■さよなら、おっぱい (青木幹治)
★まんがデーター [13/15]
・絵 :■■■□□
・話 :■■■■■
・独創性:■■■■■
・属性 : 成年・ラブコメ
・おまけ: あとがき漫画、作品解説、修正あり。
・その他: 初単行本、カラー(16P)、短編×11
(うち「節子さん」シリーズ」×3)
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「青木幹治(あおき・かんじ)」センセの「さよなら、おっぱい」です。
「YES貧乳!! NOロリータ!!」
…ということで。
どうやらロリでない貧乳漫画集に興味をひかれて手に取りました。
巨乳ってのは比較的よく目につきますが、貧乳でまとまっているのは珍しいですね。
まぁ、実際に単行本では巨乳ヒロインもいました。
ただ、ロリっぽいキャラ皆無でほとんどスレンダーな女性ばかり、というのはなかなかないものです。
いいんじゃないでしょうか。
ひでるさんは小さいのも大好きです(笑)
そんなこんなで、「青木幹治」センセ。
こちらの「さよなら、おっぱい」が初単行本のようです。
正直なところ、絵についてはあまり合わないものでしたが…”それを取り戻すに十分なキャラの強さとお話の良さ”がありました。
※中野由美さん
引かれてますよー
まずは絵柄から簡単に。
やや太めな強い線。
すっきりと描かれており、白比率の高いものです。
線は安定しており、バランスについてもほぼ問題はなかったですが、全体的にやや平面絵なのでした。
コメディー崩しは自然で差がなく、しーんと静かになるような独特な間は良かったです。
収録は05年から09年と幅が広く、不安定。
ここは人によって感覚異なるかもしれませんが…交互に見比べると新しい原稿は当然巧くなっているものの、連続で読んだ際には違和感ありませんでした。
横に長く鋭角な目と、縦長な輪郭のキャラ絵。
ほぼ個性を確立されており、そちらが強いため人を選ぶと思います。
前述しているようにひでるさんはあまり得意でない絵柄でしたが、お話の面白さもあってあまり気になりませんでした。
↓表紙・裏表紙、あるいは紹介帯のカット絵まで、判断にはいくらかプラスでいいのではないでしょうか?
お話は中編と短編という構成です。
全体として、おもろい・変わった女性と冷静な男性という感覚ですね。
「中野由美」さんと「松山」くんの冒頭話「熱狂Quiet」
クラスメイトの「中野さん」は、あまり接点のなかった「松山くん」にとって”無口な女性”という印象。
そんな彼女が、不意にえっちをせがんできて…という導入です。
ここで”この娘絶対に変だよ”と、冷静に考えた「松山くん」は申し出を断るんですね。
普通の成年漫画ならばあっさりえっちに流れそうなところ、ここはリアルだったと思います。
脳内で刃物を持たせるシミュレーションもいいですねー、「School Days/酒月ほまれ」ちっくで。(←いまいちまだよく分かってませんが…)
実際に「中野さん」は見逃せないおっかない要素を持っており、えっちシーンもそんなんでした。
特に直接ぎりぎり付近の描写は必見。
もう逃げられません(笑)
続いて、今回単行本のメインというべき「節子さん」シリーズ。
”喋らなければ美人”という、おすまし顔の「矢島節子」さんと「マサ」くんのカップルです。
彼女の独特な思考と行動は、(おそらく)付き合い長そうな彼しか対処できないかなぁ。
1話目からカップルとして描かれており、変わった「節子さん」の言動を楽しみつつ、コスプレえっちに至るような漫画でした。
これがひでるさんには、直撃コースで刺さってしまったのですよ。
※節子さん
なにげに色々な姿を見せてくれてます。
初登場の「しましま節子さん」はシマパン話。
2次元ヒロインがシマパンばかりだったので、考察した結果として着用してみました、という流れ。
目前でスカートをまくって見せ、「カワイイ」という言葉に微笑む「節子さん」が素敵。
相当にとっつき辛そうな女の子ですが、「下着は脱がさないでいいから」という一言が嬉しいですね。
続く「濃紺ブルマー節子さん」
もともとのサイズが小さかったこともあり、パンパンなブルマ姿が見られるお話です。
(※「節子さん」の胸は貧乳でないものの大きくもなく、お尻まわりがむちむちとなっているのです。念のため)
冒頭の詰め寄る部分、そして中盤の解説が良かったですよー。
「神聖な物を穢すのって、ちょっとした快感だわ」
そんな名言も飛び出しておりました。
さすがにAV視聴からえっち雑誌、果てはえっちゲームまでプレイしているだけあって、言うことが違います(笑)
「性的節子さん」はなぜかスクール水着姿。
なるほど、そうですね!
