■Sweet Little Devil (南崎いく)
★まんがデーター [13/15]
・絵 :■■■■□
・話 :■■■■■
・独創性:■■■■□
・属性 : [百合]ラブコメ・コメディー
・おまけ: アトガキ。、描き下ろし「One And Only」、合間にネタ絵、
カバー裏に漫画「あるイミ小夜さんの成長記録」・「気になるあのヒト。」
・その他: 折り返しにコメント、短編×7(うち「Sweet Little Devil」×4)
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「南崎いく(なんざき・いく)」センセの「Sweet Little Devil」です。
なんか凄いですねー。
アマゾンに7巻限定版の予約が書いてあったので、思わず単行本を数えてしまいました。
なにかって、アニメ化で盛り上がっている「ゆるゆり」
5、6、7月にそれぞれ1冊づつ発売されるそうです。
うっわー、がんばるなぁ。
ひでるさんはそちらよりも2つの限定版が用意されている「恋愛遺伝子XX」が気になりました。
さすがに力入ってます。
…ちょっとえっちよね。
さて、そんなこんなで、流れそのまま本日は「百合姫コミックス」です。
「クイーンズブレイド」を連載されているらしい「南崎いく」センセ。
初の百合単行本は「Sweet Little Devil」でした。
えー、引っかけられたのは↓表紙でしたが、最終的に決め手となったのは紹介帯(の裏面)です。
ここで詳細は伏せておきますが…まぁ、やっぱり気になるわね。
どんなんか見てみよう、って思うのは仕方のない事。
後述しますが、この点については期待通りでした。
ちょっと癖のある濃い目な絵柄ですが、優秀な百合ラブコメ単行本です。
数話によって構成されているメインとなるお話ほか、短編が収録されていました。
まずは軽く短編から。
※左:米村春・黒澤灯里、右:奥井椎奈・菅原さつき
キャラ的には左の2人のが好き。カバー裏がいいですね。
いきなり卒業式風景で始まる「スターティング・オーバー」
卒業アルバムにメッセージを書いてもらっていた「米村春(よねむら・はる)」は、D組の教室まで仲の良い「島谷」を訪ねていました。
すると、そこに前々から気になっていた「黒澤灯里」の姿を見つけたのです。
近寄りがたい雰囲気であったものの、身長高く、綺麗で格好の良い彼女。
ちょっと勇気を出して、メッセージをもらうこととしたのでした。
収録でもっともスタンダードな百合漫画している(と思う)のがこちら。
まったく名前を知らない彼女を、1年生から目で追いかけていた主人公「春さん」
「あんま話したコトないし」
そう「黒澤さん」は言ってましたが、ここまで喋るのは初めてのようでした。
卒業式っぽいですねー。
そうして接触ない2人なのに、それぞれ名前はキッチリ知っているのよ。
「春さん」視点で緊張感ある空気と、ふと見せる「黒澤さん」の優しい表情が素敵です。
これはカバー裏の4コマが可笑しいので注目。
そちら短編の2人はあとがきにて”プラトニック”と評されていました。
「南崎いく」センセの百合パターンは、基本的に”付き合った後のアレコレ”というところ。
そんな訳で、収録ではそちら「スターティング・オーバー」以外は、全てえっち関係になっているのです。
黒髪な先輩「河村詠子」と「奥井椎奈」の2人は美術部員。
「詠子」よりの好意を受け入れていたものの、「椎奈」は陸上部の友人「菅原さつき」を見ていたのでした。
そんな片想い連鎖な短編「恋愛準備室」
これで「さつきさん」が先輩を…となれば1回転なんですが、さすがにそれはないですね。
ただ、先輩「詠子さん」は「さつきさん」から見てもは綺麗な人。
昔からそんな傾向だった「椎奈さん」がため、美術部に入った目的は彼女ではないか、とからかわれています。
ぶっちゃけた会話も出来る、親友と言える2人。
そんな関係を崩せない「椎奈さん」を、自らの欲望を果たしつつ慰めてるのが「詠子さん」なのでした。
えっちはしているもののどちらも完全に満たされてはおらず、特に「椎奈さん」は苦しさたっぷり。
中盤の窓越し描写が切ないです。
それら2話と違い、「私たちのミライ計画」は既にカップルとなっている2人。
学生「倉田亜澄」は兄のペットショップでトリマーを担当している「月岡四季」と付き合っていました
