■ポルノグラフィティ (鬼束直)
★まんがデーター [14/15]
・絵 :■■■■■
・話 :■■■■■
・独創性:■■■■□
・属性 : [成年]貧乳・ロリ
・おまけ: あとがき、カバー裏に漫画「鬼束的墜落生活」、
描き下ろし「好きにやったらいいじゃない」
・その他: 折り返しにコメント、短編×11
(うち「好きになったら~」×2、「Papilliones」×2)
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「鬼束直(おにづか・なおし)」センセの「ポルノグラフィティ」です。
惜しかった!
こちらが「TENMA COMICS LO」の第99弾でした。
果たして、どなたが100を飾るんでしょうか。
(※ちなみに、50冊目は「月吉ヒロキ」センセでした。予定がある「上田裕」センセ?)
なんかお祭りとかやるのかな。
…というか、もう100冊も発売されてるんですね、このシリーズ。
さて、そんな訳で本日は「鬼束直」センセです。
なんだか久しぶりーって思いましたが、こちらでも紹介しました前巻「Lovable らばぼー」が08年12月ということで、実は本気で結構久しぶりでした。
(※ちなみに、そちらはLO64弾)
「ポルノグラフィティ」は4冊目の単行本。
※左:京子ちゃん、右:妹「青葉さん」
この「京子ちゃん」が良かったなぁ。
紹介帯は、
”ハズレを引きたくない時…コレで、いんじゃね?”
とかなんとか、軽い雰囲気の文言になっていました。
まぁ、迷った際など、抑えの切り札的な強いパワーを持っている方なので、それも間違いではないと思うんですが。
今回の「ポルノグラフィティ」は、おそらく「鬼束直」センセの最高傑作というべき1冊でしょう。
多少実験的っぽいお話もあったものの、絵柄や収録話など素晴らしい仕上がりです。
描き下ろしも、もっとも見たかったお話の続編になっていました。
超王道で、非常に良いまとまりの「好きになったら いいじゃない」
こちらは従妹とのお話。
年頃になりつつある従妹「京子」ちゃんを気づかって、TVのチャンネルを変えた「雄」くん。
しかし、それがため2人の間で話題だけが残り、冗談の返答が…
「お風呂入ってないからダメ」
そうした微妙なものだったので、なんだか妙に意識してしまうのでした。
まず、こうした流れが大好き。
同じ「鬼束直」センセでは「こんな感じで、いく?(※Lovable収録)」と似た、ある切っ掛けで近しい相手を妙に意識してしまうというネタね。
口に出した台詞を再確認し、驚いた「京子ちゃん」がまた最高。
というか、この娘は髪型からして好み。
ツリ目も可愛いし。
お互いお風呂後、なんとなく寄り添う2人のコマが実に良かったです。
「京子ちゃん」を↓表紙にしてほしかった(もくじ絵は彼女かな?)ですが、描き下ろし「好きにやったらいいじゃない」はその後の2人。
「私は、少しじゃないよ」
…という一言が、めたくたキュートでした。
もう、この2話だけでもいいや。
※おまけ:笑ってごまかす
この感じがまた好き。
「Fiction S」は縛られ好きな妹「青葉」さん。
緊縛系なえっち本に感動した兄。
まだ訳も分かっていない妹相手にそれ試していたところ、いつしか妹の方が本格的に目覚めてしまったのでした。
そんな感じで、どっちかと言うと困ってるお兄ちゃんの短編。
ニコニコしながら首輪を差し出すだけでなく、”下着OFF”とか自らいそいそと準備を進めていた「青葉さん」
あれは手遅れだ。
ラストページでのお兄ちゃんが可笑しいですが、ああした絆はそう簡単に解けないと思うよ。
「青葉さん」がまた、実に良い表情していたので注目です。
なお、こちらは野外でのプレイでしたが、見られるのを嫌がるのがまたいいですね。
お馴染み「知花」ちゃんのコメディー短編「人は愛のみで生きるものでもないわけで…」
2冊目「ワンホットミニット」から続き、ついに3回目です。
うわ、また出てきた(笑)
今回もなんのかんのいいながら仲良し兄妹で、お金絡みのえっちをしています。
しかし、その若さで株なんてやってたんかい。
したたかな「知花ちゃん」ですが、そう手元に蓄積されていくような雰囲気もなく、お兄さん経由で流通の助けにはなっていそうですね。
収録での問題作「ドライアウト」、「Scar tissue」
前者「ドライアウト」は家庭内でのDV話。
傷痕からの回想という見事な流れで、問題アリな家庭を描いています。