表情には出ないものの、「節子さん」は感情をストレートに喋っているのか。
”童顔のが似合う”と言われ、髪をツインテール状に変化させておりました。
えっちからオチの笑顔付近は作画を含めて抜群の出来栄えだと思います。
裏表紙そのまま、バニーコスプレな「兎の節子さん」
珍しく喧嘩をしてしまう2人ですが…なるほど、ラブラブなんだ。
バニーなまま、普通に外へ出てしまう「節子さん」に注目。
この頃にもなると、やたら可愛く見えるから不思議ですね。
感覚としては「犬」センセの「藤乃紫音さん」が似てますが、その時に負けないほど衝撃的なヒロイン。
ほかの短編も予想より遥か上で良かったですが、特にこの数話だけで買った甲斐がありました。
できれば他シチュエーションを描いてほしいと思います。
彼氏「シマオ」はどうやら巨乳好き。
しかし、「チカ」さんはどうにもならないほどのサイズであり、いつ飽きられるかと不安になった彼女は…という貧乳漫画「ぺたり」
どーでもいいですが、タイトル扉部分のイラストはいいなぁ。
荒れる「チカさん」に対し、冷静な「シマオくん」という構図が楽しいです。
なかなか良い男性で、彼の言っている「ファンタジーうんぬん」という台詞は至極真っ当なもの。
その通りだと思います。
ボケ・ツッコミが機能しており、安定したカップルに見えました。
ラブラブですねー。
同じく貧乳テーマな「お姉ちゃんの手を取って」は、幼なじみである「ユミ」、「コウ」ちゃん。
背が低く平たい胸の「ユミ」は気に入っていた「コウちゃん」が親しげに女友達と会話しているところを目撃し、やきもきとしてしまうのでした…。
まぁ、いい切っ掛けだったかなー、というラブコメですね。
なお呼び方は「お姉ちゃん」ですが、ご近所系で血縁ではありません。
※左:ユミさん、右:今井さん
だいたいこんな感じのスタイルなのです
夏休み前の大掃除を欠席した罰で、資料室の整理をすることとなった2人。
しかし帰ろうとしたところ、いつの間にか外側から部屋の鍵をかけられてしまったのでした…。
そんな密室ラブコメ「ピンクの密室」
ツインテールな「今井」さんと「相田」くん。
こちらのカップルも男性のが冷静沈着で、女性のがはっちゃけてますね。
”まだえっちしたことない”と、転げまわる姿が可愛らしいのです。
「そんなあからさまに…」
と、突っ込む「相田くん」がまたいいです。
プチ極限状態と若さがよく表現されており、静かなオチを含めてなにげに完成度の高い短編と言えるでしょう。
収録では、逆に巨乳をテーマとしている短編「ブリリアントおっぱいシェイド」
意中の彼「香川」くんにアピールするため、いままでずっとコンプレックスだった大きい胸と和解することとした「水原」さん。
自らのソレに対する色々な心情が楽しく、読み応えある漫画です。
とりあえずは吹っ切れたようでなにより。
こちらの「香川くん」もできた男性でしたねー。
「Hold me tight.」のヒロイン「さつき」さんも小さくはないですね。
カタイ言い回しが特徴で、自らの言がため逆に悶々としていく王道展開でした。
ほか、短編「夏の教室で」は部員「光藤」くんとの妄想を小説にしていた文芸部部長。
当人に見られてしまった~??という展開ですね。
これは何と言っても、”もしかしたら文を読まれていたかもしれない”という描写でしょう。
「光藤くん、今何か…期待している?」
そんな緊張感ある一言が良かったです。
中編~短編まで、この単行本は良かったー。
これで絵が洗練されれば、隙なくなるかもしれません。
次も期待していますが…どちらかに「節子さん」を出してほしいなぁ。
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・絵 :■■■□□
・話 :■■■■■
・独創性:■■■■■
・属性 : 成年・ラブコメ
・おまけ: あとがき漫画、作品解説、修正あり。
・その他: 初単行本、カラー(16P)、短編×11
(うち「節子さん」シリーズ」×3)
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「青木幹治(あおき・かんじ)」センセの「さよなら、おっぱい」です。
