深い目と小さい鼻、広い輪郭が特徴です。
↓表紙・裏表紙は固定絵であるためバランスに優れたより良いモノですが、概ねそちらでの判断で問題ありません。

基本的に大きな問題が無いだけ…前述しました、もわっとしたコマが気になるんですよ。
しつこいですが。
ひんなん、ひでるさんだけかなぁ。
そんなこんなで、続いて各話について。
単行本は全て短編での構成です。

お約束な満員電車でのお話「さとうりかのふあん」
電車通学をする「理香」さん、「大地」くんの短編です。
手がちょうど良い位置からどうにも抜けず、必死になっているうちに「大地くん」が…うわ、そんな馬鹿な!?
そう感じるものの切っ掛けとしてはなかなか珍しく、女の子がなんとなくえっちに巻き込まれるパターンよりもある意味で自然。
お互いラブラブな2人ですしね。
こうした漫画のセオリーそのまま、必死に我慢しようとする「理香さん」が可愛かったです。
実際なら、周囲には完全にバレているでしょうけれど。
ラストの彼女がまた非常に可愛いので必見です

理香さん、さくらさん
※左:理香さん、右:さくらさん
 各ヒロインは非常に可愛らしいです。タイトルそのまま皆さん制服なのでした。

サークルの集まりで終電を逃した「高橋彩」ちゃんと先輩の2人は、始発の時刻までまんが喫茶で過ごすこととしたんですが…という「素直になりたいの!」
先の短編のちょうど逆で、こちらは見られ放題になっておりました。
携帯とかでバンバン写真とか動画を撮られたりしてたら、また盛り上がったかなぁ。
入った当初からお互いその気満々で、いちおう「彩ちゃん」は警戒心の強い娘なんですが…それが逆に作用し、勝手にぐるぐる考えを巡らせ、結果的には誘ったようになっておりました。

短編「愛の羞恥心」は調教ちっくなプレイが展開される、「ゆかり」ちゃんドキドキな話。
キャラは異なるものの上記カップルらの後日談っぽい風情で、ぎりぎりを狙った「大介」くんは大したもの。
”音が大きいため、押さえていないとバレそう”というのは、確かにそうかもしれません。
リアルで非常に良い描写でした。
男子連中のえっち会話により、妄想いっぱいになってしまう「ゆかりちゃん」が素敵です。
なにげにセーラー・スクール水着であった格好にも注目。

同じく収録で調教ちっくであった「恋愛指導~大好きな人へ~」
ずっと女子高だった「さくら」さんは、やたらウブな可愛らしい娘。
”好きな人ができたものの、どうしていいか分からない”という彼女に対し、相談された「直樹」くんがひたすらえっちなコトを教え込んでしまうのでした
なにしろ後半では「ご主人様」とか呼ばせてましたからねぇ…やりすぎだってば。
あの「さくらさん」の天然っぷりから察するに、おそらくは彼女いいトコのお嬢様ではないかなぁ。いいなー。
なお、先の「ゆかりちゃん」は「大介くん」にラブラブなため従順であり、こちらの「直樹くん」は良心の呵責に耐えかね、ちゃんと関係を終わらせようとしていました。
そんな感じで、なかなかのえっち展開ではあったものの、ブラックな方面に落ち込まないのはいい所でしょう。

美琴さん、生徒会長「麗子さん」
※左:美琴さん、右:生徒会長「麗子さん」
 こんなパターンもあったlりします。「麗子さん」は良かったなぁ。

「健太」の幼馴染み「新垣美琴」は学校でのアイドル的な存在で、いつしか”高嶺の花”というほどになっていました。
クラスも違い、会話もめっきりなくなっていた2人は疎遠になっていたのです。
しかしある日、忘れ物をした「健太」がクラスに戻ると、何故か「美琴」が自分の席に座っていたのでした…。
「心に自信はありますか」は、そんな流れの短編。

