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■痕 ~きずあと~ (月吉ヒロキ)

★まんがデーター [12/15]
・絵   :■■■■□
・話   :■■■■□
・独創性:■■■■□
・属性 : 原作ゲーム・伝奇
・おまけ: あとがき、ゲストページ、合間にラフ絵
      カバー裏に別絵、
・その他: 5話収録、現在は1巻まで発売中。
 
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「月吉ヒロキ(つきよし・ひろき)」センセの「痕 ~きずあと~ 1巻」です。

祝・一般系進出!
「月吉ヒロキ」センセ、おめでとうございます。

…というか、まるでノーマークだったこちらの単行本。
まず、タイトルを見てびっくり。

なんでいまさら「痕」なんだろう。

ただ、雰囲気の良い↓表紙絵に興味を引かれたら…「月吉ヒロキ」センセの名前があるじゃーないですか。
こりゃーめでたい、ってばかりに購入してきました。
たぶん3冊目の単行本で、初めての一般系・続巻である筈です。

センセと言えば、やっぱり「独蛾」などの成年漫画ですよね。
このブログを書くのに、ちらとあちこち見ていたら…アマゾンではどうにも検索が出ず
もしかして取り扱い停止ですか!?
ひでえ。
DVDは取り扱っているというのに…。
まぁ、それだけセンセーショナルな内容なのでしょう(笑)
子供は見ないように。

千鶴、梓
※左:千鶴、右:梓
 年上組です。「梓さん」のゆりゆりシーンが見どころでしょう。

さて、話を戻して「痕」です。
懐かしいです。
その頃はまだPCゲームをよくやっており、かなり売れてた記憶があります。
ただ、ぶっちゃけひでるさんは「Leaf」さんのビジュアルノベル系はほとんどやってません
当然、こちらの「痕」も未プレイです。
軽い知識しか持ち合わせていません。
アドベンチャーが一般的だった当時において、なんだかめんどくさく感じたのですよ。
人気あることは知っていたんですが。

そうした訳で、後に発売された「初音のないしょ!!」がなにゆえ大量入荷したのか、ピンとこないままでした。
登場キャラのアミューズメントソフトだったのねー。
ともかく残る記憶はそんなもので、完全によく分かっていないひでるさん。
新鮮な気持ちで読めましたよ。

別居していた実父の死後、大学の夏休みを利用して帰郷した「柏木耕一」
田舎の実家には父が引き取っていた従姉妹の四姉妹、長女「柏木千鶴」、次女「柏木梓」、三女「柏木楓」、四女「柏木初音」が暮らしていました。
温かく迎えられた「耕一」でしたが、時々奇妙な感覚に襲われるようになり…夢とも現実ともつかないビジョンはそのままテレビにて殺人事件として報道されるのです。
だいたいそんな感覚。

リニューアル版が発売になったようで、それに合わせての単行本なのかな。
(※絵柄は今風の感じになっていてまるで別物。文章面については、概ね厳しい評価みたい)
うん、こんな感じのゲームはよくありましたねー。
田舎とか洋館とかの閉鎖された空間に複数のヒロイン、そして謎、死体、不可思議な夢…みたいなネタ。
基本設定、導入はセオリー(?)に近いと思いますが、これから紡がれるストーリーが高く評価されているんですよね?たぶん。
今後が楽しみです。
そんな訳で、1巻はやはり導入話。
じわじわとサスペンスちっくな影を見せ、実際に第1の事件が起こってしまうまでが描かれておりました
謎をどーんと提示され、切る部分としてはいい感じ。
やきもきさせられます。

そう、切る部分としてはちょうど良いのかもしれないんですが、1つだけ。
やったら薄いのです。
実際に見てみたら、162ページありました。
ブ厚さで知られる「ひぐらしのなく頃に解 皆殺し編3巻」は256ページくらい、紹介した「もっと&erGirls」は202ページ、「侵略的恋愛主義」は196ページ、同時に買った「MELTY BLOOD7巻」は178ページ、「Fate/stay night10巻」は164ページ…あ、そんな特異なことではないのか。
非常に軽く、えほんのように感じたんですが…。

1話は24ページで5話収録なら、”ちと少なめ程度”と言えるでしょう。
キリがいいんだろうなぁ、と思ったのでした。

楓、初音
※左:楓、右:初音
 年下組です。びっくり・全裸絵もあったため、存在感はこちらのが上(笑)

長女「柏木千鶴」
温泉旅館「鶴木屋」にて会長を務める、「耕一くん」の父親が亡くなったことでもっとも得をしている(と思われている)人物。
スーツの似合う美人さんです。
普段は穏やかな表情を見せていましたが、警察への対応から「楓さん」との会話など、年上然とした言動と共に姉妹では最も何らかを知っているようでした
実はかなりサービス描写のあった単行本中、もっとも控えめな方です。
2話タイトル扉で胸元開けているくらいでした。
この人の場合は直接的すぎちゃうのかな。
カバー裏でスネていましたが…確かにそうかもしれませんね。

次女「柏木梓」
最も「耕一くん」と親しく喋るスポーツ少女(※お約束ですが、秘めた感情もある様子)
セオリーとは違って料理上手で、朝食からかなりしっかりとしたものをつくっていました。
1巻中盤から出番が増え、百合趣味な後輩「日吉かおり」に襲われたりしていましたが…事件の発生によって、コメディーできなくなってしまいました。
雰囲気だけですが、「初音ちゃん」より核心からは遠い位置にいるように感じます。

三女「柏木楓」
姉妹中、もっとも謎の多い、大人しい不思議少女。
おかっぱ髪とセーラー服がいいですね
単独で裏表紙、カバー裏、次巻告知などに描かれており、おそらくメインヒロインである様子。
(※ゲスト「木谷椎」センセも「楓さん」を描かれています)
普段抑えているだけ喋ると逆に印象的で、どうやら「耕一くん」にもメロメロであるようでした。
可愛い行動をみせていた4話での彼女に注目。
…完全に真相知ってますね、この方。
冒頭でちらと胸が見えていましたが、3話では直接全裸が!(笑)
パジャマのお尻もえっちでした。
さすが「月吉ヒロキ」センセですね。

四女「柏木初音」
「耕一くん」に素直に好意を向けるロリ担当。
彼は「初音ちゃん」の胸に反応していましたが…あなた、そっち系デスカ?
(※なお、その際に「楓さん」のお尻もアップで描かれてます)
その流れで、「楓さん」と共にまたまた全裸が!(笑)
これはいいのかなぁ。
…って、ロリロリしてはいるものの、彼女いちおう高校生だったのね。
ならOKか。

ホラー描写は無論のこと、予想以上にサービスカットも多く、なにゆえ作画「月吉ヒロキ」センセなのか、なんとなく理解できました。たぶん。
1話目は心なしかカタイ感じがしましたが、すぐ自然な感じになります。
丁寧な線の絵柄。
グロテスクな描写もあるストーリーにしては適度なくらいの濃淡で、すっきりとしていました。
キャラ絵はかなり癖の強かった(と思う)旧作品ではなく、リニューアル寄りでしょうか。
やっていないので、よく分かりませんけど。
漫画は巧く、センセの絵が好きなひでるさんは普通に読めました。
ただ、旧作品のファンである方は、注意した方が良いかもしれません。
ソフトタッチかな、と思います。
「月吉ヒロキ」センセのファンな方なら問題ありません。
一般進出のセンセを共に応援しましょう。

↓表紙のソレですが…スカートの色と背景の黒がため、一瞬穿いてないように見えます(笑)
太ももあたりを見ずに、お尻の付近だけにふと目を移してみて下さい。
…………ね、そう見えません?
なかなかエロティックじゃーないですか
これは狙ってやっているのかなぁ。
なお、1巻表紙が「千鶴さん」ということは…全4巻になるのかも。

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tag : 原作ゲームサスペンスコメディー

■もっと&er Girls[アンダーガールズ] (大孛輝*はな)

★まんがデーター [12/15]
・絵   :■■■■□
・話   :■■■■□
・独創性:■■■■□
・属性 : 成年・ラブコメ
・おまけ: あとがき・作品解説・設定絵、
      カバー裏に漫画「Gペンのはなちゃん」、
      描き下ろし「瑞穂とお兄ちゃんとパラダイス」
・その他: カラー(6P)、短編×11(うち後半の漫画は全て同一世界モノ)

本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「大孛輝*はな(だいぼっき・はな)」センセの「もっと&er Girls[アンダーガールズ]」です。

特徴的なお名前がため、くっきりと記憶していた「大孛輝*はな」センセ。
今回カバー裏でネタになっていましたが…いや、非常にインパクトあって覚えやすいため、いいと思います。
ほか候補を見る限り、良いチョイスだったかと。

さて、「もっと&erGirls」はたぶんセンセの2冊目単行本。
前巻の「&erGirls」は、だいたい年齢差のあるカップルの漫画でした。
今回の「もっと&erGirls」は、あちこちで顔を見せている「瑞穂」ちゃんがため、よりヒロインの低年齢化が強まった印象です。
かといって、全体としてロリというほどでもないんですが。
…皆さん控えめだったので、貧乳ジャンルではあると思います。
同一世界のお話が後半にまとまっていてやり易いので、収録順そのままに書いていきます。

山葉未来、長谷川ユキ
※左:山葉未来、右:長谷川ユキ
 2人とも彼に振り回され続けそうですねー。

カラー原稿のラブラブ冒頭話「未来と泰人」
現役高校生の「山葉未来」ちゃんは学生であると同時に人妻(嫁)でした。
旦那である社会人の「泰人」くんとはお互いラブラブで、交際に否定的だった親に反発した結果、在学中でも形だけはしっかり整えたのです。
同居するようになっていた2人はお尻でのえっちは頻繁であるものの、いまだノーマルなソレについては経験なく…と、だいたいそんなん。

なかなか面白いラブコメ漫画。
特に「未来ちゃん」との交際を親に認めてもらう場面の「泰人くん」は必見。
あの堂々とした切り返しは大したものですねー
ある意味、かっちょいーです。(※「未来ちゃん」は引いてましたが)
既にお尻では頻繁にえっち(※カラー原稿部分)しちゃっており、おそらく籍も入れている筈なので、2人がいいならば何の問題もありません。
↓表紙も飾っているツインテールな「未来ちゃん」は、黒のセーラー服とシマパンがステキでした。

家庭教師の先生と「つばさ」ちゃんの短編「つばさと先生」
一人称「ボク」という、いわゆる「ボクっ娘」な「つばさちゃん」
知識のないところを利用され、あっさりえっちに持ち込まれていました、
まだまだ成長途中で、色気ないもののいちおうブラなんぞをしております。