「YES貧乳!! NOロリータ!!」
…ということで。
どうやらロリでない貧乳漫画集に興味をひかれて手に取りました。
巨乳ってのは比較的よく目につきますが、貧乳でまとまっているのは珍しいですね。
まぁ、実際に単行本では巨乳ヒロインもいました。
ただ、ロリっぽいキャラ皆無でほとんどスレンダーな女性ばかり、というのはなかなかないものです。
いいんじゃないでしょうか。
ひでるさんは小さいのも大好きです(笑)
そんなこんなで、「青木幹治」センセ。
こちらの「さよなら、おっぱい」が初単行本のようです。
正直なところ、絵についてはあまり合わないものでしたが…”それを取り戻すに十分なキャラの強さとお話の良さ”がありました。
※中野由美さん
引かれてますよー
まずは絵柄から簡単に。
やや太めな強い線。
すっきりと描かれており、白比率の高いものです。
線は安定しており、バランスについてもほぼ問題はなかったですが、全体的にやや平面絵なのでした。
コメディー崩しは自然で差がなく、しーんと静かになるような独特な間は良かったです。
収録は05年から09年と幅が広く、不安定。
ここは人によって感覚異なるかもしれませんが…交互に見比べると新しい原稿は当然巧くなっているものの、連続で読んだ際には違和感ありませんでした。
横に長く鋭角な目と、縦長な輪郭のキャラ絵。
ほぼ個性を確立されており、そちらが強いため人を選ぶと思います。
前述しているようにひでるさんはあまり得意でない絵柄でしたが、お話の面白さもあってあまり気になりませんでした。
↓表紙・裏表紙、あるいは紹介帯のカット絵まで、判断にはいくらかプラスでいいのではないでしょうか?
お話は中編と短編という構成です。
全体として、おもろい・変わった女性と冷静な男性という感覚ですね。
「中野由美」さんと「松山」くんの冒頭話「熱狂Quiet」
クラスメイトの「中野さん」は、あまり接点のなかった「松山くん」にとって”無口な女性”という印象。
そんな彼女が、不意にえっちをせがんできて…という導入です。
ここで”この娘絶対に変だよ”と、冷静に考えた「松山くん」は申し出を断るんですね。
普通の成年漫画ならばあっさりえっちに流れそうなところ、ここはリアルだったと思います。
脳内で刃物を持たせるシミュレーションもいいですねー、「School Days/酒月ほまれ」ちっくで。(←いまいちまだよく分かってませんが…)
実際に「中野さん」は見逃せないおっかない要素を持っており、えっちシーンもそんなんでした。
特に直接ぎりぎり付近の描写は必見。
もう逃げられません(笑)
続いて、今回単行本のメインというべき「節子さん」シリーズ。
”喋らなければ美人”という、おすまし顔の「矢島節子」さんと「マサ」くんのカップルです。
彼女の独特な思考と行動は、(おそらく)付き合い長そうな彼しか対処できないかなぁ。
1話目からカップルとして描かれており、変わった「節子さん」の言動を楽しみつつ、コスプレえっちに至るような漫画でした。
これがひでるさんには、直撃コースで刺さってしまったのですよ。
※節子さん
なにげに色々な姿を見せてくれてます。
初登場の「しましま節子さん」はシマパン話。
2次元ヒロインがシマパンばかりだったので、考察した結果として着用してみました、という流れ。
目前でスカートをまくって見せ、「カワイイ」という言葉に微笑む「節子さん」が素敵。
相当にとっつき辛そうな女の子ですが、「下着は脱がさないでいいから」という一言が嬉しいですね。
続く「濃紺ブルマー節子さん」
もともとのサイズが小さかったこともあり、パンパンなブルマ姿が見られるお話です。
(※「節子さん」の胸は貧乳でないものの大きくもなく、お尻まわりがむちむちとなっているのです。念のため)
冒頭の詰め寄る部分、そして中盤の解説が良かったですよー。
「神聖な物を穢すのって、ちょっとした快感だわ」
そんな名言も飛び出しておりました。
さすがにAV視聴からえっち雑誌、果てはえっちゲームまでプレイしているだけあって、言うことが違います(笑)
「性的節子さん」はなぜかスクール水着姿。
なるほど、そうですね!