教卓に隠れちゃう展開は、やや強引な気もします。
(※まぁ、直前の描写を考えると、反射的に~というのはアリですかね)
しかし、限定された狭い空間で密着するシチュエーションは、やっぱりいいものですねー。憧れますねー。
また、この「美琴さん」がロリっぽい容姿の割に、なかなかの巨乳さんなのでした。
そりゃーえっちな気分にもなるってモノですが…
嘘だと思うなら確かめてもいいわよ
とか、キスした揚句に言っておりました。
ここがイイ!
教室内には人がおり、またあの広さでよく体勢変えれるなぁ、などの突っ込みもあるでしょうけど、ここは意外なほど大胆であった「美琴さん」に免じて許してあげましょう。

幼馴染み「広瀬美咲」さんを待っていた「拓也」くん。
そこに現れた妹「広瀬葵」ちゃんに、告白と共にいきなりキスをされてしまうのでした。
しかし、ちょうどその現場を「美咲さん」が目撃し…というドロ沼な導入であった「3piece~2つの心と+one~」
チアガールなのかな?
ショートカットであまり表情の変化しない「葵ちゃん」がキュートでした。
しかもノーブラだそうです。いい娘です(笑)
そんな訳で3名での複数えっちになるんですが、ラスト部分がやや失速。
揉めるの好きなので、ぜひ姉妹で取り合いをしてほしかったです。

ほか、生徒会長「麗子」さんと書記「貴史」くんの「僕の笑顔を見つめて」
これはパートナー・発見漫画ですね。
色々な表情を見せていた「麗子さん」が幸せそうで、魅力的に描かれておりました。
こんなん好きです。
えっち漫画を描く眼鏡な「千鶴」さんと「後藤」くんの「ひみつの場所」もそんな感じの短編。
やや強引な展開でしたが、これはオチの1ページが良かったです。
うん、そりゃーごもっとも(笑)

全体としては、なかなか良かったです。
もしハード展開を想像してしまった場合は物足りなさを感じるかもしれませんが、女の子につられた方にはいいんじゃないでしょうか。

絶頂JK制服されたいの (エンジェルコミックス)絶頂JK制服されたいの (エンジェルコミックス)
(2009/06/17)
鷹那 優輝

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tag : スクール水着ショートカット

■リンケージ (倉田嘘)

★まんがデーター [15/15]
・絵   :■■■■■
・話   :■■■■■
・独創性:■■■■■
・属性 : 百合・信頼関係
・おまけ: あとがき、カバー裏に4コマ漫画。
・その他: 初単行本、折り返しにコメント、短編×5。
 
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「倉田嘘(くらた・うそ)」センセの「リンケージ」です。

「倉田嘘」でどう読ませるのかなー、とか思っていたらそのまんまでした。
何か深い意味とかあるのかなぁ。

そんな訳で久しぶりな「百合姫コミックス」です。
ざっと見てみたら…「ストロベリーシェイクSweet2巻[完結]/林家志弦」以来のことでした。
だーいぶ間がありましたね。
ちなみに7月のラインナップには、「宮下未紀」センセほか気になる顔ぶれがずらりと…唯一「なもり」センセだけ漫画見たことありませんが、そちらも良さげな雰囲気でした。
こりゃ、次月も大変そうです。

さて、そんなこんなで「倉田嘘」センセ。
こちら百合姫コミックスがデビューとのことでしたんで、子飼い・生え抜きな方なのです。
どーでもいいですが、編集部の方々の眼力は凄いですねー。
絵柄・お話どちらも”初単行本とは信じられないほどの出来栄え”でした
これはいい!
ジャンルが苦手でなければオススメです。
軽く順に見ていきましょう。

藤本葵、広瀬朋子、岡本弘美
※左から藤本葵、広瀬朋子、岡本弘美。
 今回は色々なパターンの絵が見れるようチョイスしました。

ビジネスな短編「鎖はもういらない」
うーん、”こういうことってあるよねー”という、まさにサラリーマン向けなストーリーです。
明るく素直な部下「藤本葵」
指導する上司「芳野」は彼女のあまりの無防備さがため、面倒を見るうちにいつしか親密な関係となっておりました。
しかし、会社からは評価なく、「葵」はいつしか左遷っぽい人事異動の対象になってしまったのです。
それを阻止するべく、仕事をひとつ任せるようにしたんですが…。
だいたいそんな流れ。

