■Monochrome Myst (椎名優)
★まんがデーター [12/15]
・絵 :■■■■■
・話 :■■■■□
・独創性:■■■□□
・属性 : [一般]ファンタジー・異能者
・おまけ: 漫画家LEVEL.1「初期装備は布の服のみ」
・その他: 初単行本、5話+番外編収録、現在1巻まで発売中。
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「椎名優(しいな・ゆう)」センセの「Monochrome Myst[モノクローム ミスト] 1巻」です。
落ち着いた色彩の↓表紙に引っ張られました。
内容もオカルトっぽいらしいということで手にしたんですが。
いやー、さすがにお上手でしたよ!!
描かれている「椎名優」センセは、多くの小説イラストほか、2冊もの画集を出されている方。
調べたところゲームにも参加されており、ドラスレ英雄伝説の空の軌跡シリーズもセンセでした。
そうなんだ、スゲェ!
※だいたいこんな感じの漫画です。
そうホラー要素はないのでご安心ください。
こちら「Monochrome Myst[モノクローム ミスト] 1巻」がいちおう初単行本。
ご自身では”若葉マーク”とか謙遜されていましたが。
…抜群に巧いです。
わざわざ書くまでもないほどですが、先に絵柄から。
非常に繊細・丁寧な作画。
漫画ジャンルから、どちらかというと暗めな雰囲気になりそうなところですが、濃淡具合は適度なくらい。
意外と日常風景が多いというのもあるのでしょう。
明るく、すっきりとしてますね。
描き込みも丁度良いくらい。
背景などもお上手ですが、全コマにコテコテ描かれることなく、メリハリが巧いですね。
人物ほかあちこちのバランスも取れ、非常に綺麗なまとまり。
イラストメインな方によくありがちな作画の不安定さはなく、細かいところまでキッチリ描かれていました。
漫画的な表現とか動きある絵なども、まったく問題はありません。
キャラは可愛くもまたリアルさもあり、非常に見栄えのよいもの。
まぁ、これを嫌う人はそうそういないでしょう。
あえて重箱の隅を無理矢理につつくとしたら…もう少し怖さがあっても良かったかなー。
それくらい。
もともとイラストが好きだった方は無論のこと、こちらで知ってイラストを探すこともありそう。
ちなみに、だいたいの判断は↓表紙でOKです
ただ、カラーと白黒原稿はまた、微妙に雰囲気は変わるんですけどね。
どっちにしろマイナス点はないですよ。
そんな訳で、続いてはお話について簡単に。
「あなた、ネコが見える?」
いきなり、見ず知らずの女子高生「アンジェリカ・ノース」にそう声を掛けられた、オカルト小説家「シルフレイヴ」
怪しい本、なんだか胡散臭い、というような噂話は次第に尾ヒレがつき、やがて彼を”変人小説家”としていました。
”人には見えないものが見える”
「アンジェリカ」はその噂の1つを頼ったのです。
その後、彼女を追跡していた黒猫(アルフリード)の願いを受け、「シルフレイヴ」は闇の住人から彼女を救うべく行動を開始したのでした。
大雑把にはそんな感じ。
※アンジェリカ・ノース
どんどん可愛らしく、様々な表情を見せてくれます。
まあ、絵柄を生かしたようなファンタジー話ですかね。
正確には彼の職業そのまま、オカルトちっくと言うべきなのかもしれませんが…そうおどろおどろしくはありません。
紹介帯などで、ふと怖いイメージを察して避けた方。
もしいたら、ぜんぜん大丈夫なのでご購入下さい。
「シルフレイヴ」、「アンジェリカ」の2人は”見えないモノ見える”だけ。
それ以外の戦闘力とか、特別なスキルを持ち合わせている訳ではなく、いわゆる退魔モノではありません。
ただし、変なのが見え、またお人好しであるためか、そういった事に巻き込まれてしまいやすいんですね。
線が細くクールな雰囲気の彼ですが、結構体当たりで頑張っておりました。
そうした経験も少なからずあるみたいでしたよ。
火災が起きたノース邸の1話。
こちらはメインヒロイン「アンジェリカ」のお話になっており、舞台・キャラ説明を自然に兼ねておりました。
サポート役っぽい黒猫とのコンビもこちらから。
やり取りが可笑しいです。
