■DNA×AND (おおとりりゅうじ)
★まんがデーター [7/15]
・絵 :■■■□□
・話 :■■□□□
・独創性:■■□□□
・属性 : コメディー・色々
・おまけ: あとがき、作品解説、カバー裏に別絵・著者(ん家のネコ)近影!
・その他: 携帯待ち受けFLASHプレゼント、ブックマーク封入、
カラー(4P)、短編×8(うち「DNA×AND」×4)
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「おおとりりゅうじ」センセの「DNA×AND」です。
5冊目でいいのかな。
ブログでは「TheBLACK MAGES」、「インクリメントRO」、「胎内温度」と紹介しています「おおとりりゅうじ」センセです。
実は「座敷牢」も読んでます。
ちとブログで難しく感じたので、後回しにしていたんですねー。
そうこうしていたら、次の単行本が発売されてしまったという訳。
さて、こちらの「DNA×AND」は、たぶんセンセ初の一般漫画です。
メインの中編と短編群という構成。
直接のえっちがあり、サービス描写多いものの、全体としてそっち方面は微妙な程度でした。
えっちなのが見たいなら、成年漫画の方がいいでしょう。
※左:「小野寺律」、右:「ラファエラ・フェルナンデス」
それぞれキャラは良かったんですが…。
表題作「DNA×AND」は4話の連続話。
幼馴染みなカップル「りっちゃん」こと「小野寺律(おのでら・りつ)」と、「野上隆太」
2人で部屋にいたところ、突如ヘリコプターからの攻撃を受けたのです。
逃げようとしたものの多勢に無勢で、「隆太」は捕縛され、首謀者たるお嬢さま「ラファエラ・フェルナンデス」と一騎討ちを挑んだ「りっちゃん」も敗北。
「隆太」は連れ去られてしまったのです。
実はDNA調査によって、彼との間にできる子供は”この世で最高の頭脳・肉体で産まれる”と計算されていました。
「ラファエラ」の父「ホセ・フェルナンデス」はこの世を統べるべく、彼との子供をつくるよう厳命していたのです。
拉致された「隆太」、再戦を挑む「りっちゃん」は、果たしてどうなってしまうのか…と、だいたいそんな感じ。
アクションシーンもある、はっちゃけラブコメ漫画です。
まだ続く、ってことはないですよね。
色々詰め込み過ぎとあとがきにありましたが、その通り。
バタバタとしたまま4話でばっさりと終わり、結局何をどうしたいのか、いまいちよく分かりません。
各パートは面白いんですが、全体的にはハテナマークです。
まず、主人公がいまいち不明。
簡単には「隆太くん」なんですが、さして目立ってはいません。
やっぱり事件を起こした張本人で、人間的に成長したお嬢さま「ラファエラさん」が主役位置なのかな。
えっちシーンで言えば、冒頭カラー部分とラストの温泉えっちを抑えた「りっちゃん」
その扱いからすれば、ヒロインは間違いなく彼女ですね。
実家がお寺な「りっちゃん」は、薙刀のスキルを持っているという女の子。
むちむちとしたスタイルとロングの黒髪、袴姿という和風な美人です。
自ら”大和撫子”とか言ってました。
小さい頃から努力家で、彼を取り戻すべく鍛錬しております。
再戦で勝利し、紆余曲折あっても「りっちゃん」・「隆太くん」で乗り切るならばいいんですが、お嬢さま「ラファエラさん」側の事情がために大混乱。
閉鎖された島から脱出するシチュエーションは盛り上がり、その後の元気をなくした彼女の姿など良いんですが…ここがストーリーを崩している原因。
特に後半の修学旅行的なネタ、オチ部分までわちゃくちゃ。
ストーリー関係なく、ただ描きたい場面をつぎはぎしているような印象でした。
ヒロイン2人が良かっただけ、このお話具合は非常に残念です。
※左:「月の夜の女の子」、右:「屋根裏の恋人」
ヒロインは変わった娘が多いです。
5年ぶりに里帰りした「別府ヒロシ」くんと昔馴染みな「御子柴マユミ」ちゃんの「もどり道」
結果OKですが、なかなかブラックな面もある漫画です。
そんなトコロを見せないよう、明るくふるまう「マユミちゃん」が可愛いですねー。
ちゃんと気付いた「ヒロシくん」もいい感じ。
ノスタルジーな短編で、ここは何よりも昔から成長が見える「マユミちゃん」でしょう。
大胆で素敵でした。
なぜか不幸続きな「渡辺」くん。
「アナタの”精”を少し…分けていただきたいのですが…」
彼が出会った道端で倒れていた女の子は、そんな事を言ってきたのでした。
しかも彼女は、よく彼が描き込むお悩み相談サイト「ネコのヒゲ」の情報を知っていたのです。
そんなファンタジー短編「月の夜の女の子」
連続話の1話目のような風情。
