まんがさんぽ　2006年10月19日

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★まんがデーター　［１４／１５］
・絵　　　：■■■■□
・話　　　：■■■■■
・独創性：■■■■■
・属性　：　三国志・ギャグ
・おまけ：　
・その他：　上下巻。上巻（１１話）、下巻（９話）＋
　　　　　　「要艶不要話」（２話）

本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「清水清」センセの「三国志艶義」です。

こういった系統で歴史モノってーのは珍しいですね。
オススメなんですが、とりあえず「三国演義」のお話を知っていることが大前提です。
完全に元ネタあっての漫画ですから。

三国志の漫画だと…ひでるさん「くれむつきゅーる」センセの歴史シリーズを真っ先に思い出します。
他には「片山まさゆき」センセも描いてたっけ。
あんまりないですよね。（←よく知られてそうなのはいちいち書きません）

まるで野盗のような劉備は↑こんな感じのセコイ男。
実にいい味のキャラなんですが、主役は曹操、あるいは関羽のようです。
ちなみに、曹操や趙雲は作中で女性として描かれてます。…そんなん嫌いな人は注意。
劉備以下の三名は全て男ですけどね。
ただ、張飛のみ”怒ったり酒を飲んだりすると女になったり虎になったりする特異体質”で、なんとこれが伏線になっております。
あちこち史実の事件がきっちり再現されているんですが、意外なところからふと繋がるんですね。
歴史の新解釈…というか落とし穴（のようなもの）を楽しむべき漫画だと思います。
知っているなら、大いに楽しめるでしょう。

話としてはギャグとえっちで展開される三国志話です。
桃園の誓いから赤壁合戦までですね。
クライマックス、赤壁合戦での流れ、そして計略は見物でした。
あとは…やっぱり劉備ですね。いいなぁ。

※おまけ　…いい性格してます。実際の劉備もこんなんかもしれないとか思った（笑）

ちなみに下巻おまけの「要艶不要話」はキャラが同じの別空間話です。
こちらは趙雲（女性）が主役です。

濃い太線のやや古い絵柄。
ギャグの雰囲気とか、人物のすっきり感など、どことなく昭和の少年漫画っぽいですね。
あ、別に悪い意味ではなく。
他の「清水清」センセの漫画も見ていますが、間違いなく技術はある方です。万人受けではないでしょうけれど。
ページ全体は文字の多さもあって、ややごっちゃり気味。
女性が大きくくねるようなえっちシーンの描き方が独特です。さらりとして、あんまりえっちには見えませんので、ご安心・ご注意を。

とりあえず三国志ファンで冗談が通じる方にはオススメ。
できればもう少し長く見たかったですねー。