■えむえむっ! (氷樹一世)
★まんがデーター [7/15]
・絵 :■■□□□
・話 :■■□□□
・独創性:■■■□□
・属性 : SMちっく・コメディー
・おまけ: コメント、合間にイラスト、カバー裏に別絵。
・その他: 原作「松野秋鳴」、折り返しにコメント、カラー(4P)、
6話収録、現在は1巻まで発売中。
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「氷樹一世(ひょうじゅ・いっせい)」センセの「えむえむっ! 1巻」です。
うっかりです。
ちら、と見えた紹介帯の「前代未聞のM感覚ラブコメディ」に釣られて買ってしまいました。
↓表紙も可愛くまとまっていたのでねー。
こちら「えむえむっ! 1巻」は「氷樹一世」センセの3冊目くらいな単行本。
原作小説の漫画版で、そんなトコも逆に期待したんですが…残念ながら合いませんでした。
※左:石動美緒、右:結野嵐子
…可愛くないですよねー。「ブタ野郎」のセリフは笑顔のがいいと思う
主人公「砂戸太郎(さど・たろう)」はドMな性癖。
中学生時代のクラスメイト「結野嵐子(ゆうの・あらしこ)」に張り倒されたことから目覚めてしまい、今では一度スイッチが入ると自ら制御できないほどでした。
そんな彼が、コンビニのバイト中にて見かけた黒髪の美少女「シホリ姫(仮)」に一目惚れ。
告白したいものの、体質改善が最優先だと考えた「太郎」は、友人「辰吉」から聞いた”生徒の願を叶える”という「第2ボランティア部」へ足を向けたのでした。
しかし、そちらの部長「石動美緒」は自らを神様と言っている変人で…と、だいたいそんなお話。
かなり強いM気質である、ちょっと変な主人公のラブコメ…なのかな?
とりあえず、1巻はコメディーが前面で、ラブな色はかなり薄めなのでした。
メインヒロイン…だよね、の「石動美緒」さん。
5話の寝ているシーンでは”小学生みたい”という言葉がありました。
リボンの目立つキャラの雰囲気とか、↓表紙絵などからロリっぽいイメージを持っていたんですが…なんとなく中途半端な描かれ方です。
容姿がどっちつかずなんですね。
終始強い態度な「美緒さん」はややSちっく。
そうした性格がため歪んだ顔で描かれること多く、ヒロインというのにあまり可愛らしくありません。
うーん、このあたりを巧く処理してほしかったですねぇ。
色々とやり方はあると思うのだけど…「小宮山さん」みたいなのとか(※笹倉綾人センセ)
神様を自称しているあたりも現状では説明ないままなので魅力的でなく、作中でも言われていたそのまま単なるイタい人という感じです。
あるいは、もっと彼女との交流にページ割いた方が良かったのではないかなぁ。
Mな「太郎くん」とぴったり合うかもしれない要素を持ちながら、そうした描写は皆無でした。
※Mな性癖を治す方法
これは可愛らしく描かれてますね
性癖を目覚めさせた張本人「結野嵐子」はこれまた意味不明。
「太郎くん」を罵倒したり、露骨に避ける態度など説明なく、今のところ彼女の立ち位置が分かりません。
保健室の4話では同じ空間からして否定されておりました。
そのうち理由とか判明するのかもしれませんが、そこまで待つほどの魅力はありません。
あるいはヒロイン候補でないのかなぁ。
そんな感じでMな主人公に対してSちっくなキャラが2人も配置されているのに、どちらもパートナーっぽい”通じ合うモノ”がないのでした。
SMというのは、精神世界の交流。
単にしばく、なじる、という表面的なもの以上に、恋愛を超越した信頼関係があるものだと思います。たぶん。
まあ、絵的な面白さが優先された漫画なので、ややこしいこと考える時点で合わないんでしょう。
だいたい、SM漫画とはどこにもうたわれてないですね(笑)
※姉「静香」と母親
彼女らだけのが良かったかなぁ
一方、ブラコンな大学生の姉「静香」さん、ベタベタと甘えてくる過保護な母親という家庭シーンはなかなか面白かったです。
成年漫画とは違って、そんなんに身を委ねられない「太郎くん」自身は…あんなん逆にウザいだけだろうなぁ。
ターゲットが同一であるためか、姉・母の2人が仲悪いのというのもいい感じで、言い合いをする3話は特に良かったです。
この2人だけで十分、お腹いっぱいでした。
それぞれヒロインは面白く描かれていたと思います。
ただ、異常に個性強いのが次々に登場するため、ガチャガチャと慌ただしい印象。
もっとじっくり掘り下げてほしいところでした。
太い線で色のはっきりした絵柄。
ぺたーと平たく、勢いがあるだけ、ややバランスが犠牲になっておりました。
コメディーというネタ的なものもあるんでしょうけれど、特にキャラ絵は強弱があってバラつき気味。
厳しいほどではないんですが、なんというか…はっきりと人を選ぶ癖ある作画はひでるさん的に微妙でした。
↓表紙などカラー絵の雰囲気はだいぶ良いので、気をつけた方がいいかなぁ。
なお、原作の絵はかなり可愛らしかったため、そちらのファンな方もよく吟味した方が良いと思います。
今後の展開も気にはなりますが、あまり刺さらなかったのでこれまでに。
「シホリ姫」はお話を左右する重要キャラなんだろうなぁ…とか思っていたら、こちらもあっさり正体がバレておりました。
そんなんも、次がどうでも良くなった原因です。
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・絵 :■■□□□