核心に触れるため詳細は伏せますが、オチ部分は非常に良いですね。
失礼ながら、そう目新しく、大したストーリーではないものの、絵柄の良さがためかじーんときます。
「アンジェリカ」が同居する2話目。
朝目覚めて、あんな娘がいたらいいだろうなぁ。
事件の当事者であった、シリアスな1話目では見られなかった表情がいくつも確認できます。
普通の女の子っぽさを取り戻しており、なんだかこちらも心地良いです。
また、そんなんを描きながら、より主人公について深く触れていました。
もう1人のヒロイン、指輪の女の子もここで登場。
漫画での癒し担当ですね。
※朝の風景
隣が指輪の女の子です。
呪いのナイフ、と対決の3話目。
先の指輪の女の子がこちらでも愛想を振りまいてます。
ちなみに、描き下ろしの番外編は「シルフレイヴ」の過去エピソードで、彼女の切っ掛け話みたいな風情でした。
こちらはネタがため、下手すると命に関わる危機。
文化系な「シルフレイヴ」ですが、ここは身体を張ってます。
ちょっと普段とは違う彼が見れるので、ご期待下さい。
こちらのオチもじんわりきますよ。
連続エピソードの4、5話は黒い霧。
同じ学園の「ベロニカ・メイフィールド」が登場。
「アンジェリカ」と違い、やや気の強いタイプですね。
こちらは1巻で完結しないまま、次巻へと持ち越しになります。
残された「アンジェリカ」にまた危機が迫る、ドキドキ展開でした。
次に期待しましょう!
【まんがデーター・採点の詳細】 大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・絵5: 丁寧・綺麗な作画です。マイナス点はありません。
・話4: 良い話系なオカルト・ファンタジーです。
・独3: キャラとか悪くないものの、今のところはコレというものないかなぁ。
合計:[12/15]
その絵柄に最も合った話をチョイスしたような印象ですね。
強い吸引力はないものの、高い完成度の1冊だと思います。
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・絵 :■■■■■
・話 :■■■■□
・独創性:■■■□□
・属性 : [一般]ファンタジー・異能者
・おまけ: 漫画家LEVEL.1「初期装備は布の服のみ」
・その他: 初単行本、5話+番外編収録、現在1巻まで発売中。
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「椎名優(しいな・ゆう)」センセの「Monochrome Myst[モノクローム ミスト] 1巻」です。
落ち着いた色彩の↓表紙に引っ張られました。
内容もオカルトっぽいらしいということで手にしたんですが。
いやー、さすがにお上手でしたよ!!
描かれている「椎名優」センセは、多くの小説イラストほか、2冊もの画集を出されている方。
調べたところゲームにも参加されており、ドラスレ英雄伝説の空の軌跡シリーズもセンセでした。
そうなんだ、スゲェ!
※だいたいこんな感じの漫画です。
そうホラー要素はないのでご安心ください。
こちら「Monochrome Myst[モノクローム ミスト] 1巻」がいちおう初単行本。
ご自身では”若葉マーク”とか謙遜されていましたが。
…抜群に巧いです。
わざわざ書くまでもないほどですが、先に絵柄から。
非常に繊細・丁寧な作画。
漫画ジャンルから、どちらかというと暗めな雰囲気になりそうなところですが、濃淡具合は適度なくらい。
意外と日常風景が多いというのもあるのでしょう。
明るく、すっきりとしてますね。
描き込みも丁度良いくらい。
背景などもお上手ですが、全コマにコテコテ描かれることなく、メリハリが巧いですね。
人物ほかあちこちのバランスも取れ、非常に綺麗なまとまり。
イラストメインな方によくありがちな作画の不安定さはなく、細かいところまでキッチリ描かれていました。
漫画的な表現とか動きある絵なども、まったく問題はありません。
キャラは可愛くもまたリアルさもあり、非常に見栄えのよいもの。
まぁ、これを嫌う人はそうそういないでしょう。
あえて重箱の隅を無理矢理につつくとしたら…もう少し怖さがあっても良かったかなー。
それくらい。