いちおうこの2人は出だしから恋人関係。
仕事での切っ掛けから、お互いの信頼が揺らぐようなお話です。
こんなんは日常でもフツーにあり、漫画ではさらに同性であったことがため、より拍車をかけていました。
しかし仕事というのはやってみないと分からないもんですよね。
試しに任せてみて、予想以上になる場合もあれば、自らの責任問題に関わるほどに発展してしまったり…。
難しいです。
えー、他にも色々書きたいことあるんですが、楽しみを残すためこのあたりで。
苦戦しながらも、あくせく頑張る「葵ちゃん」が可愛いです。
丸っこいコメディー絵が実にキュートでした。

「キコエルスズノネ」のカップルはようやく友達関係になれた、くらいかなぁ。
最後はあーでしたが。
”可愛くなく華もない”という自己評価の「広瀬朋子」
クラスでもほとんど1人でいることが多い彼女でしたが、最近はよく「岡本弘美」と練習室で一緒になっていました。
気さくでお洒落な彼女は「朋子」とは正反対というタイプ。
そんな彼女から告白を受け…と、そんな流れ。

思わず怒ってしまう「朋子さん」
あれは百合関係の否定ではなく、あまりに低い自己認識によるものでしょう。
一方の「弘美さん」ですが、彼女の言う”直球”というのは…見てるこっちが恥ずかしいですねー
よくあんなん真顔で言えるもんですわ。
ただ、相手がかちーと固定観念の固まってしまっている「朋子さん」であり、また控えるオーケストラ入団試験による誤解もあり、しっかり1から10まで説明しなければ納得されなかったでしょう。
日常の雰囲気とは裏腹のモデル然とした駅での凛々しさなど、なるほど「弘美さん」は華だらけでした。
ありゃ、今後もやきもきとさせられそうですね。

稲継啓子、此花姉妹
※左:稲継啓子、右:此花姉妹
 「啓子さん」はもう数年で美人になると思います。たぶん。

恋愛というより親友っぽい関係の「プレゼント」
自分の容姿にコンプレックスを抱いている「稲継啓子」
とある切っ掛けで知り合った「赤川遥香」は盲目であり、初めて素直な気持ちで接することができたのです。
しかし、彼女が角膜の移植手術を受けることとなったのでした。
だいたいこんな感じ。

こちらもずいぶん自己評価の低い方。
ただ、先の「朋子さん」とは違って、本来の性格と容姿がバラバラであることに悩むタイプでした。
実際そんなんだったら厳しいですねー。
”吊り上がった目、色の薄い髪、尖った顎”…というのは、美人の条件みたいなもの。
漫画内では(※彼女自身が悩んでおり、社交的でなかったこともあるでしょう)怖がられている描写ありましたが、どっちかというとモテそうな感じなんですよ。うん。
ともかく、自らの容姿が嫌であった「啓子さん」にとって、盲目な「遥香さん」は気を許せる唯一の存在だったのですね。

以上のように漫画の視点は「啓子さん」でしたが、日常生活からハンデのあった「遥香さん」も実は手術を控えたことでより不安な立場。
戸惑いつつも見えるようになるギリギリまで傍にいたり、他の2人を排除して彼女が使うこととなるだろう机を「啓子さん」1人で運ぶ姿が印象的でした。
こりゃーイイ話だ。
オチ部分も泣かせる展開です
なお、↓表紙・裏表紙はこちらのカップルでした。
…それがためか、カバー裏の4コマで登場なく、ちと残念。

短編「欠片」はもともと姉妹である2人。
先のエピソードと違い、こちらは逆に本編から繋がる4コマ部分が最高でした
姉「此花由佳(このはな・ゆか)」、妹「此花吏佳(このはな・りか)」という元々から近しい2人なんですけど…姉妹ってのはあーしたもの?どんなん??
よく分かりませんが、成年漫画の兄妹ネタ(あるいは逆でも)と同じで、「あーなるものかなぁ」とか疑ってしまいました。
非常に良いストーリーではあるんですけどねぇ。

