■九月病 上巻 (シギサワカヤ)
★まんがデーター [14/15]
・絵 :■■■■□
・話 :■■■■■
・独創性:■■■■■
・属性 : 恋愛・元同人誌
・おまけ: 合間におまけページ、
カバー裏に別絵、
描き下ろし「一生の不覚」。
・その他: 全て表題作(11話)、上下巻、
カバーは特殊仕様。
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「シギサワカヤ」センセの「九月病 上巻」です。
やだぁー、これおもしろいぃー(※ギャルっぽく読んでね)
と、そんな訳で、以前こちらのブログで紹介させて頂きました「箱舟の行方」が非常に良かった「シギサワカヤ」センセの最新刊。
ふと店頭で見かけ、久しぶりに必殺「作者名買い」を発動させていただきました。
センセが過去に同人誌で描かれていたものを編集した単行本「九月病 上巻」ですね。
上下巻の同時発売でして、とりあえず上巻は全272ページという小さな辞典なみのブ厚さでした。
これでなぐると立派な凶器になりますです。はい。
※初期頃(2002年11月)
兄「広志くん」と妹「真鶴さん」ですよ。
小学生頃の事柄がため、家庭内と町で「いけない子」という不名誉な代名詞をもつ、妹「伊坂真鶴(いさか・まつる)」
そんな中、数少ない味方であった兄「伊坂広志」に感じていた安らぎはいつしか恋愛感情となっておりました。
一方、兄「広志」は真面目な優等生で苦労した末に「銀行員」に就職するなど、順調な人生。
しかし、結婚を控えた一週間前になって相手「田代早千(たしろ・さち)」は男と逃亡。
自暴自棄気味になっていた「広志」は「真鶴」の誘いもあって、関係してしまうのでした…。
大雑把にはそんなお話。
本当は上下読んでからレビュー書こうと思っていたんですが…あんまりイイので、読み終わりで感覚が残っているタイミングで即紹介とさせて頂きました。
主人公「広志くん」と妹「真鶴さん」のエソピソードを主軸として、その他周囲の人間関係・恋愛模様を描いた、どこぞの小説みたいな漫画です。
ちりちりと燃える”残り火”のようなお話の完成度は高く、ゆったりとした心理描写で読み応えは抜群。
文字数も多めでしたし(笑)
※収録であたらしめな頃。
銀行員「広志くん」と同僚「海老沢さん」ですね。
幼少期の「真鶴さん」はあまり聡くはない子。
それに両親の不仲が重なったこと、父親に利用されてしまったこと、兄のためにしてあげようと思ったこと。
それらがことごとく裏目に出てしまうのが切なく歯がゆいですね。こうした経験をした方も実際にいるでしょう。
「純粋故のかなしい不器用さ」
それの単語が非常に重いのですよ。
不器用なのは兄「広志くん」も同様で、ちょっとした切っ掛けからうまく生きれなくなった、伊坂兄妹の関係がこれまた秀逸。
特に会社の同僚「海老沢」さんからの電話後の二人の会話がひでるさんのお気に入り。
「…行くの?」
「…行かないよ」
「…行ってもいいのに。行ったらいいのに」
そんな感じなの。
こちらでよく紹介する、成年漫画の兄妹関係とは違った近親漫画をお楽しみいただけるでしょう。
(なお、ちょっとえっちっぽいシーンがあります)
ほか、「広志くん」と「海老沢さん」、友人「原口」くんと「儀同由利子」さん、結婚相手だった「早千さん」と「清水」先生などのサブ・エピソードも世界を深く知ることが出来る良質な漫画でした。
もうしっかり手元にあるんですが、早く下巻が見たいですね!