「昭乃と充」は幼馴染みの「充」くんと「昭乃」さんの女装ネタ。
昔馴染みな近所のお姉さん「昭乃さん」の部屋にて、思わず「充くん」は彼女の制服を着てしまいました。
しかし、それは目撃されてしまい…という展開。
ヒロインのが年上というカップルです。
2人で黒・白なゴスロリちっく衣装に着替えてからえっちに至るんですけど、やっぱり「昭乃さん」は途中で脱いでましたねー。大変でしょう、うんうん。
似合いすぎな「充くん」の女装をお楽しみ下さい。
ぶっちゃけ、眼鏡な「昭乃さん」よりもハマっています。

ここからは、全て同一世界でのお話となっています
おまけではいちおう単行本の全キャラが登場しているんですが、明確に作品中で繋がっているお話群、という意味です。

まずは「瑞穂とお兄ちゃん」の1話目から。
登場は裏表紙・中扉でしたが、特徴的な容姿からか単行本中では目立っているロリキャラの「瑞穂ちゃん」
”お兄ちゃん”と言っても近親ではなく、「久也」くんは叔父のソレなのでギリギリセーフ。
…まだランドセルな子とのえっちなので、どちらにしろ危険なコトに違いないんですが(笑)
漫画ではそこそこ回数をこなした後のようで、すっかりえっちな娘になっています。
お約束ですが、最中に電話出させる(※しかも相手は母親だ)シーンはドキドキしますよ。
ラスト1ページの空気も転げ回りたくなるほど良いですね

瑞穂ちゃん
※瑞穂ちゃん
 ロリ担当です。この娘の印象が強いんです。

続く「ミヨとジン」は「瑞穂ちゃん」のお友達「神田ミヨ」ちゃんが登場。
先の短編よりもコメディーっぽい表情を見せる「瑞穂ちゃん」がいいですね。
お友達ですが「ミヨちゃん」はひと・ふたまわり程度年齢は高そうです。
彼女の言う”お兄ちゃん”は近親のソレ。
お風呂上がりなお兄ちゃんにドキドキし、ぴたとひっつくところが可愛らしいです
あとがきによると、”お隣さんなら「ミヨちゃん」でしょう”という名付け裏話がありました。

これまで登場した2組カップルが一堂に会する「瑞穂とお兄ちゃん」の2話目。
クリスマスということで、2人ともミニスカサンタのコスプレをしています。
「瑞穂ちゃん」の髪留めはクリスマス仕様でした(←登場するたびに違う髪留めをしてます)
ナマ足ではなく、白タイツだったのは逆にいいですね
…で、こちらもまたラスト1ページの出来栄えが最高
年相応な行動と、あまり相応しくない(笑)両面が描かれておりました。
なお、ぐったりした「久也くん」を背負っている「瑞穂ちゃん」の図は、小さい1コマだけなんですが、コレが妙に刺さりました。

ブルマ、放尿、遭難という3拍子のお話「長谷川と谷口」
あの舐めかたはえっちですねー。
結構深刻な状況である筈なのに、「谷口史郎」くんがため野外でえっちが始まってしまうのでした。
もっと強く怒っても不思議でないと思いますが、惚れた弱味か「長谷川ユキ」さんも強く拒否できぬまま、流れされてます。
オチ部分で「ミヨちゃん」が登場しているんですが…あの登場は非常に不自然なもの
もしかして、覗いてた??

こちらはネコ耳、エプロン、スクール水着という3拍子が揃っている「ミヨとジン」の2話目。
エプロンは文化祭用のメイドコスプレからのものであるため、ご主人様プレイです。
兄妹カップルのスタンダード(?)な1話目とは異なり、ラブラブなコスプレえっちが展開されています。
その文化祭とネタが続く、「長谷川と谷口」の2話目。
あれは用具倉庫ですかね。
前回は野外、今回は学校内と、”もしかしたら人目につくかもしれない”場所がポイントの2人。
パンチラを切っ掛けにお互いスイッチ入り、進行と共に露出が増える「長谷川さん」なのでした。
こちらでもオチ部分にて「ミヨちゃん」が顔を見せてます。

神田ミヨ
※神田ミヨ
 ネコ耳、エプロン、スクール水着な「ミヨちゃん」です。

「瑞穂ちゃん」、「ミヨちゃん」らのアパートの秘密が描かれる「彩加と征司」
祖父の管理するアパートの娘「彩加」さんとその幼馴染み「征司」くんのカップルです。
いままでの漫画には未登場で、ちらほらあったストーリーとは無関係な1話。
設置されているらしいカメラ(※あれってカンペキ盗撮ですよね)からの映像は、「臭作(エルフ)」もびっくりなえっち映像ばかり。
…皆さん、ヤリ過ぎです(笑)
メインはそうした画像にあてられた、2人の勢いえっちでした。

巻末のおまけ漫画「瑞穂とお兄ちゃんとパラダイス」
たぶん描き下ろしですよね。
ついに始まった文化祭に招待された、「瑞穂ちゃん」と「久也くん」
単行本キャラが次々に顔を見せており、なにげに冒頭から「昭乃と充」の2人も顔を見せていました。
…うわ、同じクラスだったんですね。
周囲とは無関係に楽しんでいた「未来と泰人」のカップルも相変わらず(笑)
個人的には「瑞穂ちゃん」をもう1度えっちに引きずり込んでほしかったですが、賑やかで楽しいのでこれもいいのでしょう。
おまけですから。

柔らかな線の絵柄。
しっかりしており、乱れてはいません。
濃淡は適度なくらいで、ページも適度なわさわさ感。
やや濃い目かなぁ、という印象です。
楕円に丸い輪郭と頬に表現される恥ずかし線(※恥ずかしい時に鼻から頬にかかる斜め線のことね)が特徴。
特に縦長の目はカラーでも表現されていました、ガラス玉のようにキラキラしているもの。
どことなく漂う少女漫画っぽい空気の原因となっておりました
前回と比べて遥かに安定感は増しており、バランスもおおむね良好。
強めの個性に違和感なければ、枕元に置いておきたい1冊になるでしょう。
↓表紙・裏表紙などのカラー絵は白黒絵の雰囲気と異なるベクトルなので、判断の参考にはなり辛いです。
紹介帯があれば裏のカット絵、ない場合は裏表紙のが近いので、脳内で線画にしてみて下さい。

もくじ部分は雑誌の表紙風で、なかなか面白いです。
これ表紙でも良かったのではないかなぁ(買う側にはややこしいか)
なお、もくじとしては非常に見辛いんですけどね。

もっと&er Girls(TENMAコミックス RiN)もっと&er Girls(TENMAコミックス RiN)
(2009/08/28)
大孛輝*はな

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tag : ラブコメスクール水着ツインテールコメディーコスプレパンチラ少女漫画

■侵略的恋愛主義 (Dr.P)

★まんがデーター [15/15]
・絵   :■■■■■
・話   :■■■■■
・独創性:■■■■■
・属性 : 成年・お尻
・おまけ: あとがき、描き下ろし(?)「おまけ漫画(1~6)」、
      カバー裏にネタ絵、
・その他: 短編×11(※全て同一世界)

本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「Dr.P(どくたー・ぴぃ)」センセの「侵略的恋愛主義」です。

狙っていました、「Dr.P」センセの最新刊が発売されました。
初単行本「あなたが触れるたびに」に続く2冊目ですね。

そちらがひでるさんにかなり深く刺さっているため、評価は普段よりも甘いと思います。
絵柄が好きな系統でお話から単行本構成、カバーイラストにおまけ部分までが良く、個人的にはまったく隙がありません
どこ投げてもスタンドまで運ばれてしまいそうな、現役時代の「落合博満」の感覚です。
…ひでるさんとしては。

香さん、咲ちゃん
※左:香さん、右:咲ちゃん
 「香さん」もこれだけで終わらせるのは惜しいくらいのオモシロ娘です。

読後感の良い、ラブコメ系統です。
各話のタイトルは全て異なっていますが、前巻と同様で実は全て同一世界(学園)という漫画集
何度かブログで書いているように、ひでるさん大好きな短編構成です。

それぞれ主要な登場人物のエピソードが単独1話で語られていくため漫画世界を広く、そこそこ深く知ることができ、誰と誰がどうのこうの~と、人物関係図を頭の中で描いていくのが楽しいのでした。
ちなみに、表紙・裏表紙・中表紙・もくじ下…と、カラー部分にはそれぞれのヒロインが描かれていましたので、誰がどちらにどんな服装でいるか、色がつくとどんな感じになるのか、見比べて遊ぶことも可能です。
相変わらず皆さんいいお尻なので、下着と曲線が実に結構
↓表紙のニーソックス+お尻も捨てがたいですが、やっぱり裏表紙のジャージずらし+お尻が良かったです。
ぶっちゃけ、携帯の待ち受けにしてしまいました(本当)
HPによると、「表紙を描き直したい」と「Dr.P」センセは言っておられましたが…全然OKです(笑)
なお、表立っての描写はありませんでしたが、裏設定では前巻と繋がっているようでした。
そちらを持っている方は、カバー裏に注目。

さて、同一世界ということで、例によって関係図を作成してみました。
こんなん好きなんですね。
ネタバレほどの情報はないと思いますが、色々と新鮮に見たい方はすっ飛ばした方がいいかもしれません
あらかじめ。
また、敬語を使っている場合(※4話:生徒会長と「隆くん」など)は学年が下、キャラが似ていても名前をしっかり確認できなかった場合は基本別人としております。
スペースなかったので省略しましたが、「高屋真」と「慎」のカップル、「礼司」、「北見」は親しい友人関係、中扉・仲良し3人組とはたぶん同クラスだと思います。

【 侵略的恋愛主義 キャラクター関係図 】

関係図(小)
※慌てて作成しているので、ちょっと見辛い部分もあるかもしれません。
※数値は収録の話数(掲載順)です。下記の各話紹介でも同じ番号をつけています。

関係図(大)
※こちらは文字が見辛い場合の拡大版です。クリックして下さい。

…だいたいこんな感じ。
この図を作成するのに、実は相当の時間がかかってます。
「Excel2007」はなにゆえこんなに使い辛いんでしょうねー
まぁ、何が言いたいかというと、そんだけ面倒くさいことも苦にならんくらいに楽しかった、というコトなのですよ。
では各話について軽く見てみましょう。

