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■ゆるゆる (たかみち)

★まんがデーター [9/15]
・絵   :■■■■□
・話   :■■□□□
・独創性:■■■□□
・属性 : 日常・オールカラー
・おまけ: イラスト、キャラ設定表、カバー裏にラフ絵、
・その他: 初単行本、折り返しに登場人物紹介、
       オールカラー(128P)、15話収録。
(※現在1巻まで発売中→巻数表記ないですが、続くみたい)

本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「たかみち」センセの「ゆるゆる YURU YURU」です。[20100427ご指摘ありがとうございます]

どうやら…描き手が対象とする読者ではないようでした。

そんな訳で、本日は人を選ぶ(かもしれない)単行本。
前述しているように、とりあえずひでるさんは期待されていない読者のようでした。
あまり良い文言は並ばないと思います。
あらかじめ。
そういったのが得意でない方は、ここでご遠慮ください。
ごめんなさい。




まずは1つ目を簡単に。
以前のブログにて…
”「北河トウタ」センセの連載「青春ポップ!」がなにげに良い感じ”
とか書きました。
単行本の発売も間近と聞いていたので、期待して真っ先に読んだんですが…これがまったくダメ
全然合いません。

冒頭、隣に住む妹的なヒロインが朝起こしにやってきて…学校へ行く途中で巨乳委員長とぶつかり…憧れていたインディーズバンドのボーカルは生き別れていた実姉なのでした。

これでもかというベタ展開にげんなり。
また、タイトル的にヒロインは再会した姉になりそうでしたが…中盤目立っていたのは巨乳な委員長。
”青春の恋愛模様”みたいなのを描きたいならそれでいいのかもしれませんけど、そうするとやたら変に接触してこようとしていた姉が余計。
特に、水泳授業でわざわざ弟に抱きつくシーンは、訳が分かりませんでした。
また委員長はやったら胸関係のハプニングが多く、揉まれたり、モロ出しにしていたり…。
これが成年漫画ならえっち展開へ発展すればいいんですが、一般では違和感の連続であまりにあまりな出来栄え
紹介する漫画として考えていたんですが、見送りました。
”みうらじゅん氏も大絶賛”という紹介帯は本当かなぁ。

青春ポップ! 1 (ヤングチャンピオン烈コミックス)青春ポップ! 1 (ヤングチャンピオン烈コミックス)
(2010/04/20)
北河 トウタ

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そんな訳で、急ぎ「ゆるゆる YURU YURU」に変更したのです。
ただ…どっちかというと、こちらも同様に対象とする読者でない感じ

悪くはないと思います。
アマゾンの評価は良かったですし。
ただ、ひでるさんにはまったく合いません。
「たかみち」センセの初単行本ということで、けっこう期待していたんですけどねぇ…。

ゆるゆるガールズ、荒井ハルカ
※左:ゆるゆるガールズ、右:荒井ハルカ
 だいたいこんな感じの爽やかな絵柄です。

全128ページのオールカラー単行本でした。
1話4ページのショート漫画で、タイトルそのままゆるゆるとした内容
主人公的な女の子3名の、なんとない毎日を描いたもの。
コメディーと言う程それっぽくはなく、日常風景漫画ですかね。

やはり最も印象的なのは、その独特なタッチと色使い。
絵は巧く、イラスト本業な方にありがちな強弱もありません。
特に登場する女の子らは、絶妙なバランス感覚
可愛過ぎることもなく、逆に綺麗過ぎることもありません。
魅力的ではあったものの、怖ろしいほど色気を感じない(えっちな感覚にならない)、不思議なほど自然なもの。
やたら幼いとか、清純とかでもないんです。
これを狙ってやっているのなら、相当な技術かと思います
コメディー崩しも作品とよくマッチしているため、気になりません。
やや表現の異なる背景は漫画を邪魔することなく、ほんのりとしたノスタルジーに溢れていました。
(※舞台は海が近い町で、自然溢れる土地である様子)
白抜きで枠線ない(厳密にはある)のも特徴でしたかね。

