■ワンホットミニット (鬼束直)
★まんがデーター [14/15]
・絵 :■■■■■
・話 :■■■■□
・独創性:■■■■■
・属性 : 成年・妹
・おまけ: あとがき、特別描き下ろし「鋏妹に天誅を」
カバー裏にあとがき漫画「鬼束的堕落生活」
・その他: カラー(4P)、短編×9。
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「鬼束直」センセの「ワンホットミニット」です。
あれー…。
確か今月中旬発売予定の「隣のみなの先生 2巻」は売っておりませんでした。
念のため本屋のハシゴをやってみたんですが、どこにもなかったです。
……これは発売延期なんですかね?
期待していたのに、残念なことです。
さて、ないもの追っかけていても仕方ないので、本日はこちら「鬼束直」センセの「ワンホットミニット」です。
ハシゴしている間に、いつの間にか購入していたようです。
困ったもんです。
表紙そのままにロリ傾向な漫画でして、収録では大部分が妹系。
よくある、単純に「お兄ちゃん好き、好き~」という具合なものはなく、皆したたかに「利」を考えて行動しているところがポイントです。
左:「アイドリングSTEP」の「よしの」さん、右:「最果ての兄妹」の「アヤノ」さんです。
どちらも積極的なコですねぇ。特に「よしのさん」は。
小遣いほしさに「1時間さわり放題2万円ポッキリ」と持ち掛け、なんやーかんやーと最終的には10万円をゲットした妹「知花」ちゃんのお話。
「愛だけじゃ生きていけないの」はヒロイン「知花ちゃん」のアクティブさがコメディーで描かれており、実に楽しげな作品となっております。
ちょっと文字多めですけどね。
中盤のえっちシーンは置いといて、導入部とラストが非常に良かった「小さな彼女とある晴れた寒い日」がひでるさんオススメ。
もうすぐ中学生な「青山皐月」ちゃんはその先生と良い仲なのでした。
しかし、自分の異動を控えた先生は「皐月ちゃん」が中学へ上がる頃合も見計らって、その関係を終わらせるのです。
「青山は忘れていいよ、俺が忘れないでおくから」
そんな台詞がぐっときます。
こちらの漫画は台詞の端々に背景が垣間見えるので、なんというか色々想像できるんですよ。
二十歳半ば以降くらいの人には、楽しい漫画でしょう。
オチも可愛いですね。
…と、ほとんどが穏やか・合意である中、「Fire cracker」だけは兄と妹「茗子」ちゃんの関係が実に微妙。
一般的な兄妹とも違う屈折した愛情表現となっており、読み手には新鮮な感覚でした。
単行本ラストという位置であるため、そのまま特別描き下ろし「鋏妹に天誅を」に繋がるんですが、ここの配置も絶妙です。
なにげに、冒頭の「愛だけじゃ生きていけないの」へリンクする構成も良かったです。
※こちらが「小さな彼女とある晴れた寒い日」の「青山皐月」ちゃん。
無事中学生になりました、の図。ちょっと女の子っぽくなりましたかね。
そして、センセの独特な絵柄について。
変な話ですが、「鬼束直」センセの描く女の子は中性的で、はっきり言ってよくあるロリ漫画のような極端な可愛さはありません。
…でも、こんなんがほんわりと幸せな気持ちにしてくれる要因だと思います。
こんなんもいいんじゃないでしょうか。
あまり大きくない目と微妙にひらいた口が特徴。
白黒絵はカラー絵とはやや違った風情なので、↓表紙での判断はちょっと難しいでしょう。
うまく脳内で線画に修正してみて下さい。
白黒絵は強い線で、いい意味でのっぺりとした絵柄です。
基本的にはロリ系ですが、ドギつい描き方ではないので抵抗感ないと思います。たぶん、おそらく。
似たところですと、「嶺本八美」センセの”最近の絵柄”と近いように見えました。
正直なところ、↓表紙の段階では博打っぽかったですが、飽きさせない話とソフトな絵柄で良かったです。
一冊目の「Life Is Peachy?」も探したくなりました。
あとは…センセの挨拶「どんなに濁っていても底が見える浅い人間」ってのは、なんというか心に響きました(笑)
こりゃーいい文句ですわ。
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・絵 :■■■■■
・話 :■■■■□
・独創性:■■■■■
・属性 : 成年・妹
・おまけ: あとがき、特別描き下ろし「鋏妹に天誅を」
カバー裏にあとがき漫画「鬼束的堕落生活」
・その他: カラー(4P)、短編×9。
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「鬼束直」センセの「ワンホットミニット」です。
あれー…。
確か今月中旬発売予定の「隣のみなの先生 2巻」は売っておりませんでした。
念のため本屋のハシゴをやってみたんですが、どこにもなかったです。
……これは発売延期なんですかね?
