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■かいけつ!るるこ (ことぶきまいむ)

★まんがデーター [10/15]
・絵   :■■■■□
・話   :■■■□□
・独創性:■■■□□
・属性 : [成年]ラブコメ・むちむち
・おまけ: あとがきまんが、るるこの事務紹介、
      おまけ4コマ、カバー裏に別絵、
      カラー描き下ろし「かいけつ!るるこってどんなマンガ?」、加筆修正あり。
・その他: カラー(4P)、短編×13(うち「かいけつ!るるこ」×11)

本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「ことぶきまいむ」センセの「かいけつ!るるこ」です。

巨乳に縞パンでいい↓表紙ですね。
どっちかと言うと好きな絵柄で、こちら単行本は”るるこ”のフォント具合も好み。
店頭ですーと引き寄せられましたよー。
それがためか。
どう見ても同じ図柄の本が家にもう1冊ありました。
やってしまいました、ダブリーです。
まぁ、売り上げに貢献したということで。

そんな訳で、初単行本「むっちりずむ!」を紹介している「ことぶきまいむ」センセ。
たぶん2冊目という新刊は「かいけつ!るるこ」です。
こちら、2話ほどの短編以外は全て表題作品。
まるまる1冊ではないものの、ほぼ8割がた連続話で占められてました。
こざっぱりとした作画のぺかぺか明るいラブコメえっちとなっています。

ミホさん
※ミホさん
 眼鏡の可愛い「ミホさん」です。

まずは短編「演劇部へようこそ!!」、「めがねえっち」から。
前者「演劇部へようこそ!!」は入部希望の「一条和馬」くんを「愛沢美香」さんがテストするもの。
台本を読もうとした彼ですが、ふと見ると「美香さん」が下半身に手を伸ばしてきたのです。
入部させたいのか、させたくないのか、よく分かんないですね。
たぶん…純粋に演劇をやりたいだろう彼に対し、ガツガツえろい事してました。
後半では、”恋愛劇のためラブシーン”とか言ってましたが、学生の演劇でそんなん必要ないでしょー。
オチもスゴイですね。
ちゃんと練習しようよ。
後者「めがねえっち」は眼鏡なヒロイン「ミホ」さん。
彼氏「拓人」くんとはラブラブなんですが、なぜか直接はなく、顔にかけるばかりだったのです。
ふっくらとした「ミホさん」が可愛いですね。
優等生でしたが彼とのえっちに抵抗感なく、積極的。
眼鏡もよくお似合いで、彼の言うことも納得でした。
ただ、そんな眼鏡を掛けてるのは…匂いそうでなんか嫌。

表題作の「かいけつ!るるこ」は、収録10話と描き下ろしによるもの。
「鈴原事務所」は姉妹の活躍するなんでも屋。
しっかり者の妹「鈴原美々」はマネジメントをし、姉「鈴原留々子」は実働部隊として身体を張ってさまざまな依頼を解決していたのでした。
ごく簡単ですが、そんなん。

”いつの間にかHな展開になるマンガとか~”
連載を言われた「ことぶきまいむ」センセが、そうした考えで作られたのがこちら。
なんでも屋という、トライダーな設定が大変都合良いですね。
色々なシチュエーションに「留々子さん」を配置でき、また1話完結のお話でもごく自然。
さしてえっちに抵抗感なく、ダークな展開にもならず、軽いテイストなお話群となってました。

大きな家に住む、ひきこもりな「拓男」くんを復帰させる1話目。
冒頭では木の上のネコ救出なんてこともやっていましたが、さすがになんでも屋だけあって幅広いですね。
”そういうことはやったことない”とか言いつつも、勢いで依頼を受けちゃってました。
いいのかな。
いくらもらってるのか知りませんが、「留々子さん」ノープランだと言うのに…。
そのためか、話がえっちに流れても受け入れてました。
約束違えて触っても、さして抵抗しないのが素敵
↓表紙そのままな巨乳と縞パンをお楽しみ下さい。
(※「留々子さん」はほぼ縞パンです)

鈴原留々子
※鈴原留々子
 もうひと個性あっても良かったのでは。

海で監視員をしている2話目。
もう仕事がバイトみたいですけど、これは緊急対応なのかな。
ビキニ姿の「留々子さん」で、溺れてた人を助けに行った彼女が巻き込まれ、そのまま無人島まで流されてしまうというお話でした。
厳密に考えると依頼はこなせておらず、今回は仕事料マイナスかなー。
溺れていた、今回の原因たる「守」くんですが、無人島でいきなり「子孫を残す」とか言いだしておりました。
普通ならこの時点でグーパンチよね。
色々な意味で可愛らしい「留々子さん」は、あっさり同意してえっちに至るんですが。
オチは超お約束です。

3話目はアイドルのライブチケット確保なんですが…いつも通り(←たぶん)に、勢いだけで下調べもしてないらしい「留々子さん」
長蛇の列に、あっさり断念しておりました。
ダメじゃん。
というか、そういうの得意そうな「美々ちゃん」はやらないのね。
そんな訳で、お詫びのためコスプレをさせられる「留々子さん」というお話です。
まぁ、このシチュエーションは断わり辛いよねー。

4話目は初の「美々ちゃん」主役回。
”彼女になってほしい”という依頼が「留々子さん」ではなく、「美々ちゃん」指名となる展開です。
いかにもロリロリした感じなんですが、設定によるといちおう19歳だそうでした。
(※ちなみに「留々子さん」は22歳)
デート後、雰囲気そのまま「美々ちゃん」もえっちしちゃってました。
動きからして可愛らしい彼女をお楽しみ下さい。

外人に銭湯の入り方を教える5話目。
これは…違うお風呂屋さんですわね。
なかなか厚かましい外人さんで、間違いを指摘されても落ち込んだりして我を通してます。
ルールを覚えるんじゃーないのかー!!
全裸・タオル1枚という「留々子さん」が素敵ですね。
普通なら水着とかで対応しそうなところですが。

商売敵・なんでも屋「ミルキーピンク」の「黒木麗奈」登場の6話目。
「留々子さん」に明らかなライバル心を持っている「麗奈さん」
わざと近くに開業しただけでなく、部屋の片づけを依頼しにきたお客さんを対決のネタにしておりました。
「留々子さん」は初対面のようですが、なんらか因縁あるのかな。
途中までは意外なほど普通に片付けしているんですが、途中からえっち対決になってしまうのです。
「麗奈さん」もそっち系ですか。
レースクイーンみたいなコスチュームは伊達でなかったですね。
胸の大きさでは「留々子さん」が圧勝でしたが。

姉妹で温泉旅館へ行く、お休み風景な7話目。
銭湯に出没した熊から助けられた「留々子さん」の、お礼えっちです。
さすがに普段の仕事で鍛えてる(?)だけのことはありますね。
期待通りの温泉えっちです
本編とはまるで関係ないですが、オチにてワンピースを着ていた「美々ちゃん」がキュートでしたよ。

黒木麗奈、鈴原美々
※左:黒木麗奈、右:鈴原美々
 枝葉少なく、連続話なのにお話広がってないんですねー。

8話目は美大生からモデルの依頼。
そこに「麗奈さん」が登場し、また勝負展開になるんですが…これは営業妨害なのでは?
(※前回は「麗奈さん」トコに依頼が入り、彼女から対決を言っていたのでOK)
フリル付きの服を着て来てください、という依頼だったので、そうした服装の「留々子さん」なんですが。
「麗奈さん」がため、えろモデル対決になっちゃってました。
ダメじゃん。

収録で最終となる9、10話は、お屋敷のメイドさんで前後編になっています。
「メグミ」さんは「留々子さん」とソックリなため、こっそり入れ替わってもらうというもの。
ここで注目なのは、依頼の際に彼女が置いた札束
どう見ても10枚の束には見えないので…200万ですか!?
そりゃー「美々ちゃん」も目の色変わって当然(笑)
前半は御主人さまに呼ばれ、えっちなプレイをされるというもの。
屋敷には何名かメイドさんがいるようでしたが、ソッチ目的ですか。
さすがはご主人様(笑)
目隠しの上、オモチャ突っ込まれたりしてます。
その後の後編は、別人だと見破ったメイド「愛羅」さんとのえっち。
彼女がよく分かってないのをいいことに、好き勝手してましたよ。
そんな感じで、特に最終話っぽい風情はなく。
カバー裏の台詞、
次は表紙に出てやるわよっ
から察するところ、もしかしたらまだ続くかもしれませんね。
カラー描き下ろしのおまけは、コメディーオチでした。

安定したすっきり絵柄です。
コマはだいたい大きめで、描き込みもしつこくありません。
見易くまとまっていました。
大きな乱れはなく、曲線な丸っこいキャラ絵も独特なバランスを保っています。
可愛らしいキャラ絵とか漫画の描き方に癖あるものの、まとまっていました。
やや人は選ぶかなー。
カラーでも変化はないので、↓表紙・裏表紙にてそのままご判断下さい。

【まんがデーター・採点の詳細】 大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・絵4: 癖が強めであるものの、丸っこく安定してました。
・話3: 成年漫画らしい、明るいえっち話です。 
・独3: 眼鏡短編は独特でしたが、他はパンチが弱いかと。
合計:[10/15]

ぜんぜん悪くはないんですけど、特にコレというポイントも正直なところなく。
無難なだけ、インパクトに欠けると思います。

かいけつ!るるこ (OKS COMIX)かいけつ!るるこ (OKS COMIX)
(2011/06/25)
ことぶき まいむ

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tag : コメディーラブコメコスプレ

■純潔ロマンス (むっちりむうにい)

★まんがデーター [10/15]
・絵   :■■■□□
・話   :■■■□□
・独創性:■■■■□
・属性 : [百合]コメディー・メイド
・おまけ: あとがき・4コマ、カバー裏に4コマ、
      描き下ろし「番外編・純潔リターンズ」
      描き下ろし「ちいさいものくらぶ番外編」、
      加筆修正あり。
・その他: 折り返しにコメント、短編×12
      (うち「女の子のひみつラブ・シリーズ」×9、「ちいさいものくらぶ」×3)

本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「むっちりむうにい」センセの「純潔ロマンス」です。

たった今気付きました。
コレは…毎度お馴染み、「百合姫コミックス」ではないんですね。
お話が百合展開で、しかも描かれているのがそっちで「絶対×浪漫」を出されてる「むっちりむうにい」センセだったので、まるで疑いませんでした。
そう考えると、百合漫画って、けっこう勢力を拡大してるんですかねー。
実は、同時期発売・同系統な単行本を前置きにしようとしていたの。
うまく繋がるなー、って思っていたんですが…。
まぁ、いいか。

そんな訳で、久しぶりの新刊です。
どっちかと言うと、「むっちりむうにい」センセはイラストレーターのが比重あるのかな。
メイドさんがずらりと並んだ、派手な↓表紙の「純潔ロマンス」ですね。
冒頭でひでるさん勘違いしたそのまま、たっぷり百合要素な1冊
ぺらぺらーっとページをめくった程度では、男子の存在に気付かないほど。
(※主要キャラではいません)
収録は大きく2つのエピソードで、表題になっているメイド喫茶を舞台としたシリーズ(※全てそんなんでもない)と、妹好きなお姉ちゃんのシリーズです。