中扉を飾っている、低学年グループ・お友達の3部作。
1「ミセタイキモチ」、2「今更なカンケイ」、そして3「ちっちゃなユウワク」です。
「ミセタイキモチ」はシマパンが素敵な「新堂香」さん。
とある切っ掛けから、クラスメイト「北見」くんのことが気になっている「香さん」
”彼の恥ずかしそうな顔がたまらない”という理由から、頻繁にスカートめくって見せるのでした
はっちゃけ感が強い「香さん」はアプローチ過剰の積極的な女の子。
目に星が浮かぶキラキラ顔が可愛く、彼限定の痴女っぷりほか、実にいいお尻でした(笑)
途中のコマにあった「ブラ?忘れた」の絵も好きです。
幼馴染み「静」さん・「拓馬大樹(090830)」くんカップルの「今更なカンケイ」
これは実際にもあり得そうですね。
えー、幼馴染みの告白を断った後に段々好きになってしまう、というあたり。
普段は落ち着いた雰囲気だったので、あれを目撃されたのはキツいでしょう。
彼女泣いてましたよ。
そんなんだったため、オチの1コマが衝撃的でした。
「ちっちゃなユウワク」はその衝撃的なコマからの派生話
先輩「大樹」くんと付き合う「咲」さん。
本人も言ってましたが、登場ヒロイン中最もちんちくりん(笑)なスタイルがポイントです。逆に。
先の「香」・「静」と仲が良く、2人に教えを請う「咲ちゃん」に対し、「参考にならない」と断る付近のコメディー描写が最高でした。(※その際、「香さん」は「アリだと思う」と言っており、回想顔もどこか満足げでした。おもろい娘ですよ)
頑張ってスクール水着で誘惑しており、その流れからのえっちです。

生徒会長「長谷部輝」、風紀委員「南城麗」
※左:生徒会長「長谷部輝」、右:風紀委員「南城麗」
 お尻絵です。「麗さん」のコレはいいですねー。

続いて↓表紙を飾る高学年メンバー、生徒会長「長谷部輝」さんと「隆」くんの4「おカタい彼女」
こうした真面目キャラにありがちな、独特な口調のお硬い娘さん。
眼鏡ではないですが、広いオデコが特徴です。
ニーソックスとお尻のコラボレーションがいい感じで、自らを「可愛げのない女」とか言うところがまた可愛らしいのでした。
続く5「アネさんと呼ばないで」に登場の「坂田愛」さん。
先の「輝さん」・後に出てくる「南城麗」さんとは友人関係にあり、特に「輝さん」とは”お互いがえっちの切っ掛けとなっている”ところが見どころです。
なにげに「輝さん」は前回と違って生徒会長らしい振る舞いであったので、注目。
目付きの悪さほか外観がため、不良扱いされてしまう「愛さん」
ほとんどが遠巻きにする中、なぜか「葉山陽太」くんだけは「姐さん」と慕って周囲をうろついていたのでした。
この漫画は、容姿とは裏腹な「愛さん」ですね。
一瞬ブルマかと思いましたが…下着もキュートなもの。
ラスト1ページはいかにも、というオチでした。
彼、違う性癖になってしまいそうですね。
なお、センセのHPによると、こちらのエピソードが最もアンケート結果が良かったそうです。

年齢差ラブコメ「歩」さんの6「パパさんを狙え!」
小さい頃から面倒を見てもらっていた、お隣の父子家庭「小野崎哲也」に恋する「歩さん」
クリスマスパーティーに呼ばれた「歩さん」は、娘「茜」ちゃんが寝たのを見計らって、行動を開始したのです。
これは途中にある男性視点でしょう。
女の子というのはびっくりな成長をするものですよ
特に「歩さん」は男の子っぽかったんで、理性ギリギリというのも納得。
また、その頃の感覚が残っているためか、そこそこの冗談が通用する、かなりフランクな関係なのでした。
あそこまでしない限り、進展はしなかったでしょう。
ちなみに明確な記述はなかったですけど、もしかして「歩さん」の父親って…??

7「フンイキクラッシャー」、8「空回りキョーハク」は密接な関係のあるお話。
3話、6話などでもちらほら顔を出していたポニーテールの「高屋真」さんの短編。
元気で活動的な「真さん」はあちこち恋愛話に首を突っ込む半面、自分のこととなると照れてしまう難儀な娘さん。
ふとした勘違いから、彼氏「慎」くんのところへ突っ込んでくるんですが…ややこしいなぁ。
お話の根本は「礼司」くんの女装でしたが、続く「「空回り~」もそこからの派生エピソードです。
遅刻の常連であった「礼司くん」は風紀委員「麗」さんの手を煩わせる問題児。
彼の女装姿をうまく写メに撮った「麗さん」は、そちら片手にあるお願いをするのでした…という流れ。
言動から察するに、「麗さん」はイイトコのお嬢さまかな?
突拍子もない行動から、そんな印象を受けました。
黒パンストに白下着という組み合わせのお尻が良く、表紙そのままちゃんと破ってのえっちです

歩さん、縁先生
※左:歩さん、右:縁先生
 最も刺さった「縁先生」です。表情変えぬまま、「むしろ好都合です」とか言ってました。

後半3話は全て教師ネタです。
これまでの各話に名前や背景などでちょろっと出演していますので、探すと楽しいかもしれません。
9「センセイが止まらない」は眼鏡で表情変化の少ない、”ロボ教師”こと「瀬野縁」さん。
えー、こうしたキャラはひでるさんのツボなのでした。
直接的な物言いが素敵。
普段は機械仕掛けのようなのにえっちスイッチを持っており、我慢できなくなってよだれタラかす描写などがありました。
下着も黒ですね。
おまけに学校内でのえっちが1コマ描かれていましたが…これはもう1話見たいなぁ。
両目が前髪に隠れる、図書館司書「小鳥遊翠」さんの10「私のマクラくん」
うーん、隠れるのが片目だけならひでるさんのツボ連発だったんですが…(笑)
(※何度か目が見えているコマはほぼ片目だけですけどね)
図書館と言ったら脚立。
脚立が登場したなら、女性が上で野郎は下で支えるという、セオリー通りな描写があります。
見上げたお尻がどうの~とありましたが、その辺についてはもうちょっとじっくり描いてほしかった。
ラスト11「おおトラねえちゃん」は褐色肌の体育教師「大窪巴」さんと従姉弟「優樹」くん。
体育系なのでスパッツでした。
こちらもお尻がやたらめったらイイ感じ。
酔っ払う「巴」さんに対し、対応しながら洗い物なんてやってる、しっかり者な「優樹くん」という漫画です。
一見するといかにも接点なさそうな、教師3名での飲みシーンも面白いです。

乱れない、しっかりとした線の絵柄。
濃淡やあちこちバランスは適度なもの。
ざーっと前巻と比べ、より安定感が増していました。
あちこち巧い方ですが、特にコメディー崩しは自然で腕を感じます。
幅広めな可愛らしい系統の人物絵で、お尻は抜群の曲線でした。
紹介帯の「むっちりぷりん」をそのまま信じて大丈夫です。
そう、ちょっと上でも書いていますけど、各ヒロインそれぞれ個性に合致するような下着を穿いていたのもポイント
やっぱりお尻ですね。
胸ではありません。

ブログ書いていて思いましたが…各話のタイトルはカタカナ混じり文で、なんだか漢字書き取りテストみたいでした。
漢字は「今川氏真」の戦闘並みに苦手だったひでるさん。
便利な世の中で変換叩けば候補出てくるんですけど、「ユウワク」とか「キョーハク」はテスト上になると書けないだろうなぁ。
あのカタカナの冷たい感じ(笑)が記憶をよりクリアにするんですよねー。

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■げーむ部! (かたせなの)

★まんがデーター [7/15]
・絵   :■■■■□
・話   :■□□□□
・独創性:■■□□□
・属性 : 部活動・コメディー
・おまけ: あとがき、合間にネタ絵、
       かずのこ画4コマ、カバー裏に4コマ。
・その他: 折返しにネタ絵、4話収録、現在は1巻まで発売中。
 
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「かたせなの」センセの「げーむ部! 1巻」です。

紹介しようと考えていた漫画があるんですが…それっぽかったので「お寺さんぽ」の方にしてみました。
神様とかに興味ある方は、ちと覗いて頂ければ幸いです。
書きづらいので、こちらではやりません。

さて、本日は成年系「初恋lesson」を過去に紹介しております「かたせなの」センセ。
2冊目の単行本「げーむ部!」は初の一般系。
えー、単純に絵柄だけではほぼ問題ありません。
よくある可愛いヒロインが大挙して登場することに傾注された漫画です。
そのため、お話としてはそれなり。
漫画について、”期待する部分がどこになるか”で評価は変わってくるでしょう。
後で気付きましたが、だいたい↓表紙・裏表紙のテンションで判断できるかもしれません。
(※紹介帯があると下部分は隠れているでしょうけど)

高崎真菜、七乃瀬香
※左:高崎真菜、右:七乃瀬香
 女の子の可愛さはカンペキです。

桜の台高等学校が舞台。
そちらの手芸部は、部長「榊和泉」ほか同人誌を制作している「高崎真菜」、「藤沢悠紀」などのメンバーがため、ほぼ漫画研究部という混在内容でした。
人数も申請したものと異なっていたため、生徒会長「西森カスミ」の指示によって生徒会「若宮千里」から廃部通知を出されてしまうのでした。
それを受け入れざるを得なかった「真菜」は、新たに”ゲーム部”の立ち上げを宣言。
しかし、”1ヶ月後までにゲームを完成させ、生徒会がそれを判断する”という条件を出されてしまうのです。
さて、どうなる?

