■青春18禁えっち (松本きちぢ)
★まんがデーター [8/15]
・絵 :■■■□□
・話 :■■□□□
・独創性:■■■□□
・属性 : [成年]ラブコメ・コメディー
・おまけ: あとがき、局部は描き下ろし、加筆修正あり。
・その他: 短編×12(うち「1クール彼女」×8)
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「松本きちぢ(まつもと・きちぢ)」センセの「青春18禁えっち」です。
成年用に描き下ろし、だって。
どうもお疲れさまでした。
それがためか、↓表紙もモザイクあるとはいえ…ぱっくりしてますね。
そちらとタイトルの”18禁”がため、なんとなくハードそうに見えましたが、収録の大半はコメディー色の強いラブコメです。
ドロドロすることなく、だいたいぺかーという明るいえっちになってます。
そんな訳で、「松本きちぢ」センセ。
こちらの「青春18禁えっち」が2冊目の単行本みたい。
初単行本は一般系のようで、成年はこちらが初めて。
前述したように、局部については全ページの描き下ろし。
気合い入ってますねー。
収録は、メインのシリーズ漫画が単行本の大半を占めております。
ただ…、これが刺さりませんでした。
短編はいいんですけど。
※左:野田夕子、右:委員長「鈴香さん」
基本的には、はっちゃけコメディーです。
そんな訳で、まずは4話ほどの短編群から。
主人公「野田夕子」は成績優秀な優等生。
えっちに興味津々だった彼女は、クラスメイト「貴文」に催眠術を仕掛けてみたところ、これが成功。
妄想ばかりの日々から脱却するべく、えっちなことを命令するのでした。
そんな短編「催眠術はじめました」が冒頭話。
収録の大半を占める連続話が控えているわりに扱いは良く、↓表紙とカラーのもくじ絵は「夕子さん」です。
お気に入りなのかな。
”催眠術を仕掛ける側が女の子”という設定はセオリーと違って良いですね。
じわじわエスカレートしていく様が楽しめます。
「想像以上だわこれー…」
とか、目をキラキラさせてるコマが可愛いです。
オチも好き。
「放課後…トイレにて。」は、ショートカット、縞パン、ニーソックス、と豊富なキーワードがオススメなお話。
冒頭からパンチラしまくっており、縞パンをアピールしてました。
彼氏「榎元」くんに”トイレの紙がない”と呼ばれた、委員長「鈴香」さん。
わざわざ個室まで届けたところ、それは単なるえっちを仕掛けるための口実だったのです。
お話の切っ掛けは、だいたいそんなん。
2人して個室に入った直後に野球部が大挙してトイレに押しかけており、出るに出れなくなってしまうのです。
そうした、バレるかもしれないという、えっちシチュエーション。
途中の「~半分だけだからね…」という流れが好き。
まぁ、半分で済む訳ないわ。
保健室にてえっち暴走した「山本大介」
しかし、そそり立つ男性自身を目前にした新入生の女の子は、驚くどころか打撲より酷いと心配をするのでした。
そんなんが「バットとボールと女子校生」
こちらのヒロインは基本的によく分かってないという描かれ方なんですが、オチ部分を見る限り、そう知識ない訳ではなく…全部計算づくだったら怖いですね。
どっちなんだろう。
とりあえず、えっち好きではありました。
腫れてるだの、吸い出すだのという、よくあるえっち展開。
彼は”女の子と2人”という空間にぷっつん暴走してましたが、もうちょっと理性保って下さい。
「会長のドキドキ(秘)特訓」は、生徒会長「二階堂香」さん。
カップル率80%という学園では、風紀の乱れが問題となっていました。
生徒会長「香さん」はそれを抑えるよう、全校生徒らに訴えかけるんですが…テーブルの下には付き合う副会長「大樹」がおり、こっそりえっちな事を仕掛けてくるのです。
お話時点ではどうかなぁ~って思って見てましたが、オチ部分にて納得。
まぁ、そうだわねぇ。
ポニーテールで堅物な「香さん」が可愛く、そりゃー皆の前で恥ずかしめたくなる気持ちも、これまた納得(笑)
まさか後半あーなるとは思いませんでしたが。
「~座らせてもらう…」
からが真骨頂ですよ。
※左:生徒会長「二階堂香」、右:花山舞
「香さん」のはっちゃけ・えっちっぷりが良いです。
ヒロイン「花山舞」への告白があっさり破れた「小田」
しかし、彼の声が好きなキャラにそっくりであったため、放送期間の1クールだけ付き合うこととなったのでした。
