■妄想ビーム （たろプン）
★まんがデーター ［１３／１５］
・絵 ：■■■■■
・話 ：■■■■□
・独創性：■■■■□
・属性 ： 成年・コメディー
・おまけ： あとがき、カバー裏に漫画「必殺！清掃人・続き」
・その他： 初単行本、カラー（６Ｐ）、短編×９。
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「たろプン」センセの「妄想ビーム」です。
せっかく週末を迎えているんですが、体調最悪です。
熱はないものの、頭がぐらぐらします。
やたら眠気があります。
そんな訳なんで、せっかく良い単行本なんですが本日はちょろっとだけ。
ごめんなさい。
本日は「妄想ビーム」です。
こちらは「たろプン」センセの初単行本。
しかし、スッキリと綺麗な作画は非常に安定感あり、そうとは思えないほど良質なものでした。
”今年一押し！期待の新鋭”という、紹介帯文句は伊達ではありません。
収録は全て短編という構成。
コメディーちっくなお話で読み易いだけ、ふんわりと軽め。
ここは人を選ぶかもしれません。
※瑞希さん
このキレ具合が素敵ですね。
冒頭話「Ｄｏｃｔｏｒ Ｐｌａｙ」
学校には来たものの、どうにも調子が悪い「瑞希」さん。
苦しむ彼女を見た「優菜」さんは、”お医者さん家系で本人も医者志望”という、３組の「古屋」くんを紹介したのでした。
さっそく保健室へと向かった２人。
彼の言うままにしていると、次第にえっちな方向へ…と、だいたいそんな流れ。
おお、なんだか現状のひでるさんにはピッタリな短編ですね。
ストーリーの流れそのままえっちをしていたら、この漫画の評価はごくフツー。
ハテナと思いつつも、「瑞希さん」は途中までは治療と信じて従っていました。
しかし、解熱剤ということで吸うように言われたモノ（笑）を目前にした際、
「って、そんなベタベタなエロ漫画みたいな薬があるかー！！」
まるで読者の心を代弁するかのような事を叫ぶのでした。
この漫画はココからが見どころ。
詳細は秘密ね。
ヒントとしては、結局「瑞希さん」はラストで全快しています。
スゴイですね！
オチ部分も非常に楽しいものでした。
あーしながら、あまり表情を変えない「古屋くん」も良いキャラでした。
なお、カラーページ原稿部分は、本編で誘導役だった「優菜さん」の野外えっちです。
公園に置き忘れられていた鞄を拾ったヒロイン。
駆け付けた持ち主へ無事戻り、その中からお礼ということで１割分を受け取ったんですが…彼女はソレがなんだか知らなかったのです。
「口頭で説明するのは難しい」
こうしてトイレへと誘った男は、開運マッサージ用の道具と偽ってさっそく試してみるのでした。
そんなんが短編「遺失物」
先の「瑞希さん」を見ていたので、いつ彼女がキレて反撃するかと思いましたが…こちらはそのままなパターン。
ちょっと同様な展開を期待したんですど、お嬢さまっぽい（育ち良さそうな）感じでしたからね。
そのままでした。
実は、彼女はもう１つ鞄を拾ってます。
これがどうなってしまうのか、ご期待下さい。
ちなみに、「一緒にアソボ☆」のヒロイン「鈴野」さんも同様に知識ない女性。
恥ずかしさは感じているものの、えっちには抵抗感ないんですね。
こちらは思い人「羽村」くんも参加しているんですが、彼女に負けないほど独特な感性の持ち主。
お似合いな２人でした。
※左：「遺失物」のヒロイン、右：奈々緒さん
「奈々緒さん」は非常に良かったです。また登場してほしいですね。
「必殺！清掃人」は収録で最もお気に入りな１話。
ハウスメイドの「奈々緒」さんはニートな男性宅へと向かったんですが…そこはゴミ屋敷というほどの惨状でした。
そんなんでも、プロな彼女は部屋をすっきり片付けることに成功。
しかし、部屋にはまだ汚いものがあったのです。
だいたいそんなん。
「フワフワの絨毯しいてるのに、もったいない」
ようやく部屋を片付けた「奈々緒さん」はそんな事を言っているんですが、部屋はフローリングだったのです。
…うわぁ。
１人なのによく頑張りましたねー。
仕事はプロフェッショナルなのに”童貞”という単語から知らなかったツンデレちっくな「奈々緒さん」が可愛いく、そうした流れでのえっち展開が良かったです。（そっちを捨てるって流れね）