ゆるーい部活動漫画。
基本はコメディーですが、なんだか思い出したように別ジャンルが割り込む印象です。
いちおう”1ヶ月後までにゲームを完成させる”という大目的があるものの、それに向かって進む訳ではありません。
例えばゲーム制作を通して意中の彼女と接近するとか、部員一致団結していくとか、その大変さを知るとか、業界話が織り込まれるとか、はたまた人間的に成長するとか…などの要素は皆無。
特にコレというお話ないままだらだらと続くので、何をしたいのかよくわかりませんでした。
読者関係なく、画面の向こうで好き勝手にされているような感覚ですね

どこかで見かけたような登場キャラたちも同様。
似せるのは別に悪くないと思います。
だいたいフォーマットはある程度決まっているでしょうから。
ただ、オリジナリティにまで昇華されていないため、”こうした系統にありがちなキャラを勢ぞろいさせただけ”という感じがしました。
残念ながら設定の妙もありません。

廃部通知を出される前後付近(1話)
前半にあれだけはっちゃけていたのが、廃部通知を出されて急にシリアスっぽくなるのが違和感ありあり。
もともと廃部になるような活動しかしてないじゃない。
(※届けは手芸部だし)
また、漫画は”部活に全力投球”という頑張る系ではないので、変に大仰な感じでした。
2話目でも「こんなことで終わらせたくない」とかぐずるシーンがありましたが、意味不明。
仲間と離されることでなく、そこまで部にこだわる必要はないと思うんですが…
部費のため?部室のため?
仲間と一緒にいたいなら、部屋もあるようだし同好会でいいじゃない。
もともと大目的なく、お遊びで集まっているような感覚なのに。

妹「藤沢美悠」、生徒会長「西森カスミ」
※左:妹「藤沢美悠」、右:生徒会長「西森カスミ」
 小さい生徒会長です。パンチラ…ではなく足元の台に注目。

そんな訳で、タイトルになっている「ゲーム部」立ち上げ部分はまるで盛り上がりません。
だいたい、活動内容にも問題を指摘されている身分でありながら、その目前で手芸・漫画研究を活動に付加していく時点でおかしいでしょ。
余計な活動がさらに増えただけのこと。
また、立ち上げを高らかに宣言したものの、まるでその知識がなかった「真菜さん」
現実にはあり得ないバカさ加減ですが…こんなんはよくあるパターンなので省略。
素人が1か月で作ることを考えたら
そんな前フリがあったにも関わらず、美少女ゲームはまーだいいとして、”壮大な歴史もの”とか真顔で言う部長「榊和泉」は正気なのか疑います。
揉めている向こうで○×をしている「悠紀くん」もなんなんだか分かりません。
さらに、ゲームについて調べた結果、「1か月でも十分完成できるみたいだな」という結論になっていました。
確かにピンキリとは思いますが、絵・シナリオ・プログラム・音…とか言ってたのに、どこを調べてそんなん導き出したんでしょう?
役割を決めただけであっさり解散してしまうのも危機感なし。
やる気あんのか。

都合良く部室に登場し、あっさり決まる顧問とか、数合わせのため居合わせた妹を入部させる流れとか、お話の核部分がゆるゆるな状態なので、キャラにも興味がいきません。
喋らず看板で意思を伝える「蒼井藤乃」、可愛い女の子好きな教師「桜なつみ」、”幼女”と言われる小さい生徒会長「西森カスミ」、兄にラブラブな義理の兄妹で同学年の妹「藤沢美悠」…など、人数は多いんですがそれぞれ掘り下げが浅い。
普通に「高崎真菜」、「藤沢悠紀」を中心としたラブコメにした方が正解だったように思います。
「悠紀くん」周辺はほぼハーレム状態なので、誘惑にはこと欠かないでしょうから…。
ちなみに、3話でいきなり差し込まれていた副部長「七乃瀬香」との着替え鉢合わせシーン。
こんなん好みなんですが、サービス路線では手遅れ
えっちコメディーでいってほしかったなぁ。

女の子の可愛らしさは一級品で、絵柄については良好
ただ、お話もあってかガチャガチャとした印象で、何度かページを戻って確認する必要がありました。
テンポはあまり良くないですね。
前述しているように、あまりキャラを掘り下げないまま多くの女の子が登場するため、誰が誰やら分からないこともありました。
気になったのが、落差ある極端なコメディー崩し部分。
これがたまならいいんですけど、結構頻繁にありました。
前述しました期待する部分が「絵」であった場合、邪魔に感じるかもしれません

お話ではオススメできる要素なく、絵が好きなファン向け漫画ですかね。
この漫画で、カラー原稿がなかったのは、ちょっと意外。
最大の売りポイントだと思うんですが…。

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(2009/08/12)
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tag : コメディーパンチララブコメ

■家族どんぶり (みたらし候成)

★まんがデーター [10/15]
・絵   :■■■■□
・話   :■■■□□
・独創性:■■■□□
・属性 : 成年・年上
・おまけ: あとがき、ぬりえ、カバー裏にラフ絵。
・その他: カラー(6P)、短編×10
      (うち「姉妹といっしょ」×3、「隣のお母さん」×2、
       「家族どんぶり」×3)
 
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「みたらし候成(みたらし・こうせい)」センセの「家族どんぶり」です。

びっくりしました。
ブログで4月に紹介したばかりの「ACONY/冬目景」ですが…なんとはやばや2巻が発売。
はっやー。
今回の2巻を見ていて思いましたが、メインストーリーでない方が面白いですね。
不思議コメディーみたいな感じ。
落ちそうな「アコニー」への一言、カエルと「巳園」さんの描写が好きです。

ACONY 2 (アフタヌーンKC)ACONY 2 (アフタヌーンKC)
(2009/08/21)
冬目 景

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さて、本日は「みたらし候成)」センセです。
長く活動されているベテランさんで、今回の「家族どんぶり」は10冊目くらいの単行本。
ひでるさんはたぶん初見。
数話続く中編と共に、短編が収録された単行本となっていました。
人妻からお姉さん系まで、年上女性の目立つ構成です。

3話収録の表題作「家族どんぶり」
告白したものの、あっさりフラれてしまった「陸」くん。
姉「海」さん、妹「空」ちゃんの2人は彼を慰めると共に、モテるよう特訓するのでした。
大雑把にはそんなん。

海・空・お母さん、夏美さん
※左:海・空・お母さん、右:夏美さん
 こちらの「夏美さん」エピソードのが好みです。良かったです。

家族での近親ラブコメみたいな漫画です。
冒頭でフラれていた「陸くん」
”キモオタでヒキコモリ、コミュニケーション能力0”とか「海さん」は言っているんですが…趣味はともかく、引き籠ってはないですし、それなりに会話もできてます。
切っ掛けとか結果はともかく、告白する勇気だって大したもの。
大丈夫、そのうち彼女できるって。
自然と彼に集まる姉妹たち。
えっちはともかく家族仲は必要以上に良好で、落ち込んだ彼に添い寝(※ショックで自殺とかしないように、とか言われていた)していたほか、3名で寝ているところを目撃した母は…
あらあら、仲良しさんね
の一言で済ませていました。
驚くべき事態ではないんですね。
まぁ、本人も2話で直接参加してましたから。
こんなんなまま、まったり家族内で終わるかと思いましたが、フラれた相手に格好良くなった姿で再チャレンジする「陸くん」
あれはどうかなぁ。
さして重要な描かれ方ではなかったので、もう一度登場したのはなんだか意外。
確かに切っ掛けはそんなんでしたけれどね。
漫画は「空ちゃん」をあーする形で終わっていましたが、中途半端
ひょっとして…まだ続くのかな?

ルミ・アキ
※左:ルミさん、右:アキさん
 容姿は地味めですが、立派なものをお持ちな「アキさん」なのでした。

無人になった家を管理すると共に、夏休みの間そこで受験勉強をしようと考えた「正樹」
しかし、そこには家を飛び出して勝手に住み着いた親戚「ルミ」「アキ」がいたのでした…。
そんな「姉妹といっしょ」は全3話。
先の中編と比べ、こちらのがスタンダードでまとまり良いです。
奔放で積極的な「ルミさん」
酔っぱらい、寝ぼけていたことも手伝って「正樹くん」としてしまうのが全ての切っ掛け。
こういう女性がいきなり半裸だったり、隣に寝るのは王道ですね。
ついでに言えば、目撃してその光景が頭から離れなくなってしまう「アキさん」も同様。
「ルミさん」の反対で、眼鏡で黒髪・リボンという容姿そのまま、大人しくカタい女性でした。
いかにもいじめたくなるような女性ですよ(笑)
これは彼女のための漫画ですねー。
ちなみにオチ部分のモノローグですが、嘘か真実か曖昧な感じにするのはいいと思いません

裏表紙を飾っている、短編「奴隷母」のヒロイン。
あの格好は刺激的ですねー。
個人的にはもう少しむちむちしてくれた方が嬉しいんですが。
そのため、漫画中の「亮太」くんの行動は理解できるんだけれど…彼らは何歳の設定??
ぎりぎりでの「裕之」くんの行動は愛ですかね(笑)
紹介帯には”幻の作品”とか書かれていました、初出05年と収録で圧倒的に古い漫画です。
(※他は07~09年です)

黒猫「ノヴァ」
※おまけ:黒猫「ノヴァ」
 なぜか裸エプロンで出演なのでした。

ほか、飼っていた黒猫「ノヴァ」の人物化漫画「ネコの恩返し」
もともと黒猫であるためか、褐色肌がいい感じ
口調も強く、猫というよりは悪魔っ娘みたいでした。
前後編「隣のお母さん」
隣に住む、笑顔が素敵でちょっと隙のある人妻「夏美」さんとのお話です。
えー、コレちょっとした仕掛けがあるため、詳細は伏せさせて頂きます。
とりあえず、前半の雰囲気が一瞬で砕かれる後半が見モノ。
「夏美さん」可愛いです。
実はコレ収録でお話・絵柄とも、最もお気に入りな1話でした

非常にカラーがお上手な方です。
ぶっちゃけ、↓表紙につられました。
決して本編がマズい訳ではないんですが、これを基準に考えてしまうとやや肩透かしかもしれません。
カラーが良すぎるのですよ
強めな線の絵柄。
白比率が高く、濃淡も薄めなすっきり絵。
コマ割りは小さいもののごっちゃりとした描き方ではありません。
処理の違いかな。
古い原稿と比べ、新しい原稿は線も洗練され、安定感が増しているように感じました。
非常にバランス良く、幅広めな輪郭は基本的には可愛い系。
微妙な変化で、ロリからアダルトまでを描き分けておられます。
個性はありますが、さほど強くはありまん。

全体的に悪くはないんですが、際立って良い部分もなく…。
特に表題の中途半端さは非常に残念でした。

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(2009/08/22)
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tag : ラブコメコメディー

■彼女日和 (ぽんこつわーくす)

★まんがデーター [12/15]
・絵   :■■■■■
・話   :■■■■□
・独創性:■■■□□
・属性 : ラブコメ・ほわほわ
・おまけ: ぽんこつわーくすの中の人、合間にラフ絵・その後4コマ、
      カバー裏に別絵・あとがき漫画、描き下ろし「甘い家族計画」
・その他: カラー(4P)、短編×9
     (うち「ちぇんじっ!」×3、「甘い~」×2)
 