永沢鈴・蘭・部長「神埼」、真奈・由奈
※左:永沢鈴・蘭・部長「神埼」、右:真奈・由奈
 ツインテールが「蘭さん」、眼鏡が部長さんです。

まずは番外編を含めて全3話という、「ちいさいものくらぶ」から。
4人家族で唯一マトもに家事ができた、「りん」こと「永沢鈴」が主人公。
小学生ながら主婦をしている「りん」が大好きな、姉「らんねいちゃん」こと「永沢蘭」
彼女は同士と共に”ちいさいもの(妹好き)くらぶ”を組んでいたのでした。

コメディー話です。
これは百合というより、妹好きのお姉ちゃんですね。
ちょっとその傾向が強めですが。
視点は「りんちゃん」で、過度なスキンシップにも素直なところがキュート。
また妙な妄想癖があり、よくトリップしているんですが…その内容も、昼ドラを見ているためか、面白いです。
1話目は、学園祭の打ち合わせで家に来た部長「神埼」さんを呼んだことによるドタバタ。
ボーイッシュな彼女を「りんちゃん」が男性だと勘違いし、またお互いその気はまったくないものの目撃したタイミングが悪く、すっかり誤解する流れ。
妄想のし過ぎで、最後は倒れたりしてました
「らんねいちゃん」が”学校では目立つ存在”だと、前フリのある2話目。
そうした彼女を、こっそりと見つめる「森のぞ美」さん。
買い物帰りの「りんちゃん」と接触し、家に上がり込んだ彼女は睨むような視線を送ってくるのでした。
そ、そっちかー。
引っかけられました。
厳しい視線を向けてくる「のぞ美さん」に怯えながらも、「らんねいちゃん」との仲直りを願うなど、可愛らしい面を見せています。
合間でやはり妄想をしてましたね。
そんなんながら、「らんねいちゃん」を熟知しており、交換条件を提示した「りんちゃん」はなかなかのもの。
小さいながら家事の全てを引き受け、そうした駆け引きもできるというのは…数年後が楽しみですね。
そうした本編は、原稿時期07年と古め。
番外編が描き下ろしされていましたけど、そちらと比べて全体的にスッキリとしている印象。
そちらは4ページのショートで、1話で登場していた部長「神埼」の妹「ふみり」ちゃんが登場しております。

もう1つ、表題の「純潔ロマンス」を含む”女の子のひみつラブ・シリーズ”
こちらは2系統なお話による構成で、↓表紙みたいなメイド喫茶店ものと、それ以外という感じです。
コメディーな先の話よりもえっち度は高く、たいてい好きというだけでは終わりません
イチャイチャ場面のある百合漫画となってました。

凛子・環、橋本市子・長崎梅乃
※左:凛子・環、右:橋本市子・長崎梅乃
 「市子さん」はシリーズで存在感を発揮していました。

うち、シリーズでもっとも古い「純潔ラビリンス」
こちらは保健の先生「真智(まち)」と、生徒「奈倉」によるもの。
寝ていた「奈倉さん」にうっかりキスをしてしまった「真智先生」は、秘密にする条件として彼女のえっちを受けることとなったのでした。
「真智先生」には彼氏(旦那?)がいるんですが…という、全ての収録の中で、最もドロリとした雰囲気の話です。ここだけ空気が異なりますよ。
なお、「純潔ランナー」にも「奈倉さん」は顔を見せており、友人「松岡杏奈」さんの心を乱す原因となってます。
お相手は同じく陸上部な「寿々里(すずり)」さんで、彼女も「奈倉さん」の影響を受けていました。
途中の勢いまかせな告白が面白いですよ。
ちなみに「真智先生」も登場しており、可愛らしい面を見せてます。

「純潔乙女」、「純潔ツインズ」は完全に連続話。
付き合って3カ月というカップル「あおい」・「由奈」
現在以上り関係を望む「由奈」は積極的にアピールするんですが、「あおい」の反応は微妙なのでした。
こうしたジャンルではありがちなお話。
誤解が解けた後、やっぱりコメディーなのがいかにもという感じでした。
続く「純潔ツインズ」では、「由奈さん」の妹「真奈」が登場。
双子で、「由奈さん」にライバル心をもつ「真奈さん」
付き合い始めたことは「真奈さん」には内緒にしていたんですが…変化を察した彼女は、当事者である「あおいさん」から詳細を聞き出そうとしたのでした。
まぁ、好みは似通うって聞きますからねー。
これは後半の露見してからは見どころ。
姉妹に挟まれた「あおいさん」をお楽しみください。

「純潔ロマンス」、「純潔女子」、「純潔トラブル」、「純潔ヒロイン」、そして番外編「純潔リターンズ」までがメイド喫茶店もの。
うち、「純潔ロマンス」はメイド喫茶店で働く「環」さんと客「凛子」さん。
これは一目惚れパターンですね。
店に来ながら、冷やかしをする「凛子さん」ほかグループでしたが、接客をした「環さん」にときめいてしまったのでした。
こちらが裏表紙(中扉)の2人ですね。
席を立った「凛子さん」が、店裏にて「環さん」にキスする流れが秀逸。
こりゃ、エロいですね。
冷やかしをしていた理由も明かされ、良いまとまりな1話でした。
ちょっとキツめな「凛子さん」が素敵です。

「純潔女子」は、そちらでも噂になっていた、”メイド長”っぽい「橋本市子」さん。
メイド姿はビミョーなうえ無愛想なのに、客からはけっこうウケてんだよね
そう言われており、女性ファンも多い彼女。
一方、店のナンバー1という「長崎梅乃」は正反対にトロいブリッ子で、その媚びるような演技が鼻についた「市子さん」は直接そのままを指摘したんですが…実際に単なる不器用な娘だったのです。
たった1つの笑顔で、いままで否定的だった彼女をあっさり陥落させていた「梅乃さん」
(※いちおう誤解が解けたというのもあるんですが)
さすが、ナンバー1メイドですね。
天然なところも凶悪です
なお、描き下ろしの番外編「純潔リターンズ」はこちらのカップル。
下着姿で”エロ可愛い”という「梅乃さん」に正しい下着の着け方とかなんとかで、ベタベタ触るもの。
こんなはさすが同性カップルですねー。
まぁ、「梅乃さん」はよく分かってないようでしたが。
続く「純潔トラブル」はなにかと言動が目立つ「松平薫」さん。
こちらでも「市子さん」はお話のポイントになっており、「薫さん」はお姉さまと慕うのでした。
はっちゃけており、先のナンバー1と比べるとあちこちに確実な差がありました。
通称「姫」というのは、なるほどぴったり。
故あって、彼女の保護者的な存在である「みなみ」さんとの流れになるんですが、ここでの「市子さん」はコメディー役でした。
”しつけサービス”がおもろいですよ。

「純潔ヒロイン」はあがり症な芸能人「久遠りりあ」さんと、店のベテラン「桜子」さん。
店を手伝うかたわら、ドラマの役作りに協力するという流れ。
そのドラマが百合ものなんですが、「りりあさん」はそっち方面ですね。
ナンバー1に匹敵するほどの可愛らしさと、役による疑似恋愛で、見事「桜子さん」を陥落させておりました。
丸眼鏡がキュートです。

松平薫
※松平薫
 オモロイのはこの娘。

ちらと書きましたが、収録時期が広くやや不安定。
描き下ろしは処理も異なるのか、さすがに洗練されてます。
基本的には強めな曲線の絵柄ですね。
構図的なこととか、漫符的な背景とか…あちこちは独特なタッチ。
キャラの動きもそんな感じ。
ふっくらとしているものの、縦長なキャラ絵になってます。
だいたいは↓表紙なイメージですよ。
この単行本は結構直接えっちな展開が頻繁にあるんですが…変な話、あまりそれっぽくはないです。
良くも悪くも。
絵柄もジャンルも個性あるので、よくよく吟味下さいませ。

【まんがデーター・採点の詳細】 大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・絵3: 不安定ですね。癖もあり、人を選ぶと思います。
・話3: コメディー色が強く、ちらほらはっちゃけてました。
・独4: どちらのエピソードも、空気感は独特です。
合計:[10/15]

やはり表題からなるメイド喫茶シリーズがいいですね。
そっちをもう少し見たかったなぁ。

純潔ロマンス (マジキューコミックス)純潔ロマンス (マジキューコミックス)
(2011/06/25)
むっちりむうにい

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tag : 百合姫コミックスコメディー百合漫画ツインテール

■まマまま! (松本ドリル研究所)

★まんがデーター [14/15]
・絵   :■■■■■
・話   :■■■■□
・独創性:■■■■■
・属性 : [成年]魔王・コメディー
・おまけ: 後書き、合間にネタ絵・設定、カバー裏に別絵・設定、
      描き下ろし「その頃他のはナニしてた?」、加筆修正あり。
・その他: カラー(6P)、9話収録(全て表題作・1巻完結)

本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「松本ドリル研究所(まつもと・どりる・けんきゅうじょ)」センセの「まマまま!」です。

時間もないので、そっち方面は最近はすっかり御無沙汰なんですが。
今度発売されるらしい、シリーズもの「ランス・クエスト」は、やっぱり過去からの流れ(?)もあって、買おうと思います。

ランス・クエスト (Amazon.co.jpオリジナル特典テレホンカード付)ランス・クエスト (Amazon.co.jpオリジナル特典テレホンカード付)
(2011/08/26)
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「アリスソフト」さんのHPで配布されている、動作確認版もプレイしてみました。
いっやー、今のPCゲームはスゴイですね。
一般ゲームみたいに、ぐりぐり動きます。
昔は「大戦略」とか「ディーヴァ」とか、”いかにもパソコンゲーム”、って感じでしたが。
…うん、例えが古いですね。
とりあえず漫画とは関係ないので、↓応援バナーを貼って、これくらいにしておきます。

『ランス・クエスト』を応援しています!