想いが通じた「亜澄」でしたが…半年が過ぎて順調に交際は続いていたものの、なんとなく物足りなさを感じていたのです。
そんな訳で、受け入れ後もなかなか難しい百合な関係を描いた短編。
8つの年齢差がある2人。
中性的な「四季さん」は女性の人気を集めており、「亜澄さん」も当初はそうした中の1人でした。
先の2話は告白すらできていない状態でしたが、彼女はなかなかの行動派。
単なる憧れだろうと片付けようとした「四季さん」に対し、思いっきりキレています。
キスから先に進まない、と枯渇していた今回も同様。
あー、このパワーは凄いですねー。
慎重・臆病な「四季さん」をぐいぐいと牽引していました。
クライマックスはお風呂場です。
※左:月岡四季・倉田亜澄、右:高梨小夜・桜井里津子
直球な「亜澄さん」のパワーは凄かったです。
表題作「Sweet Little Devil」を含むメインシリーズは、描き下ろしを含めて全4話。
2つ上の先輩・昔馴染みという「桜井里津子」と付き合う「高梨小夜」というカップルです。
こちらも既に付き合っており、はっちゃけてる「小夜さん」と落ち着いた「里津子さん」という感じ。
「もう口説いて、押しまくって、よーやく堕として…」
そんな事を冗談ぽく言っていた「小夜さん」ですが、たぶんソレ本当なんだろうなぁ。
先の「私たちのミライ計画」とちょっぴり似てますが、昔馴染みなだけ「里津子さん」からもより気安い感じ。
”ドS芸人”と言われてるシーンがあったそのまま、2人のコメディーちっくなやりとりが可笑しいです。
2話目「Heart And Soul」は卒業間近な「里津子さん」との風景。
顔は悪くないのに残念っぽい「小夜さん」に対し、所属していたバスケ部で支持を集める「里津子さん」
男子から告白されたり、後輩から制服のボタンをねだられるなど、人気なのでした。
「小夜さん」曰く、”サバサバして男前”
なるほど。
そうした「里津子さん」視点の可愛らしい描写に注目です。
3話目「Moment Like Fireworks」はお祭りに出掛ける2人の風景。
当然ながらどちらも浴衣姿で、女子大生になった「里津子さん」は女将とか言われてます。
「小夜さん」の友人カップルと鉢合わせする中盤がポイント。
「里津子さん」をどう紹介するのか、「女子2人で来てるなら~」という誘いにどう返答するか。
また、1話でも少し描かれていた「小夜さん」の過去がちょっと垣間見えるので、ご期待下さい。
お祭りでカップル2人きりとなれば…花火をバックに野外えっちはお約束。
オチにもなってました。
なお、こちらエピソードでは、バカ・アホと言われていた「小夜さん」の母親が登場しています。
いかにもな感じで、妙に可笑しかったです。
描き下ろし「One And Only」はその後の2人。
カバー裏にコメディーちっくな登場してましたが、そちらはちょっぴりシリアスです。
なるほど、成長記録か。
※浴衣な2人
このシリーズはボケ・ツッコミが秀逸。
太めの強い線で、描き込みはそこそこ。
塗りとしてはさほどではないものの、濃いですね。
ぱーってめくると、目がチカチカします。
大きな乱れや崩れはなく、安定。
バランス感覚はちょっと独特なところもありますね。
シリアスからコメディーまで巧く、今回単行本はコメディーが目立っていた印象です。
横長のツリ目で、しっかりとした鼻筋のキャラ絵。
特に横顔・斜め横顔に大きな特徴がありました。
こってりした色を含めてだいぶ癖を感じるため、人は選びそう。
だいたいカラーでも変化はないので、↓表紙にて判断下さい。
【まんがデーター・採点の詳細】 大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・絵4: ソースにマヨネーズというくらいにこってりしてます。
・話5: 重すぎないラブコメで、特にコメディー部分は優れていました。
・独4: えっち寄りな百合漫画です。男性向けかな。
合計:[13/15]
面白かったです。
意外なほど多かったえっち描写もいいんですが、メインシリーズなどのコメディーが非常に楽しい1冊でした。
Sweet Little Devil (IDコミックス 百合姫コミックス)
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・絵 :■■■■□
・話 :■■■■■
・独創性:■■■■□