もともとイラストが好きだった方は無論のこと、こちらで知ってイラストを探すこともありそう。
ちなみに、だいたいの判断は↓表紙でOKです
ただ、カラーと白黒原稿はまた、微妙に雰囲気は変わるんですけどね。
どっちにしろマイナス点はないですよ。
そんな訳で、続いてはお話について簡単に。
「あなた、ネコが見える?」
いきなり、見ず知らずの女子高生「アンジェリカ・ノース」にそう声を掛けられた、オカルト小説家「シルフレイヴ」
怪しい本、なんだか胡散臭い、というような噂話は次第に尾ヒレがつき、やがて彼を”変人小説家”としていました。
”人には見えないものが見える”
「アンジェリカ」はその噂の1つを頼ったのです。
その後、彼女を追跡していた黒猫(アルフリード)の願いを受け、「シルフレイヴ」は闇の住人から彼女を救うべく行動を開始したのでした。
大雑把にはそんな感じ。
※アンジェリカ・ノース
どんどん可愛らしく、様々な表情を見せてくれます。
まあ、絵柄を生かしたようなファンタジー話ですかね。
正確には彼の職業そのまま、オカルトちっくと言うべきなのかもしれませんが…そうおどろおどろしくはありません。
紹介帯などで、ふと怖いイメージを察して避けた方。
もしいたら、ぜんぜん大丈夫なのでご購入下さい。
「シルフレイヴ」、「アンジェリカ」の2人は”見えないモノ見える”だけ。
それ以外の戦闘力とか、特別なスキルを持ち合わせている訳ではなく、いわゆる退魔モノではありません。
ただし、変なのが見え、またお人好しであるためか、そういった事に巻き込まれてしまいやすいんですね。
線が細くクールな雰囲気の彼ですが、結構体当たりで頑張っておりました。
そうした経験も少なからずあるみたいでしたよ。
火災が起きたノース邸の1話。
こちらはメインヒロイン「アンジェリカ」のお話になっており、舞台・キャラ説明を自然に兼ねておりました。
サポート役っぽい黒猫とのコンビもこちらから。
やり取りが可笑しいです。
核心に触れるため詳細は伏せますが、オチ部分は非常に良いですね。
失礼ながら、そう目新しく、大したストーリーではないものの、絵柄の良さがためかじーんときます。
「アンジェリカ」が同居する2話目。
朝目覚めて、あんな娘がいたらいいだろうなぁ。
事件の当事者であった、シリアスな1話目では見られなかった表情がいくつも確認できます。
普通の女の子っぽさを取り戻しており、なんだかこちらも心地良いです。
また、そんなんを描きながら、より主人公について深く触れていました。
もう1人のヒロイン、指輪の女の子もここで登場。
漫画での癒し担当ですね。
※朝の風景
隣が指輪の女の子です。
呪いのナイフ、と対決の3話目。
先の指輪の女の子がこちらでも愛想を振りまいてます。
ちなみに、描き下ろしの番外編は「シルフレイヴ」の過去エピソードで、彼女の切っ掛け話みたいな風情でした。
こちらはネタがため、下手すると命に関わる危機。
文化系な「シルフレイヴ」ですが、ここは身体を張ってます。
ちょっと普段とは違う彼が見れるので、ご期待下さい。
こちらのオチもじんわりきますよ。
連続エピソードの4、5話は黒い霧。
同じ学園の「ベロニカ・メイフィールド」が登場。
「アンジェリカ」と違い、やや気の強いタイプですね。
こちらは1巻で完結しないまま、次巻へと持ち越しになります。
残された「アンジェリカ」にまた危機が迫る、ドキドキ展開でした。
次に期待しましょう!
【まんがデーター・採点の詳細】 大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・絵5: 丁寧・綺麗な作画です。マイナス点はありません。
・話4: 良い話系なオカルト・ファンタジーです。
・独3: キャラとか悪くないものの、今のところはコレというものないかなぁ。
合計:[12/15]
その絵柄に最も合った話をチョイスしたような印象ですね。
強い吸引力はないものの、高い完成度の1冊だと思います。
Monochrome Myst 1 (電撃コミックス) (2011/07/27) 椎名 優 商品詳細を見る |
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