表情には出ないものの、「節子さん」は感情をストレートに喋っているのか。
”童顔のが似合う”と言われ、髪をツインテール状に変化させておりました。
えっちからオチの笑顔付近は作画を含めて抜群の出来栄えだと思います。
裏表紙そのまま、バニーコスプレな「兎の節子さん」
珍しく喧嘩をしてしまう2人ですが…なるほど、ラブラブなんだ。
バニーなまま、普通に外へ出てしまう「節子さん」に注目。
この頃にもなると、やたら可愛く見えるから不思議ですね。
感覚としては「犬」センセの「藤乃紫音さん」が似てますが、その時に負けないほど衝撃的なヒロイン。
ほかの短編も予想より遥か上で良かったですが、特にこの数話だけで買った甲斐がありました。
できれば他シチュエーションを描いてほしいと思います。
彼氏「シマオ」はどうやら巨乳好き。
しかし、「チカ」さんはどうにもならないほどのサイズであり、いつ飽きられるかと不安になった彼女は…という貧乳漫画「ぺたり」
どーでもいいですが、タイトル扉部分のイラストはいいなぁ。
荒れる「チカさん」に対し、冷静な「シマオくん」という構図が楽しいです。
なかなか良い男性で、彼の言っている「ファンタジーうんぬん」という台詞は至極真っ当なもの。
その通りだと思います。
ボケ・ツッコミが機能しており、安定したカップルに見えました。
ラブラブですねー。
同じく貧乳テーマな「お姉ちゃんの手を取って」は、幼なじみである「ユミ」、「コウ」ちゃん。
背が低く平たい胸の「ユミ」は気に入っていた「コウちゃん」が親しげに女友達と会話しているところを目撃し、やきもきとしてしまうのでした…。
まぁ、いい切っ掛けだったかなー、というラブコメですね。
なお呼び方は「お姉ちゃん」ですが、ご近所系で血縁ではありません。
※左:ユミさん、右:今井さん
だいたいこんな感じのスタイルなのです
夏休み前の大掃除を欠席した罰で、資料室の整理をすることとなった2人。
しかし帰ろうとしたところ、いつの間にか外側から部屋の鍵をかけられてしまったのでした…。
そんな密室ラブコメ「ピンクの密室」
ツインテールな「今井」さんと「相田」くん。
こちらのカップルも男性のが冷静沈着で、女性のがはっちゃけてますね。
”まだえっちしたことない”と、転げまわる姿が可愛らしいのです。
「そんなあからさまに…」
と、突っ込む「相田くん」がまたいいです。
プチ極限状態と若さがよく表現されており、静かなオチを含めてなにげに完成度の高い短編と言えるでしょう。
収録では、逆に巨乳をテーマとしている短編「ブリリアントおっぱいシェイド」
意中の彼「香川」くんにアピールするため、いままでずっとコンプレックスだった大きい胸と和解することとした「水原」さん。
自らのソレに対する色々な心情が楽しく、読み応えある漫画です。
とりあえずは吹っ切れたようでなにより。
こちらの「香川くん」もできた男性でしたねー。
「Hold me tight.」のヒロイン「さつき」さんも小さくはないですね。
カタイ言い回しが特徴で、自らの言がため逆に悶々としていく王道展開でした。
ほか、短編「夏の教室で」は部員「光藤」くんとの妄想を小説にしていた文芸部部長。
当人に見られてしまった~??という展開ですね。
これは何と言っても、”もしかしたら文を読まれていたかもしれない”という描写でしょう。
「光藤くん、今何か…期待している?」
そんな緊張感ある一言が良かったです。
中編~短編まで、この単行本は良かったー。
これで絵が洗練されれば、隙なくなるかもしれません。
次も期待していますが…どちらかに「節子さん」を出してほしいなぁ。
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