女の子の正体が分かってからのが楽しいですね。
ちょっとこれだけだと物足りないです。
続きが見たいなぁ。
太めな彼氏「西岡」くん。
どちらかというとそんなんが好きな彼女「茜」ちゃんは、毎日の手料理によってすっかり彼をメタボとしてしまったのでした。
同僚らに健康的リスクを説明された「茜ちゃん」は一転してダイエットに取り組ませるんですが…という「メタボ・ホリック」
彼の意思は関係なく、ドンドコ話を進める「茜ちゃん」
ああ、こんな娘いるよねー。
開けかかったビールを横から奪い取り、一気飲みしたコマが好きです。
「茜ちゃん」が太りそう。
漫画のメインが彼のダイエット生活(支援)なので、全体コメディー寄り。
えっちシーンも最後にちょろっと程度でした。
※茜ちゃん
突っ走る傾向ですね。
やたら安い家賃だった、いわく付きな部屋。
その正体は、屋根裏にこっそり住み着いていた元住人だったのでした。
そうした短編「屋根裏の恋人」
帰宅したら、いきなり全裸な女の子が流し台で髪を洗っていました。
そんな導入部分はインパクトあって良かったんですが、後半は何事もなく失速気味。
きゃらきゃらと明るいヒロインはいいんですけどね。
特にオチ部分は弱めで残念。
乱れのない、柔らかな曲線の絵柄。
線は強めですが全体の色としては適度なくらい。
ただ、コマ割りは小さめで吹き出し多く、派手目な演出のごっちゃりタイプ。
ひでるさんとしては、漫画的にあまり合わないのかもしれません。
小さい鼻で頬が広く、ふんわりとしたスタイルの人物絵。
どちらかというとコメディーなバランスです。
かなり癖はあるので、人を選ぶと思います。
大雑把には↓表紙・裏表紙での判断で問題ないでしょう。
【まんがデーター・採点の詳細】 大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・巧い方ですが、個性の強いごっちゃり絵です。
・短編はともかく、メインの中編がこれでは平均をつけられません。
・独特であると思いますが、全体的には空振り気味だと思います。
合計:[7/15]
絵はともかく、お話などひでるさんとは合いませんでした。
当然人によって評価は変わってくるだろうと思いますので、あくまでも参考程度でお願いします。
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・絵 :■■■□□
・話 :■■□□□
・独創性:■■□□□
・属性 : コメディー・色々
・おまけ: あとがき、作品解説、カバー裏に別絵・著者(ん家のネコ)近影!
・その他: 携帯待ち受けFLASHプレゼント、ブックマーク封入、
カラー(4P)、短編×8(うち「DNA×AND」×4)
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「おおとりりゅうじ」センセの「DNA×AND」です。
5冊目でいいのかな。
ブログでは「TheBLACK MAGES」、「インクリメントRO」、「胎内温度」と紹介しています「おおとりりゅうじ」センセです。
実は「座敷牢」も読んでます。
ちとブログで難しく感じたので、後回しにしていたんですねー。
そうこうしていたら、次の単行本が発売されてしまったという訳。
さて、こちらの「DNA×AND」は、たぶんセンセ初の一般漫画です。
メインの中編と短編群という構成。
直接のえっちがあり、サービス描写多いものの、全体としてそっち方面は微妙な程度でした。
えっちなのが見たいなら、成年漫画の方がいいでしょう。
※左:「小野寺律」、右:「ラファエラ・フェルナンデス」
それぞれキャラは良かったんですが…。
表題作「DNA×AND」は4話の連続話。
幼馴染みなカップル「りっちゃん」こと「小野寺律(おのでら・りつ)」と、「野上隆太」
2人で部屋にいたところ、突如ヘリコプターからの攻撃を受けたのです。
逃げようとしたものの多勢に無勢で、「隆太」は捕縛され、首謀者たるお嬢さま「ラファエラ・フェルナンデス」と一騎討ちを挑んだ「りっちゃん」も敗北。
「隆太」は連れ去られてしまったのです。
実はDNA調査によって、彼との間にできる子供は”この世で最高の頭脳・肉体で産まれる”と計算されていました。
「ラファエラ」の父「ホセ・フェルナンデス」はこの世を統べるべく、彼との子供をつくるよう厳命していたのです。
拉致された「隆太」、再戦を挑む「りっちゃん」は、果たしてどうなってしまうのか…と、だいたいそんな感じ。
アクションシーンもある、はっちゃけラブコメ漫画です。
まだ続く、ってことはないですよね。
色々詰め込み過ぎとあとがきにありましたが、その通り。