彼女には１つ秘密があるので、お楽しみに。
なお、カバー裏の漫画も「奈々緒さん」でしたよ。
（いちおうその後のお話になってます）
男が妙な言い回しでウザいのがちょっとマイナス。
いちおうアンティークショップなのかな、「犯行完了」は店に強盗が押し入った短編。
常に下着丸出しという変態な店長さんと、可愛い店員「真琴」ちゃんがえっちな事をされるというものです。
６８時間前に１人客が来ているという惨状で、レジ内もスカスカだったのよ。
（※おつり払えないじゃん）
やたらの緊張感無さが素敵です。
実はこちらの注目は、ほわほわしたお話でも、キュートな「真琴ちゃん」でもなく、店に置いてある奇妙・珍妙な商品群。
「三つ目族目玉￥７，２００－」、「人魚のミイラ￥２１０，０００－」、なーんて感じ。
貼ってあるポスターも面白く、背景が気になる１話でした。
※左：真琴ちゃん・店長さん、右：彩菜さん
「彩菜さん」のお話も良いですが…左の話での背景・小物が良かったです。
「古川彩菜」さんの「Ｗｉｓｈ」は、収録でなにげにイイ話。
学校の寮へ入った「彩菜さん」は、奇妙な体験をしておりました。
家でも教室でも関係なく、正体不明な相手にえっちされているのです。
霊感あるクラスメイトの進言によって、その正体とのコンタクトに成功した彼女は…というもの。
前半は見えぬ相手に所構わずえっちされるというドキドキなネタ。
ベッドでのえっちから、学校、そして通勤電車とトイレは数コマだけ。
スクール水着でのプール授業中というあれは、非常に良かったです。
頑張って耐える「彩菜さん」をご堪能下さい。
これが後半になると、そうした前半部とまったく性質の異なるえっちが展開されるのでした。
単行本の↓表紙はその１シーンですね。
（※なお、下着もちゃんとシマパンを着用されてます）
たった２３ページというボリュームながら、非常に中身の濃い短編です。
お話とえっち部分のバランスにも優れ、コレもやたらに良かったです。
「たろプン」センセはコメディーのがお好きなようですが、こうした漫画も巧かったですよ。
ほか、「Ｆｏｒｔｕｎｅｌｅｓｓ」は占いの館が舞台。
エキゾチックなコスプレである占い師とのえっちをお楽しみ下さい。
これはもっとも普通かな。
「カテキョのセンセ」は生徒「美咲」さんと家庭教師「一樹」くん。
集中力に欠け、なかなか成績上がらない「美咲さん」に独特な勉強法を施すというもの。
勉強イコールえっちとなって、てっきり試験中にもわもわしてしまう展開かと思いましたが、違いましたね。
非常識な設定の「街」はブラックな短編。
婚前交渉禁止ほか、銃殺から生贄あるお祭りまで、突飛な設定です。
これは…友人「のり子」さんほかヒロイン「堀口結衣」さんの後半部分でしょう。
あっさりとした描き方が、逆に怖さを増幅しているようでした。
ただ、ちょっと他短編と毛色が違い過ぎるかなぁ。
丁寧な細線のすっきり絵柄。
適度なくらいの濃淡・描き込み具合です。
乱れも崩れもなく、あちこちのバランスに優れていました。
そこそこ賑やかではあったものの、見易かったですよ。
五角形・ホームベースちっくな輪郭で、各顔パーツまで極端な大きさではなく良い感じ。
スラリとしたスタイルと、柔らかな髪が特徴です。
そのためか、貧乳キャラのが
全て最近の原稿で安定しており、特に見せ方などでも違和感はありません。
極端な癖もなく、幅広く好まれるでしょう。
オススメです。
【まんがデーター・採点の詳細】 大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・ヒロインはすっきりとして可愛くまとまり、巧かったです。好みな絵柄でした。
・コメディーなので、絵柄よりお話の方が人を選ぶかもしれません。
・良くも悪くも独特な作品群でした。次が楽しみですね。
合計：［１３／１５］
なかなか良い時代で、「阿吽」サイトでは収録されている「Ｄｏｃｔｏｒ Ｐｌａｙ」がまるまる見れます。
判断にはこれ以上ないくらい最適です。
あるいはカラーで雰囲気はより良くなってはいますが、↓表紙・裏表紙の判断で問題ないでしょう。
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・絵 ：■■■■■