リカさん・エルちゃん
※リカさん・エルちゃん
 介護の割にはすいぶん可愛くしたんですねー。

ラスト収録の表題作「リンケージ」ですが、これ何気に注目な短編。
次世代介護ロボットの開発プロジェクトに主任として抜擢された「リカ=フォン=ローゼンバーグ」
最終目的がため、知能システムへ如何にして”愛情”を持たせることができるか、重要なポイントでした。
「リカ」は筐体「RFN0044H(※後に「エルダー」と命名)」に対し、データではなく生きた情報を与えることによってそれを目指したのです。
だいたいそんな感じ。

こちらはロボットとのカップル・パターンです。
まさか百合漫画でこんなん出すとは、びっくりでした。
あまりに勿体ないので…お話のアレコレは実際単行本でご確認下さい。
HPによると「倉田嘘」センセは不安たっぷりに描かれたようですが、非常に完成度の高い、読み応えある1話だと思いました
(※余談:「エルちゃん」のワンピースがなんとなく気になってましたが、彩色されたHPでの絵に驚きましたよ。うわわ、スケスケじゃん!)
実に良い展開です。
ただ、ひでるさんはロボットとの恋愛ネタにはどーしても結末を想像しちゃうんですよ。
以前も書きましたが、「秋葉凪樹」センセの同人誌にあったもの淋しい結末のインパクトが強く、今日までずっと頭から離れないんですね。
(※主人が老衰で死亡し、世話していたロボットの動きが止まる、みたいなネタ。ぞくぞくしました)
そんな訳で、カップルの結末のが気になるんですよー。

柔らかな細線の作画。
適度な濃淡具合でよく描き込まれ、また非常に丁寧なので見易いものでした。
シリアスは無論のこと特にコメディーは巧く、崩し絵も全体の雰囲気に影響しないくらいのものでした。
4コマも面白いです。
スラリとしたスタイルのリアルっぽい人物絵ですが、表情や顔パーツは漫画らしい可愛らしさがありました
自然なタッチで嫌味なく、大きく好き嫌いが分かれないだろう作画ですね。
バランスや表現についても十分でしょう。
特にひっかかることもなく、テンポ良く読めました。

ひでるさんは特にセンセのコメディー部分が刺さりました。
はっちゃけ話みたいな漫画が出るといいですねー。
収録の各話も多種多様であったため、今後はより幅広く活躍される方であろうと思いました。
ぜひ、お名前を覚えておきましょう。

リンケージ

リンケージ (IDコミックス 百合姫コミックス)


★過去に紹介した百合姫コミックス
flower*flower ふらわーふらわー/石見翔子
アオイシロ-青い城の円舞曲-/江戸屋ぽち
かわいいあなた/乙ひより
クローバー/乙ひより
マーメイドライン/金田一蓮十郎
春夏秋冬[限定版]/蔵王大志
・初恋姉妹1巻 3巻[完結] /東雲水生
EPITAPH エピタフ/硝音あや
乙女ケーキ/タカハシマコ
少女美学 秘蜜少女 /CHI-RAN 
voiceful/ナヲコ
ときめき☆もののけ女学園/南国ばなな
夜空の王子と朝焼けの姫/袴田めら
SIMOUN シムーン/速瀬羽柴
・ストロベリーシェイクSweet1巻  2巻[完結] /林家志弦
極上ドロップス/三国ハヂメ
紅蓮紀/武若丸
絶対×浪漫/むっちりむうにい
楽園の条件/森島明子
くちびるためいきさくらいろ/森永みるく
・GIRL FRIENDS1巻 2巻 /森永みるく[おまけ] 


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tag : 百合姫コミックスコメディーサラリーマン百合漫画

■お姉さんじゃダメかしら? (いとうえい)

★まんがデーター [15/15]
・絵   :■■■■■
・話   :■■■■■
・独創性:■■■■■
・属性 : 成年・年上
・おまけ: あとがき漫画「今回のお題:スリーピングフェチ!!」、
      合間にラフ絵・コメント、折り返しに4コマ「お姉さん…?」、
      カバー裏に別絵。
・その他: 短編×9。
 
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「いとうえい」センセの「お姉さんじゃダメかしら?」です。