そんな「1クール彼女」は全8話という中編。
1クールだけ、という設定は独特で面白いです。
ただ、せいぜい短編か前後編くらいが限界で、8話も引っ張るほどのパワーはないと思います。
人によりけりかもしれませんが、個人的にはぜんぜん合いません。
2話の時点で、ちょっと…という感じでした。
特に、お嬢様「相模原零」が登場する4話からの、彼の争奪戦みたいな流れも酷い。
どこかで見たような展開が続きます。
もともとはっちゃけ・コメディー設定なので、真面目な展開はお話もより軽くしているみたい。
パロディーな描写も同様ですね。
あちこちに違和感があり、後半の勝負シーンとか…、こちらを置いてけぼりにしてるような感覚でした。
良かったのは1話「期間限定のお付き合い!?」にあった、TVに夢中になった「舞さん」の独りえっち部分。
ここはオチも良く、やっぱりこのお話は短編ではないか、と思います。
さらりとしたタッチで、コテコテとした描き込みのない、”線画”という風情。
濃淡は薄めでスッキリ。
コマ割りはどちらかというと細かめで、おおむね枠内に収まってます。
見辛くはありませんが、ページは賑やかでごっちゃり感がありました。
強めな極細線は目立つ乱れはないものの、バランスは気持ち微妙な感じ。
ただし、それも人によっては気にならないくらいかと思います。
漫画での違和感も同様。
個人的には、ちょっと動きがカタいかなー、という印象です。
カラーだとやや雰囲気違うんですが、↓表紙よりも裏表紙のが近いですかね。
【まんがデーター・採点の詳細】 大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・絵3: 概ね問題ないですが、やや癖があります。
・話2: 収録の大半を占める長編が刺さらなかったので。
・独3: はっちゃけシチュエーションなので、短編のが合っていると思います。
合計:[8/15]
そんな訳で、短編は楽しく読んでいたんですが、メインの連続話がまったく刺さりませんでした。
次巻はどうするか悩みどころですね。
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・絵 :■■■□□
・話 :■■□□□
・独創性:■■■□□
・属性 : [成年]ラブコメ・コメディー
・おまけ: あとがき、局部は描き下ろし、加筆修正あり。
・その他: 短編×12(うち「1クール彼女」×8)
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「松本きちぢ(まつもと・きちぢ)」センセの「青春18禁えっち」です。
成年用に描き下ろし、だって。
どうもお疲れさまでした。
それがためか、↓表紙もモザイクあるとはいえ…ぱっくりしてますね。
そちらとタイトルの”18禁”がため、なんとなくハードそうに見えましたが、収録の大半はコメディー色の強いラブコメです。
ドロドロすることなく、だいたいぺかーという明るいえっちになってます。
そんな訳で、「松本きちぢ」センセ。
こちらの「青春18禁えっち」が2冊目の単行本みたい。
初単行本は一般系のようで、成年はこちらが初めて。
前述したように、局部については全ページの描き下ろし。
気合い入ってますねー。
収録は、メインのシリーズ漫画が単行本の大半を占めております。
ただ…、これが刺さりませんでした。
短編はいいんですけど。
※左:野田夕子、右:委員長「鈴香さん」
基本的には、はっちゃけコメディーです。
そんな訳で、まずは4話ほどの短編群から。
主人公「野田夕子」は成績優秀な優等生。
えっちに興味津々だった彼女は、クラスメイト「貴文」に催眠術を仕掛けてみたところ、これが成功。
妄想ばかりの日々から脱却するべく、えっちなことを命令するのでした。
そんな短編「催眠術はじめました」が冒頭話。
収録の大半を占める連続話が控えているわりに扱いは良く、↓表紙とカラーのもくじ絵は「夕子さん」です。
お気に入りなのかな。
”催眠術を仕掛ける側が女の子”という設定はセオリーと違って良いですね。
じわじわエスカレートしていく様が楽しめます。
「想像以上だわこれー…」
とか、目をキラキラさせてるコマが可愛いです。
オチも好き。
「放課後…トイレにて。」は、ショートカット、縞パン、ニーソックス、と豊富なキーワードがオススメなお話。
冒頭からパンチラしまくっており、縞パンをアピールしてました。