さて、本日は「まマまま!」です。
「松本ドリル研究所」センセは成年系「あらいめんとゆーゆー」、巨大ロボットな一般系「このはな」を紹介しています。
こちらが3冊目でいいのかな。
全248ページと、ずっしりした重量感あるこちらの単行本。
軽く頭を小突いただけでも、じんわりとした痛みがありました。

画面いっぱいにむっちり感な↓表紙になってますが。
こらち「まマまま!」は、悪魔と正義(?)なヒロインが激突する漫画です。
とはいえアクション的な要素はほぼなく、はっちゃけ話になっているんですが。
モブを含めて色々と女性が登場しているものの、メインはだいたいその2人。
Wヒロイン的な感じもありますね。

葉月留奈
※葉月留奈
 天然Sな魔法少女。むちむちな変身後が素敵です。

”起きて下さい魔王さま”

10年前の戦いにて、魔王は魔法少女らに倒され、封印されました。
それを捜していた魔界四大幹部の1人「上村(カミムラ)」は、ちょっとカワイイ男の子「葉月優(はづき・ゆう)」に封印されていることを突き止め、クラスメイトとして潜入。
彼の間近にて、覚醒のチャンスを伺っていたのです。
…が。
なぜか魔力は溜まらず、業を煮やした彼女が直接手段に出たところ、義姉で担任教師という「葉月留奈」が変身。
過去のライバル、「ピュアホワイト」として姿を見せたのです。
大雑把ですが、だいたいそんなん。

1冊まるまるの長編漫画。
前述したように、だいたいは真面目な悪魔っ娘「上村さん」と元魔法少女な義姉「留奈さん」のWヒロインです。
合間に紹介ページありますが、ほか主要ヒロインらも、悪魔かピュア・キュア(魔法少女)メンバー。
直接魔法でガッツリする描写もちらほらありますが、さほど対決っぽい色はありません。
たいてい、えっちで決着してました。
前半はそんな感じのお気楽対決、後半は最終決着っぽく盛り上がっています。
まぁ、キッチリ落としてきますけどねー。
オチも面白かったです。

1話「10年たったらイロイロ育ちました」
サブタイトルは、元魔法少女な義姉「留奈さん」のこと。
↓表紙のようにムチムチなんですが、変身後の”色々はみ出してる”ところに注目。
服のサイズは昔のままなのね(笑)
なお、設定によると「留奈さん」は25歳な様子。
こうした漫画のセオリーで、いちおう正義な彼女のがそれっぽくなく、学校では真面目な優等生という悪魔「上村さん」をバキバキにえっちしてました。
泣いて帰ってましたからね、彼女。
変身後な「上村さん」の首あたりのアクセサリーに注目。
ちらほらそうしたお遊びがあるので、探すのも面白いかと。

寝起きを「上村さん」に襲われる「優くん」という、2話「けしからんコスプレ」
”天然S”という、「留奈さん」がスゴイです。
しれっとした顔でえっちを楽しむ様が悪魔のようでした。
そんな訳で、邪魔な「留奈さん」にターゲットを絞った「上村さん」
変身後な姿での複数えっちとなり、非常にハードな描写もあるんですが…お約束ですね。
ちょっぴり「上村さん」が気の毒なくらい。
合間のネタ絵も面白いですよ。

神無月美奈、神乃めぐみ
※左:神無月美奈、右:神乃めぐみ
 他ヒロインも魅力的でしたよ。

ドジっ娘保健医「神無月美奈」さん登場の3話「リストカットと告白タイム」
タイトルそのままで、なかなか面倒くさそうなキャラの「美奈さん」
真似しないように(笑)
詳細は書きませんが、コーラを出してるコマが実に良かったです。
それ間違いですから。
「美奈さん」の設定紹介も可笑しいです。
年齢詐称なんてOKなのか。どんなんだ。
そうした彼女がため、わちゃわちゃしておりますが…「優くん」が「上村さん」に告白するという、重要な回でもあります。

そんな訳で、4話「感染性集団淫行」は「上村さん」とのデート話。
とたんに挙動不審になる彼女がいいですね。
どんだけ可愛いんだ。
「上村さん」の縞パンがいいなーという前半から、中盤からは「優くん」の影響でサブタイトルのようなドエライ様となります。
そんなんでも、初デートで頑張る「上村さん」が健気です。
こうしたラブラブえっちは初めてですね。

派手なカラー原稿・海水浴シーンから始まる、5話「海でもどこでもヤル決意」
白黒原稿はその数日前のエピソードで、久しぶりに「留奈さん」です。
家で裸エプロンだったりする彼女と、それに対する「優くん」
これまた可笑しいですよ。
とりあえず相手は引いちゃうかな…
とかなんとか、正論を言ってます。
確かに引くわね。
前半はそうした感じでしたが、ちょっぴりマジメな後半にも注目です。

関西弁・ツインテールな新キャラ「神乃めぐみ」登場の6話「神の恵みは悪魔の誘い」
故あってトイレで鉢合わせております。
カギかけてなかったんかい。
洋式トイレを逆に座っていましたが、あれは公衆トイレがためかな。
良い振りかえりっぷりでした。
後にメイドさん「ナガト」も登場。
3名での複数えっちに発展しており、こちらが最終話へと繋がるエピソードになってました。

上村さん
※上村さん
 この娘がメインヒロインです。可愛く描かれてます。

緊急事態で、白と黒のピュア・キュアが揃う7話「絶対妊娠!封印はパイプカット」
盛り上がってきました。
2ページ見開きのタイトル扉なコマは、まるで別漫画のようですねー。
ただ、そのまま進まないのがこの漫画の良いトコロ。
キッチリ成年漫画しています。
2人とも変身後というのが読者向け
最終話「最後の戦い、戦場は壁のお尻」もそんな感じ。
前話の非常に良い引きから、がっつーんと落っことすのが素晴らしい。
らしい展開・結末になっていました。
どうでもいいですが、「優くん」はスゴイなぁ。
なお、描き下ろし「その頃他のはナニしてた?」は紹介だけされて、出番のなかった4名のお話。
設定絵でも目立っていた「ピュア・イエロー」がえっちよね。
お疲れさまでした。

メリハリあり、細かい所までよく描き込まれた作画。
勢いあるものの丁寧で乱れなく、デフォルメ強めですがバランスは良好でした。
巧い方ですね。
ただ、コマ割りは大小複雑で、相当にごっちゃりとしてます
たまにどーなっているのか、分かんなくなる時もありました。
ジャンルには合っていると思いますが。
ヒロインは可愛らしく、↓表紙そのままな、むちむちなスタイル。
中扉もそんなんですが、局部がスゴイ事になってます。
強い個性で、人を選ぶかもしれません。
そうカラーでも変化ないので、↓表紙・裏表紙で判断下さい。

【まんがデーター・採点の詳細】 大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・絵5: 癖強めですが、圧倒的な迫力があります。
・話4: はっちゃけ話ですね。面白かったですよ。
・独5: こうした話で、しっかり成年漫画しておりました。
合計:[14/15]

なお、次月には「この世を花にするために」という一般系単行本が、その次には短編集が予定されている様子。
あちこちで描かれたものが集合するようですよ。

まマまま! (メガストアコミックスシリーズ No. 307)まマまま! (メガストアコミックスシリーズ No. 307)
(2011/06/25)
松本ドリル研究所

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tag : コメディーアクションツインテール

■出戻り姫とニート王子 (陸乃家鴨)

★まんがデーター [13/15]
・絵   :■■■■■
・話   :■■■■□
・独創性:■■■■□
・属性 : [一般]ラブコメ・母乳
・おまけ: カバー裏にあとがき、合間におまけ4コマ①②③。
・その他: 携帯待ち受けFLASHプレゼント、
       カラー(4P)、短編×8
      (うち「出戻り姫とニート王子」×5、「ガラクタOL」×2)

本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「陸乃家鴨(おかの・あひる)」センセの「出戻り姫とニート王子」です。

たぶん、「陸乃家鴨」センセの単行本は全部揃っていると思うんですが。
別名義「厦門潤」での本は1冊もありません。
今回、「トランスジェニック・ラボラトリ」という単行本が同時発売で、ショートカットの振り向き女の子が気になったんですが…やっぱり見送りました。

トランスジェニック・ラボラトリ (TSコミックス)トランスジェニック・ラボラトリ (TSコミックス)
(2011/06/24)
厦門 潤

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なんとなく。
いっぱい・いっぱいなんだもの。
面白かったらコッソリ教えて下さい。
(※なお、2冊購入で図書カードのプレゼント企画があります)

さて、本日は「陸乃家鴨」センセです。
ついこないだ「半熟でぃべろっぱー」を読んだばかりですが、もう新刊です。
前述の通り別名義でも単行本があったりして、まぁたくさん仕事されてますねー。
今回の「出戻り姫とニート王子」は一般のえっち系。
表題を中心に、合計3本の中・短編がまとめられた1冊になっています。

ぱっと見で、「陸乃家鴨」センセの単行本では地味な雰囲気。
(※もしかしたらそう感じてるのは私だけかもしれませんが)
ただ、表題ヒロインの設定がため、えっち度は高め
お好きな方には、オススメな1冊となってます。

藤木真琴、深田沙也可
※左:藤木真琴、右:深田沙也可
 こうしたビジネス漫画もあります。

まずは短編「君は僕の輝けるホシ」から。
彼とのえっちでは後背位が好きな「藤木真琴」さん。
その際には、いつも首筋よりちょっと上あたりにキスされていたんですが…何となく触って確かめてみると、髪の毛が生えていないポイントがあったのでした。
オフィス内を舞台としたお話。
まぁ、なんのかんの言ってましたが、カップルのラブラブえっちですわね。
昼休みの社食デート場面とか、まさにそんな感じ。
ネタがため、後半はほぼえっちシーンになっていました。
ちなみに、いかに食堂とはいえ…大声で「セックス」とか言わないように(笑)

同じくオフィスを舞台とした、前後編「ガラクタOL」
書類作れないだけでなく、コピーやお茶くみでさえ怪しい「深田沙也可」
同期「三澤」は”ガラクタOL”と命名した彼女でしたが、童顔巨乳で抜群の愛敬があり、そんな仕事っぷりでも上司のウケは非常に良かったのでした。
「三澤」と共に彼女のしわ寄せを受けていた「大久保」は、そんな彼女に嫉妬。
遅くに貴社した彼女に、枕営業の噂が本当であるのか、試してみるのでした。

裏表紙の3名なお話です。
あとがきによると、社会人経験ないという「陸乃家鴨」センセですが。
前巻「半熟でぃべろっぱー」とか、こちらのお話とか、描写の振れ幅は少なく、フィクション具合に違和感ありません。
仕事はできないものの、なんだか上司ウケがいい「沙也可さん」
ああ、こうした人いますわね。
むろん漫画なので誇張はされているんですが、なんかんのと目立つところを押さえ、巧く社会を生き抜いてるみたいな人。
クライアントのウケもいいらしいところが、より腹立たしいですよ。
あーも愛想良く振舞えないし。

前編では、「大久保くん」が夜遅くまで残業していたところ、課長と営業に出ていた「沙也可さん」が戻って来るというもの。
これまでの経緯と遅くに帰社した彼女がため、彼は変な勢いがありました。
もしかしてえっちな事しようとしてる?」
そんなリアクションだった「沙也可さん」は、どうやら満更でもないみたい。
結構彼女の後始末をしてるみたいだったので、頼りにはされていたのでしょう。
ちなみに、こちら一般漫画なのでどっちにしろ明確な描写はないんですが…彼女はパイパンだそうです。
仕事っぷりは置いといて、あちこち破壊力ある娘ですわね。
そんなんも一種の才能でしょう。

そうした経緯で、付き合うようになった2人の後編。
中盤からの集まり(食事会)にて、「大久保くん」は現実を知ることとなるのです。
うん、その気持ちはよーく分かります。
地道に頑張っていきましょう(笑)
故あって、「沙也可さん」に膝枕されるシーンがあるんですけど、その際の見上げた景色が秀逸です。
なお、こちらでは”空気の読める女”という「三澤さん」も活躍。
オチ前のアレは、さすがですね。