バタバタとしたまま4話でばっさりと終わり、結局何をどうしたいのか、いまいちよく分かりません。
各パートは面白いんですが、全体的にはハテナマークです。
まず、主人公がいまいち不明。
簡単には「隆太くん」なんですが、さして目立ってはいません。
やっぱり事件を起こした張本人で、人間的に成長したお嬢さま「ラファエラさん」が主役位置なのかな。
えっちシーンで言えば、冒頭カラー部分とラストの温泉えっちを抑えた「りっちゃん」
その扱いからすれば、ヒロインは間違いなく彼女ですね。
実家がお寺な「りっちゃん」は、薙刀のスキルを持っているという女の子。
むちむちとしたスタイルとロングの黒髪、袴姿という和風な美人です。
自ら”大和撫子”とか言ってました。
小さい頃から努力家で、彼を取り戻すべく鍛錬しております。
再戦で勝利し、紆余曲折あっても「りっちゃん」・「隆太くん」で乗り切るならばいいんですが、お嬢さま「ラファエラさん」側の事情がために大混乱。
閉鎖された島から脱出するシチュエーションは盛り上がり、その後の元気をなくした彼女の姿など良いんですが…ここがストーリーを崩している原因。
特に後半の修学旅行的なネタ、オチ部分までわちゃくちゃ。
ストーリー関係なく、ただ描きたい場面をつぎはぎしているような印象でした。
ヒロイン2人が良かっただけ、このお話具合は非常に残念です。
※左:「月の夜の女の子」、右:「屋根裏の恋人」
ヒロインは変わった娘が多いです。
5年ぶりに里帰りした「別府ヒロシ」くんと昔馴染みな「御子柴マユミ」ちゃんの「もどり道」
結果OKですが、なかなかブラックな面もある漫画です。
そんなトコロを見せないよう、明るくふるまう「マユミちゃん」が可愛いですねー。
ちゃんと気付いた「ヒロシくん」もいい感じ。
ノスタルジーな短編で、ここは何よりも昔から成長が見える「マユミちゃん」でしょう。
大胆で素敵でした。
なぜか不幸続きな「渡辺」くん。
「アナタの”精”を少し…分けていただきたいのですが…」
彼が出会った道端で倒れていた女の子は、そんな事を言ってきたのでした。
しかも彼女は、よく彼が描き込むお悩み相談サイト「ネコのヒゲ」の情報を知っていたのです。
そんなファンタジー短編「月の夜の女の子」
連続話の1話目のような風情。
女の子の正体が分かってからのが楽しいですね。
ちょっとこれだけだと物足りないです。
続きが見たいなぁ。
太めな彼氏「西岡」くん。
どちらかというとそんなんが好きな彼女「茜」ちゃんは、毎日の手料理によってすっかり彼をメタボとしてしまったのでした。
同僚らに健康的リスクを説明された「茜ちゃん」は一転してダイエットに取り組ませるんですが…という「メタボ・ホリック」
彼の意思は関係なく、ドンドコ話を進める「茜ちゃん」
ああ、こんな娘いるよねー。
開けかかったビールを横から奪い取り、一気飲みしたコマが好きです。
「茜ちゃん」が太りそう。
漫画のメインが彼のダイエット生活(支援)なので、全体コメディー寄り。
えっちシーンも最後にちょろっと程度でした。
※茜ちゃん
突っ走る傾向ですね。
やたら安い家賃だった、いわく付きな部屋。
その正体は、屋根裏にこっそり住み着いていた元住人だったのでした。
そうした短編「屋根裏の恋人」
帰宅したら、いきなり全裸な女の子が流し台で髪を洗っていました。
そんな導入部分はインパクトあって良かったんですが、後半は何事もなく失速気味。
きゃらきゃらと明るいヒロインはいいんですけどね。
特にオチ部分は弱めで残念。
乱れのない、柔らかな曲線の絵柄。
線は強めですが全体の色としては適度なくらい。
ただ、コマ割りは小さめで吹き出し多く、派手目な演出のごっちゃりタイプ。
ひでるさんとしては、漫画的にあまり合わないのかもしれません。
小さい鼻で頬が広く、ふんわりとしたスタイルの人物絵。
どちらかというとコメディーなバランスです。
かなり癖はあるので、人を選ぶと思います。
大雑把には↓表紙・裏表紙での判断で問題ないでしょう。
【まんがデーター・採点の詳細】 大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・巧い方ですが、個性の強いごっちゃり絵です。
・短編はともかく、メインの中編がこれでは平均をつけられません。
・独特であると思いますが、全体的には空振り気味だと思います。
合計:[7/15]
絵はともかく、お話などひでるさんとは合いませんでした。
当然人によって評価は変わってくるだろうと思いますので、あくまでも参考程度でお願いします。
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