・属性 : [百合]ラブコメ・コメディー
・おまけ: アトガキ。、描き下ろし「One And Only」、合間にネタ絵、
カバー裏に漫画「あるイミ小夜さんの成長記録」・「気になるあのヒト。」
・その他: 折り返しにコメント、短編×7(うち「Sweet Little Devil」×4)
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「南崎いく(なんざき・いく)」センセの「Sweet Little Devil」です。
なんか凄いですねー。
アマゾンに7巻限定版の予約が書いてあったので、思わず単行本を数えてしまいました。
なにかって、アニメ化で盛り上がっている「ゆるゆり」
5、6、7月にそれぞれ1冊づつ発売されるそうです。
ゆるゆり (7)巻 限定版 (2011/07/16) なもり 商品詳細を見る |
うっわー、がんばるなぁ。
ひでるさんはそちらよりも2つの限定版が用意されている「恋愛遺伝子XX」が気になりました。
恋愛遺伝子XX 1巻 ドラマCD付き限定版A (2011/06/18) 蔵王 大志:漫画 影木 栄貴:原作 商品詳細を見る |
さすがに力入ってます。
…ちょっとえっちよね。
さて、そんなこんなで、流れそのまま本日は「百合姫コミックス」です。
「クイーンズブレイド」を連載されているらしい「南崎いく」センセ。
初の百合単行本は「Sweet Little Devil」でした。
えー、引っかけられたのは↓表紙でしたが、最終的に決め手となったのは紹介帯(の裏面)です。
ここで詳細は伏せておきますが…まぁ、やっぱり気になるわね。
どんなんか見てみよう、って思うのは仕方のない事。
後述しますが、この点については期待通りでした。
ちょっと癖のある濃い目な絵柄ですが、優秀な百合ラブコメ単行本です。
数話によって構成されているメインとなるお話ほか、短編が収録されていました。
まずは軽く短編から。
※左:米村春・黒澤灯里、右:奥井椎奈・菅原さつき
キャラ的には左の2人のが好き。カバー裏がいいですね。
いきなり卒業式風景で始まる「スターティング・オーバー」
卒業アルバムにメッセージを書いてもらっていた「米村春(よねむら・はる)」は、D組の教室まで仲の良い「島谷」を訪ねていました。
すると、そこに前々から気になっていた「黒澤灯里」の姿を見つけたのです。
近寄りがたい雰囲気であったものの、身長高く、綺麗で格好の良い彼女。
ちょっと勇気を出して、メッセージをもらうこととしたのでした。
収録でもっともスタンダードな百合漫画している(と思う)のがこちら。
まったく名前を知らない彼女を、1年生から目で追いかけていた主人公「春さん」
「あんま話したコトないし」
そう「黒澤さん」は言ってましたが、ここまで喋るのは初めてのようでした。
卒業式っぽいですねー。
そうして接触ない2人なのに、それぞれ名前はキッチリ知っているのよ。
「春さん」視点で緊張感ある空気と、ふと見せる「黒澤さん」の優しい表情が素敵です。
これはカバー裏の4コマが可笑しいので注目。
そちら短編の2人はあとがきにて”プラトニック”と評されていました。
「南崎いく」センセの百合パターンは、基本的に”付き合った後のアレコレ”というところ。
そんな訳で、収録ではそちら「スターティング・オーバー」以外は、全てえっち関係になっているのです。
黒髪な先輩「河村詠子」と「奥井椎奈」の2人は美術部員。
「詠子」よりの好意を受け入れていたものの、「椎奈」は陸上部の友人「菅原さつき」を見ていたのでした。
そんな片想い連鎖な短編「恋愛準備室」
これで「さつきさん」が先輩を…となれば1回転なんですが、さすがにそれはないですね。
ただ、先輩「詠子さん」は「さつきさん」から見てもは綺麗な人。
昔からそんな傾向だった「椎奈さん」がため、美術部に入った目的は彼女ではないか、とからかわれています。
ぶっちゃけた会話も出来る、親友と言える2人。
そんな関係を崩せない「椎奈さん」を、自らの欲望を果たしつつ慰めてるのが「詠子さん」なのでした。
えっちはしているもののどちらも完全に満たされてはおらず、特に「椎奈さん」は苦しさたっぷり。
中盤の窓越し描写が切ないです。
それら2話と違い、「私たちのミライ計画」は既にカップルとなっている2人。
学生「倉田亜澄」は兄のペットショップでトリマーを担当している「月岡四季」と付き合っていました