志東沙姫
※志東沙姫
 ビジネス仕様(左)と大学仕様(右)です。右下の矢印に注目。

もともとは読み切りだったという、「出戻り姫とニート王子」は全5話のメイン中編。
「志東沙姫」と「西田央士(にしだ・おうし)」は、家が隣同士という幼馴染み。
1年違いで、いつも「沙姫」の背中を追っていた「央士」でしたが…優秀な彼女はいわゆる”日本最高学府”へ進学したため、大学受験の失敗とともにそれすら叶わなくなってしまったのでした。
なんとか入った地元大学を卒業したものの、現在の「央士」は就職浪人中。
一方、消息すら聞かなくなっていた「沙姫」は、突然子供と共に戻ってきたのです。

チャンスじゃない、がんばりなさいよ
とか言ってた「央士くん」の母親がいいいですね。
いつの間にか、入籍・出産・離婚とひと通りを経験していた彼女。
片想いしていた彼は軽いパニックになっていましたが、それも納得です。
小さい頃の1年というのは、物凄い差ですよ。
お互いにね。
ため、再会からスムーズに運ぶ展開は納得なものでした。

1話目は半ばドサクサ紛れみたいな流れ。
乳離れは済んでいたもののまだ日は浅いらしく、胸が目立つ「沙姫さん」
そんな訳で、母乳プレイなえっちとなっていました。
何?おっぱいが気になる?
そうした台詞から、過去にもある程度ぶっちゃけられる、近しい存在だったことが分かりますよ。
ちょろっと差し込まれていた、「沙姫さん」の心理も興味深いです。

それから、さして接触ない「央士くん」
編入試験に合格し、大学へ通う彼女を尾行するという2話目。
これは独りえっちを目撃されるより恥ずかしい。
構内の犬にまで
とか言ってる「央士くん」が面白いです。
ちょっと病的ですが、ずっと片想いしてきた相手ですからねー。
それを察してか、「沙姫さん」もやんわり許してました。
後半の言葉責めみたいなのが良いです。

彼女の子供「拓海」くんと留守番の3話目。
「陸乃家鴨」センセはお子さまもお上手です。
”あえて触れないようにしていた”
そんな「央士くん」とのやり取りがリアルっぽく描かれていました。
食事の場面とか、手がつけられないですわね。
そりゃ、疲れるでしょう。
彼はいまだ就職浪人でしたが、少しとはいえ実は「沙姫さん」が働いていることが判明。
その帰りで、いままでとは雰囲気異なる眼鏡・スーツ姿が見れます。
ため、当然ながらそのままえっちに突入。
立ったままです
そんなんもまたいいもんですね。
なお、黒のガーターなんてつけてた「沙姫さん」ですが、「央士くん」との認識の違いに注目。
いや、えろいでしょ。

前回の約束で、ホテルへ行く4話目。
なかなか就職が遠い「央士くん」
いっその事、沙姫のヒモにしてもらっちゃおうかな
そうした、自虐的発言に端を発しておりました。
怒らせたかと顔色をうかがう「央士くん」でしたが…ああ、なるほどね。
オチで語られる「沙姫さん」の心理に注目下さい。
えっちではオモチャ使ったりしていましたよ。
また、前半の”おとうさんのぼり(※ぼのぼの)”をしている「拓海くん」のコマがいいですね。
1日がんばっただけあって、かなり慣れたじゃない。

気になるおっぱい
※気になるおっぱい
 うん、これは確かに気になる。

そちらに続く最終の5話目は「沙姫さん」視点。
いままで情けないところばかり見せていた「央士くん」の違った一面が見られます。
良いか悪いか判断できませんが、とかく「沙姫さん」の影響を受けてますね。
生活力はあまり感じられず、へんな話良いカップルかもしれません。
2話目を踏まえたようなえっち描写もありました。
オチから続く4コマが可笑しいですよ。

収録原稿は3年くらいの開きあったものの、抜群の安定感。
普通の絵柄は無論漫画の巧い方で、特にこちらの点ではマイナス点ありません。
表現良く、細かい部分まで丁寧です。
前述しておりますが、今回収録の各話は一般系でもえっち度は高め。
特に母乳の出る「沙姫さん」のおっぱい描写は見事でした。

【まんがデーター・採点の詳細】 大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・絵5: メリハリのある丁寧な作画です。間口広め。
・話4: お話で言えば、メインより「ガラクタOL」でしょう。
・独4: 「沙姫さん」とか「沙也可さん」とか…どうせなら成年系で見たかったよね。
合計:[13/15]

「沙姫さん」の旦那は出さないので正解だと思います。
お話中にて「央士くん」は真っ先にそのことを聞いていましたが、知らんほうがいいのでは。


出戻り姫とニート王子 (ヤングコミックコミックス)出戻り姫とニート王子 (ヤングコミックコミックス)
(2011/06/24)
陸乃 家鴨

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★「陸乃家鴨」センセの漫画紹介記事 【全てオススメ】
 「半熟でぃべろっぱー
 オフィス機器メーカーの開発課・研究室を舞台としたラブコメ。中編がいくつか。
 「司法畑でつかまえて
 珍しい司法ラブコメ漫画です。司法試験・合格後の研修模様が描かれています。
 「ピンクペッパー・陸乃家鴨短編集
  「ツンデレ~シリーズ」を収録した短編集。
 「未確認幼なじみ 上・下巻
  ノスタルジー感たっぷりの、ちょっと不思議なラブコメ長編。
 「少年少女は××する
  エロ漫画家を目指す文学少女「加納瑞希」のお話。
 「少女の妄想はいつひらく?
 「少年少女は××する」の続編。コスプレイヤー「水森夢子」が主人公。
 「大正ヲトメ花壇
  「おとめ塾」の外伝を含む短編集。
 「花咲け!おとめ塾
  上下巻の大正コメディー。
 「彼女の残り香
  連続話・描き下ろしもあります。こちらは成年指定なので注意。


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tag : ラブコメショートカット

■美人な義母と強気なクラスメート (OKAWARI)

★まんがデーター [12/15]
・絵   :■■■■□
・話   :■■■■□
・独創性:■■■■□
・属性 : [成年]Wヒロイン・義母
・おまけ: 後書き、描き足しあり。
・その他: 11話収録(全て表題作・1巻完結)

本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「OKAWARI(おかわり)」センセの「美人な義母と強気なクラスメート」です。

こないだTVでやってました。

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↑この馬のマスクは人気商品なんだそうな。
へー。
そんなあちこちでニーズあるものなんでしょうかね。
見るたび、いつも「井上よしひさ」センセを思い出すんですが。

さて、ひでるさんは「女の子?」、「ストロベリー・ファクトリー」と読んでいる「OKAWARI」センセ。
新刊はやはり1冊まるまるの長編「美人な義母と強気なクラスメート」でした。
実に分かり易いタイトルですね。
過去単行本が、性転換、SFちっくと続いていたので、ネタで考えれば今回はごくスタンダード。
魅力たっぷりなWヒロインの間で、都合良く揺れ動いているっぽい主人公が憎たらしい(笑)仕上がりになっていました。
設定的に間口は広く、成年漫画らしい展開で、刺さり易いと思います。

父親の再婚で、やってきた若く美人な義母「美華」
義弘君はちっちゃくてカワイイわ
優しく魅力的な彼女に、なんとなく落ち着かなかった「狩野義弘」は、ある日えっちを目撃してしまうのです。
家に居づらい、と1人悩んでいた彼に、仲良しのクラスメート「四宮まき」は、いきなりキスをしてきたのでした。
それを切っ掛けに、付き合うこととなった2人でしたが…偶然に「美華」と鉢合わせた「まき」は、瞬時に彼の悩みを察したのです。
大雑把ですが、だいたいそんな感じ。

クラスメート「四宮まき」
※クラスメート「四宮まき」
 コレです「いいのよ、見せてんの」、コレがため「四宮さん」に傾倒。

Wヒロインな漫画ですね。
義母「美華さん」、クラスメート「四宮さん」という2人が、主人公「義弘くん」を巡って激しい争奪戦を繰り広げておりました。
他にクラスメイトなども顔を見せておりますが、ほぼモブキャラで話に関わってきません。
「義弘くん」の父親とか、結構関わりある筈なんですが…ぶっちゃけ、数コマ程度の出演でしたよ。

そうした訳で、主要キャラは3名だけ。
うち、細かく心理が追いかけられていたのは「義弘くん」くらい。
2人のヒロインにはあまりややこしい描写なく、ある意味可愛らしいままになってます。
そのため、その間でふらふら~っと、快楽に流され続ける「義弘くん」に、なんだかイラっときますよ。
まぁ、時の首相ほどではないですが。

●1話「キス」 …「美華さん」
こちらは義母「美華さん」ですが、直接えっちは存在感薄い父親。
まだ「義弘くん」とは普通の親子関係です。
あの年齢の男子に、ややスキンシップは過剰でしたが。
こうした話で、「美華さん」のえっちシーンを目撃(覗くのね)してしまうのは、セオリーでしょう。
また、途中でそんな彼女と視線が合ってしまうんですけど、こっちを見つつより激しさを増すあたりも同様。
期待通りですね。

●2話「彼女の気持ち」 …「四宮さん」
前話でのキス後で、こちらはテニスウェアな「四宮さん」が見れます。
どうせならパンチラが見たかったんですが、すぐに2人して更衣室へ。
後に見られる、アダルト感たっぷりな「美華さん」の黒下着と違い、「四宮さん」のは可愛らしいです。
こっち向かないでよ
とか言いつつも、2人きりの更衣室で着替えるというシチュエーションはいいですねー。
1話でもパンチラを指摘された際に言ってましたが、こちらでも…
見せてるの
という台詞があります。
いい娘ですね(笑)
2度目のそれで、ひでるさんは「四宮さん」派になりました。
オチのWヒロイン初対面シーンが見物。
「四宮さん」が女の子してますね。頑張ってました。
ひでるさんはこんなんが大好物です。

●3話「誘惑」、4話「何度も…」 …「美華さん」
前述した、「美華さん」の黒い下着が見れる3話はタイトルそのまま。
父親の帰宅で、ぎりぎり事無きを得た「義弘くん」でしたが、後半は風呂場へ侵入するという荒技を見せていました。
服着てるよ
とかなんとか言いつつもノーブラだったりして、やる気たっぷり。
まぁ、こんな方を目前にして、何もない方がおかしいですよ。
先の宣戦布告でこちらも本気になったかな。

もしかしたら。
前回「四宮さん」と鉢合わせなければ、「義弘くん」のこっそり思い慕う様だけで満足できていたかも。
トンビに油揚げ~ですわね。
4話はえっちの続きになってます。
↓表紙を飾っているのは「美華さん」ですし、正ヒロインは彼女でしょう。
同時に、それに負けない「四宮さん」の強さが伺えるようになってます。

義母「美華さん」
※義母「美華さん」
 エロ大帝です。後半はほとんど服を着てません。

●5話「開発」、6話「体の繋がり 心の繋がり」 …「四宮さん」
普通なら、ひょっこり顔を見せた彼に、あーした対応はできません。
相手があんなん(笑)なので、「四宮さん」もある程度の覚悟を決めた、ということでしょうか。
こんな彼女をほったらかす「義弘くん」が腹立たしいですよ。
前回(2話)では運動がためかポニーテールだった「四宮さん」ですが、こちらのえっちシーンでは、髪をお下げにしてる(5話)、ストレートにしてる(6話)と、バリエーションも見せていました。
今、頭の中で私がすごいことになってるでしょ
そんな台詞が好き。

