■ひみchuの文子さま (マツリセイシロウ)
★まんがデーター [10/15]
・絵 :■■■□□
・話 :■■■□□
・独創性:■■■■□
・属性 : コメディー・マニア
・おまけ: あとがき、没ラフ特集①②
・その他: 折り返しにコメント、カラー(4P)、6話収録、現在1巻まで発売中。
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「マツリセイシロウ」センセの「ひみchuの文子さま 1巻」です。
↓表紙買いです。
タイトルからおそらくは中央の娘が”文子さま”で…隣にいるスクール水着な娘など、どことなくエロスな感じを想像。
また「チャンピオンREDコミックス」でしたから。
しかし…残念ながら、「ひみchuの文子さま 1巻」はコメディー系でした。
それっぽい方に持っていけそうな雰囲気もあるんですけどねー。
せいぜいパンチラ程度です。
(※カラー部分ではなにげにバストトップの露出ありましたが)
さて、こちらで8冊目くらいの単行本という「マツリセイシロウ」センセです。
なんとなくお名前の響きには記憶あったんですが…単行本のラインアップを見る限りでは違うみたい。
こないだの「チバトシロウ」センセと勘違いしてるのかなぁ。
頭の中わちゃくちゃですねー。
※自治組織「学友会(ソシエ)」登場
ただし、こんな感じは1話だけなのでした。
「帝修館(ていしゅうかん)学院」は全国でも指折りの子女が集まる学校。
主人公「大滝廉太郎」は高等部の新入生でした。
画像投稿サイトの常連という彼はマニアな趣味があったんですが、そうしたものは”低俗な文化”の1つとされ、特権階級による自治組織「学友会(ソシエ)」に厳しく処罰されてしまうのです。
その所持品検査から逃げていた彼は、木にぶら下がっていた「文子(あやこ)」と遭遇。
行動を共にしていたんですが、彼女こそが帝修館・学友会の代表(会長)だったのでした。
そして、「廉太郎」は「学友会」の秘密を知ることとなったのです。
…ちと長いですが、概ねそんな感じ。
マニアな情熱溢れる、はっちゃけコメディーという感じ。
いちおう最終目的のある連続話で、「廉太郎くん」・「文子ちゃん」を中心とした漫画になっています。
パロディー的な要素あまりないものの、いくらか知識ある方のが楽しめるでしょう。
おかっぱ頭でベレー帽と勾玉が特徴なヒロイン「文子ちゃん」
「~じゃ」という独特な喋りそのまま、容姿とは裏腹な落ち着きがありました。
このよーわからん娘が、実は政財界でも手が出せないほどの超VIPで、謎とされていた特権階級「学友会」の中心人物というのが導入部分。
ただし、そうしたネタはほぼ1話だけのこと。
第1級禁制品であるアニメキャラのストラップを持ち込んだ者が罪人として磔にされるという、衝撃な学園の描写はなくなっちゃうんですねー。
裏表紙のあらすじもそんなんで書かれていましたが、2話以降にはありません。
※左:文子さま、右:騎士ハジメ
なかなか可愛い「文子ちゃん」なんですが…他が濃すぎるのかな。
結局捕えられ、詰問された「廉太郎くん」が熱い思いをぶちまけると…それまでの状況は一転して、「文子ちゃん」の同志とされてしまうのです。
「お同人ゲームをつくるのじゃ!!」
こうして、秘密お同人結社「仮面党(パルティ・ドゥ・マスク)」の原画マンとなった彼がイベントへ連れて来られるのが2話目。
”花の騎士”こと「騎士ハジメ」さんがピックアップされ、複雑な心境と共にスクール水着+甲冑というコスプレ姿まで披露しておりました。
ほか、メインではマニアへの偏見に対する怒りが爆発しております。
ここは権力者が潜伏する、いわゆる「水戸黄門」なパターン。
こんなんも面白いかなぁ~って読んでいたんですが、やはりそんなんはこの回だけ。
3話は学友会の第3メンバー中等部の「王ヶ島嵐(おうがしま・あらし)」さん登場話。
”戦士系”という彼女はなかなか重度なマニアで、はっちゃけた言動によって完全にストーリーを掌握しておりました。
納得のいく絵を描かせるべく、無人島へ強制連行される4話。
その無茶によって尽きた資金を補填するため、「廉太郎くん」の部屋を訪ねる(←何故かは伏せますね)5話。
…と、こうした流れから、”同人ソフトの作成”がお話の主軸なのかもしれない、とようやく認識しました。
各話は面白いんですが、連続話としてはかなりバラバラな感じ。
ちなみに収録ではラストとなる6話目は再び「嵐さん」がメインとなっているため、どちらかというと脱線気味。
うーん、ここは良し悪しかなぁ。
色々詰め込み過ぎのような気がします。
逆鱗に触れれば社会的に抹殺される…とは言うものの、まるでそれっぽくなかったヒロイン「文子ちゃん」
出会った早々にて、「廉太郎くん」は落ちてきた彼女とキスするという、お約束があります。
