まんがさんぽ　■おじいちゃんは少年探偵　（井上よしひさ）

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■おじいちゃんは少年探偵　（井上よしひさ）

★まんがデーター　［１２／１５］
・絵　　　：■■■■□
・話　　　：■■■□□
・独創性：■■■■■
・属性　：　探偵・ギャグ
・おまけ：　カバー裏にお蔵入りネーム。
・その他：　１巻まで発売中。

本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「井上よしひさ」センセの「おじいちゃんは少年探偵」です。

「井上よしひさ」センセはその名前に特徴がないので、書店店頭やコミックスの発売表で目立たなかったり、間違ったり、あるいは見逃したりする危険性が非常に高い方なんですが、こちらは無事発見できました。
おそらく、井上センセ初の一般漫画でしょう。

昭和三十年代に活躍していた探偵「少年ダッシュ」（※本名横山輝明）はドクロ博士の罠によって氷づけにされておりましたが、孫娘「横山ひかり」の手によって現代に蘇るのでした。
そんな二人のドタバタ・アクション・ギャグな漫画。

ノリ的にはこれまでの成年漫画とほとんど同じ。（いい意味で）
購入前はえっち要素が抜けるとどうかなー、とか思っていましたが、毎回のテンションは異様に高く、意外なほど問題なく読めました。
主人公のダッシュくんが昭和三十年付近で記憶がストップしている点がミソでして、各施設から情報などのズレがうまくネタになっています。
（※首都高速を”オリンピック道路”と言ってたりする）
ちょっとした昭和のうんちくを知ることができますんで、読み手の年代によっては懐かしかったり、新鮮だったりするでしょう。
いいです。オススメです！

絵柄は濃い線の少年漫画風。基本的には丁寧で細かい描写もしっかりしており、また崩し絵も実に巧い方です。
普通に描いていれば真面目なイイ話へ持っていけそうなんですが、やはり派手なギャグ展開がよく似合っていますね。
なお、カラーになってもさほど雰囲気は変化しないので、↓表紙絵で判断できます。
孫娘の横山ひかりちゃんはやっぱりポニーテール（笑）で、バットでガンガン殴り倒す過激なキャラですが、縛られたりコスプレしたりと、ちょっとしたお色気担当にもなっています。
旧作品からのファンも納得できるでしょう。

ちなみに、先に発売されていた井上センセの成年漫画「淳～すなお～」の主人公「横山ヒカル」は、こちらの「横山ひかり」とキャラ習熟の目的で、デザインに共通性を持たせていたそうです。
これはセンセのＨＰで知りましたが…なるほど、名前から顔までそっっくりですね。気付きませんでした。
他にも、こんなちょっとした遊びがあるかもしれませんよ。