●7話「朝練」 …いちおう「四宮さん」
「四宮さん」の朝練に付き合った「義弘くん」
彼女のスポーティーな服装に魅せられ、えっちに至るんですが…むにゃむにゃ。
前話オチもあり、順調に交際が進むかと思っていたところ。
さすが「美華さん」は熟練者
なんと、今度は搦め手から攻めてきました。
第三者的に、どう見ても「美華さん」はヤバい、荷が勝ちすぎ、って思うんですけど、なんというか狙われたら最後。
「義弘くん」では逃げられないでしょうねー。

●8話「調教」、9話「禁断の快楽」 …「美華さん」
ほぉら、サブタイトルがそんなんになってしまいましたよ(笑)
7話からの流れになっているんですが、ダメだ。
これはひでぇ。
「美華さん」はえろくて実に良いんですが、途中差し込まれていた学校の2ページがため、切ないです。
聡い娘なんですよ、「四宮さん」
あれでまだ笑顔を見せてるところが凄い。
また、こちらのオチにて決定的な出来事が起こります。
その流れで、最終エピソードに。

さらに洗練されたデジタル原稿部分です
※オマケ:デジタル原稿部分。
 わかんないか。さらに洗練されてます。

●10話「ダメな男」、11話「ゴメンナサイ」 …秘密。
巻末の後書きによると、本来は10話で終わる予定だったそうです。
えー、あのまま終わってしまうと、読後感わるーいですね。
げんなりしつつ、単行本を置くところでした。
お話的には確かにそっちのがいいかも。
ただ、なんというか、11話はエンターテイメント向け。
成年漫画の立ち位置、役割などを考えるに、やはりあって良かったと思います
やらしい話、次の購買欲も刺激されるのでは。
デジタル処理な原稿は非常に綺麗でしたよー。

濃淡弱く、白比率の高めな原稿は相変わらず。
一方、線はしなやか、かつクッキリと強め。
あまり中間色のない絵柄が違和感なく立体的に見えるのは、その線の見事さによるものでしょう。
多少気が抜けるような部分がない訳ではないものの、大きな乱れもありませんでした。
バランスも非常に良いですね。
身長の高いヒロインは、すらりとしつつも肉付き良く、魅力たっぷりです。
ただし、コマ割りは大小やや複雑で、えっちシーンなどはごっちゃり気味。
安定していて、今回はさほど見辛くは感じませんでしたが、いちおう。
↓表紙など、色のついたヒロイン絵はまた異なる魅力です。
それでも判断にはさほど問題ないので、参考に良いでしょう。

【まんがデーター・採点の詳細】 大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・絵4: 色具合の癖が強くあるので。巧い方ですが。
・話4: 主人公にイラっとするあたり、漫画が成功した証拠では。
・独4: これは義母「美華さん」でしょうね。
合計:[12/15]

ヒロインの足が素敵なのです。
そんなんをより効果的に見せるため、もう少し服は着ていてほしいなぁ。

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tag : パンチラポニーテール

■シェイカー SHAKER (バー・ぴぃちぴっと)

★まんがデーター [15/15]
・絵   :■■■■■
・話   :■■■■■
・独創性:■■■■■
・属性 : [成年]ロリ・無理矢理
・おまけ: あとがき。
・その他: 短編×11(うち「史上最強のレイパー」×3、「勝ち組の男」×3)
         
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「バー・ぴぃちぴっと」センセの「シェイカー SHAKER」です。

読みました。
えー、コメンテーターとかで顔を見せる、いわゆる有識者みたいな人が読んだなら。
おそらく、人格から否定してきそうな単行本だと思います。
そんなんを鵜呑みにするのも、まぁいいでしょう。

…ただし。

この漫画は凄い。

すごかった、です。
さすがは「バー・ぴぃちぴっと」センセ。
単行本にはダイソンもびっくりの、物凄い吸引力がありました。
思わず、どざーって一気読みしてしまいましたが、何だかステータスの一部をごっそり持って行かれたような感覚です。

ぶっちゃけ、正直なところひでるさんはラブコメ展開が好きなので、あまりカチっとくる内容ではなかったものの、これはもう別次元
オススメです。

先輩「鹿島ななこ」、かなちゃん
※左:先輩「鹿島ななこ」、右:かなちゃん
 収録話のジャンルがため、短編のコメディーが心地良いです。

そんな訳で、成年系では「小中ロック」、「小中ロック2」に続く3冊目「シェイカー SHAKER」です。
一般向けの別名義「KAKERU」での「大江山流護身術道場」などを含めると8冊目でいいのかな。
シリーズで続いている、「なっちゃん」こと「大江山夏」さんの新作とか、コメディー系な短編も収録されていましたが、メインは3話からなる中編の2本。
これが、どっちかと言うと…「KAKERU」名義での「魔法少女プリティ☆ベル」に近い感覚。
あくまでも感覚ね。
紹介帯では”怒涛のストーリーを得意とする~”とありましたが、そんなん。
変化球タイプですよ。

とりあえず、収録では普通っぽい(笑)お話から。
短編「先輩がなんか変です」は、タイトルそのまま特徴”変”という眼鏡の先輩「鹿島ななこ」さん。
彼女より相談を持ちかけられた「中島」
真意が見えない彼女のぶっ飛んだ言動がため、いつしかえっち展開になっていたのです。

コメディー短編ですね。
相談とか言いつつも、1人で勝手にエロ話をしている「ななこさん」
どうやら、えっちな雰囲気にしたいようなんですが、いきなりバイブ片手に独りえっちの話をしたり、実演してみたり、また挑発されない彼をいぶかしんだり…と、なかなか忙しい彼女。
うむ、いいだろう。どこからでも存分にさわりまくるがよい!!!
みたいな高いテンションで、確かにやり辛い。
「中島くん」が”私語厳禁”としたのも納得です。
えっちシーンは前半の↑そんなんと違って普通に可愛らしいものの、そちらまで持ち込むコメディーな展開が独特でした。
こうした、はっちゃけ話も「バー・ぴぃちぴっと」センセらしいものですよね。

はっちゃけ話で言えば、収録の「バカロンド」がまた秀逸。
道端で出会った女の子「かな」ちゃんに、どかーと全裸を晒した露出趣味な男性。
しかし、悲鳴を上げるどころか、
け…結構なお手前で……
そう返した彼女は、自分も見せようとスカートをめくったりするのでした。
面白いですね。
”このコアホだ”
そう言われてる「かなちゃん」は、気持ちがいいから全裸を見せたという男性に倣って、自らも脱いでおりました。
恥ずかしいだけで、気持ち良くないですっ
とか言ってます。
そりゃそうだ(笑)
実際にこうした反応されたら、男性側としては困惑するでしょうねー。
さらに見せる、みたいなのは撃退に良い方法かも。(←注意:どっちもやらんように)
そんなんなので、えっちへの流れはごくスムーズ。
「かなちゃん」も彼のことを師匠とか呼んでおりました。
そうした結末も実に納得なものです。

大江山夏・神崎沙織
※大江山夏・神崎沙織
 やっぱり「なっちゃん」はいいなぁ。

小中ロック」、「小中ロック2」から、「大江山流護身術道場」にも顔を見せていた、「なっちゃん」こと「大江山夏」さんの新作「帰ってきた強引ぐマイウェイ」
あとがきでも「なっちゃん」の話題ばっかりでしたが、「バー・ぴぃちぴっと」センセもお気に入りな様子。
こちらとしても、嬉しい限りです。
お話は前回からの続き。
友人「神崎沙織」さんと先生のえっちを目撃していた「なっちゃん」は、「沙織さん」から”不公平なので、えっちを見せて”というリクエストに応え、ギャラリーのいる中「直人」くんにえっちを仕掛けるのでした。
「沙織さん」らカップルもえっちを始め、スワッピングみたいな展開もある4名でのえっちパターン。
結構はっちゃけたお話ですが、他のはじけっぷりがためか、中和されて普通のラブコメに見えます(笑)
相変わらず貧乳な「なっちゃん」が可愛いです。

さて、今回収録は無理矢理ちっくなものと、ファンタジー…と言うと響きが良すぎるか。
妄想世界みたいな、SFみたいな、ぶっ飛んだお話が多く収録されていました。

まず、前中後編の「史上最強のレイパー」から。
正体不明、神出鬼没、史上最強という「ジャック・ザ・レイパー(J)」はロリコンな強姦魔。
15歳以下の女の子を襲い続ける彼はあらゆる攻撃を退け、ただ被害は拡大するばかりでした。
そうしたトンデモ話ですが、描写がため迫力に圧倒されると思います。
もう単なるえっち連続話でなく、”対・怪物巨編みたいな風情”ですわね。

前編は史上最強な「J」についての説明描写。
小学校を丸ごと襲っているんですが、そこに自らの娘がいた、という流れになってます。
続く中編は、彼に襲われて女の子を出産していた「宮部香澄」さんの立てた抹殺作戦がメイン。
ここで、生まれるほとんどは女児という中、実は男児も生まれていたことが判明。
まさに感染拡大、みたいな流れになっていました。
いちおうの決着となる後編。
中盤の描写にて、思わず”なるほど”と納得。
これは…知ってる人いるかな、「紅の故星/中垣慶」みたいな漫画ですわね。
詳細は伏せますが、絶望するような流れで、ふとした希望が見えたところで巧く終わっています。
この後は描く必要ないでしょう。

そちらと違って、タイトルそのまんまな短編「初レイプ」
眼鏡の「島本名雪」ちゃんとのお話で、モノローグがリアルちっく。
非常に悪い読後感となっていました。
短編「魔法屋さん”王様の証”」は、いわゆる黒服でずんぐりむっくり体型の男が、ドーン!!とやるようなお話。
魔法使いに”王様の証”をもらった主人公。
何をやっても許される、それどころか感謝される世界へ行き、徹底的にえっちを楽しむんですが…という展開。
Bダッシュだけでクリアできるマリオを延々やらされている”
そう評していましたが、確かにそうかもしれませんね。
もともとは国の王子様だった釈迦が出家する経緯も、そうしたものだと聞いてます。
中盤からの「屋久島正美」ちゃんとの流れ、そしてオチ付近の一言が実に秀逸でした。
さすがは「バー・ぴぃちぴっと」センセ。

Jの娘、炊飯器「スイ」
※左:Jの娘、右:炊飯器「スイ」
 本来は部屋の筈なんですが、「スイ」の妙な背景に注目。

もう1つの連続話、「勝ち組の男」は、またさらにセンセらしい感じ。
事故から奇跡的に生還した主人公は、”普通の物が普通に見えない”ようになっていたのです。
有機物は無機的に、無機物は有機的に見え、例えば家電類は小中学生の女の子に見えるのでした。