彼氏「榎元」くんに”トイレの紙がない”と呼ばれた、委員長「鈴香」さん。
わざわざ個室まで届けたところ、それは単なるえっちを仕掛けるための口実だったのです。
お話の切っ掛けは、だいたいそんなん。
2人して個室に入った直後に野球部が大挙してトイレに押しかけており、出るに出れなくなってしまうのです。
そうした、バレるかもしれないという、えっちシチュエーション。
途中の「~半分だけだからね…」という流れが好き。
まぁ、半分で済む訳ないわ。
保健室にてえっち暴走した「山本大介」
しかし、そそり立つ男性自身を目前にした新入生の女の子は、驚くどころか打撲より酷いと心配をするのでした。
そんなんが「バットとボールと女子校生」
こちらのヒロインは基本的によく分かってないという描かれ方なんですが、オチ部分を見る限り、そう知識ない訳ではなく…全部計算づくだったら怖いですね。
どっちなんだろう。
とりあえず、えっち好きではありました。
腫れてるだの、吸い出すだのという、よくあるえっち展開。
彼は”女の子と2人”という空間にぷっつん暴走してましたが、もうちょっと理性保って下さい。
「会長のドキドキ(秘)特訓」は、生徒会長「二階堂香」さん。
カップル率80%という学園では、風紀の乱れが問題となっていました。
生徒会長「香さん」はそれを抑えるよう、全校生徒らに訴えかけるんですが…テーブルの下には付き合う副会長「大樹」がおり、こっそりえっちな事を仕掛けてくるのです。
お話時点ではどうかなぁ~って思って見てましたが、オチ部分にて納得。
まぁ、そうだわねぇ。
ポニーテールで堅物な「香さん」が可愛く、そりゃー皆の前で恥ずかしめたくなる気持ちも、これまた納得(笑)
まさか後半あーなるとは思いませんでしたが。
「~座らせてもらう…」
からが真骨頂ですよ。
※左:生徒会長「二階堂香」、右:花山舞
「香さん」のはっちゃけ・えっちっぷりが良いです。
ヒロイン「花山舞」への告白があっさり破れた「小田」
しかし、彼の声が好きなキャラにそっくりであったため、放送期間の1クールだけ付き合うこととなったのでした。
そんな「1クール彼女」は全8話という中編。
1クールだけ、という設定は独特で面白いです。
ただ、せいぜい短編か前後編くらいが限界で、8話も引っ張るほどのパワーはないと思います。
人によりけりかもしれませんが、個人的にはぜんぜん合いません。
2話の時点で、ちょっと…という感じでした。
特に、お嬢様「相模原零」が登場する4話からの、彼の争奪戦みたいな流れも酷い。
どこかで見たような展開が続きます。
もともとはっちゃけ・コメディー設定なので、真面目な展開はお話もより軽くしているみたい。
パロディーな描写も同様ですね。
あちこちに違和感があり、後半の勝負シーンとか…、こちらを置いてけぼりにしてるような感覚でした。
良かったのは1話「期間限定のお付き合い!?」にあった、TVに夢中になった「舞さん」の独りえっち部分。
ここはオチも良く、やっぱりこのお話は短編ではないか、と思います。
さらりとしたタッチで、コテコテとした描き込みのない、”線画”という風情。
濃淡は薄めでスッキリ。
コマ割りはどちらかというと細かめで、おおむね枠内に収まってます。
見辛くはありませんが、ページは賑やかでごっちゃり感がありました。
強めな極細線は目立つ乱れはないものの、バランスは気持ち微妙な感じ。
ただし、それも人によっては気にならないくらいかと思います。
漫画での違和感も同様。
個人的には、ちょっと動きがカタいかなー、という印象です。
カラーだとやや雰囲気違うんですが、↓表紙よりも裏表紙のが近いですかね。
【まんがデーター・採点の詳細】 大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・絵3: 概ね問題ないですが、やや癖があります。
・話2: 収録の大半を占める長編が刺さらなかったので。
・独3: はっちゃけシチュエーションなので、短編のが合っていると思います。
合計:[8/15]
そんな訳で、短編は楽しく読んでいたんですが、メインの連続話がまったく刺さりませんでした。
次巻はどうするか悩みどころですね。
青春18禁えっち (ウォー!コミックス) (2011/06/21) 松本きちぢ 商品詳細を見る |
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