・話 ：■■■■□
・独創性：■■■■□
・属性 ： 成年・コメディー
・おまけ： あとがき、カバー裏に漫画「必殺！清掃人・続き」
・その他： 初単行本、カラー（６Ｐ）、短編×９。
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「たろプン」センセの「妄想ビーム」です。
せっかく週末を迎えているんですが、体調最悪です。
熱はないものの、頭がぐらぐらします。
やたら眠気があります。
そんな訳なんで、せっかく良い単行本なんですが本日はちょろっとだけ。
ごめんなさい。
本日は「妄想ビーム」です。
こちらは「たろプン」センセの初単行本。
しかし、スッキリと綺麗な作画は非常に安定感あり、そうとは思えないほど良質なものでした。
”今年一押し！期待の新鋭”という、紹介帯文句は伊達ではありません。
収録は全て短編という構成。
コメディーちっくなお話で読み易いだけ、ふんわりと軽め。
ここは人を選ぶかもしれません。
※瑞希さん
このキレ具合が素敵ですね。
冒頭話「Ｄｏｃｔｏｒ Ｐｌａｙ」
学校には来たものの、どうにも調子が悪い「瑞希」さん。
苦しむ彼女を見た「優菜」さんは、”お医者さん家系で本人も医者志望”という、３組の「古屋」くんを紹介したのでした。
さっそく保健室へと向かった２人。
彼の言うままにしていると、次第にえっちな方向へ…と、だいたいそんな流れ。
おお、なんだか現状のひでるさんにはピッタリな短編ですね。
ストーリーの流れそのままえっちをしていたら、この漫画の評価はごくフツー。
ハテナと思いつつも、「瑞希さん」は途中までは治療と信じて従っていました。
しかし、解熱剤ということで吸うように言われたモノ（笑）を目前にした際、
「って、そんなベタベタなエロ漫画みたいな薬があるかー！！」
まるで読者の心を代弁するかのような事を叫ぶのでした。
この漫画はココからが見どころ。
詳細は秘密ね。
ヒントとしては、結局「瑞希さん」はラストで全快しています。
スゴイですね！
オチ部分も非常に楽しいものでした。
あーしながら、あまり表情を変えない「古屋くん」も良いキャラでした。
なお、カラーページ原稿部分は、本編で誘導役だった「優菜さん」の野外えっちです。
公園に置き忘れられていた鞄を拾ったヒロイン。
駆け付けた持ち主へ無事戻り、その中からお礼ということで１割分を受け取ったんですが…彼女はソレがなんだか知らなかったのです。
「口頭で説明するのは難しい」
こうしてトイレへと誘った男は、開運マッサージ用の道具と偽ってさっそく試してみるのでした。
そんなんが短編「遺失物」
先の「瑞希さん」を見ていたので、いつ彼女がキレて反撃するかと思いましたが…こちらはそのままなパターン。
ちょっと同様な展開を期待したんですど、お嬢さまっぽい（育ち良さそうな）感じでしたからね。
そのままでした。
実は、彼女はもう１つ鞄を拾ってます。
これがどうなってしまうのか、ご期待下さい。
ちなみに、「一緒にアソボ☆」のヒロイン「鈴野」さんも同様に知識ない女性。
恥ずかしさは感じているものの、えっちには抵抗感ないんですね。
こちらは思い人「羽村」くんも参加しているんですが、彼女に負けないほど独特な感性の持ち主。
お似合いな２人でした。
※左：「遺失物」のヒロイン、右：奈々緒さん
「奈々緒さん」は非常に良かったです。また登場してほしいですね。
「必殺！清掃人」は収録で最もお気に入りな１話。
ハウスメイドの「奈々緒」さんはニートな男性宅へと向かったんですが…そこはゴミ屋敷というほどの惨状でした。
そんなんでも、プロな彼女は部屋をすっきり片付けることに成功。
しかし、部屋にはまだ汚いものがあったのです。
だいたいそんなん。
「フワフワの絨毯しいてるのに、もったいない」
ようやく部屋を片付けた「奈々緒さん」はそんな事を言っているんですが、部屋はフローリングだったのです。
…うわぁ。
１人なのによく頑張りましたねー。
仕事はプロフェッショナルなのに”童貞”という単語から知らなかったツンデレちっくな「奈々緒さん」が可愛いく、そうした流れでのえっち展開が良かったです。（そっちを捨てるって流れね）
彼女には１つ秘密があるので、お楽しみに。
なお、カバー裏の漫画も「奈々緒さん」でしたよ。