そんな訳で、数名の家電ヒロインの他は、壁から物まで異世界というべき異様な風情で描かれてます。
たまに気持ち悪いですよ。
ヒロイン紹介みたいな1話は、まだお気軽な風情。
電子レンジはランドセルを背負った「レン」、炊飯器は割烹着の似合う「スイ」、冷蔵庫は大人しい黒セーラー服な「レイ」、掃除機はツンデレメイドな「ソウ」、パソコンは気弱なお下げ髪の「パコ」という5名です。
異世界みたいな状況で、彼女らと家電を結びつけられた理由は、キャラの雰囲気ではなく、部屋の配置がため。
なるほど。
そんな彼女らが…自由に行動する、また成長していくと判明する2話目。
ミステリーゾーン」か「ウルトラQ」か、という感じになってきました。
ちょっと怖いですね
うっすらとした疑問が…色々あっての最終3話目。
家電の彼女らがえっちで可愛らしいだけ、もやもやーっとした不安が強くなってます。
さらりとした会話のネタばらしをお楽しみ下さい。
最も年上(?)っぽい、炊飯器「スイ」の台詞に泣けると思います。
この話もモノ凄いですわ。
いや、お疲れさまでしたー。

絵柄はいつも通りの安定感。
濃い目でこってりとした味わいです。
丁寧で迫力のある、漫画が巧い方。
あちこちの描写とか表現にも引っ掛かる箇所はありません。
ちょっと癖はありますね。
そう変化はないので、↓表紙にて判断下さい。
特に今回は絵柄うんぬんより、お話の方が合致するかどうか、だと思います。

【まんがデーター・採点の詳細】 大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・絵5: 濃いめの作画がお話と合い、迫力がありました。
・話5: 短編も長編も凄いですね。圧倒されます。
・独5: 成年漫画でこうしたお話を描かれる方は他にいないのでは。
合計:[15/15]

キュートなヒロイン絵と「バー・ぴぃちぴっと」なんてお名前からは想像もできないような漫画群が揃っていました。
変化球の強い単行本で、好みはあるかもしれませんが…ぜひ一度は読んでほしい単行本です。

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tag : コメディーラブコメスワッピングファンタジー

■良介くんの幸せな日常 (さいとー栄)

★まんがデーター [8/15]
・絵   :■■■□□
・話   :■■■□□
・独創性:■■□□□
・属性 : [一般]ラブコメ・アパート
・おまけ: あとがき、
      描き下ろし(?)「良介くんのご褒美な日常」
・その他: フルカラー(130P)、10話+おまけ収録、
      現在1巻まで発売中。

本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「さいとー栄(さいとー・さかえ)」センセの「良介くんの幸せな日常 1巻」です。

あらためて見た読み仮名でちょっと驚き。
てっきり「一栄」だと思ってましたが、漢数字でなく「さいとー」って伸ばす横棒だったんですねー。
こないだ別名義「PURUpyon西東」での「ツミトミツ -罪と蜜-」を紹介しておりますけれど、その際はしっかり間違ってましたよ(笑)
面白いので修正せずほっときますが。

さて、そんな訳で「さいとー栄」センセ。
こないだ紹介しております「はじめての○○エッチ/出水守真名」と同じフルカラーコミックのシリーズです。
ため、こちら「良介くんの幸せな日常 1巻」もオールカラーな単行本。

管理人「長沢香菜」、幼馴染み「真亜子ちゃん」
※左:管理人「長沢香菜」、右:幼馴染み「真亜子ちゃん」
 こちらの単行本では、ほぼ「香菜さん」はサービスありません。

非常に良い感じだった↓表紙がため、かなり期待していたんですが…微妙
まず、↓表紙が良過ぎるんですね。
漫画本編は、そちらのクオリティーが維持できておりません。
(※デザインなんちゃら書いてあったので、別の方が仕上げてるかな)
判断については、裏表紙のが正確でした。
本編もそう悪いとは思いませんが、↓表紙はやはり単行本の顔。
ちょっとがっかりします。
「さいとー栄」センセは別名義「ツミトミツ -罪と蜜-」で非常に良かった白黒原稿を見ているんですよ。
そっちと比べると、どうしてもイマイチなんですね。
これくらいだと、カラー原稿のメリットが薄いです。
なんだろ、強めな線というのは同じですが、白黒原稿にあった繊細さがありません
色使いもべったりとしていて、コテコテとした印象。
また、漫画がコメディーちっくなためか、全体的にばっさりしてました。
お話がそう悪くなかったので、もう少しなんとかしてほしいです。

漫画はアパートを舞台とした、ハーレム漫画。
ヒロインの名前になっているタイトルそのまま、次々に女の子が登場しています。
あ、裸エプロンが素敵な↓表紙関係でもう1つ。
麦わら帽子に背景の緑がため、ノスタルジー感漂う漫画だと勝手に思っていたんすが、普通のアパート漫画でした。
今回の↑評価は、そうしたガッカリが作用してます。

就職活動で、上京した主人公「松尾良介」
築50年、風呂・トイレは共同というボロアパートでしたが、従姉にして初恋相手「長沢香菜」が管理人だったため、「良介」は浮かれていたのです。
こうして3号室に入った彼は、その手伝いをしつつ住人の女性らと交流を深めるのでした。
大雑把ですが、だいたいそんなん。

妻「花井さん」
※人妻「花井さん」
 格好も幼く見える原因でしょう。わざとか。

主人公「良介くん」と、おそらく正ヒロインの管理人「香菜さん」は毎回登場。
各話顔を見せるヒロインとえっちがあるものの、彼女はサービスシーンなく、妄想で脱がされたりもしていません。
まぁ、いちいち「香菜さん」を想像する暇もないくらいでしたからねー。

●「美人OL/貴子さん」
初えっち相手はお隣2号室の「平野貴子」さん。
金髪で、お酒好きというお姉さんキャラで、振られた彼女からのお誘いでした。
こうした漫画のお約束で、”見かけによらず”デカイものを持っているらしい「良介くん」
使わなかったなんて、宝の持ち腐れだぞ
そんな評価を得ています。

●「小悪魔女子大生/奈々ちゃん」
お風呂のトラブルで、いきなり全裸で接する「天野奈々」ちゃん。
かわいいお手伝いさんという管理人「香菜さん」の言葉に納得したようで、いきなりお風呂を御一緒していました。
彼女も直接な切っ掛けは、彼のモノの大きさに驚いたこと。
どんなんなんだ!?

●「巨乳漫画家/千夏ちゃん」
収録では唯一の眼鏡キャラである「千夏」ちゃん。
締め切り前ということで、その手伝いをすることとなるんですが…モデルからえっちに発展するという王道でした。
途中なまま終えたりもしているんですが、”時間無いから入れてみて”という流れが馬鹿馬鹿しいですね。
原稿進まないでしょー。
ただ、あの後キッチリ完成させたらしいところは凄い。

●「幼妻/花井さん」
ロリな人妻「花井」さんを勘違いする流れ。
こちらでは「良介くん」のやりちんな様がもう少しでバレそうな場面があるんですが。
こんなんはいかにも漫画ですわね。
バレるって。

●「コスプレ天然娘/亜美ちゃん」
”もの凄い寝起きが悪い”という「間宮亜美」ちゃん。
バイトの面接がため、起こすよう言い含められているんですけど…いい年齢なんだから、自分で起きろ。
なぜかメイド服っぽいコスプレなまま寝ておりました。

●「幸せ?な日常」
こちらはいままで登場したヒロインが再登場する、おさらいみたいなエピソード。
いままでヒロインはゲスト出演なかったですが、ココを切っ掛けにちらほら描かれるようになります。
このお話を見る限り…「良介くん」は皆とのえっち関係を維持してるんですね。
そりゃー「香菜さん」どころじゃないわ。

女子大生「天野奈々」、コスプレ娘「間宮亜美」
※左:女子大生「天野奈々」、右:コスプレ娘「間宮亜美」
 あまり多過ぎるより、ある程度絞った方がいいのでは。

●「幼なじみ/真亜子ちゃん」
前話オチから登場していた幼馴染み「真亜子」ちゃん。
たぶん「香菜さん」は気付いてない設定だと思いますが、彼女は乱交シーンに鉢合わせておりました。
ただ、ある程度冷静なままで、なかなか肝が据わってますわね。
なお、彼女はただ会いに来ただけで、住人ではない唯一のキャラです。

●「自称占い師/氷藤冴」
3話で見損ねた、「香菜さん」のパンチラが見れるこちらは「真亜子ちゃん」の引っ越し話。
そんな中、占い師という「冴」さんと知り合うんですが…切っ掛けはああか。
勝手に入っちゃダメでしょ、この女性率が異様に高いアパートで。
(※というか、共同スペース多い物件なのに、どこの部屋が埋まってるか知らないのは問題)

●「ブルマ妻/多恵子さん」
町内のバレー大会に出場するお話。
皆さんジャージ姿の中、人妻「多恵子」さんはブルマなのでした。
シチュエーションとしては大歓迎ですが、ブルマはもっと紺色な方が
色が濃すぎるためかな。

●「アイドル/敦子ちゃん」
収録ではこちらが最終話。
「香菜さん」は…結構本格的にマッサージしてるんですね。
そうした素振りなかったですが。
ついさっきTVで見ていたアイドル「敦子」ちゃんが来るのは漫画ですが、わざわざこんなボロアパートに引っ越してくるというのはさらに漫画。
ボロい割に、まー女の子集まる物件ですねー。

【まんがデーター・採点の詳細】 大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・絵3: 前述した通りです。カラーの良さが薄いです。
・話3: ハーレム漫画です。ややヒロイン多過ぎでは?
・独2: 無難なつくり。特にコレというポイントはありませんでした。
合計:[8/15]

「竹書房」さんのHPでは、1話の前半が、公式サイトではえっちシーンが見れます。
サンプルとして、双方確認するのがベストではないかと。

良介くんの幸せな日常 ? (バンブーコミックス COLORFUL SELECT)良介くんの幸せな日常 ? (バンブーコミックス COLORFUL SELECT)
(2011/06/07)
さいとー 栄

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tag : ラブコメコメディーノスタルジーコスプレ

■発情彼女 (草野ゆぅ)

★まんがデーター [10/15]
・絵   :■■■□□
・話   :■■■□□
・独創性:■■■■□
・属性 : [成年]ラブコメ・積極的
・おまけ: あとがき、描き下ろし「おまけマンガ」、
      カバー裏にSD絵。
・その他: カラー(4P)、短編×13(うち「ヤル気シリーズ」×4)
 
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「草野ゆぅ(くさの・ゆぅ)」センセの「発情彼女」です。

なんだか久しぶりな気がする「華陵COMICS」ですね。
↓表紙のあれはタイツかな。
なんとなく、そこに引っぱられました(笑)

さて、本日は「草野ゆぅ」センセです。
ひでるさんはこちらが初見。
お名前の「う」は、「ぅ」と小さくて良いみたい。
今回の「発情彼女」でたぶん2冊目。

ちなみに、センセの初単行本「じぃ・ぷれい」は…アンソロジーでしょうか?
どうにも見覚えあるキャラが表紙を飾っていましたが。

今回単行本には区切りのページなど余裕はあったっぽいんですが、あとがき収録はなく、またHPも更新されてなく、いまいち詳細は分かりませんでした。
収録は中編のシリーズと、短編による構成。
正直なところ、絵についてはもう少し頑張ってほしい感じ。
しかし、キャラが良いのかお話が良いのか、個人的にはそう違和感なく、楽しく読めました