母親(?)は嫉妬もあるんだろうなぁ。
それだけだと救いの無いお話なんですが、多少おせっかいちっくな担任教師「竹井」が良い温かさを見せていました。
たぶん、多少は何らかを察してるのかな。
携帯電話の番号だけでなく、電話代までキチンと渡していました。
「しょーちゃん」と親しく呼ばせて注意しないのも、わざとかな。
「葉山」さんには早く電話をして欲しいですね。
今回の↓表紙は彼女でいいのかな。
後者「Scar tissue」は現実味溢れる援助交際話。
「今日も頑張れ」
そんな事を言いつつ、おっちゃんに合わせて振舞う「夕佳」さん。
かなりこ慣れた感じであったがため、ラスト1ページが非常に重たいです。
お話の空気とは裏腹に、先の「葉山さん」より救いなさげでした。
※葉山さん
当初は教師とのアレコレかと思いましたが。
「アイワナビー Princess’s Pet」は教師「大雀仁(おおささぎ・ひとし)」と委員長「石野姫」
名前そのまま、整った姫カットちっくな「姫ちゃん」
あっさり犬に成り下がる教師が泣けますが、まぁ仕方ないか。
見栄えの良いヒロインで、王道っぽいんですが…お話としては2度裏切られるのでご期待下さい。
「Papilliones」、「Papilliones~Fragment~」はちょっと異質な連続話。
電話でやり取りしている、同じ”みずは”という名を持つ2人の女の子のお話です。
1話目は日焼け跡が素敵な妹「みずは」ちゃん。
お兄ちゃんを過度なまでに煽り、えっちへと誘っていました。
「ダメ、だよ」
と、頭を包む1コマが好き。
2話目はもう1人の「瑞葉」さん。
こちらは白が似合うお嬢様ちっくな女の子で、1年年下の「平野将太」くんを誘っています。
ノスタルジーな背景で、こうした場合はやっぱり川遊びからの発展。
単に1歳違いとはいえ、年上の女の子がばーって服脱ぐのは、実に素敵なシチュエーションですよねー。
※左:姫ちゃん、右:妹「みずはちゃん」
思わず似たポーズにしてしまいました(笑)
ヒロイン「ちあき」さんが読者と対話するような視点で進む(視点が多い)独特な話「girl’s collection」
ため、彼女が呼ぶ男性の名前はフセ字になっていました。
自分の名前を入れてね、って感じなのかな。
面白い描き方ですが、もう少し何らかプラスが欲しいところですね。
「close to you」は、独特な細目ヒロイン「舞衣」さん。
相手である塾教師が、男の子と勘違いするような容姿…がためかな。
たぶん、もう10年後くらいには素敵な女性に成長してそうですが(笑)
しなやかなすっきり線の絵柄。
描き込みはそこそこで、白比率があるため濃淡としてもそれなり。
派手さはないもののカチっとまとまっていました。
各話でちょっとした差はありましたが、そう騒ぐほどではありません。
もう少し全体が安定していた方が望ましいですが。
(故意にタッチを変えてるのもあるかと思いますが、たぶん原稿時期の差のが大きいかと)
やや幅広・縦長な輪郭で、比較的小さな目という特徴あるバランスな人物絵。
コレという最低限な線で、若いヒロインの魅力を表現しておりました。
ちょっと個性はあるのでご注意下さい。
裏表紙、紹介帯のカット絵(※「京子ちゃん」でした)が参考に良いでしょう。
【まんがデーター・採点の詳細】 大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・絵5: 多少バラつきはあったものの、全体的には良好でした。
・話5: 様々なタイプのお話が楽しめます。
・独4: それがため、ややまとまりに欠けていた印象。
合計:[14/15]
収録の各話は似た感じのものなく、ベストな1冊になっています。
ただ、個人的には王道なヒロインをもう少し見たかったなぁ、と。
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・絵 :■■■■■
・話 :■■■■■
・独創性:■■■■□
・属性 : [成年]貧乳・ロリ
・おまけ: あとがき、カバー裏に漫画「鬼束的墜落生活」、
描き下ろし「好きにやったらいいじゃない」
・その他: 折り返しにコメント、短編×11
(うち「好きになったら~」×2、「Papilliones」×2)
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「鬼束直(おにづか・なおし)」センセの「ポルノグラフィティ」です。
惜しかった!