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「ぽんこつわーくす」センセの「彼女日和」です。

いやー、ようやく手に入れました、「彼女日和」ですね。
巻末を確認したら…第2版でした。
やっぱ売れてるんだー。

そんなこんなで、「ぽんこつわーくす」センセ2冊目の単行本です。
初単行本「ぽんこつわーくす すけべ本」は成年系でしたが、こちらは一般系。
後述しますが、センセの漫画は極端な偏りなく、かといって退屈なモノでなく、絵も万人に好まれる自然ものなので、十分楽しめます
…というか、綺麗にすっきりまとまっているため、このまま成年から離れてしまいそうなのが逆に心配。

優さん(変装後)、穂乃香さん
※左:優さん(変装後)、右:穂乃香さん
 「…いいよね」って、よかねーですよ。

3話ほどのメイン中編「ちぇんじっ!」
「彩」と「優」は双子の姉妹。
手際良く世の中を渡る「彩」がため、「優」は何かと比較されるのが嫌でした。
しかも、現在「彩」の彼氏である「カズ」くんを元々好きになったのは「優」だったのです。
そんな訳で、つい出来心から彼の呼び出し電話に応じてしまい、変装して待ち合わせに向かってしまうのでした。

漫画に双子が登場したなら、入れ替わりはセオリーですね(笑)
「優さん」に気付かず、デートからえっちまできっちりしてしまう「カズくん」
ちらほらと違いを見つけていましたが…まぁ、普通は別人だと思いませんよね。
後で色々言われてましたけど、そんなのいちいち疑わないものでしょう。
例え相手が双子だと分かっていても。
(※冗談で「もしかして~」ってくらいが限界ではないかな)
なんか今日気合い入ってるね
出会っていきなりそんなことを言っていましたから、男性としては結構気付く方でしょう。

なかなか面白い1話のラスト部分。
あれはいい。
大多数の男性は同じ行動取るのでは?
あるいは、そのままもう1回ってこともあり得そうでした。
2話での電話シーンがまた良いコメディーになっています。

胃薬が必要になってしまうほどの彼。
あの誠実な対応には頭が下がりますが…ひでるさん、後の展開を察知してしまいました。うふふ。
どんなんなるかは内緒。
どっちかというと揉めるの好きなんですけど、ここは「彩」・「優」の関係が心地よかったです。
良質のラブコメですね。
この後もたまに入れ替わってたりしたら、なかなか面白そうでした。
なお、「ぽんこつわーくす」センセは男性側も双子というオチを考えていたそうですが、確か…「若葉マリッジ北河トウタ」がそんな漫画でしたね。

農業体験に応募した「中田」くん。
そこで出迎えた「穂乃香」さんは素朴で可愛らしく、またやたら無防備で…という「甘い罠」は後日談という描き下ろし「甘い家族計画」を含めた全2話。
ゲリラ豪雨はイヤなものですが、こうした女の子が一緒ならば話は別。
スカートの端を絞る仕草は、なにゆえこうも刺さるんでしょう。
ほのぼのとお話は進行していましたが、内容はタイトル通りにえげつないものですね。
ウチすぐそこだから
という台詞でさえ、なんだか疑わしい気もします
(雨が降るまで遠回りしていたのでは?)
まぁ、可愛いからいいか。
ちなみに、描き下ろしはえっちシーンたっぷりですよ。

さなさん、白鳥さん
※左:さなさん、右:白鳥さん
 慣れないスーツに戸惑う「さなさん」です。この短編は大好きです。

「たっくん」の彼女「さな」はかなりの甘えんぼ。
面倒ながらも可愛い彼女でしたが、彼は出張へ行くこととなり…という、よりあま~い短編「いつでもいっしょ」
コメディー顔の「さなさん」がやたら可愛いです。
実際にこんなんだったら困りますが…正直悪い気はしませんね(笑)
とか言ってられるのは現実味ないからか。
とある流れからの、スーツ姿えっちも良かったです。
パンストなので、お好きな方は小躍り下さい。
わーい♪

短編「世界のまん中」は東京の大学へ進学した元彼女「白鳥」さんとのお話。
わずか1年で言葉も服装も垢ぬけていたんですが…あの自然な接し方と積極性は素敵ですね。
“遠距離恋愛は難しい”という理由で別れたためか、いきなり乗っかられておりました。
あのえっちさは…やっぱり会わない間に何かあったのかなぁ。
出来れば「白鳥さん」視点でもう1話見てみたいところでした。

先輩「高島さん」
※おまけ:先輩「高島さん」
 えっち漫画の主人公らしくない彼。こんなんでは仕方ないかー

ほか、「星とカノジョ」は先輩「高島」さんと付き合う「ノボル」くんの奮闘記、みたいなお話。
気持ちは分からんでもないですけど…年上なのだから、「高島さん」もうちょっと考慮してほしいところ。
色々気を回していたことは見えるのだし。
…何がしたいワケ?」は酷いですよ。
まぁ、「ノボルくん」もかなり淡白でしたけどね。
3カ月の間はさぞイライラさせたんだろうなぁ。
靴屋店員とお客さんのラブコメ「こいひめ」
これはちょっと現代ファンタジー的に出来過ぎですねー。

丁寧な柔らかい線。
優しくまとまったような、見易い作画です。
濃淡が薄めな色であったため、ヒロインの目の黒が深くいい感じ。
個性は当然あるものの強い癖でなく、好き嫌い分かれないタイプだと思います
カラーでもさして変化はしないため、↓表紙の判断で良いでしょう。

こうした一般系単行本というのは、せいぜいあとがきページがあるくらい。
しかしこちらは、描き下ろし漫画(※12ページもあります)ほかおまけページ充実した、色々と楽しめる単行本となっていました。
セールス好調(たぶん)なのは伊達ではありません
オススメですよ。

彼女日和(バンブーコミックス DOKI SELECT) (バンブー・コミックス DOKI SELECT)彼女日和(バンブーコミックス DOKI SELECT) (バンブー・コミックス DOKI SELECT)
(2009/07/27)
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tag : コメディーラブコメファンタジー

■3ANGELS SHORT Full Passion (Ash横島)

★まんがデーター [14/15]
・絵   :■■■■■
・話   :■■■■■
・独創性:■■■■□
・属性 : 成年・天使
・おまけ: あとがき漫画、ゲストページ、
      カバーはリバーシブル仕様(カエデの教室、に変化)、
      折り返しにネタ絵(4コマ~中扉の続き)・4コマ(紹介帯でオチ変化)、
      描き下ろし「Another-story」(後半8ページ)
・その他: 8話収録、現在は2巻まで発売中。
 
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「Ash横島(あっしゅ・よこしま)」センセの「3ANGELS SHORT Full Passion」です。

ちゃんと”続巻”って書いてありますね。
こちらは「Ash横島」センセの長編漫画・初単行本「3ANGELS SHORT」に続く2冊目。

そうです。
察しの良い方はピーンときたかもしれませんが、”完結”の文字がないということは…まだ続くんですわ
次も見逃せませんよ!

そんなこんなで「3ANGELS SHORT Full Passion」は2冊目の単行本。
「Ash横島」センセの漫画はこちらが初見。
本来なら、1巻を読んでいない人間がコレをレビューすべきではないのでしょう。
よく分かっていませんから。
ただ…。
今回の↓表紙が非常に刺さったので、何の考えもないまま手にしてしまったひでるさん。
もしかしたら同様に釣りあげられる人も多かろうと思うので、頑張ってやってみました。

カエデ先生
※おまけ:カエデ先生
 こちらが「Another-story」です。こんなんもいいですねぇ。

就職どころか卒業まで怪しい、ショートカット好きなダメ大学生「池山高深(タカミ)」
執行代理天使となった天使「スノーボウ」は、幸運の女神からの降下任務を受けて降臨。
褐色・巨乳な姉「カエデ」、ツインテールな妹「チェリィ」らと共に、彼を幸福にするよう奮闘するのでした。
…たぶん、だいたいそんなんで合っている筈。

ヒロイン3名(天使ですが)とのラブえっち漫画ですね。
しっかりとしたメインストーリーに沿った内容で、えっちは無論のことコメディーからアクション要素までありました。
”天使ならでは”という漫画固有の設定がため、お話が深い反面、ぽけーと読むと訳分からなくなります。
そんな訳で、普通の現代ラブコメとは異なりやや敷居は高め
前述しているように、ひでるさんは前巻を読んでいないため、難解でした。
コアマガジン」さんのHPなどであらすじを確認し、ゆっくり再読してだいたい把握できました。たぶん。
しかし…前巻は2005年って4年ぶりですか。
ちと間が開きすぎではないかなぁ。
(※その初単行本も”デビューから約10年越しで贈る~”とあったので、遅い方みたい)
で、何が言いたいかというと、やっぱりあらすじくらいは欲しいところ
欲を言えば登場人物紹介も。
ページ数に限界があった訳でもなし、どちらかにあれば良かったんですが。
ぶっちゃけ、前巻を持っていた人も内容忘れてるのでは?
そのくせ既刊情報だけはしっかりありました。
…買えってことですね。(←買いましたが)

スノーボウさん
ショートカットが可愛い「スノーボウさん」
 右の黒スーツ姿が凛々しく・可愛いです。

察するところ、導入・顔見せの1巻はコメディー・えっち色が強かったのかな?
2巻となる今回は天使らに恨みを抱く「マキ」と組んだ天使「カサブランカ」がお話のメイン。
とある理由がため、執行代理天使を次々に狩るのです。
単行本では戦闘描写と合意でないハードえっちが繰り返されていました。
「カサブランカ」の正体は?
執行代理天使の秘密とは!?