当然ながら↓表紙そのままで、巧いです。
好みはあるかもしれませんが、ここに関してはほぼ問題ないでしょう。

富士倉みさき、片瀬ユキ
※左:富士倉みさき、右:片瀬ユキ
 「ユキさん」のエピソードは良くまとまっていました。

読み手を決定的に分けると思われるのが、お話部分。
確かに4ページ程度のボリュームでは、しっかりとした漫画は描き辛いでしょう。

ただ、巻末に収録されていた設定について。
描いていくなかで設定を足してゆく~」
そんな風に書かれています。
個人的に、ココがちと気になりました。
なんとなく…適当に流して描いているか、あるいは適当に辻褄合わせてる~みたいに聞こえます。
ひでるさん、ひねくれてるから。
綿密に計算されつくしたものが必ず良いとも思いませんが、熱心さなく、軽く誤魔化されたような感覚。
なんだかがっかり。
例えそうであっても、そんなんわざわざ書いてほしくはなかったです。

お話で気になったのが、2話目「ミサキの噂」
主要キャラの1人である「富士倉みさき」さんの恋愛話。
バスケ部の「高杉」くんを狙っているという話が…いつしか学校中に噂が広まり~オチに至るというもの。
伝言ゲームというのは分かるんです。
ただ、あの彼はなんなの?
湾曲される過程・ネタがすっ飛ばされて無視されてるため、単に間違って伝わった事が描かれていただけ。
どこか見落としたかと、何度か読み返してしまいました。
4話目「ユキの叔父さん」は逆にまとまった、非常に面白いお話なんですけどねー。
同じく「片瀬ユキ」さんの主役回である、10話目「キッチリユキ」なども、なるほどという展開。
15話「私たち」も、収録でのラストを飾るに相応しい流れでした。

3話「青鳩町のアオバト」から、ちらほら登場しているアオバト。
これについては、担当さんとまったく同意見です
8話「怒鳩の主張」でも目立っており、こちらの話がまた意味が分からない。
美術部へ顔を出した「荒井ハルカ」さんは、自らのボードにその記憶の無い絵(鳶)が描かれていたんですが…このオチはなんだろう。
単純に、彼女のボードに作品描いていたということ??

よくまとまったものがある反面、他愛ないのが多いのも事実。
カラーなので内容の割にはやや高めな価格設定でもあったので、漫画風なイラスト集と考えるのが良いかもしれません。
ファンの方はいいでしょう。
そうでない方は、よほど絵柄が好みでない限り手を出さない方が無難だと思います。

【まんがデーター・採点の詳細】 大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・絵4: 巧い方です。ただ、良くも悪くも人を選ぶと思います。
・話2: ショート漫画集で、良いエピソードもあったんですが、刺さりませんでした。
・独3: よくあるタイプ。コレという売りに欠けているのでは…。
合計:[9/15]

このブログでは何度も書いてますが、漫画には合う・合わないがあります。
読み手によっては全く違った意見になると思いますので、くれぐれも参考程度でお願いします

ゆるゆる (ヤングキングコミックス)ゆるゆる (ヤングキングコミックス)
(2010/04/19)
たかみち

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tag : コメディーノスタルジー

comment

Secret

うおおお

どみな1巻の3話を再び読んでみました。
彼女の読んでいた本ですよね!

うおー!スゲエ!!

そうか、この時点でもう決められた展開だったんですねー。
ありがとうございます。
ご指摘なければ見逃していたところでした。

固定ファン向けでしょうね

自分もたかみち氏のほんわか系のイラストが好きなので購入しましたが、確かにショートカラーということで、ストーリーは駆け足で説明不足にはなりがちですね。
ただ、あとがき部分にも一人リレー漫画的手法で後から設定を足して行くというのは、三人娘ありきのプロットでシチュエーションコメディの様に話を膨らませていくという意味だと自分は捉えました。
ま、コミックLOの表紙でブレイクした同氏なので、固定ファン向けのイラスト集的色が強いですよね。

因みに、先日の「どみなのド 3巻」の伏線が、1巻の第3話にあったのは気づかれました?

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