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■星川銀座四丁目 (玄鉄絢)

★まんがデーター  [15/15]
・絵   :■■■■■
・話   :■■■■■
・独創性:■■■■■
・属性 : 百合・年齢差
・おまけ: あとがき、各話後にネタ絵、
     とくべつ付録「ちゅースタンプカード」、描き下ろし。
・その他: 5話+描き下ろし収録、現在1巻まで発売中。
            
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「玄鉄絢(くろがね・けん)」センセの「星川銀座四丁目 1巻」です。

”あまくてやさしい、百合アンソロジーという連載の「つぼみ」は、「芳文社」さんでした。
百合姫~」の「一迅社」さんとは別。
発売は隔月になったようですし、ジャンルの需要が見込まれてきたということでしょうか。
すごいなぁ。

さて、そんな訳で本題。
やっと出ました。
前巻「少女セクト(2巻ね)」以来のことで、なんと4年ぶりという単行本
「星川銀座四丁目 1巻」です。
…お、遅いなぁ。
べつにポコポコ出せばいいとも思いませんが、やっぱりある程度コンスタントに見たいですよ、「玄鉄絢」センセ。
つい先日に、早くて完成度の高い方を見ているので、どうしても比較してしまいました。
次はもうちっと早いかなー。そうだといいなー。

那珂川湊・松田乙女
※那珂川湊・松田乙女
 ちょっとセクシーなカットをチョイスしてみました。

えー、漫画自体にマイナス点がないので、あらかじめ苦言を述べさせていただきました。
すみません。
こちら「星川銀座四丁目」は巻数表記から察せられる通り、長編の連続ストーリー。
静かながらも、激しい百合漫画という感じでした。

「那珂川湊(なかがわ・みなと)」は学校教師。
とある理由から、不登校だった生徒「松田乙女(まつだ・おとめ)」を自らのアパートに引き取って、共同生活を始めていました。
「乙女」に親以上の深い愛情を注ぐ「湊」
それを受ける「乙女」は、家事がダメな「湊」に代わってその一切を仕切り、再び登校を開始するなど生きる活力を取り戻していくのでした…。
大雑把にはそんな感じでいいと思います。

様々な問題に向き合い・乗り越え、深く結びついていく2人の物語です。
簡単に言うと、年の差・百合カップルなラブコメ漫画。
ラブコメ”なんて単語がハマる軽さがある一方、2人の繊細な心理描写まで描かれていました
絶妙なメリハリ具合ですね。

漫画はほぼ2人だけの世界。
唯一、4話に登場する「大濠観月(おおほり・みづき)」さんが今のところ唯一の例外です。
彼女は関係に刺激をもたらすような役回りですね。

コメディーな2人
コメディーな2人
 今回のお気に入りなコマです。「ヒャッハー!」

たいていは「湊さん」のアパートにてお話が進行しています。
当初は登校していなかったものの、「乙女ちゃん」は学生で「湊さん」は呼ばれるそのまま先生。
しかし、学校シーンは職員室など数カットくらいで、わずかなものでした。
「湊さん」の授業風景はちょっと興味あったんですけどね。
また「少女セクト」から察するに、こちらも色々と細かく設定付けされていると思われますが…わずかな描写から、あちこちが伺い知れるようになっています。
(コテコテ説明のされる4話は、違う意図ですね)

セオリーな百合ネタとは異なって、冒頭からお互い好き合っており、それをほぼ確認しています。
ただし、性別、13という年齢差、また同居に至る経緯などの理由がため、そう簡単ではない状況(環境)でもありました。
儚く脆い、微妙な感じですねー。
なお世間的には当然ながら彼女の感情まで伝わっておらず、「教育者の鑑」という評価でした。
そうした複雑な部分が、しっとりと描かれています。

お互いに依存している2人。
しかし、家事ができる「乙女ちゃん」のが生活力ある感じ。
「湊さん」のが顕著でしたね。
彼女を思うがあまり、仕事へ行けなくなったりしています。
1話のテスト問題、2話のお風呂シーンなどが非常に良い感じ。

また、「湊さん」は強い愛情(欲望)のある反面、それをきっちり理性で押さえ込んでいました。
見境つかなくなる、条件反射でしてしまうなど、なかなか自分をよく分かっている様子。
キスもようやく5話目から。
若いだけあって積極的な「乙女ちゃん」に対し、だいぶ面白い感じになっていました。
描き下ろしの1話は必見です。
それなりに男性とのお付き合いもあったようですが、結局はうまくいっていない「湊さん」
過去のお話、あちこちの言動から、確かに家庭で旦那の帰りをかいがいしく待つタイプではなさそう。
かと言って、外でバリバリ仕事するようにも見えませんが…。

ずっと引きこもっている訳ではないものの、不登校な「乙女ちゃん」のが活発。
キチンと家事をこなしていたほか、「湊さん」のお弁当を用意し、プレゼントは手作り(※いちおう小遣い貰ってる)
自ら節約を始める2話では極端な面を見せており、熱中症で倒れたりしてました。
皆様もご用心。
先生の奥さんみたい
そう言われた3話から、「湊さん」にアプローチするようになっています。
自らの気持ちを確認したんでしょうね。
かなり可愛い、面白い一面を見せるようになりました
漫画中に言ってましたが、「乙女ちゃん」はもともとの経緯がため、普通の恋愛はなかなかできなさそう。
たぶん、機微にも人一倍敏感ではないかなぁ。

シリアスな2人
※シリアスな2人
 かなり「湊さん」のがモロい感じなのです。

そんな訳で、諸問題はあるもののバランス良いカップルでした。
5話後日談という描き下ろし部分を見る限り、2巻以降はより突っ込んだところまで描かれるかもしれません。
いまから楽しみに待ちましょう。

柔らかな線の絵柄。
適度なくらいな濃淡で、全体的にはスッキリ気味です。
また、クドくない程度に、細かく描き込まれていました。
しっかりメリハリがついており、このあたりのバランス感覚は絶妙
背景などのカットが、静かな間となっています。
漫画というより、映像作品を見ているかのようですね。
曲線で丸っこい、可愛らしい人物絵。
どちらかというとコメディーが巧く、合間のネタ絵など崩しは自然です。
普段ほわほわしているだけ、ちょっとしたシリアスには良い緊張感がありました。
前も書きましたが、「つぼみ」に”お試し読み”があったので、判断にはそちらがオススメです。
2話の冒頭シーンが見れますよ。

【まんがデーター・採点の詳細】 大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・絵5: 特にマイナス面なく、人を選ばないだろう綺麗な絵柄です。
・話5: 自然に物語世界に入っていけると思います。
・独5: 2人だけの世界がじっくりと描かれていました。
合計:[15/15]

ちなみに、購入後気になったのが、「つぼみ」に書かれている紹介文面。
詳しくはHPを見て頂くとして、「そんな2人の毎日はドキドキイベントだらけ」、「ムフフな後日談もしっかりたっぷり入ってます」といった軽いテンションで、なんだか誤解を招きそう。
間違ってはいないものの、もっと深い物語だと思うんですが…。

星川銀座四丁目 (1) (まんがタイムKRコミックス つぼみシリーズ)星川銀座四丁目 (1) (まんがタイムKRコミックス つぼみシリーズ)
(2010/08/11)
玄鉄 絢

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tag : アンソロジーコメディー百合漫画ラブコメ

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