…という、じわじわと盛り上がっていく部分。
よく理解していなくとも、わくわく(?)させられる感覚でしたよ。
いいんじゃないでしょうか。

漫画の正ヒロインは「スー姉様」こと「スノーボウさん」ですよね?
1巻では表紙でしたし。
お約束に見つかりそうになる教室でのえっちほか、ラブホでのお風呂シーンが素敵でした。
後半では凛々しい描写があり、凄いぞーって思っていたら…。
果たしてあの後どうなってしまうのか、非常に気になる終わり方をしていました。
後半に着ていたぴったりなスーツ姿がえっちです。

カエデさん
※服では隠せない巨乳の「カエデさん」
 2巻は彼女につきるでしょう。豊富なえっちシーンは単行本でどうぞ。

そんな彼女よりも目立っていたのが姉「カエデさん」
なにげに…「コアマガジン」さんHPのサンプル4枚のうち、3枚は彼女でした。
さすが、売り方をよく御存じです(笑)
冒頭から中盤あたりまで、捕縛され延々と続く責めに耐える(耐えてはないか)姿が描かれています。
キレイな褐色肌とたぷたぷな巨乳が映えていましたよー
しかも、なぜか母乳が出る設定だったりして。
中頃にある、描き下ろしも含む「Another-story」でも「カエデさん」です。
リバーシブル・カバーでもネタとなっていた”カエデ先生”なんですが、これまた非常に良かったです。
単独で見たいですね。
後半では↓表紙のように髪を切った姿でのメロメロっぷりが堪能できます。
こんなん好きな方は、ぜひ手にとってみて下さい。
はっきり言って、お話なんてそっちのけで楽しめるでしょう(笑)

乱れない、柔らかな細線での絵柄。
トーン多めの洗練されたものでした。
触手から液体描写などが派手で、情報量は多め。
また、コマ割り小さくで構図の変化もあるため、やや見辛く・分かり辛いところがあります。
…巧すぎるんですね。
適度なデフォルメの人物絵は自然で、あまり極端な感じはありません。
シリアスからコメディーなど、特に表情が良かったです。

少なくとも、3巻以上の連続になる様子です。
ひでるさんは「カエデさん」に撃沈されたので、↓表紙で何らかの感情(笑)が芽生えた方は手を出しても大丈夫。
探すの面倒だったので、さっそく1巻をネット注文してきました。
便利な世の中ですね。

3ANGELS SHORT  Full Passion (メガストアコミックスシリーズ No. 229)3ANGELS SHORT Full Passion (メガストアコミックスシリーズ No. 229)
(2009/08/25)
Ash横島

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※こちらが1巻です。ぜひ揃えたいですね。
3ANGELS SHORT (メガストアコミックス)3ANGELS SHORT (メガストアコミックス)
(2005/09/20)
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tag : コメディーラブコメツインテールショートカットアクションコアマガジン

■アネドル お姉ちゃんはアイドル (舞六まいむ)

★まんがデーター [11/15]
・絵   :■■■■□
・話   :■■■□□
・独創性:■■■■□
・属性 : 成年・ラブコメ
・おまけ: あとがき、ゲストページ、合間にネタ絵・ラフ絵
      カラー描き下ろし「お姉ちゃんはアイドルEXアイドル妻の新婚生活!?」
・その他: 初単行本、カラー(8P)、短編×10
      (うち「お姉ちゃんはアイドル」×4)
 
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「舞六まいむ(まいむ・まいむ)」センセの「アネドル お姉ちゃんはアイドル」です。

「まいむ・まいむ」とお読みするんですね。
なるほど、分かんなかったー。
ちょっと悔しいですよ。

さて、そんな「舞六まいむ」センセの初単行本ですね。
こちらの「アネドル お姉ちゃんはアイドル」は、表題の中編ほか短編という構成。
大人っぽいキャラ絵と濃厚なえっちシーンがため一見するとハード作品集のようですが、お話としては甘いラブコメちっくなものばかりでした
↓表紙の感覚を素直に信じて問題ありません。

早川綾那、桜井美樹
※左:早川綾那、右:桜井美樹
 眼鏡をかけると別人、といういかにも漫画な設定です。

表題の「お姉ちゃんはアイドル」は描き下ろしを含めて全4話です。
姉「早川綾那」のアパートから学校に通う「早川亮介」
彼がハマっていた天然巨乳な人気アイドル「橘萌(たちばな・もえ)」は、その実姉「綾那」なのです。
なにかと世話を焼きたがる普段の「綾那」にはアイドルな彼女の姿とギャップがあり、なんとない恥ずかしさもあって避けていました。
しかし、こっそり購入していた「橘萌」の写真集を発見されてしまった「亮介」は、勢いそのまま「綾那」と関係。
姉弟ながらカップルとなったのです。
一方、「橘萌」と同事務所のアイドル「姫宮」は、「亮介」の同級生「桜井美樹」でした。
彼を”下僕”として好きなように扱ってきた「美樹」にとって、ラブラブな関係となった相手「綾那(橘萌)」は仕事・私生活の両面でライバルになってしまうのです。
だいたいそんな感じね。

Wヒロインなお話です。
人気投票でも1、2位を飾り、組んだユニットはいきなり撫道館でライブしているという、まさに人気アイドルな2人。
「亮介くん」争奪がため争うことが、お仕事でも相乗効果となっていたようです。
特に3話では無理やり2人のマネージャーとされていた「亮介くん」と御褒美えっちをするため、お互い競って仕事をしていました。
いい作戦ですねー。
そんな感じなので女同士仲が良い訳もなく、2話での3名複数では言い争いをしながらシていました。
面白いのは、撫道館ライブ前のリハーサル部分。
ユニットながらバラバラ(笑)で、関係者の頭を悩ませています。
こんなん大好き。
「綾那さん」が「美樹さん」のセーラー服を着るという、合間のネタ絵も良かったです。

冒頭のカラー描き下ろし部分は最も未来なエピソードで、3名のえろえろな新婚生活が描かれています。
眼鏡有無と髪型でアイドル・姉(クラスメイト)を判別しているような、「亮介くん」が可笑しい
そう言えば1話でも眼鏡が取れた「綾那さん」に対して「萌ちゃん」と見てしまったことが切っ掛けでした。
彼、なにげに頭悪そうね。
収録中で迫力あるえっちシーンを含め、注目なエピソードでしょう。
ちなみに…時事ネタ(09/08/22現在)もあり、後々何らかの騒動を起こした場合…異常な3名での同棲生活とか実の弟と関係していたなど、一斉に記事になるんだろうなぁ。
とか思いました。

人気アイドル「橘萌・姫宮」、片桐杏里
※左:人気アイドル「橘萌・姫宮」、右:片桐杏里
 これが揉めてる真っ最中。「杏里さん」の短編は可愛いです。

全教科赤点ながら、無事卒業となった「上野宗一」
数々の受難の原因であった「片桐杏里」は天敵というべき相手ですが、ざっくばらんに親しく口を聞く異性の相手でもありました。
卒業式後、それぞれ友人らは彼氏・彼女と姿を消し、残された「宗一」と「杏里」は…という「卒業記念日」
もしかしたら、周囲の皆は気を利かせてくれたのかもしれませんね。
「宗一くん」の天然っぷりが可笑しく、「杏里さん」かちょっかいを出したくなる気持ちがよく分かります。
おそらく普段気張っているだろう彼女は、あのストレートさに惚れたんでしょう。
気持ち良いくらいのラブコメ漫画でした

「坂本千穂」と先輩「速水」の同性カップルによる短編「ペットごっこ」
カップル、というよりも主従関係ですか。
途中から顔を見せる教師「上田」がため、主従が重なったのかと思ったら…オチにてどんでん返しになりました。
…なるほど、”愛がなければ見えない”、ですね(笑)

倒錯気味なえっち短編「想い射精(おもいで)」
そう読ませるのか、というタイトルですねー。
もともと可愛らしい感じであった「舞六まいむ」センセのキャラ絵が色っぽさを見せる、折り返し地点のような短編です
後述しますが、これ以後の下記3話はくりくりっとした目のキュートなヒロインたちになっています。
お話としては「宮下」さんと「田中」くんのえっち。
ひどい事して…
というそのまま、ややハード目なものでした。
明確に描かれていませんが、あの状態に彼女をもっていったのは「田中くん」なのかな。

委員長・伊藤奈美、かなこさん
※左から、委員長・伊藤奈美、かなこさん
 比較用です。このままでもいいかなぁ。合間ネタ絵はこっち傾向でした。

クラスメイト「伊藤奈美」を好きな「太一郎」は更衣室へ忍び込み、想いをブルマにぶつけておりました。
その日、偶然調子の悪かった「奈美」、委員長は現場に鉢合わせしてしまうのです。
蒼白となった「太一郎」からの「何でもするからさ」という言葉に、2人は行為を続けるよう命じるのでした…。
「ダメダメ☆更衣室」は概ねそんな感じのお話。
表題作と同じWヒロインな短編で、ツインテールな髪型でいかにも可愛らしい「奈美ちゃん」と、ツンデレちっくな委員長「友ちゃん」という2人とのえっちが展開されます。
あの場面で目撃されたのが意中の相手「奈美ちゃん」であったのは不幸中の幸いでしょう。
また、そんなんに興味津々だった「友ちゃん」がいたのも幸運。
「奈美ちゃん」はやや猫かぶっているっぽいので、単独であったならえっちに至らなかったと思います。

「まり」ちゃんと保健医の身体検査ネタ「イケナイ身体検査」
彼氏が保健医であるため隅々調べられてしまうのがイヤ…ではなく、”クマさんプリントの下着が子供っぽくて恥ずかしい”というお話ですね。
年の差カップルなので背伸びしたいだろう「まりちゃん」でしたが、付き合う彼的には逆にそんなんのがいいのではないかなぁ。
触診から器具突っ込んだりして結局えっちに流れていましたけど、身体検査というイベント中で深夜でもないのに2人っきりというシチュエーションは、なんだかもの凄い違和感。
見つかるぞ。
同系統な医療系(?)短編、「ドキドキお医者さんごっこ」は幼馴染み「かなこ」・「ゆうき」のカップル。
いい年齢なのに、お医者さんごっこ好きな「かなこさん」
こちらはラブラブカップルのプレイですね(笑)
頭のリボンとかごっこ遊びとか、子供っぽく装って彼とイチャイチャしたい「かなこさん」という感じがしました。
年相応な台詞もたまに見られます。
男性側ではえっちサインとしか見えず、医者役となった「ゆうきくん」がソレに走るのも無理からぬところでしょうね。

強い線の絵柄。
変則的なコマ割りで、ごっちゃり描かれる傾向です。
さらにトーン・ベタがため、濃淡で言えばかなり濃い目でした。
初出によると07年から09年と幅広く、途中からかなり絵柄は変化してます
概ね↓表紙のような縦長のアダルト絵ですが、後半収録の「想い射精」より古い原稿は可愛らしい人物絵。
(※センセのHPで調べてきました。「イケナイ身体検査」・「ドキドキお医者さんごっこ」が07年、「ダメダメ☆更衣室」・「想い射精」が08年前半。他の漫画はそれ以降のもの)
その頃も巧いですが、かなり雰囲気的に差があります。
これは好み次第かもしれません。
ただ、合間のネタ絵は可愛らしいものだったので、時期うんぬんというより漫画によって使い分けしているのかも。
判断は↓表紙・裏表紙ほか、紹介帯のカット絵がいいでしょう。