瑞保さん
※瑞保さん
 この雰囲気が良いんですね。

しれっとした独特のテンションが可愛い「瑞保」さんの「ヤル気シリーズ」
冒頭のカラーショート「ヤル気あります!」は、「和泉」くんの寝込みを襲うパターン。
彼を起こしに行った筈なんですが、ただえっちをして、そのまま帰ってしまうのでした。
それでいいのか。
ラストコマの充実した表情が可愛いです。

「ヤル気を出して」は、タバコで雑誌を見つつ、彼のアレを足でもぞもぞしている「瑞保さん」
片手間ですよー。
彼の言葉から察するに、そもそも恥ずかしさからのようでした
広義でのツンデレですかね、彼女は。
迫ってきた彼に対して、根性焼きで迎撃してたりします。
アレはひでぇなぁ。

同じ大学に進学してきた「瑞保さん」との風景「ヤル気を出しすぎ!」
大きめな帽子がキュートですが、しれっとした感じは相変わらず。
タバコは止めたようで、口寂しいのか飴を咥えてました。
進学で何らか心境の変化あったのか、よりラブラブになってます。
あの掴みどころなさそうな普段と、激しいえっちの差が素敵でした。

収録での最終話「ヤル気が空回り」は、「瑞保さん」視点でのエピソード。
お話は彼の部屋で見つけた雑誌を真似して、裸エプロンで出迎えるというもの。
あちこちに彼女の一人称が差し込まれ、しれっとした反応の裏が楽しめます。
見たかったような、あえて描かなくてもよかったような…どうでしょう?
あまり積極的過ぎると、最大の魅力が失われてしまうのが困ったところですね。

ちなみに、婦警「未奈」さんとの短編「捕まえた!」
こちらの後半部分には、たぶん先のエピソードと同一人物だろう「瑞保さん」が顔を見せていました。
トイレを我慢できなかった、男の子「ハル」くんとのえっちでした。
元気になってたソレを目前にしたら、とりあえず口にするというのは成年漫画のお約束。
こちらもセオリー通りでした。
実に早かったですよー。
制服だったりもするんですが、お仕事の設定は”声を掛けるのが自然”という以外に役立ってはいないみたい。
勿体ないですね。

希ちゃん、佳澄さん
※左:希ちゃん、右:佳澄さん
 「希ちゃん」はぽーっとした表情が可愛かったです。

眼鏡を掛けるとえっちに豹変する…という幼馴染み「佳澄」さんと「勇司」くんのエピソード「フレーム淫」
なかなか素直に自分の気持ちを伝えられない彼女。
眼鏡の力を借りて、彼に迫るという展開です。
突飛な設定ですが…やや勢いはないかなー。
別に眼鏡まで手が届かない距離でもなく、「勇司くん」も本気で彼女を尊重したいなら奪い取れそうですからね。
また、眼鏡あっても本来の気持ちまで吹っ飛ぶ訳ではないようで、単に「佳澄さん」がそう演じているだけみたい。
なんというか、プレイっぽいのよ。
どうせなら、もっと劇的に豹変しちゃっても良かったのでは。
(※あるいは、まるでその気ない彼女に眼鏡を掛けさせ、えっちに持ち込むという男子側メインのパターンとか)
なお、このカップルはあとがき代わりみたいな「おまけマンガ」にも登場。
そちらでも「佳澄さん」は自ら眼鏡をかけ、えっちを楽しんでいます。

アニメキャラのシームレスドール「椛」が意識を持って動き出すというファンタジー「こんにちは3次元ドリーム」
前フリが少ないので、やや突飛な感じ。
たぶんサイズから動く・喋るとかなり変化している様子。
ただし、彼はいまいち状況を理解しきれていないのか、淡々とそれに対しておりました。
可愛らしいからね。
お茶をこぼしたことを切っ掛けに、お風呂えっち展開になっています。
半開きっぽい目と、言葉数少なく、背丈ぎりぎりの物を取ってもらうのに目で訴えるコマが好き

妹「月夜」さんとの近親短編「たっち・まいしすたー」
胸のサイズをからかった兄の言葉”大きくなるよう揉んでやろうか”、を真に受けるという流れ。
いちおうコレが初めてのようなんですが、そんなんマジにやっちゃーダメよ。
もともと「月夜さん」も好意はあったっぽいですけどね。
一方、「ベタあね」は小さいお姉ちゃん。
タイトルそのまま弟「たーくん」にべったりで、甘えまくっていました。
背丈の違いから、抱きつくとぶら下がるみたいになってます。
あんなん、ちょっとイイかも。
また、ここは何と言っても胸を見せるまでのやり取りが秀逸
胸元が見えた彼女に対し、
姉さんブラはどうしたの?
たーくんお姉ちゃんの身体みたいの?
とかなんとか、即座に返していました。
これは当て身投げみたいなもんでしょうねー。
先の「月夜さん」同様にやたら控え目なサイズでしたが(笑)
貧乳バンザイ
ちなみに、カラー原稿と描き下ろしを除くと、こちらが最新原稿のようでした。
はっちゃけ義姉との「原因は兄嫁」
やはり普段からのアピール過剰で、寝ている彼女に思わず「弘樹」くんが手を出してしまう展開。
漫画では”えっちされちゃう”みたいになっていたものの、オチのあれはかなり深刻です。
それから察するに、こちらも当て身投げだったのかも。

小さいお姉ちゃん、はっちゃけ義姉
※左:小さいお姉ちゃん、右:はっちゃけ義姉
 どちらも可愛いお姉ちゃんでした。

ほか、短編「舐めさせて!」は、汗フェチな彼女のお話。
ごめんっ、大人しく拉致られて
学校内でのそんな台詞がキュートだった「希(のぞみ)」ちゃん。
「倉田」くんが引くくらいに、ぺろぺろしてましたね。
ラブラブです。
せっかくスパッツだったのに、あっさり脱いでしまったのは残念。
竹刀片手に道着姿な教師「小春」は、普段厳しい教師。
男子生徒に道場内での1人えっちを撮影され、脅されたんですが~という「脅しは計画的に」
当初「小春さん」はうろたえていたものの、年上で剣道の心得もあり、あっさり逆襲しておりました。
見た目そのまま弱気なのはバレバレで、そもそも向いていないんでしょう。
まぁ、切っ掛けにはなったようでしたが。

こざっぱりとした描き込みのすっきり系。
濃淡は適度なくらい。
個人的にはちらほら乱れ・崩れを感じましたが、単行本全体では可愛くまとまっていたと思います。
コメディー崩しも違和感ないですね。
どっちかと言うと、好みな作画でした。
なんらかの雰囲気があり、描き慣れ、洗練されればいいんですが…作風~みたいな所にはまだ至っておりません。
今後に期待です。
だいたいは↓表紙・裏表紙の判断で良いでしょう。

【まんがデーター・採点の詳細】 大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・絵3: 気になる箇所はあったものの、読むにそう違和感はありません。
・話3: ややページが足りない印象がありました。
・独4: 「瑞保さん」のシリーズほか、キャラに強さがあります。
合計:[10/15]

カバー裏のSD絵がキュートです。
こうした崩しバランスの良い方は巧いと思うので、次巻はまた見逃せません。

発情彼女

発情彼女 (OKS COMIX)



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tag : アンソロジーコメディーラブコメファンタジー

■レンアイマンガ (コダマナオコ)

★まんがデーター [11/15]
・絵   :■■■□□
・話   :■■■■□
・独創性:■■■■□
・属性 : [百合]ラブコメ・漫画業界
・おまけ: あとがきまんが「たんとうさんとわたし」、
      ゲストページ、カバー裏に4コマ、
      描き下ろし「6話のその後」
・その他: 7話収録(全て表題作・1巻完結)

本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「コダマナオコ」センセの「レンアイマンガ」です。

最近ブログを書きつつ、眠ってしまうひでるさんです。
いつも半端でないくらい眠気がありますね。
昔は…テレビなどの待機ランプ(いやつね)があっても気になって眠れなかったりした経験ありますが、今では部屋明るくとも関係なく落ちるようになりました。
そんな訳で、最近は完成が1時間くらい遅くなってます。
で、よりマトモな睡眠時間が減るという悪循環。
どうにもなりません。

さて、本日は「つぼみ」からの百合コミックスシリーズ。
「コダマナオコ」センセの「レンアイマンガ」です。
こちらが初見かと思いましたが、ブログで紹介していた「あまだれ!」がセンセですね。
1冊まるまるで完結という単行本。
漫画家と編集者のお話で、↓表紙のデザインがあんな感じになっているのはそのため。
裏表紙から見るのが正しいんですけどねー。
なお、カバーイラストは中扉で完成しておりますので、そっちもご確認下さい。

ハルカ・律
※ハルカ・律
 だいたいこんな感じの漫画です。

憧れな人気漫画家「黒井律」の担当編集となった「羽田ハルカ」
「律」のヒット作品「With You」を切っ掛けに、「ハルカ」は地味だった自分を変えたという経緯があったのです。
そんな訳で、漫画の登場人物そのまま、おシャレなイメージを持っていたんですが…会った「律」は、正反対という、地味で引き籠りというネガティブ人物だったのでした。

漫画業界の友情話みたいな風情です。
いちおう百合漫画には違いないですが、本編ではそうラブラブはしておらず。
どっちかと言うと、本編後のがソレっぽくなっているだろうと思います。
(※実際に、後日談なカバー裏4コマがそんなん)
お互い信頼し、恋愛の切っ掛けが出来たような風情ですかねー。

派手・地味な女性のカップルというのは、ある意味セオリーな配置。
普通ならば、派手な女性が自由気ままにかき回すものですよね。
ただしこちらの場合、地味な彼女(の描いた漫画)に派手めな女性が憧れている、立場も新人編集員と人気漫画家ということで、決して対等とは言えないところがポイント。

初対面となる1話。
よくそう言った話を耳にしますが、漫画とそのままーってことはないものですよ。
会った「律さん」に、思わず「部屋間違えました」とか言ってました。
「ハルカさん」の差し入れたケーキは、確かにおシャレ。
まぁ、基本室内で作業し続けてる「律さん」より、情報行き交う・外出も多い職場な「ハルカさん」のが流行に聡いものでしょう。
確かに当人の意識もあるんでしょうが。
そうした、お互いを認識する2人と共に、注目なのは後半の展開

漫画家「黒井律」
※漫画家「黒井律」
 やや極端なネガティブっぷりが良かったです。

締め切りを考える「ハルカさん」と、納得いかないので描き直したいという「律さん」
普段通りオドオドしつつ、ここは反抗してますね。
ここはいちおう締め切りに間に合ってはいましたが、落としてしまっては無意味なこと。
こうした際に「キャノン先生トばしすぎ/ゴージャス宝田」のヒロイン「キャノン先生」の台詞を思い出します。
流れ的に「ハルカさん」が折れてはいたものの、決して間違ってないですよね。

2話目は六本木への外出話。
大まかな雰囲気としては、初デートみたいな感覚。
将来を見据えつつ、最後のキーワードが”孤独死”になってる「律さん」が素敵でした。
自分を切り売りすけば、コメディー描いてもイケそうですね。
その一方で、現実を見つつも”乙女の自己中心論”でぽわーとなってる「ハルカさん」も可愛らしい人。
「律さん」の扱いも手慣れた雰囲気があり、憧れてた人に結構ガツガツ接しております。
電話のやり取りが楽しいです。
出なさいよ。