・話 :■■□□□
・独創性:■■■□□
・属性 : SMちっく・コメディー
・おまけ: コメント、合間にイラスト、カバー裏に別絵。
・その他: 原作「松野秋鳴」、折り返しにコメント、カラー(4P)、
6話収録、現在は1巻まで発売中。
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「氷樹一世(ひょうじゅ・いっせい)」センセの「えむえむっ! 1巻」です。
うっかりです。
ちら、と見えた紹介帯の「前代未聞のM感覚ラブコメディ」に釣られて買ってしまいました。
↓表紙も可愛くまとまっていたのでねー。
こちら「えむえむっ! 1巻」は「氷樹一世」センセの3冊目くらいな単行本。
原作小説の漫画版で、そんなトコも逆に期待したんですが…残念ながら合いませんでした。
※左:石動美緒、右:結野嵐子
…可愛くないですよねー。「ブタ野郎」のセリフは笑顔のがいいと思う
主人公「砂戸太郎(さど・たろう)」はドMな性癖。
中学生時代のクラスメイト「結野嵐子(ゆうの・あらしこ)」に張り倒されたことから目覚めてしまい、今では一度スイッチが入ると自ら制御できないほどでした。
そんな彼が、コンビニのバイト中にて見かけた黒髪の美少女「シホリ姫(仮)」に一目惚れ。
告白したいものの、体質改善が最優先だと考えた「太郎」は、友人「辰吉」から聞いた”生徒の願を叶える”という「第2ボランティア部」へ足を向けたのでした。
しかし、そちらの部長「石動美緒」は自らを神様と言っている変人で…と、だいたいそんなお話。
かなり強いM気質である、ちょっと変な主人公のラブコメ…なのかな?
とりあえず、1巻はコメディーが前面で、ラブな色はかなり薄めなのでした。
メインヒロイン…だよね、の「石動美緒」さん。
5話の寝ているシーンでは”小学生みたい”という言葉がありました。
リボンの目立つキャラの雰囲気とか、↓表紙絵などからロリっぽいイメージを持っていたんですが…なんとなく中途半端な描かれ方です。
容姿がどっちつかずなんですね。
終始強い態度な「美緒さん」はややSちっく。
そうした性格がため歪んだ顔で描かれること多く、ヒロインというのにあまり可愛らしくありません。
うーん、このあたりを巧く処理してほしかったですねぇ。
色々とやり方はあると思うのだけど…「小宮山さん」みたいなのとか(※笹倉綾人センセ)
神様を自称しているあたりも現状では説明ないままなので魅力的でなく、作中でも言われていたそのまま単なるイタい人という感じです。
あるいは、もっと彼女との交流にページ割いた方が良かったのではないかなぁ。
Mな「太郎くん」とぴったり合うかもしれない要素を持ちながら、そうした描写は皆無でした。
※Mな性癖を治す方法
これは可愛らしく描かれてますね
性癖を目覚めさせた張本人「結野嵐子」はこれまた意味不明。
「太郎くん」を罵倒したり、露骨に避ける態度など説明なく、今のところ彼女の立ち位置が分かりません。
保健室の4話では同じ空間からして否定されておりました。
そのうち理由とか判明するのかもしれませんが、そこまで待つほどの魅力はありません。
あるいはヒロイン候補でないのかなぁ。
そんな感じでMな主人公に対してSちっくなキャラが2人も配置されているのに、どちらもパートナーっぽい”通じ合うモノ”がないのでした。
SMというのは、精神世界の交流。
単にしばく、なじる、という表面的なもの以上に、恋愛を超越した信頼関係があるものだと思います。たぶん。
まあ、絵的な面白さが優先された漫画なので、ややこしいこと考える時点で合わないんでしょう。
だいたい、SM漫画とはどこにもうたわれてないですね(笑)
※姉「静香」と母親
彼女らだけのが良かったかなぁ
一方、ブラコンな大学生の姉「静香」さん、ベタベタと甘えてくる過保護な母親という家庭シーンはなかなか面白かったです。
成年漫画とは違って、そんなんに身を委ねられない「太郎くん」自身は…あんなん逆にウザいだけだろうなぁ。
ターゲットが同一であるためか、姉・母の2人が仲悪いのというのもいい感じで、言い合いをする3話は特に良かったです。
この2人だけで十分、お腹いっぱいでした。
それぞれヒロインは面白く描かれていたと思います。
ただ、異常に個性強いのが次々に登場するため、ガチャガチャと慌ただしい印象。
もっとじっくり掘り下げてほしいところでした。
太い線で色のはっきりした絵柄。
ぺたーと平たく、勢いがあるだけ、ややバランスが犠牲になっておりました。
コメディーというネタ的なものもあるんでしょうけれど、特にキャラ絵は強弱があってバラつき気味。
厳しいほどではないんですが、なんというか…はっきりと人を選ぶ癖ある作画はひでるさん的に微妙でした。
↓表紙などカラー絵の雰囲気はだいぶ良いので、気をつけた方がいいかなぁ。
なお、原作の絵はかなり可愛らしかったため、そちらのファンな方もよく吟味した方が良いと思います。
今後の展開も気にはなりますが、あまり刺さらなかったのでこれまでに。
「シホリ姫」はお話を左右する重要キャラなんだろうなぁ…とか思っていたら、こちらもあっさり正体がバレておりました。
そんなんも、次がどうでも良くなった原因です。
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