■SCHOOL GIRL (大朋めがね)
★まんがデーター [13/15]
・絵 :■■■■□
・話 :■■■■□
・独創性:■■■■■
・属性 : 成年・恋愛
・おまけ: あとがき、加筆修正あり。
・その他: 初単行本、カラー(4P)、
短編×12(未発表含む)
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「大朋めがね(おおとも・めがね)」センセの「SCHOOL GIRL」です。
月末・月初のラッシュ、お疲れ様でした。
ひでるさんのメイン・ターゲットは、あるいはすでに知っている漫画が収録されているかもしれない「まこちゃんと遊ぼう/中田ゆみ」、大ハズレはしないだろう「ふたりでできるもん/東鉄神」といったところでした。
いくつか単行本が並ぶ中、店頭にてもっとも目立っていたのは、こちら「大朋めがね」センセの初単行本「SCHOOL GIRL」なのです。
※アホの「神田さん」です。
ショートカットが可愛いく、お気に入りです。もうちょっと見たいなぁ。
その↓表紙ですねー。
この段階で既に雰囲気が出ておりますが、そのまま独特の間を持った、静かな作品群でした。
ほぼ学園が舞台で、同世界・同キャラの短編もあります。
名前だけの一致もありましたが、どこまで繋がっているのか明確ではありません。
また、成年漫画には珍しく”別れを連想させる文言や描写が多い”のも特徴だと思います。
ラブコメ、というより恋愛モノという感じですね。
単行本を象徴しているような表題作「SCHOOL GIRL」、そして続きとなっている短編「after 5」
こちらは、アホだのバカだのと言われる、ショートカットな「神田」さんの連続話です。
生徒会の先輩、眼鏡な「高沢」くんに恋する「神田さん」
「かなりウザい」
などと言われながらも、たまの優しい言葉にときめく「神田さん」はあたり前のように付きまとっていたのです。
しかし、結局振られてしまった「神田さん」は、声をかけてきた”ヅラ夫”と呼んでいる教師に…と、だいたいそんなん。
「SCHOOL GIRL」は先輩「高沢くん」の視点で描かれております。
冷静に「神田さん」を観察しており、なにげない言葉で表情をガラリと変えるラブラブな様を楽しむ一方、一言では”アホ”という形容でドライな対応をしておりました。
たぶん、あれら全ては本音でしょうねー。
結果的には1年と4カ月で振ることとなるんですが、卒業して疎遠になると共に、想いの差に堪えられなくなったのかなぁ。
いわゆるハッピーエンドという単純な図式はあまりなく、こちらのような含みのあるオチはセンセの特徴かもしれません。
続く「after 5」は、傷心な「神田さん」視点の漫画になっています。
何気ない感覚からのえっちでしたが、気持ちに区切りをつけて吹っ切ると共に、新たな恋を見つけるというお話になっておりました。
こちらのが王道・ラブコメな展開なので、安心して読めると思います。
カップル成立という短編なのですよ。
「教師も卒業しちゃいそうだけど、ま、いっか」
とか考えている教師も良いキャラでした
※左:小春さん、右:「あおいろ。」の眼鏡な女の子
どっちも眼鏡キャラですね。右の間がいい感じです。
なお、「神田さん」と外人教師のその後が伺える短編「イガイガ君」
漫画のメインとしては、黒髪・眼鏡な「小春」さんとその彼氏「夏生」くん。
「神田さん」曰く、”ツンデレ”というヒロイン「小春さん」
実際のところ主従関係っぽいカップルでして、終始笑顔を崩さない「夏生くん」が危険なのです。
あちこちのタイミングでその顔色を気にしている「小春さん」が印象的でした。
そんなんですが、ラスト前のページは実に幸せそうで、なんだか安心。
また、三度目の登場である「神田さん」もあれから良い関係を保っている様子で、オチ部分を担当しておりました。
ちなみに、明確に姿は描かれておりませんが、短編「POP’N ROLL」にて眼鏡な「操」さんの進路相談をしている教師が”ヅラ夫”という愛称でしたから、こちらも同一世界かもしれません。
冒頭カラー「プロローグ」の本編が、ラストに収録されていた「あおいろ。」です。
眼鏡な女の子と、「咲」ちゃんと呼ばれる男の子。
やはり含みたっぷりな作品で、じれったい描写も多く、どうにも弾けない漫画(※無論、イイ意味で)になっております。
期待していながら、同時に何事もなく終わると理解している、みたいな感じなのよ。
こんなんリアルで良いんですが、発散にはなりませんね(笑)
なお、同級生として名前が上げられていた「たま枝」さんは、収録「ヒステリック」のヒロインと同じ。
さらに、彼女のお見合い相手は「カツラの高校教師」ということなんで…ひょっとしてヅラ夫??