こちらが「TENMA COMICS LO」の第99弾でした。
果たして、どなたが100を飾るんでしょうか。
(※ちなみに、50冊目は「月吉ヒロキ」センセでした。予定がある「上田裕」センセ?)
なんかお祭りとかやるのかな。
…というか、もう100冊も発売されてるんですね、このシリーズ。
さて、そんな訳で本日は「鬼束直」センセです。
なんだか久しぶりーって思いましたが、こちらでも紹介しました前巻「Lovable らばぼー」が08年12月ということで、実は本気で結構久しぶりでした。
(※ちなみに、そちらはLO64弾)
「ポルノグラフィティ」は4冊目の単行本。
※左:京子ちゃん、右:妹「青葉さん」
この「京子ちゃん」が良かったなぁ。
紹介帯は、
”ハズレを引きたくない時…コレで、いんじゃね?”
とかなんとか、軽い雰囲気の文言になっていました。
まぁ、迷った際など、抑えの切り札的な強いパワーを持っている方なので、それも間違いではないと思うんですが。
今回の「ポルノグラフィティ」は、おそらく「鬼束直」センセの最高傑作というべき1冊でしょう。
多少実験的っぽいお話もあったものの、絵柄や収録話など素晴らしい仕上がりです。
描き下ろしも、もっとも見たかったお話の続編になっていました。
超王道で、非常に良いまとまりの「好きになったら いいじゃない」
こちらは従妹とのお話。
年頃になりつつある従妹「京子」ちゃんを気づかって、TVのチャンネルを変えた「雄」くん。
しかし、それがため2人の間で話題だけが残り、冗談の返答が…
「お風呂入ってないからダメ」
そうした微妙なものだったので、なんだか妙に意識してしまうのでした。
まず、こうした流れが大好き。
同じ「鬼束直」センセでは「こんな感じで、いく?(※Lovable収録)」と似た、ある切っ掛けで近しい相手を妙に意識してしまうというネタね。
口に出した台詞を再確認し、驚いた「京子ちゃん」がまた最高。
というか、この娘は髪型からして好み。
ツリ目も可愛いし。
お互いお風呂後、なんとなく寄り添う2人のコマが実に良かったです。
「京子ちゃん」を↓表紙にしてほしかった(もくじ絵は彼女かな?)ですが、描き下ろし「好きにやったらいいじゃない」はその後の2人。
「私は、少しじゃないよ」
…という一言が、めたくたキュートでした。
もう、この2話だけでもいいや。
※おまけ:笑ってごまかす
この感じがまた好き。
「Fiction S」は縛られ好きな妹「青葉」さん。
緊縛系なえっち本に感動した兄。
まだ訳も分かっていない妹相手にそれ試していたところ、いつしか妹の方が本格的に目覚めてしまったのでした。
そんな感じで、どっちかと言うと困ってるお兄ちゃんの短編。
ニコニコしながら首輪を差し出すだけでなく、”下着OFF”とか自らいそいそと準備を進めていた「青葉さん」
あれは手遅れだ。
ラストページでのお兄ちゃんが可笑しいですが、ああした絆はそう簡単に解けないと思うよ。
「青葉さん」がまた、実に良い表情していたので注目です。
なお、こちらは野外でのプレイでしたが、見られるのを嫌がるのがまたいいですね。
お馴染み「知花」ちゃんのコメディー短編「人は愛のみで生きるものでもないわけで…」
2冊目「ワンホットミニット」から続き、ついに3回目です。
うわ、また出てきた(笑)
今回もなんのかんのいいながら仲良し兄妹で、お金絡みのえっちをしています。
しかし、その若さで株なんてやってたんかい。
したたかな「知花ちゃん」ですが、そう手元に蓄積されていくような雰囲気もなく、お兄さん経由で流通の助けにはなっていそうですね。
収録での問題作「ドライアウト」、「Scar tissue」
前者「ドライアウト」は家庭内でのDV話。
傷痕からの回想という見事な流れで、問題アリな家庭を描いています。
母親(?)は嫉妬もあるんだろうなぁ。
それだけだと救いの無いお話なんですが、多少おせっかいちっくな担任教師「竹井」が良い温かさを見せていました。