1年振り、待望の新刊発売です!
もともと絵柄からして好きな方なんですが、あとがきなどでよくセンセが述べている趣味趣向についても共感すること多々なのでした
(※今回も巻末にそんなんが収録されてます)
よくブログで書いている漫画の合う・合わないでいうと直撃コースな方なので、前回も書きましたが”つまらない訳がない”と断言できます。
そう言えば、このブログの1発目記事も「秘密の関係」でしたねー。
そんな訳で、ひでるさんは、「いとうえい」センセのファンなので、評価は甘々かもしれません。

実姉「京さん」、実姉「桃子さん」
※左:実姉「京さん」、右:実姉「桃子さん」
 こちらの「京さん」はスゴかったです。続き見たいなぁ。

これ何冊目でしょう?
…たぶんおそらくは21冊目くらいだと思う単行本は、「お姉さんじゃダメかしら?」でした。
センセのHPによりますと、
7/10? 双葉社「ぶらこんっ!」
8/20? 秋田書店「お気に召すままご主人様」
と、今年は次々と新刊がリリースされるようでした。
それら成年系ではないようでしたが、今から楽しみですね。わくわくしますね。
前回の「ぷりプロ ~Princess+Propose~」は長編でしたが、今回は短編集。
タイトルそのままお姉さんでなく…折り返し部分でネタになってましたが、1話収録のある母親ネタまで考慮すれば、年上系というのが正確でしょう。

↓表紙を飾る姉「京(みやこ)」さんの「Remodelingブラザー」
続く「弟ジャンキー」と共に、今回単行本のメイン的なエピソードですね。
ED(勃起不全)に悩む「光博」くん。
しかし、何故か実姉「京さん」の手でされた場合は普通に反応していたため、より一層深刻なのでした。
そこで原因を探るべく、お姉ちゃんの部屋へ忍びこんだ「光博くん」が見たものは…と、だいたいそんな流れ。

裏面には「 見たら死あるのみ」とか書いておりましたね(笑)
短編エピソードながら史上最強の妹「メグちゃん」”サービスタイム”な策略家の妹「奈緒さん」負けない程のキャラで、本人の気付かぬうちに好みから仕草まで自らの期待するものへと導いておりました
ある意味で、”実は自分はロボットだった!”という「ガルーダ(コンバトラーVね)」みたいな衝撃の展開です(笑)
強い視線を送られただけで逆らえなくなるなど、調教というよりも洗脳に近いですね。
こりゃ、スゲェなあ
勝手に初体験まで済まされておりましたが、姉「京さん」のおっぱい具合から判断するとかなり前のことであるようです。
また、そんなんをちゃんとVTRに記録しているんですねー、どんな姉だ。
あれはきっと、1人でにやにや見てるんだろうなぁ…。
一撃必殺っぽいネタですが、短編で終わらせるのは実に惜しい2人でした
あるいは、センセお得意の”姉に歪んだ性欲を滾らせる変態”なパターンで描いてほしいです。

弟「朋也」くんを溺愛する姉「桃子」さんの短編「弟ジャンキー」
なるほど、女装させたいという気持ちはよく理解できます。
度を越した「桃子さん」の愛情は、ペットなどに対するようでした。
かなり依存してますね。
だいぶ重症なんですが、↑そちらの後に位置しているためかだいぶ普通(?)な姉弟カップルに見えましたが。

忍さん、美佐子さん
※左:忍さん、右:美佐子さん
 よくお似合いですが、この下着は”趣味でない”そうです。普段どんなんだろう。

静かな1ページ目からの落差が楽しい冒頭話「雨と約束」はコメディー系。
息子さんをムコに下さいっっ
…ということで、久しぶりに「隆」くんの家を訪ねた近所のお姉ちゃん「忍」さんによって、婿となったのでした。
年上ということで、半ば無理矢理にリードする「忍さん」が可笑しいです。
その強引さに「隆」くんはあきれ顔であったものの、お互いかなりのラブラブっぷり。
えっちシーンでもスゴイ提案をしておりました。
中扉のポーズもいいなぁ。

いきなりスカートはいていませんでした、という「研究室で会いましょう」
研究室のかなり変な人「宗方美佐子」さん。
白衣着てれば意外とバレない
…って、そんなこたぁねぇ(笑)
あまり表情の変化しない、ぼくとつとした研究者らしいタイプでした。
こんなんはひでるさん好みなキャラ。
オチも期待通りで、えっち部分よりもそこへ至るまでの日常シーンが楽しいのです
ぜひ、再度の登場を期待します。
白衣っていいよねー。