単なるセンセのお遊びかもしれませんが、念のためあちこち探してしまいました(笑)
※姉「麻子さん」、弟「カオルくん」
処理が違うのかな、こちらの作画だけ雰囲気違ってました。
ほか、ちらりと「神田さん」も登場する、眼鏡な「まりも」ちゃんの「不機嫌日和」、姉「麻子」さん、弟「カオル」くんという図書館での近親モノ「CROSS BORDER」などが収録されておりました。
柔らかで繊細な線の優しい作画。
白比率は高く、全体は薄めな色調ですっきりとしております。
すらりとしたキャラ絵も実に涼やか。
バランスに優れ、崩し絵なども適度にまとまっていました。
なお、センセのお名前にもあるように、男女とも眼鏡キャラは多めだったので、お好きな方はいいでしょう。
カラーになっても、その独特な雰囲気は変わりませんので、判断については、そのまま↓表紙でどうぞ。
今回収録された原稿は時期が異なっているのか、バラツキありました。
(※あとがきによると、1作品はまるまる手直ししたそうです)
安定感は微妙ですが、どちらも一定水準を飛び越した作画なので、大きな問題ではありません。
そのうち一般で描いていそうな、巧い漫画家さんでしたよー。
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・絵 :■■■■□
・話 :■■■■□
・独創性:■■■■■
・属性 : 成年・恋愛
・おまけ: あとがき、加筆修正あり。
・その他: 初単行本、カラー(4P)、
短編×12(未発表含む)
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「大朋めがね(おおとも・めがね)」センセの「SCHOOL GIRL」です。
月末・月初のラッシュ、お疲れ様でした。
ひでるさんのメイン・ターゲットは、あるいはすでに知っている漫画が収録されているかもしれない「まこちゃんと遊ぼう/中田ゆみ」、大ハズレはしないだろう「ふたりでできるもん/東鉄神」といったところでした。
いくつか単行本が並ぶ中、店頭にてもっとも目立っていたのは、こちら「大朋めがね」センセの初単行本「SCHOOL GIRL」なのです。
※アホの「神田さん」です。
ショートカットが可愛いく、お気に入りです。もうちょっと見たいなぁ。
その↓表紙ですねー。
この段階で既に雰囲気が出ておりますが、そのまま独特の間を持った、静かな作品群でした。
ほぼ学園が舞台で、同世界・同キャラの短編もあります。
名前だけの一致もありましたが、どこまで繋がっているのか明確ではありません。
また、成年漫画には珍しく”別れを連想させる文言や描写が多い”のも特徴だと思います。
ラブコメ、というより恋愛モノという感じですね。
単行本を象徴しているような表題作「SCHOOL GIRL」、そして続きとなっている短編「after 5」
こちらは、アホだのバカだのと言われる、ショートカットな「神田」さんの連続話です。
生徒会の先輩、眼鏡な「高沢」くんに恋する「神田さん」
「かなりウザい」
などと言われながらも、たまの優しい言葉にときめく「神田さん」はあたり前のように付きまとっていたのです。
しかし、結局振られてしまった「神田さん」は、声をかけてきた”ヅラ夫”と呼んでいる教師に…と、だいたいそんなん。
「SCHOOL GIRL」は先輩「高沢くん」の視点で描かれております。
冷静に「神田さん」を観察しており、なにげない言葉で表情をガラリと変えるラブラブな様を楽しむ一方、一言では”アホ”という形容でドライな対応をしておりました。
たぶん、あれら全ては本音でしょうねー。
結果的には1年と4カ月で振ることとなるんですが、卒業して疎遠になると共に、想いの差に堪えられなくなったのかなぁ。