前回のオチあたりから、じんわりお話が流れている3話。
「律さん」が意識するようになったのはこの頃からかなー。
「ハルカさん」がお見合いのため実家に帰るイベントがあり、また現在編集長(伊藤)と「律さん」の残っていたやり取りを目にしたことで、2人の関係に変化が生じておりました。
4話はそれを受け、アンケート順位が落ちるという結果が出ております。
まー、状態がそのまま反映しちゃう方ですねー。
過去描写もあります。
こちらを見てから1話を改めて見ると、仕事に慣れた年上女性という「伊藤さん」とまだ不慣れな「ハルカさん」との違いが分かります。
さすが編集長になるまでの方は一味違いますわ。
なお、前回に突然「ハルカさん」にあーした態度を取った理由も判明してました。

編集「羽田ハルカ」
※編集「羽田ハルカ」
 ガツガツやってましたね。おもろい娘さんでした。

5話からが最終エピソード。
ちょろっと会っただけですが、「ハルカさん」を的確に見ていたお見合い相手に注目。
分かり易い娘ですけどね。
緊急事態で「ハルカさん」があちこち駆け回るという、熱血編集員漫画となってます。
オチ部分から6話にかけての描写は、収録でもっとも百合漫画している部分。
待たされただけあって、印象的なシーンに仕上がってます。
ラストではある理由で2人ドレスアップしているので、ご期待下さい。
ストールで隠しましょうね!
という1コマが好き。

濃淡薄めなすっきり絵柄。
ほぼ枠間ない、太めな枠線のコマ割りでしたが描き込みはそう細かくなく。
白比率も適度にあり、さほどごちゃごちゃとしていません。
巧い方ですが、引き絵はばっさり感強め。
また、平たく処理の甘いコマもちらほら目立ちます。
やや安定感に欠けますかね。
良いコマも多かったので、勿体ないですよ。
カラーでもそう変化はないので、↓表紙・裏表紙にて判断下さい。

【まんがデーター・採点の詳細】 大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・絵3: もう少し全体に丁寧さが欲しいかなー、と。
・話4: 百合ちっく成分は薄めでしたが、面白かったです。
・独4: 編集員ネタにしたのは正解だったと思います。
合計:[11/15]

ネガティブな「律さん」に振り回される「ハルカさん」という図がおもろいですね。
主役・視点が基本的に「ハルカさん」なため、”頑張れ編集員”という、漫画業界モノみたいな風情がありました。
ただ、前述したように本編ではそうラブラブとはしていないため、厳密に百合漫画好きな方にはもうひと押し欲しいかもしれません。
もう1つ、さらに後日談とかあっても良かったのでは。
そんなんも描かれるという、応募者サービスの小冊子に期待しましょう。

レンアイマンガ (まんがタイムKRコミックス つぼみシリーズ)レンアイマンガ (まんがタイムKRコミックス つぼみシリーズ)
(2011/06/13)
コダマ ナオコ

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tag : コメディーラブコメ百合漫画

■桃苑カルテット (赤井里実)

★まんがデーター [11/15]
・絵   :■■■■□
・話   :■■■■□
・独創性:■■■■□
・属性 : [一般]コメディー・女友達
・おまけ: あとがき漫画。
・その他: 折り返しにコメント・4コマ、短編×17(うち「桃苑カルテット」×15)

本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「赤井里実(あかい・さとみ)」センセの「桃苑カルテット」です。

折り返しのコメントに、
猫が人間になりました
…とか、書いてありました。

なんのこっちゃ、と思いつつも読み進め、あとがき漫画にて判明。
もともと「紗夢猫(しゃむねこ)」という名前だったとのこと。
あ、あー、あー。
知ってますよ、「紗夢猫」センセ。
神様だもの」とか「魔法使いTai!」は単行本を買っていたので、漫画読んでます。
なんとなーく馴染み易い感じ、ノリがあったのは、それがためですかね。

桃苑カルテット・ヒロインズ
※桃苑カルテット・ヒロインズ
 扉絵から。こう見るとモテそうなんですけどね。

そんな訳で、実は初見でなかった「赤井里実」センセの「桃苑カルテット」です。
ぶっちゃけ、派手な↓表紙に引かれました。
色とか配置が良いバランスですよね。
表題の連続話と共に、その元ネタっぽい別漫画という収録。

あとがき漫画でも書かれていましたが、どちらも”男っ気ない女子群”というお話でした。
概ね似た雰囲気であっただけ逆にまとまっており、どちらも面白い仕上がり。
特にそれらの最終形態というべき表題作「桃苑カルテット」は良かったです。

才色兼備のお嬢様が通う、私立「麗鳳学園」
通う女生徒らは世の男性の憧れで、”彼氏持ち率100%”という伝説までありました。
…が。
主人公「榊木綿(さかき・ゆう)」はパートナー同伴出席である創立記念日のイベントに悩んでいました。
気になる人のいる彼女でしたが告白に敗れ、結局祖父を連れて出席。
そこには、同じく身内を連れて出席していた「二階堂七海(にかいどう・ななみ)」、ペットの犬「カツトヨ」を連れてきていた「鬼龍院常子(きりゅういん・とわこ)」らがあぶれていたのでした。
さらに、パートナーを見失った、”好きな人にしかピントが合わない”という特異体質の友人「市原瑠音(いちはら・るね)」も加わり、偶然揃った負け組の4名。
この中で誰が1抜けするか、勝負しましょう!
何かの縁だと感じた「七海」の提案によって、彼氏をゲットするための真剣勝負をすることとなったのです。
だいたいそんな感じ。

二階堂七海、鬼龍院常子
※左:二階堂七海、右:鬼龍院常子
 それなりに覚悟が必要そうですが、こんな「常子さん」が好き。

単行本を持って感じたのは、その薄さ。
全部で160ページでした。
その割に全15話と多いんですが、各話は8ページと微妙な長さ。
(※1話、15話のみ16ページ)
うん、これだとコメディーしかないでしょうねー。
各話とも直接の連続はあまりなく、4名できゃらきゃらとしておりました。

カバーに描かれていたそのまま、容姿的には問題ない4名。
ただ、やたらに強い個性がため、皆さん彼氏が出来ないのです。
前述したように1話は短く、そう凝ったストーリーではないこの漫画が面白いのは、個性的な面々がためでしょう。

メンバーの中でもっともお嬢様っぽい、「鬼龍院常子さん
”学院一の美貌”
そう称されており、彼氏は居ないでなく作らないだけ~と言われておりましたが、その通り。
落ち着いた物腰の大人っぽい女性でしたが、たぶん恋愛した経験ないのでは。
初告白の5話、後の13話で描かれていたそのまま、基本的に分かってないですね。
S体質でしたけど、美人なだけそんなんもハマってます。
まさか、10話のオチがあの大事な場面で発揮されるとは意外でした。
実は勝手にモテてると思うので、本人次第ですかね。
さらりとかわす術は見事なものがありました。

主人公「木綿さん」のライバル的な「二階堂七海さん
眼鏡な容姿そのまま、生徒会長です。
自分の馬もいるようでしたが、競馬新聞を片手にした、趣味が麻雀という彼女。
そうした現実的な面と共に妄想に入りやすく、なかなか可愛らしい思考の持ち主でした。
強気で勝負好きなこともあってか、なかなかそんなんは表に出てこないんですけどねー。
実はちょっとした秘密があり、それが最終エピソードへと繋がっています。
切っ掛けとシメは彼女の牽引によるものなんですよ。
なお、「拓海」という可愛らしい弟がおり、8話ではなかなかの小姑っぷりを見せていました。

「Chica」の読書モデルという「市原瑠音さん
メンバーの中でもダントツにモテており、よく付き合ったりする描写もありました。
オマケで着いて行った1話でも、告白敗れた「木綿さん」の合間を縫って、ちゃっかり彼氏としていました。
ただ、”好みでない男性は視界に入らない”という特異体質が非常に問題。
もともと視界に入らない男性が多い上に、付き合ってる男性も突然見えなくなることも多く、またそれがわざとでないだけ、非常に困った娘さん。
本気でないんでしょうかね。
合コン描写の6話とか、最も女性に嫌われるタイプでしょう。
あれは酷い(笑)
そんな「瑠音さん」を気にすることなく隣にいれるのは、「木綿さん」くらいでしょうね。
ぶっちゃけ…男性要素のある彼女との並びは非常におさまり良く、カップルとして最もイイ感じ
彼女との出会い(3話)にもありましたが、あれって初恋ですよね。
百合要素の高いキャラでした。
視界に入らなくなる際の表情とか、回想シーンを挟むたびに手持ちの食べ物が増えてる3話、大量の弁当を持ってきている4話などがキュートです。

榊木綿、市原瑠音
※左:榊木綿、右:市原瑠音
 見失う「瑠音さん」が良かったです。

基本的に主人公位置な「榊木綿さん」は緋桃神社の娘で、学院・副理事長の孫。
いちおう、血統的にはお嬢様なんですね。
(※あとがきによると、「瑠音さん」が最も一般家庭なようでした)
よく惚れて告白にも積極的でしたが、どこかズレているため成功には至らない様子。
まぁ、「瑠音さん」との3話とか、男子連中を寄せ付けず”ミスター青鳳”になってしまう10話とか、ちらほら男性っぽいですもんね、彼女。
たぶん、本人の知らぬところでモテモテだと思います。
…女子には。
容姿で判断しないのもいいところ。
着ぐるみの男性に恋したという2話では正体がイケメンだったにも関わらず、その動きから別人だと見破って諦めています。
祖父もあんな感じだったし、顔はどうでもいいのかな。
よく頭に乗せている「トメ吉」という鳥の細かい動きがキュートです。
カバー後ろの4コマが面白いですよ。

ほか、収録の「すり~ぴ~す!」は4コマ。
同居生活をする3名女子のだらりとした日常漫画でした。
「春桜デュエット」は「桃苑カルテット」のプロトタイプみたいな作品。
お約束なオチとか、こちらも悪くないですが…やっぱりそれらを経ての「桃苑カルテット」は完成度高いと感じました。

全体的に丁寧で、安定した作画。
小さいコマまでしっかりしており、乱れや崩れはありません。
濃淡は適度なくらいで、描き込みも同様。
あちこち優れたバランス感覚があり、コテコテもしておらず見易いです。
コメディーも良く、漫画の巧い方ですね。
そう目立つような癖もなく、キャラのバランスも良いです。
カラーでもほぼ変化ないので、判断は↓表紙で良いでしょう。

【まんがデーター・採点の詳細】 大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・絵4: 同時収録のエピソードと差がありました。
・話4: 長さに合ったお話群です。
・独4: 普通っぽいお話を非常に良いキャラでフォローしています。
合計:[12/15]

ここで終わるには勿体ない4名ですね。
いちおうキッチリと終わってましたが、その後の彼女らも見たいなぁ。

桃苑カルテット (Emotion Comics 28)桃苑カルテット (Emotion Comics 28)
(2011/06/08)
赤井 里実

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tag : コメディー

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 あおぶひでる

Author: あおぶひでる
 まんがとの出会いは一期一会。そんな、漫画の魅力についてのんびり書きたいと思います。
 いいよね、まんがって。
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