ひでるさん言うところの「可愛らしい人物絵」はコアマガジンさんのHPサンプルで見られますんで、下調べができる場合は参考にどうぞ。
気になる人は、(おそらく)安定するだろう2冊目を狙うのがいいかも。

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(2009/08/19)
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■凛と都古のも~っと!胸キュンDIARY限定版 (弐駆緒)

★まんがデーター [10/15]
・絵   :■■■□□
・話   :■■□□□
・独創性:■■■■■
・属性 : 成年・読者参加
・おまけ: あとがき、作品解説、キャラクターFile!、採用者発表、
      ドキドキ交換日記・出張版!、4コマ劇場、前回までのあらすじマンガ、
      ゲスト「金平守人」センセ・マンガ「かいつまんでななめからバッサリ」、
      カバー裏に人気投票結果、両面カラーA4ポスター、加筆修正あり。
・その他: 折り返しに著者近影、前巻のあらすじ、カラー(16P)、
      10話+番外編、全2巻。
※限定版: 36ページ小冊子、ドラマCDつき。
      描き下ろしマンガ「ショタレン」(16P)、投稿募集マンガ(4P)、
      MKDキャラクターFile!新キャラ編(4P)、
      描き下ろしイラストギャラリー(7P:ドラマCDと連動)

本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「弐駆緒(にくしょ)」センセの「凛と都古のも~っと!胸キュンDIARY限定版」です。

他の追随を許さないくらい、圧倒的なボリュームの単行本です
特に初回版ともなると小冊子にドラマCDとアミューズメントパークのような感覚。
当然、ひでるさんもこの大人の遊園地に参加するべく、初回限定版をゲットしてきました。
凄かったです。
とりあえず、順に見て行きましょう。

花見川凛9話、12話
※花見川凛9話、12話
 変化が極端過ぎなので、今回は比較画像となっています。

まずは単行本から。
全259ページと、相当に厚みがありました。
地震などで頭に落下してきたら危険なくらいです。
(※ちなみに前巻は214ページ
残ったエピソードを全て収録(たぶん)しており、10話分の漫画とイラストコミックのような番外編。
ちゃんとあらすじがあり、キャラ紹介も丁寧にありました。
まぁ、独特な形式がため各話ブツ切りで連続性は薄いものの、非常に親切です
いきなりコチラから買ってもさして影響ありません。
連続単行本は見習ってほしいですね。

解説やコメントの類も多く、投稿に参加していた方は無論、そうでない方にとっても完全保存版というべきものでした。
カラーやイラストもあちこちありますねー。
なお、表紙を開くとカラーのA4ポスターがあるんですが、ちょうどスクール水着な「十乃川都古」ちゃんの股間部分が目に入るので…どうにも気になります(笑)

初回限定の場合は、さらに小冊子とドラマCDがプラスされます
詳しい内容は↑データに書きましたんで、参照下さい。
描き下ろしの「ショタレン」はお兄ちゃん「花見川煉」がなぜか子供の姿になっており、妹「花見川凛」によって普段とは逆に遊ばれる内容です。
単純にもう1話読めるんですね。
おまけのメイン部分(だと思う)であり、しっかりと描かれていました。
さすが「弐駆緒」センセ、ここも手抜きありません。
投稿募集マンガは06年に掲載されたもの、新キャラFileは本編のものとほぼ同一(絵は同じ)ですが、こちらのが若干詳しいです。
イラストはドラマCDと連動しており、全3話
臨場感UPはちと大袈裟ですね。
だいたい合計で60分ほど続くんですが…ほぼ即えっちなお話なので、そんな声ばっかりでした(笑)
ドラマっぽさは薄いです。
(※ちなみに花見川凛:「安堂りゅう」さん、十乃川都古:「澄白キヨカ」さんでした)
さらにボイスサンプリング集までついてくるんです。
これが4分ほどあるのね。
ひでるさんそんなに嫌いな方ではないですけど、ドラマ性の薄い、ながーいお話と共に延々と続くCDは…頭おかしくなりそうです(笑)
ぶっちゃけしんどいです。
なお、ボイスサンプルは基本的に同じ台詞が収録されているようでしたが、「凛」・「都古」の個性で若干変化しているみたい。

花見川凛14話、18話
※花見川凛14話、18話
 こちらは後半。↑上から比べて、別人のようになってしまいました。

通常版とはそうしたオマケの有無ほか、カバー絵まで異なっています。
↓表紙「凛」の水着ほか、裏表紙は同じポーズでもヒロインが初回版「都古」、通常版「クリス」と違っているため、ファンの方はそちらも見逃せないところでしょう。

さてそんなこんなで漫画。
凛と都古の胸キュンDIARY」は、読者からシチュエーションを募集してそれを漫画にするという企画でした。
こちらの「凛と都古のも~っと!胸キュンDIARY」は、投票式になったとのこと。
とにかく色々なシチュエーションにてひたすらえっち方面へ展開するお話。
それぞれ多少の繋がりはあるものの、ほぼ各話でブツ切りです。
当初はお兄ちゃんのことが好きで、彼によって調教される「凛ちゃん」~という基本がありましたが、今回はプールの14話以外はあまり絡んでいません。
「都古ちゃん」の10話、コスプレ喫茶の15話など暗躍はしていましたが。
ヒロインが増えて派手で華やかになっただけ、ややガチャガチャとした印象になっています。

「凛ちゃん」の所属するチアガール部が一斉に襲われる9話。
冒頭に位置しているためカラー原稿から始まっており、「凛ちゃん」ほか「広瀬奈緒」・「松戸知恵」も色つきで登場しています。
男女合わせて人数ではこれまでの最大規模と思われますが、本編は先輩「桜木志乃」とのえっちです。
参加の男性陣は野球部の皆さん。
いきなりバットで殴られていた「志乃さん」にびっくり。
ひでえことするなぁ。
10話はメインヒロインである「凛ちゃん」・「都古ちゃん」の2人。
実は2度目なんですが、ちゃんとそれぞれ認識してのえっちはこれが初めてのこと。
ふたなりの「都古ちゃん」を優しく受け入れる感動的(笑)な展開でした。
なんですが…散々えろい事に関わって慣れっこな「凛ちゃん」ですから、そのくらい屁でもないのかもしれませんね
9話もそうですが、”どんだけの事があっても次には平然と復活する”、ギャグ漫画のようなのです。

十乃川都古(10話)、久我原神楽・クリスティーナ
※左:十乃川都古(10話)、右:久我原神楽・クリスティーナ
 いいパンチラっぷりです。「クリスさん」は人気あったようでした。

新ヒロイン「久我原神楽・クリスティーナ」などが登場する、11話からが第3期。
この漫画は05年から続く長期シリーズで、2回ほどお休みを挟んでいるのです。
(※そのため、第3期まで区分けされている)
巻末のページには”ヒロインの変遷”というコーナーがあり、2期・3期バージョンの「凛ちゃん」・「都古ちゃん」がそれぞれ並べられておりました
マイナーチェンジなのかなぁ。
かなり雰囲気が変化しており、なかなか違和感があります
ひでるさんは、濃い色の2期バージョンが好みです。

12話は2話以来という「知恵ちゃん」の調教ネタ。
色々とアイテムを使われるハードなシチュエーションを単独にて頑張っておりました。
続く13話も、7話に続く弟「悠」くんらとのショタ系えっち。
ヒロイン「凛ちゃん」がお姉さんらしく手ほどきを…するかと思えば、すっかり慣れていた「悠くん」らによって前後からめろめろにされていました。
こうしたネタでのセオリーである大事な部分の解説ほか、あっさりとしたオチがいいですね。
1話から登場していたものの、これまでえっちのなかった「舞浜麻衣子」さん登場の16話。
「都古ちゃん」が神社(※「麻衣子さん」の実家)でお手伝いをする流れであったため、実際のメインとしてはそちら。
とりあえずは2人の巫女姿を堪能下さい。

学園祭でのメイド喫茶が、とある理由でモロ風俗店と化す、楽しい14話。
特に「奈緒ちゃん」の”生乳オレ”がぶっ飛んでいてイイ感じ。
どんな学生、どんな学園祭だ(笑)
9話では凛々しかった「志乃さん」もすっかり角が取れ、可愛い感じになっていた(絵的に)のが残念。
2人の兄が来店する部分はネタとして面白いんですけどね。
ラスト17、18話は人気投票上位の3名が登場。
とにかくエロく、やや馬鹿馬鹿しく展開する、学園祭のそれと似たような感覚です。
これらのエピソードがそうですが、シリアスの強かった前巻と比べ、コメディー要素が目立っている気がしました
これは時代の変化ですか?
キャラ絵と同じく、お話面でも2期のが好きです。

時期から仕上げまでが異なり、作画は不安定。
基本的には強い線のごっちゃり系です。
黒が目立ち、かなり濃厚な作画でしたが、最近の原稿はあっさり気味でした。
あの濃さが好きだったんですけどねー
人物絵もデフォルメがされ、だいぶ可愛らしくなった感じ。
好み次第で評価は変わるでしょう。

前述しているように、ひでるさんはこの変化に戸惑ってしまいました。
そんなんが評価に反映しています。
すみません。
なにはともあれ、読者を巻き込んだこの長期企画が無事終了したことに意義があるのでしょう。
「弐駆緒」センセ、お疲れ様でした。

凛と都古のも~っと!胸キュンDIARY限定版

凛と都古のも~っと!胸キュンDIARY 初回限定版 (OKS COMIX)
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★通常版はコチラです。
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■お気に召すままご主人サマ (いとうえい)

★まんがデーター [12/15]
・絵   :■■■■■
・話   :■■■□□
・独創性:■■■■□
・属性 : コメディー・メイド
・おまけ: あとがき4コマ、ラフ絵・コメント、
       カバー裏にラフ絵・別絵。
・その他: 折返しにネタ絵、カラー(4P)、8話収録、現在は1巻まで発売中。
 
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「いとうえい」センセの「お気に召すままご主人サマ 今日からアナタ様のメイド宣言!! 1巻」です。

6月の「お姉さんじゃダメかしら?」、7月の「ぶらこんッ!?」に続く3冊目。
3カ月で連続発売であった「いとうえい」センセ祭もこれで最終となってしまいました。
ラストを飾る1冊は、一般系の長編「お気に召すままご主人サマ 今日からアナタ様のメイド宣言!!」です。
同じ一般の長編では「断罪者」がありますが、個人的にはこんなネタで正解だと思います。
さっそく見てみましょう。