いわゆるハッピーエンドという単純な図式はあまりなく、こちらのような含みのあるオチはセンセの特徴かもしれません。
続く「after 5」は、傷心な「神田さん」視点の漫画になっています。
何気ない感覚からのえっちでしたが、気持ちに区切りをつけて吹っ切ると共に、新たな恋を見つけるというお話になっておりました。
こちらのが王道・ラブコメな展開なので、安心して読めると思います。
カップル成立という短編なのですよ。
「教師も卒業しちゃいそうだけど、ま、いっか」
とか考えている教師も良いキャラでした
※左:小春さん、右:「あおいろ。」の眼鏡な女の子
どっちも眼鏡キャラですね。右の間がいい感じです。
なお、「神田さん」と外人教師のその後が伺える短編「イガイガ君」
漫画のメインとしては、黒髪・眼鏡な「小春」さんとその彼氏「夏生」くん。
「神田さん」曰く、”ツンデレ”というヒロイン「小春さん」
実際のところ主従関係っぽいカップルでして、終始笑顔を崩さない「夏生くん」が危険なのです。
あちこちのタイミングでその顔色を気にしている「小春さん」が印象的でした。
そんなんですが、ラスト前のページは実に幸せそうで、なんだか安心。
また、三度目の登場である「神田さん」もあれから良い関係を保っている様子で、オチ部分を担当しておりました。
ちなみに、明確に姿は描かれておりませんが、短編「POP’N ROLL」にて眼鏡な「操」さんの進路相談をしている教師が”ヅラ夫”という愛称でしたから、こちらも同一世界かもしれません。
冒頭カラー「プロローグ」の本編が、ラストに収録されていた「あおいろ。」です。
眼鏡な女の子と、「咲」ちゃんと呼ばれる男の子。
やはり含みたっぷりな作品で、じれったい描写も多く、どうにも弾けない漫画(※無論、イイ意味で)になっております。
期待していながら、同時に何事もなく終わると理解している、みたいな感じなのよ。
こんなんリアルで良いんですが、発散にはなりませんね(笑)
なお、同級生として名前が上げられていた「たま枝」さんは、収録「ヒステリック」のヒロインと同じ。
さらに、彼女のお見合い相手は「カツラの高校教師」ということなんで…ひょっとしてヅラ夫??
単なるセンセのお遊びかもしれませんが、念のためあちこち探してしまいました(笑)
※姉「麻子さん」、弟「カオルくん」
処理が違うのかな、こちらの作画だけ雰囲気違ってました。
ほか、ちらりと「神田さん」も登場する、眼鏡な「まりも」ちゃんの「不機嫌日和」、姉「麻子」さん、弟「カオル」くんという図書館での近親モノ「CROSS BORDER」などが収録されておりました。
柔らかで繊細な線の優しい作画。
白比率は高く、全体は薄めな色調ですっきりとしております。
すらりとしたキャラ絵も実に涼やか。
バランスに優れ、崩し絵なども適度にまとまっていました。
なお、センセのお名前にもあるように、男女とも眼鏡キャラは多めだったので、お好きな方はいいでしょう。
カラーになっても、その独特な雰囲気は変わりませんので、判断については、そのまま↓表紙でどうぞ。
今回収録された原稿は時期が異なっているのか、バラツキありました。
(※あとがきによると、1作品はまるまる手直ししたそうです)
安定感は微妙ですが、どちらも一定水準を飛び越した作画なので、大きな問題ではありません。
そのうち一般で描いていそうな、巧い漫画家さんでしたよー。
SCHOOL GIRL (フランス書院X COMICS) (2008/08) 大朋 めがね 商品詳細を見る |
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