まんがさんぽ　■ＥＩ［アイ］　（魔都）

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■ＥＩ［アイ］　（魔都）

★まんがデーター　［１３／１５］
・絵　　　：■■■■■
・話　　　：■■■■□
・独創性：■■■■□
・属性　：　成年・ファンタジー
・おまけ：　あとがき、作品解説。
・その他：　短編×１１（連続話あり）、
　　　　　　カラー（４Ｐ）、初単行本。

本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「魔都」センセの「ＥＩ［アイ］」です。

いきなりですが。
↓表紙（裏表紙も）がぼやけたような中途半端さで、よくありません。
何故こんなんにしたのか、理解に苦しみます。
（※漫画内カラーのが断然に良いので…）
はっきり言って普通は買わない系統なんですが、手に取ってました。
…これが奇跡的に成功だったんですよ。

漫画はきゅーとかつ安定した絵柄の「魔都」センセ。
当初は気付きませんでしたが、今では懐かしい「爆れつハンター」漫画版でお馴染み「臣士れい」センセの別名だったんですよ、これが。
知ってから読むと、なるほど確かに似た雰囲気を感じました。
お宝漫画ですね。

…そんな訳で、話のほとんどは得意の剣や魔法が飛び交う、ファンタジーもの。
ちょっと時代（初版は2003年）を感じました。
どちらか漫画家さんのあとがきで、「ファンタジーものは流行でない」とか書かれていましたが、なんとなく「そうだねぇ」とか納得しました。

こちら「ＥＩ［アイ］」はなんのかんのと、やたら女性が積極的なのが特徴。
そのため、話は明るく、読後感は爽やかです。暗い話はありません。
女性えっち漫画家が弟をネタに描く「弟の正しい使い方」はよくある系統。単行本中では数少ない普通の現代劇で、逆に独特の存在感がありました。眼鏡でショートカットのお姉さんが可愛いです。
もしかしてドキュメンタリー、あるいは願望だったりして。

単行本のメインたる「ＣＲＵＳＨ！」は平凡な女子高生「綾女」さんが偶然に魔王の力を手に入れる、ファンタジー話。
こちらは特に作画にも力が入っており、秀逸な出来でした。濃淡も強いですね。
あとがきにもしっかり「途中」と書いてありますが、残念なことに２話で未完。ラストには続くように描かれていましたが…続きは発表される機会あるんでしょうか？
ともかく、どちらもしっかりえっち漫画しています。

描かれた時期が多少前後しているようですが、絵柄はおおむねレベルが高く良好。
「爆れつ～」というより「エペリュージュ」のが近いように思いました。
女の子は可愛らしいロリ絵。大人っぽい女性もおりますが、少なめでした。
ページ全体は白くあっさり気味ですね。

冒頭にも書きましたが、表紙よりも本編絵のが全然いいです。
センセのファンならば手に入れておきたい一冊でしょう。
ぜひ、あちこち探してみて下さい。