あれは相当に強引でしたねー。
口で受け止めてましたが…歯が砕けそうですよ。
絵師としての技術的な信頼(※ファンと言っていた)ほか、
「廉太郎のGFの文子と申す」
そんな挨拶をするなど、ラブっぽい要素まで持ち合わせているんですけど、あまり目立っていない印象。
もう少し2人を絡ませるとか、2話(例えばね)を基本パターンとして構成した方が安定したのではないかなぁ。
※王ヶ島嵐
この娘が主役で「廉太郎くん」が振り回される…という漫画でも良かったかも。
前述したように、「文子ちゃん」とは逆にとかく印象的だったのが、途中参加の「嵐さん」
その性格からガンガン前に出てくるキャラで、とある理由がため「廉太郎くん」にもかなり積極的。
(※愛だの結婚だのと言っている)
素でボケ倒す珍道中な様が突っ込む彼と相性良く、登場すると2人で漫画を支配してしまうのです。
さらに、お色気・ボケ(トラブルメーカー)担当として「ハジメさん」がおり、要所では彼女ですかね。
彼女を筆頭に、もう少しサービスシーンがあるかと思っていたんですが。
強い線のすっきり絵柄。
適度なくらいの描き込み具合で、濃淡も同様かやや濃い目くらい。
画面はそこそこ賑やかでしたが枠線のオーバーは少なく、全体ではまとまった印象です。
乱れはないもののジャンルがコメディー系ということもあって、丁寧と言うよりも勢いを感じる漫画。
テンポに優れ、ネタを邪魔することはありません。
はっちゃけ感が強く絵的にもそうした傾向。
癖はあるので、絵を重視される方には好き嫌いで分かれてしまうかも。
どっちかというとネタ勝負な漫画なんですけどね。
【まんがデーター・採点の詳細】 大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・特に気になるコマもなく、良好です。ジャンルがため崩し絵が多いです。
・各話はブツ切りではいいんですが、ストーリーの安定なく、ふらついている印象でした。
・ふらついているものの、そうしたはっちゃけ珍道中っぷりは独特で、良い感じもあります。
合計:[10/15]
果たして2巻以降はどうなってしまうのか、まったく予想がつきません。
普通に同人ゲーム制作とはならなそうですが…。
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・絵 :■■■□□
・話 :■■■□□
・独創性:■■■■□
・属性 : コメディー・マニア
・おまけ: あとがき、没ラフ特集①②
・その他: 折り返しにコメント、カラー(4P)、6話収録、現在1巻まで発売中。
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「マツリセイシロウ」センセの「ひみchuの文子さま 1巻」です。
↓表紙買いです。
タイトルからおそらくは中央の娘が”文子さま”で…隣にいるスクール水着な娘など、どことなくエロスな感じを想像。
また「チャンピオンREDコミックス」でしたから。
しかし…残念ながら、「ひみchuの文子さま 1巻」はコメディー系でした。
それっぽい方に持っていけそうな雰囲気もあるんですけどねー。
せいぜいパンチラ程度です。
(※カラー部分ではなにげにバストトップの露出ありましたが)
さて、こちらで8冊目くらいの単行本という「マツリセイシロウ」センセです。
なんとなくお名前の響きには記憶あったんですが…単行本のラインアップを見る限りでは違うみたい。
こないだの「チバトシロウ」センセと勘違いしてるのかなぁ。
頭の中わちゃくちゃですねー。
※自治組織「学友会(ソシエ)」登場
ただし、こんな感じは1話だけなのでした。
「帝修館(ていしゅうかん)学院」は全国でも指折りの子女が集まる学校。
主人公「大滝廉太郎」は高等部の新入生でした。
画像投稿サイトの常連という彼はマニアな趣味があったんですが、そうしたものは”低俗な文化”の1つとされ、特権階級による自治組織「学友会(ソシエ)」に厳しく処罰されてしまうのです。
その所持品検査から逃げていた彼は、木にぶら下がっていた「文子(あやこ)」と遭遇。
行動を共にしていたんですが、彼女こそが帝修館・学友会の代表(会長)だったのでした。
そして、「廉太郎」は「学友会」の秘密を知ることとなったのです。
…ちと長いですが、概ねそんな感じ。
マニアな情熱溢れる、はっちゃけコメディーという感じ。
いちおう最終目的のある連続話で、「廉太郎くん」・「文子ちゃん」を中心とした漫画になっています。
パロディー的な要素あまりないものの、いくらか知識ある方のが楽しめるでしょう。
おかっぱ頭でベレー帽と勾玉が特徴なヒロイン「文子ちゃん」
「~じゃ」という独特な喋りそのまま、容姿とは裏腹な落ち着きがありました。