※おまけ:「儀同由利子さん」です。
ひでるさんお気に入りのひとコマ。
やわらかな細線の、繊細な絵柄。
だいぶスッキリとしており、少女漫画のような風情です。
描かれた時期にだいぶひらきがあるらしく、全体を通してみるとやや不安定な作画。
2002年11月から、2004年2月までですか。
ただ、もともと巧い方なので、大騒ぎするほどではありませんのでご安心を。
最近の絵柄の方がスッキリと見やすい印象でした。
とかくお話が良いので、ちょっとでも機会があればチャレンジしてほしい単行本ですね。
スタイリッシュなあっさり絵は綺麗なんですが、好みは分かれると思いますので注意。
なお、下巻についてはまた読み終わり次第に紹介するかもしれません。
お楽しみに。
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・絵 :■■■■□
・話 :■■■■■
・独創性:■■■■■
・属性 : 恋愛・元同人誌
・おまけ: 合間におまけページ、
カバー裏に別絵、
描き下ろし「一生の不覚」。
・その他: 全て表題作(11話)、上下巻、
カバーは特殊仕様。
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「シギサワカヤ」センセの「九月病 上巻」です。
やだぁー、これおもしろいぃー(※ギャルっぽく読んでね)
と、そんな訳で、以前こちらのブログで紹介させて頂きました「箱舟の行方」が非常に良かった「シギサワカヤ」センセの最新刊。
ふと店頭で見かけ、久しぶりに必殺「作者名買い」を発動させていただきました。
センセが過去に同人誌で描かれていたものを編集した単行本「九月病 上巻」ですね。
上下巻の同時発売でして、とりあえず上巻は全272ページという小さな辞典なみのブ厚さでした。
これでなぐると立派な凶器になりますです。はい。
※初期頃(2002年11月)
兄「広志くん」と妹「真鶴さん」ですよ。
小学生頃の事柄がため、家庭内と町で「いけない子」という不名誉な代名詞をもつ、妹「伊坂真鶴(いさか・まつる)」
そんな中、数少ない味方であった兄「伊坂広志」に感じていた安らぎはいつしか恋愛感情となっておりました。
一方、兄「広志」は真面目な優等生で苦労した末に「銀行員」に就職するなど、順調な人生。
しかし、結婚を控えた一週間前になって相手「田代早千(たしろ・さち)」は男と逃亡。
自暴自棄気味になっていた「広志」は「真鶴」の誘いもあって、関係してしまうのでした…。
大雑把にはそんなお話。
本当は上下読んでからレビュー書こうと思っていたんですが…あんまりイイので、読み終わりで感覚が残っているタイミングで即紹介とさせて頂きました。
主人公「広志くん」と妹「真鶴さん」のエソピソードを主軸として、その他周囲の人間関係・恋愛模様を描いた、どこぞの小説みたいな漫画です。
ちりちりと燃える”残り火”のようなお話の完成度は高く、ゆったりとした心理描写で読み応えは抜群。
文字数も多めでしたし(笑)
※収録であたらしめな頃。
銀行員「広志くん」と同僚「海老沢さん」ですね。
幼少期の「真鶴さん」はあまり聡くはない子。
それに両親の不仲が重なったこと、父親に利用されてしまったこと、兄のためにしてあげようと思ったこと。
それらがことごとく裏目に出てしまうのが切なく歯がゆいですね。こうした経験をした方も実際にいるでしょう。
「純粋故のかなしい不器用さ」
それの単語が非常に重いのですよ。
不器用なのは兄「広志くん」も同様で、ちょっとした切っ掛けからうまく生きれなくなった、伊坂兄妹の関係がこれまた秀逸。
特に会社の同僚「海老沢」さんからの電話後の二人の会話がひでるさんのお気に入り。
「…行くの?」
「…行かないよ」
「…行ってもいいのに。行ったらいいのに」
そんな感じなの。
こちらでよく紹介する、成年漫画の兄妹関係とは違った近親漫画をお楽しみいただけるでしょう。
(なお、ちょっとえっちっぽいシーンがあります)
ほか、「広志くん」と「海老沢さん」、友人「原口」くんと「儀同由利子」さん、結婚相手だった「早千さん」と「清水」先生などのサブ・エピソードも世界を深く知ることが出来る良質な漫画でした。
もうしっかり手元にあるんですが、早く下巻が見たいですね!
※おまけ:「儀同由利子さん」です。
ひでるさんお気に入りのひとコマ。
やわらかな細線の、繊細な絵柄。
だいぶスッキリとしており、少女漫画のような風情です。
描かれた時期にだいぶひらきがあるらしく、全体を通してみるとやや不安定な作画。
2002年11月から、2004年2月までですか。
ただ、もともと巧い方なので、大騒ぎするほどではありませんのでご安心を。
最近の絵柄の方がスッキリと見やすい印象でした。
とかくお話が良いので、ちょっとでも機会があればチャレンジしてほしい単行本ですね。
スタイリッシュなあっさり絵は綺麗なんですが、好みは分かれると思いますので注意。
なお、下巻についてはまた読み終わり次第に紹介するかもしれません。
お楽しみに。
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