駄メイド「リンさん」その1
※駄メイド「リンさん」その1
 右が穴にお尻がつかえて抜けなくなるシチュエーションです。…ダメそうね。

近未来20XX年。
肥大化したメイド産業は低品質のメイドたちを世に氾濫させる結果となりました。
事態を重く見た政府は「メイド主従登録法」の採決を強行。
以後、ご主人様を持たないメイドは”野良メイド”とされてしまうこととなったのです。
そんな規制から、すっかりメイドさんが見られなくなった現在。
主人公「関谷公博」のアパートに、突如メイドの「リン」が来訪。
イギリスで老後を過ごしていた祖父のもとで働いていた彼女は、その死後に面識のあった彼を頼ってきたのです。
単なるサラリーマンである「関谷」は当然彼女を拒否しましたが、無理やりに登録。
正式に彼のメイドとなったのです…が、「リン」は”駄メイド”というほど壊滅的な家事スキルだったのでした。
だいたいそんなん。

メイドさんとのコメディーですね。
可愛らしい「リンさん」との楽しくも甘い生活…というのには程遠く、メイドなのにまともに家事ができないほか、変な癖があるため、えっちなこともできません。
トラブルが増え、単に1人分の生活費がかさむという、実に頭の痛い状態になっています。

直接はないものの「リンさん」は無防備で積極的なためサービスシーン多く、他ヒロインとしてメイド「イブ」、会社上司「鳴海冴子」などがまた色気をふりまいておりました。
先の「ぶらこんッ!?」はシチュエーションえっちでしたが、こちらはぱっと見でのお色気ですね。
気軽な感覚で読める、セクシー・コメディーな漫画と言えるでしょう。

コメディー漫画について、細かい部分をちまちま指摘するのは本来の楽しみ方と違うだろうと分かっているんですが…どうにも気になったので、そのあたりを調べてみました。

家事が壊滅的にできない「リンさん」の通称は”駄メイド”でした。
…ただ、駄目なメイド加減を表現するのはなかなか難しいと思うんです。
例えは”電子レンジを触ると爆発させてしまう”、みたいにスキル面を極端にすると現実味なくなり、そこそこ程度にするとあまり目立たなくなるでしょう。
そう考えると、「ほ~むめいどしすた~ず佐藤茶菓子」の「かずみさん」は普通に家事できるものの、ぐうたらでヤル気がない系統でした。
すぐ手元にないのでうる覚えですが、ドジでない場合はそう言った方のがダメっぽいですよね。

駄メイド「リンさん」その2
※駄メイド「リンさん」その2
 足癖悪いです。また、右のようにシリアスだと極端なのですよ。ちがう漫画みたい。

そうした流れで、今回の「リンさん」
ほとんど役にたっていないように描かれていた彼女でしたが、実際のところはどうだったんでしょう?
自分で整理する意味も含めて、ちょっと箇条書きにしてみました。

※ネタバレになるところもあると思うのでご注意下さい。
新鮮に楽しみたい方は、↓[★]まですっ飛ばして頂ければ。


【 駄メイド「リンさん」の良い点・悪い点 】 
[※:はひでるさんコメントです]

○ 良い点 ○  ※とりあえず日々元気で、”何とか役に立とう”と頑張っている…みたい。
・鍵のかかった扉を蹴破るほどの脚力(1、4話)
・油断していたとはいえ、一撃で大の男を気絶させている(1、4話)
・油断していたとはいえ、大の男を軽々と投げ飛ばす(1、2話)
・実は格闘が得意である(4話)
・英語ができ、通訳もできる(2話)
・時間かけて準備をすれば、メイド然とした振る舞いができる(2話)
 ※6時間続いたのが最長記録で、あと5年は無理との言葉。なお、その際には普通にお茶いれたりもしていた。
・お湯を温められ、インスタントなら作れる(1話)
 ※ポンカリーを用意してましたが、ご飯は炊けてるのかなぁ。とりあえず7話では炊飯器のスイッチを押したと威張っていた。
・盛り付け、配膳はできる(7話)
・納豆をまぜられる(8話)
・服のシミ抜きは…できるの?(4話) 
・いちおう買い物はできていた(2、7話) 
 ※余計なものまで買ってますが、忘れはありませんでした。
・夜伽(えっち)については、「ヤったことない」もののあまり抵抗感ない様子(1、2、3、4、7話)
 ※というか、相手がご主人様「公博くん」であるので、逆にそれを迫っている。
・ぶっちゃけうまく脱がさなければ、アレコレできそう。お触りOK(1、2話)
 
× 悪い点 × ※ヤル気だけで空回りしているため、実際隣にいるとウザそう(笑)
・空気が読めず、無駄に会社へ押し掛けて悪く目立つ(2、8話)
・なかなか図々しく、都合良く解釈する(1、7話)
・「公博くん」曰く、「掃除・洗濯・料理どれもできない」(1話)
・1日あっても何の形にすらなっていなかった料理の腕前(1、3話)
・脱いだ服を転々と散らかす(1話)
 ※いかにも片付けが不得意そうな娘さんですね。
・掃除どころか、部屋を散らかしている(1、3話)
 ※掃除機と相性が悪いのか、必ずひっくり返っていました。ダメそう。
・酒に弱く、「公博くん」よりも先に酔っ払う(7話)
・メイド服を脱がされると”アイデンティティが崩壊”するため、自己防衛本能が発動する(1、2話)
・日々やることないので、寝ている(3話)
 ※居ついた後も寝袋で寝てます。


[★]ココ
…だいたいそんな感じですね。
気になるのは2話で披露した、リミット技(必殺技?)のような、”メイド然とした振る舞い”の彼女
顔つきからして楚々としたものになっており、クライアント相手に通訳をこなしてプレゼンを成功させていました。

これが…もし、無理をすればそんな風に色々マトモに出来るというなら、ご主人様「公博くん」のためにそれをしないのはどうにも片手落ち。
お茶を入れる描写まではあったんですが…これで家事ができるかどうか見たかったですね。
(※もともとイギリスで暮らしていたので英語は得意だと想像され、立ち振る舞いについても普段がはっちゃけ過ぎているだけでしょう。通常で不得意なのまでが変化するのかな)

洗濯シーンは漫画になく、掃除・片付けはいかにも苦手そう。
あの性格から考えるに、料理も得意ではないでしょう。
向き不向きってあるワケだしさ
という台詞がありましたけど、その通り。
↑さきほど並べたようになかなか戦闘力は高く、彼女の場合は求められているベクトルが異なっているだけなんですね。
通常・一般的なメイドでないというだけで、決して”駄メイド”ではありません。
そう、実は「リンさん」は○○メイドだったのです。(←いちおうフセます)
なるほど。
それで考えると、服を脱がされると反射的に攻撃してしまう、えっちに対して(口だけは)積極的、というのもなんとなく理解できました。
あまり色気のない娘(笑)ですが、相手がエロい奴ならば逆転狙えそうです
まぁ、普通のサラリーマンに仕えるにはあまり必要とされないスキルでしたけど、ちょっとした伏線のようなものもありました
あるいは、”駄メイド”でなくなる話が今後あるのかもしれません。

メイド「イブさん」、課長「鳴海冴子さん」
※左:メイド「イブさん」、右:課長「鳴海冴子さん」
 「冴子さん」はいいなぁ。1巻では出番少なかったのが非常に残念です。

ほか、2話ラストから顔を見せる「リンさん」の姉「イブさん」は色気たっぷりな金髪メイド。
色々と詳しい彼女が出るとお話がシリアスになってしまうので、頻繁な登場はやや考えもの。
その際の落差は、ややストーリーをかき混ぜている印象でした。

8話から登場している、眼鏡と広いオデコが特徴の「鳴海冴子」
仕事ができる上司で、やや言動が読めないものの厳しさ一辺倒ではありません。
サラリーマン憧れの女上司(?)ですね。
何かと細やかで従順な「公博くん」は気に入られているらしく、会社では付き人のようになっていました。
自宅でもそうですが、彼のがメイド然としてますね(笑)
給湯室のシーンは非常に良いシチュエーションで、ひでるさん的にはこちらの「冴子さん」のが好み
今後どう絡んでくるのか不明ですが、彼女も強い個性だったので「イブさん」同様に「リンさん」の立場を危うくしてしまうかもしれません。
ここは「いとうえい」センセに期待して、次巻を待ちましょう。

作画については安定感あり、問題ありません。
コメディーというお話がため、ややごちゃごちゃとした感じですね。
また、メイド服と「リンさん」の髪の黒が強いことで、濃淡は濃い目になっていました。
カラーでもあまり変化はないため、判断については↓表紙・裏表紙でどうぞ。

前述しているようにサービスカットは頻繁で、メイド服なので当然スカート丈は長いものの足癖悪く、かなり頻繁にパンチラしていました
さすがに「いとうえい」センセはメイド服から下着まで巧いですねー。
扉絵でしたが、6話の絵は気付いていないのでも、わざとでも、素敵なうっかりさんぷりが表現されていました。
なお、いきなりお尻の下敷きにされた「公博くん」は、お風呂上がりに全裸を目撃しています。
ちょっと羨ましいですね(笑)
ただ、”アイデンティティが崩壊”してしまうため、実は脱ぐシーンというのはあまりなかったです。
そうした中、4話の穴にお尻がつかえて抜けなくなるシチュエーションは最高でした。
こんなん大好きです。
コッチ方面でも期待したいと思います。

お気に召すままご主人サマ

お気に召すままご主人サマ 1―今日からアナタ様のメイド宣言!! (ヤングチャンピオン烈コミックス)

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★いとうえいセンセの漫画紹介記事
秘密の関係
 初見で刺さった6冊目。小さい教師「あゆみちゃん」などいまだに好みな単行本です。
少女図鑑
 5冊目くらいの短編集。母親もありますが、全体的には年下系。絶版かな。
少女図鑑DX
 上記よりサイズの変更・2話追加という再販本。
LOVE!!恋の翼を探して
 近親・百合・ふたなりなどの要素ある、四角関係な恋愛長編。
恋の涙と愛の蜜
 明るいコメディータッチなフェチ短編集。
キスより大切
 「LOVE!!恋の翼を探して」の外伝も収録された、色々な短編集。
ぷりプロ ~Princess+Propose~
 お姫様との同居ラブコメな長編。おまけ要素も充実。
お姉さんじゃダメかしら?
 お姉さんがメインの年上系。知らぬうちに弟を自らの好みに洗脳する姉「京さん」が最高。
ぶらこんッ!?
 近親関係をテーマにした一般系。あとがき漫画も秀逸です。


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