このよーわからん娘が、実は政財界でも手が出せないほどの超VIPで、謎とされていた特権階級「学友会」の中心人物というのが導入部分。
ただし、そうしたネタはほぼ1話だけのこと。
第1級禁制品であるアニメキャラのストラップを持ち込んだ者が罪人として磔にされるという、衝撃な学園の描写はなくなっちゃうんですねー。
裏表紙のあらすじもそんなんで書かれていましたが、2話以降にはありません。
※左:文子さま、右:騎士ハジメ
なかなか可愛い「文子ちゃん」なんですが…他が濃すぎるのかな。
結局捕えられ、詰問された「廉太郎くん」が熱い思いをぶちまけると…それまでの状況は一転して、「文子ちゃん」の同志とされてしまうのです。
「お同人ゲームをつくるのじゃ!!」
こうして、秘密お同人結社「仮面党(パルティ・ドゥ・マスク)」の原画マンとなった彼がイベントへ連れて来られるのが2話目。
”花の騎士”こと「騎士ハジメ」さんがピックアップされ、複雑な心境と共にスクール水着+甲冑というコスプレ姿まで披露しておりました。
ほか、メインではマニアへの偏見に対する怒りが爆発しております。
ここは権力者が潜伏する、いわゆる「水戸黄門」なパターン。
こんなんも面白いかなぁ~って読んでいたんですが、やはりそんなんはこの回だけ。
3話は学友会の第3メンバー中等部の「王ヶ島嵐(おうがしま・あらし)」さん登場話。
”戦士系”という彼女はなかなか重度なマニアで、はっちゃけた言動によって完全にストーリーを掌握しておりました。
納得のいく絵を描かせるべく、無人島へ強制連行される4話。
その無茶によって尽きた資金を補填するため、「廉太郎くん」の部屋を訪ねる(←何故かは伏せますね)5話。
…と、こうした流れから、”同人ソフトの作成”がお話の主軸なのかもしれない、とようやく認識しました。
各話は面白いんですが、連続話としてはかなりバラバラな感じ。
ちなみに収録ではラストとなる6話目は再び「嵐さん」がメインとなっているため、どちらかというと脱線気味。
うーん、ここは良し悪しかなぁ。
色々詰め込み過ぎのような気がします。
逆鱗に触れれば社会的に抹殺される…とは言うものの、まるでそれっぽくなかったヒロイン「文子ちゃん」
出会った早々にて、「廉太郎くん」は落ちてきた彼女とキスするという、お約束があります。
あれは相当に強引でしたねー。
口で受け止めてましたが…歯が砕けそうですよ。
絵師としての技術的な信頼(※ファンと言っていた)ほか、
「廉太郎のGFの文子と申す」
そんな挨拶をするなど、ラブっぽい要素まで持ち合わせているんですけど、あまり目立っていない印象。
もう少し2人を絡ませるとか、2話(例えばね)を基本パターンとして構成した方が安定したのではないかなぁ。
※王ヶ島嵐
この娘が主役で「廉太郎くん」が振り回される…という漫画でも良かったかも。
前述したように、「文子ちゃん」とは逆にとかく印象的だったのが、途中参加の「嵐さん」
その性格からガンガン前に出てくるキャラで、とある理由がため「廉太郎くん」にもかなり積極的。
(※愛だの結婚だのと言っている)
素でボケ倒す珍道中な様が突っ込む彼と相性良く、登場すると2人で漫画を支配してしまうのです。
さらに、お色気・ボケ(トラブルメーカー)担当として「ハジメさん」がおり、要所では彼女ですかね。
彼女を筆頭に、もう少しサービスシーンがあるかと思っていたんですが。
強い線のすっきり絵柄。
適度なくらいの描き込み具合で、濃淡も同様かやや濃い目くらい。
画面はそこそこ賑やかでしたが枠線のオーバーは少なく、全体ではまとまった印象です。
乱れはないもののジャンルがコメディー系ということもあって、丁寧と言うよりも勢いを感じる漫画。
テンポに優れ、ネタを邪魔することはありません。
はっちゃけ感が強く絵的にもそうした傾向。
癖はあるので、絵を重視される方には好き嫌いで分かれてしまうかも。
どっちかというとネタ勝負な漫画なんですけどね。
【まんがデーター・採点の詳細】 大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・特に気になるコマもなく、良好です。ジャンルがため崩し絵が多いです。
・各話はブツ切りではいいんですが、ストーリーの安定なく、ふらついている印象でした。
・ふらついているものの、そうしたはっちゃけ珍道中っぷりは独特で、良い感じもあります。
合計:[10/15]
果たして2巻以降はどうなってしまうのか、まったく予想がつきません。
普通に同人ゲーム制作とはならなそうですが…。
ひみchuの文子さま 1 (チャンピオンREDコミックス) (2010/01/20) マツリ セイシロウ 商品詳細を見る |
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