唯一の人妻系「ママBOX」は「正徳」くんとその母親「由佳里」さん。
先の「桃子さん」、「忍さん」を足して2で割って、相応に年取った…みたいなキャラでした。
ダンボールで出迎える(※ぱたん、のあたり)もいいんですが、
こ…こんなカオ見ないでよ…
という1コマが刺さりました。
あれはえっちだ。

さやかお嬢様、生徒会長「弓絵さん」
右:さやかお嬢様、左:生徒会長「弓絵さん」 (090621訂正)
 「弓絵さん」のようなオデコ・眼鏡な優等生キャラもいいですね。怒らせたいです。

「跪いて口づけを」は、鷹柳本家のお嬢様「鷹柳さやか」と分家の息子「新一」くんの身分差カップル。
いわゆるツンデレちっくなキャラですね。
ああして罵られながらというのもいいなぁ…はっ。
迎えに来て待っていたり、えっちでめろめろになってしまったり、と非常に可愛らしい方でした。

眼鏡の生徒会長「弓絵」さんと下っ端「佐野」くんの「いちご☆みるく」もある意味で差のあるカップル。
「いとうえい」センセはこうしたキャラも巧いですねー。
雰囲気からして、いかにも怒ってナンボという「弓絵さん」
人前で食べさせられるという、かなりエグいプレイをさせられておりました。
頭の中まで精液詰まってるの!?いい加減にしてよ!
…だって。
当然ですね(笑)

ほか、「古内ほなみ」さんのファミレス話「しまぱん!!」
「笠木」くんも言ってましたが、年上らしくない女性。
縞模様の下着から容姿・性格までそんな感じでした。
のーぱんでチラチラ(モロ)させてるとこがいいですね。
「呪いデリバリー」は人外とのコメディー短編。
「沙耶」さんは…単に霊とかそんなんでいいんですよね?
前半からの呪いネタが面白いんですが、ラスト部分の「それは私の仕事ですよ」あたりがこれまた良いです。
彼女もはっちゃけた感じで、年上っぽくありません。

丁寧な線の安定感抜群な作画。
濃淡は適度ですが、強い黒がため画面全体は落ち着いています。
乱れなく、あちこちしっかり描き込まれているため、非常に見易いのです。
やや可愛い感じに傾いてはいるものの、今回のようなアダルト系からロリ系まで幅広く対応できる画力をお持ちな方。
またコメディーからシリアスというジャンル的な描写についても問題はなく、漫画も非常に巧いと思います。
絵の洗練具合についても半端ない綺麗さですねー
いつからここまでになったんだろ。

カラーでも大きな変化はないので、↓表紙・裏表紙または紹介帯裏面のカット絵を参考にして下さい。
前述しているように絵柄はひでるさん好みドストライクです。
こないだ(←とか言っても相当前か)複製原画のうんぬん書きましたが、センセの複製原画ならぜひ買いたいですねー。
そんなんだから基本の価格がやや高めになっちゃうのかな。

お姉さんじゃダメかしら? (メガストアコミックスシリーズ No. 220)お姉さんじゃダメかしら? (メガストアコミックスシリーズ No. 220)
(2009/06/19)
いとうえい

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★いとうえいセンセの漫画紹介記事
秘密の関係
 初見で刺さった6冊目。小さい教師「あゆみちゃん」などいまだに好みな単行本です。
少女図鑑
 5冊目くらいの短編集。母親もありますが、全体的には年下系。絶版かな。
少女図鑑DX
 上記よりサイズの変更・2話追加という再販本。
LOVE!!恋の翼を探して
 近親・百合・ふたなりなどの要素ある、四角関係な恋愛長編。
恋の涙と愛の蜜
 明るいコメディータッチなフェチ短編集。
キスより大切
 「LOVE!!恋の翼を探して」の外伝も収録された、色々な短編集。
ぷりプロ ~Princess+Propose~
 お姫様との同居ラブコメな長編。おまけ要素も充実。


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