期待していたのに、残念なことです。
さて、ないもの追っかけていても仕方ないので、本日はこちら「鬼束直」センセの「ワンホットミニット」です。
ハシゴしている間に、いつの間にか購入していたようです。
困ったもんです。
表紙そのままにロリ傾向な漫画でして、収録では大部分が妹系。
よくある、単純に「お兄ちゃん好き、好き~」という具合なものはなく、皆したたかに「利」を考えて行動しているところがポイントです。
左:「アイドリングSTEP」の「よしの」さん、右:「最果ての兄妹」の「アヤノ」さんです。
どちらも積極的なコですねぇ。特に「よしのさん」は。
小遣いほしさに「1時間さわり放題2万円ポッキリ」と持ち掛け、なんやーかんやーと最終的には10万円をゲットした妹「知花」ちゃんのお話。
「愛だけじゃ生きていけないの」はヒロイン「知花ちゃん」のアクティブさがコメディーで描かれており、実に楽しげな作品となっております。
ちょっと文字多めですけどね。
中盤のえっちシーンは置いといて、導入部とラストが非常に良かった「小さな彼女とある晴れた寒い日」がひでるさんオススメ。
もうすぐ中学生な「青山皐月」ちゃんはその先生と良い仲なのでした。
しかし、自分の異動を控えた先生は「皐月ちゃん」が中学へ上がる頃合も見計らって、その関係を終わらせるのです。
「青山は忘れていいよ、俺が忘れないでおくから」
そんな台詞がぐっときます。
こちらの漫画は台詞の端々に背景が垣間見えるので、なんというか色々想像できるんですよ。
二十歳半ば以降くらいの人には、楽しい漫画でしょう。
オチも可愛いですね。
…と、ほとんどが穏やか・合意である中、「Fire cracker」だけは兄と妹「茗子」ちゃんの関係が実に微妙。
一般的な兄妹とも違う屈折した愛情表現となっており、読み手には新鮮な感覚でした。
単行本ラストという位置であるため、そのまま特別描き下ろし「鋏妹に天誅を」に繋がるんですが、ここの配置も絶妙です。
なにげに、冒頭の「愛だけじゃ生きていけないの」へリンクする構成も良かったです。
※こちらが「小さな彼女とある晴れた寒い日」の「青山皐月」ちゃん。
無事中学生になりました、の図。ちょっと女の子っぽくなりましたかね。
そして、センセの独特な絵柄について。
変な話ですが、「鬼束直」センセの描く女の子は中性的で、はっきり言ってよくあるロリ漫画のような極端な可愛さはありません。
…でも、こんなんがほんわりと幸せな気持ちにしてくれる要因だと思います。
こんなんもいいんじゃないでしょうか。
あまり大きくない目と微妙にひらいた口が特徴。
白黒絵はカラー絵とはやや違った風情なので、↓表紙での判断はちょっと難しいでしょう。
うまく脳内で線画に修正してみて下さい。
白黒絵は強い線で、いい意味でのっぺりとした絵柄です。
基本的にはロリ系ですが、ドギつい描き方ではないので抵抗感ないと思います。たぶん、おそらく。
似たところですと、「嶺本八美」センセの”最近の絵柄”と近いように見えました。
正直なところ、↓表紙の段階では博打っぽかったですが、飽きさせない話とソフトな絵柄で良かったです。
一冊目の「Life Is Peachy?」も探したくなりました。
あとは…センセの挨拶「どんなに濁っていても底が見える浅い人間」ってのは、なんというか心に響きました(笑)
こりゃーいい文句ですわ。
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