（いちおうその後のお話になってます）
男が妙な言い回しでウザいのがちょっとマイナス。
いちおうアンティークショップなのかな、「犯行完了」は店に強盗が押し入った短編。
常に下着丸出しという変態な店長さんと、可愛い店員「真琴」ちゃんがえっちな事をされるというものです。
６８時間前に１人客が来ているという惨状で、レジ内もスカスカだったのよ。
（※おつり払えないじゃん）
やたらの緊張感無さが素敵です。
実はこちらの注目は、ほわほわしたお話でも、キュートな「真琴ちゃん」でもなく、店に置いてある奇妙・珍妙な商品群。
「三つ目族目玉￥７，２００－」、「人魚のミイラ￥２１０，０００－」、なーんて感じ。
貼ってあるポスターも面白く、背景が気になる１話でした。
※左：真琴ちゃん・店長さん、右：彩菜さん
「彩菜さん」のお話も良いですが…左の話での背景・小物が良かったです。
「古川彩菜」さんの「Ｗｉｓｈ」は、収録でなにげにイイ話。
学校の寮へ入った「彩菜さん」は、奇妙な体験をしておりました。
家でも教室でも関係なく、正体不明な相手にえっちされているのです。
霊感あるクラスメイトの進言によって、その正体とのコンタクトに成功した彼女は…というもの。
前半は見えぬ相手に所構わずえっちされるというドキドキなネタ。
ベッドでのえっちから、学校、そして通勤電車とトイレは数コマだけ。
スクール水着でのプール授業中というあれは、非常に良かったです。
頑張って耐える「彩菜さん」をご堪能下さい。
これが後半になると、そうした前半部とまったく性質の異なるえっちが展開されるのでした。
単行本の↓表紙はその１シーンですね。
（※なお、下着もちゃんとシマパンを着用されてます）
たった２３ページというボリュームながら、非常に中身の濃い短編です。
お話とえっち部分のバランスにも優れ、コレもやたらに良かったです。
「たろプン」センセはコメディーのがお好きなようですが、こうした漫画も巧かったですよ。
ほか、「Ｆｏｒｔｕｎｅｌｅｓｓ」は占いの館が舞台。
エキゾチックなコスプレである占い師とのえっちをお楽しみ下さい。
これはもっとも普通かな。
「カテキョのセンセ」は生徒「美咲」さんと家庭教師「一樹」くん。
集中力に欠け、なかなか成績上がらない「美咲さん」に独特な勉強法を施すというもの。
勉強イコールえっちとなって、てっきり試験中にもわもわしてしまう展開かと思いましたが、違いましたね。
非常識な設定の「街」はブラックな短編。
婚前交渉禁止ほか、銃殺から生贄あるお祭りまで、突飛な設定です。
これは…友人「のり子」さんほかヒロイン「堀口結衣」さんの後半部分でしょう。
あっさりとした描き方が、逆に怖さを増幅しているようでした。
ただ、ちょっと他短編と毛色が違い過ぎるかなぁ。
丁寧な細線のすっきり絵柄。
適度なくらいの濃淡・描き込み具合です。
乱れも崩れもなく、あちこちのバランスに優れていました。
そこそこ賑やかではあったものの、見易かったですよ。
五角形・ホームベースちっくな輪郭で、各顔パーツまで極端な大きさではなく良い感じ。
スラリとしたスタイルと、柔らかな髪が特徴です。
そのためか、貧乳キャラのが
全て最近の原稿で安定しており、特に見せ方などでも違和感はありません。
極端な癖もなく、幅広く好まれるでしょう。
オススメです。
【まんがデーター・採点の詳細】 大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・ヒロインはすっきりとして可愛くまとまり、巧かったです。好みな絵柄でした。
・コメディーなので、絵柄よりお話の方が人を選ぶかもしれません。
・良くも悪くも独特な作品群でした。次が楽しみですね。
合計：［１３／１５］
なかなか良い時代で、「阿吽」サイトでは収録されている「Ｄｏｃｔｏｒ Ｐｌａｙ」がまるまる見れます。
判断にはこれ以上ないくらい最適です。
あるいはカラーで雰囲気はより良くなってはいますが、↓表紙・裏表紙の判断で問題ないでしょう。
 | 妄想ビーム (セラフィンコミックス) (2010/03/05) たろプン 商品詳細を見る |
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