たぶん、多少は何らかを察してるのかな。
携帯電話の番号だけでなく、電話代までキチンと渡していました。
「しょーちゃん」と親しく呼ばせて注意しないのも、わざとかな。
「葉山」さんには早く電話をして欲しいですね。
今回の↓表紙は彼女でいいのかな。
後者「Scar tissue」は現実味溢れる援助交際話。
「今日も頑張れ」
そんな事を言いつつ、おっちゃんに合わせて振舞う「夕佳」さん。
かなりこ慣れた感じであったがため、ラスト1ページが非常に重たいです。
お話の空気とは裏腹に、先の「葉山さん」より救いなさげでした。
※葉山さん
当初は教師とのアレコレかと思いましたが。
「アイワナビー Princess’s Pet」は教師「大雀仁(おおささぎ・ひとし)」と委員長「石野姫」
名前そのまま、整った姫カットちっくな「姫ちゃん」
あっさり犬に成り下がる教師が泣けますが、まぁ仕方ないか。
見栄えの良いヒロインで、王道っぽいんですが…お話としては2度裏切られるのでご期待下さい。
「Papilliones」、「Papilliones~Fragment~」はちょっと異質な連続話。
電話でやり取りしている、同じ”みずは”という名を持つ2人の女の子のお話です。
1話目は日焼け跡が素敵な妹「みずは」ちゃん。
お兄ちゃんを過度なまでに煽り、えっちへと誘っていました。
「ダメ、だよ」
と、頭を包む1コマが好き。
2話目はもう1人の「瑞葉」さん。
こちらは白が似合うお嬢様ちっくな女の子で、1年年下の「平野将太」くんを誘っています。
ノスタルジーな背景で、こうした場合はやっぱり川遊びからの発展。
単に1歳違いとはいえ、年上の女の子がばーって服脱ぐのは、実に素敵なシチュエーションですよねー。
※左:姫ちゃん、右:妹「みずはちゃん」
思わず似たポーズにしてしまいました(笑)
ヒロイン「ちあき」さんが読者と対話するような視点で進む(視点が多い)独特な話「girl’s collection」
ため、彼女が呼ぶ男性の名前はフセ字になっていました。
自分の名前を入れてね、って感じなのかな。
面白い描き方ですが、もう少し何らかプラスが欲しいところですね。
「close to you」は、独特な細目ヒロイン「舞衣」さん。
相手である塾教師が、男の子と勘違いするような容姿…がためかな。
たぶん、もう10年後くらいには素敵な女性に成長してそうですが(笑)
しなやかなすっきり線の絵柄。
描き込みはそこそこで、白比率があるため濃淡としてもそれなり。
派手さはないもののカチっとまとまっていました。
各話でちょっとした差はありましたが、そう騒ぐほどではありません。
もう少し全体が安定していた方が望ましいですが。
(故意にタッチを変えてるのもあるかと思いますが、たぶん原稿時期の差のが大きいかと)
やや幅広・縦長な輪郭で、比較的小さな目という特徴あるバランスな人物絵。
コレという最低限な線で、若いヒロインの魅力を表現しておりました。
ちょっと個性はあるのでご注意下さい。
裏表紙、紹介帯のカット絵(※「京子ちゃん」でした)が参考に良いでしょう。
【まんがデーター・採点の詳細】 大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・絵5: 多少バラつきはあったものの、全体的には良好でした。
・話5: 様々なタイプのお話が楽しめます。
・独4: それがため、ややまとまりに欠けていた印象。
合計:[14/15]
収録の各話は似た感じのものなく、ベストな1冊になっています。
ただ、個人的には王道なヒロインをもう少し見たかったなぁ、と。
ポルノグラフィティ (TENMAコミックス LO) (2011/01/28) 鬼束 直 商品詳細を見る |
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