想いが通じた「亜澄」でしたが…半年が過ぎて順調に交際は続いていたものの、なんとなく物足りなさを感じていたのです。
そんな訳で、受け入れ後もなかなか難しい百合な関係を描いた短編。
8つの年齢差がある2人。
中性的な「四季さん」は女性の人気を集めており、「亜澄さん」も当初はそうした中の1人でした。
先の2話は告白すらできていない状態でしたが、彼女はなかなかの行動派。
単なる憧れだろうと片付けようとした「四季さん」に対し、思いっきりキレています。
キスから先に進まない、と枯渇していた今回も同様。
あー、このパワーは凄いですねー。
慎重・臆病な「四季さん」をぐいぐいと牽引していました。
クライマックスはお風呂場です。
※左:月岡四季・倉田亜澄、右:高梨小夜・桜井里津子
直球な「亜澄さん」のパワーは凄かったです。
表題作「Sweet Little Devil」を含むメインシリーズは、描き下ろしを含めて全4話。
2つ上の先輩・昔馴染みという「桜井里津子」と付き合う「高梨小夜」というカップルです。
こちらも既に付き合っており、はっちゃけてる「小夜さん」と落ち着いた「里津子さん」という感じ。
「もう口説いて、押しまくって、よーやく堕として…」
そんな事を冗談ぽく言っていた「小夜さん」ですが、たぶんソレ本当なんだろうなぁ。
先の「私たちのミライ計画」とちょっぴり似てますが、昔馴染みなだけ「里津子さん」からもより気安い感じ。
”ドS芸人”と言われてるシーンがあったそのまま、2人のコメディーちっくなやりとりが可笑しいです。
2話目「Heart And Soul」は卒業間近な「里津子さん」との風景。
顔は悪くないのに残念っぽい「小夜さん」に対し、所属していたバスケ部で支持を集める「里津子さん」
男子から告白されたり、後輩から制服のボタンをねだられるなど、人気なのでした。
「小夜さん」曰く、”サバサバして男前”
なるほど。
そうした「里津子さん」視点の可愛らしい描写に注目です。
3話目「Moment Like Fireworks」はお祭りに出掛ける2人の風景。
当然ながらどちらも浴衣姿で、女子大生になった「里津子さん」は女将とか言われてます。
「小夜さん」の友人カップルと鉢合わせする中盤がポイント。
「里津子さん」をどう紹介するのか、「女子2人で来てるなら~」という誘いにどう返答するか。
また、1話でも少し描かれていた「小夜さん」の過去がちょっと垣間見えるので、ご期待下さい。
お祭りでカップル2人きりとなれば…花火をバックに野外えっちはお約束。
オチにもなってました。
なお、こちらエピソードでは、バカ・アホと言われていた「小夜さん」の母親が登場しています。
いかにもな感じで、妙に可笑しかったです。
描き下ろし「One And Only」はその後の2人。
カバー裏にコメディーちっくな登場してましたが、そちらはちょっぴりシリアスです。
なるほど、成長記録か。
※浴衣な2人
このシリーズはボケ・ツッコミが秀逸。
太めの強い線で、描き込みはそこそこ。
塗りとしてはさほどではないものの、濃いですね。
ぱーってめくると、目がチカチカします。
大きな乱れや崩れはなく、安定。
バランス感覚はちょっと独特なところもありますね。
シリアスからコメディーまで巧く、今回単行本はコメディーが目立っていた印象です。
横長のツリ目で、しっかりとした鼻筋のキャラ絵。
特に横顔・斜め横顔に大きな特徴がありました。
こってりした色を含めてだいぶ癖を感じるため、人は選びそう。
だいたいカラーでも変化はないので、↓表紙にて判断下さい。
【まんがデーター・採点の詳細】 大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・絵4: ソースにマヨネーズというくらいにこってりしてます。
・話5: 重すぎないラブコメで、特にコメディー部分は優れていました。
・独4: えっち寄りな百合漫画です。男性向けかな。
合計:[13/15]
面白かったです。
意外なほど多かったえっち描写もいいんですが、メインシリーズなどのコメディーが非常に楽しい1冊でした。
Sweet Little Devil (IDコミックス 百合姫コミックス)
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