■もののけ町怪奇譚 (四万十曜太)
★まんがデーター [10/15]
・絵 :■■■■□
・話 :■■□□□
・独創性:■■■■□
・属性 : 成年・ファンタジー
・おまけ: あとがき、作品解説、
描き下ろし「もののけ町怪奇譚 百万獣の女王」
・その他: 短編×9。
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「四万十曜太(しまんと・ようた)」センセの「もののけ町怪奇譚」です。
センセの漫画は、こないだ続巻であると気付かずに買った「ガントライブ 2巻」を読んでいます。
ぱっと見は好みっぽい絵柄だったんですが…読んだ感想としては、やや毛色が合わないかなぁ…というのが正直なところ。
(※それがため、「ガントライブ 1巻」も買いずらいのです。「マティ」さん可愛いんですけどねー)
しかし、”漫画としてなかなか良かった”、というのも事実なので、こちらを試してみることとしたのでした。
6冊目くらいの単行本は「もののけ町怪奇譚」です。
発売「キルタイムコミュニケーション」さんということで、魔法とか妖怪らの登場するファンタジーが基本なんですが…よくありがちなモノと比べれば、やや変化球気味でした。
※魔法少女「むじなちゃん」、変身ヒロイン「希さん」
こうした絵はいかにも「キルタイム」さんという感じですが
さて、各短編のタイトルから分かるように、「もののけ町」という同一の世界・舞台にてまとめておられます。
東京近郊の回帰市にあるらしい、「物除町(もののけちょう)」
怪異も多いが正義の味方も多く、妖怪から「処刑騎士」を擁する超常現象対策本部「NOMARCY」、さらに魔法少女までが住人としていたのでした。
…これ、なかなか良いアイデアだと思ったんですが…設定から人物まで各話同士の繋がりは非常に弱く、単にタイトルとかキーワードがまとまっているだけ。
非常に残念。
もしかして、過去単行本とか、関連する漫画が他にあるのかな?
作品解説では色々と書かれていましたが、そんなん漫画だけではまるで伝わりません。
いちおう、「~暴露の章~」と「百万獣の女王」は同キャラが出演して連続性ありましたが、逆に言うとそれだけなんですねー。
もくじ部分と↑前述したストーリー単行本がため、過剰に期待したのがいけないのかなぁ。
いちおう最も頻繁に登場していた単語、「NOMARCY」の処刑騎士らが登場するシリーズ。
処刑騎士と妖怪「蜘蛛姫」の対決を描いた、「もののけ町怪奇譚 蜘蛛神の章」
ディスクとかキーボードを駆使して戦う、やたら近代的な処刑騎士が新鮮かつ格好良かったです。
本来ならば、容姿が女子である「蜘蛛姫」の方に入れ込みそうなんですけどねー。
「複雑で高度な術式を高速言語を超える速度で実行~」とかなんとか、デジタルとアナログのみたいな対比が面白いネタでした。
「NOMARCY」の魔法少女「なゆた」ちゃんの登場する、「もののけ町怪奇譚 魔法少女なゆたちゃん」
序盤から登場し、繁殖型オークによってえろい事されてる魔法少女は…「むじな」ちゃんということで、それとは別人。
…この構成が、何をしたいのかいまいち意味不明。
どうにも怪しげなマスコット「ポンちゃん」がいい味を出していただけに、残念なところです。
※おまけ:岩崎律子
こうした不可思議な雰囲気は良かったんですが
なかなか興味をひかれた、サスペンスちっくな不可思議話「もののけ町怪奇譚 ~暴露の章~」、それに続く描き下ろし「もののけ町怪奇譚 百万獣の女王」
前者は、おかしいと違和感を感じながらも、なんなく自ら服を脱ぎ、えっちされる「岩崎律子」さんのネタ。
オチ部分は正直微妙でしたが、ややズレただけなような非日常ちっくには、ぐいと引き込まれる魅力がありました。
冒頭に位置した掴み漫画としては最適かもしれません。
後者は「NOMARCY」の処刑騎士、”百万獣の女王”「セーバード・タイガール」がその事件を解決するお話です。
変身ヒロイン「希」さんの、「もののけ町怪奇譚 PANZERSKIN ESPERANCE」
彼女は「NOMARCY」と無関係なのかな。
色々ありましたが、とにかく後半のミサイルが凄いですね。
同じく変身ヒロインが登場する「もののけ町怪奇譚 双身聖長アシュタルティーナ」
手なが足なが、という妖怪の血を引く「手長海名(ておさ・かいな)」、「足延歩夢(たるのべ・あゆむ)」という2人。
合体することで、神仙力を駆使する変身ヒロイン「アシュタルティーナ」に変身するのでした。
設定から想像したのはソレでしたが…解説にもそう書かれていましたね。
彼女らも「NOMARCY」とは無関係みたい。
サキュバスに反撃される部分もそうですが、オチもちと分かり辛いかなぁ。
ボーイッシュな符術師と一反木綿の対決する「もののけ町怪奇譚 一反モーメント」
登場する符術師の娘さんは、むちむちな短パンがえっちでいい感じでした。
容姿とは裏腹に、言葉が女の子っぽいというギャップも素敵です。
やっぱり「NOMARCY」とは関係無い様子。
※左:アシュタルティーナ、右:符術師の娘さん
故意に絵柄を変えておられますね
ほか、「もののけ町怪奇譚 ある日のメゾンうしみつ」はコメディーちっくな短編。
登場する「天さん」は化ける能力があったものの、全体的には驚くほど普通。
「ポンにでも相手~」という台詞ありましたが、「ポン」というのは…さっきの怪しげなマスコット?
歯車子女「ハルマ」さんの、「もののけ町怪奇譚 ―私のおっぱいは歯車でできています―」
やや不気味な感覚もある人形に歯車(薬)を食べさせると…といった様が、なんとなーく吸血姫「美夕」に登場する「爛火」とダブり、勝手にひでるさんは期待を広げたんですが…ううむ。
本を取り出すシーンとか、おおっ!と驚く感じだったんですけどね。
くっきりとした線のはっきり・さっぱりとした絵柄。
適度な濃淡具合で、全体的にごっちゃり気味です。
キャラ絵の幅広めな輪郭と緩やかな曲線に特徴あります。
癖は強めですが個性を確立されており、バランスにも優れていました。
裏表紙の漫画カットを参考にどうぞ。
予想ほどハードではなかった(←どんなん想像したんだ)ものの、一般ラブコメなものと比べればそれなり。
合う・合わないという絵柄はともかく、前述したような設定部分での肩透かしが響いたため、ひでるさんとしてはイマイチでした。
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・絵 :■■■■□
・話 :■■□□□
・独創性:■■■■□
・属性 : 成年・ファンタジー
・おまけ: あとがき、作品解説、
描き下ろし「もののけ町怪奇譚 百万獣の女王」
・その他: 短編×9。
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「四万十曜太(しまんと・ようた)」センセの「もののけ町怪奇譚」です。
センセの漫画は、こないだ続巻であると気付かずに買った「ガントライブ 2巻」を読んでいます。
ぱっと見は好みっぽい絵柄だったんですが…読んだ感想としては、やや毛色が合わないかなぁ…というのが正直なところ。
(※それがため、「ガントライブ 1巻」も買いずらいのです。「マティ」さん可愛いんですけどねー)
しかし、”漫画としてなかなか良かった”、というのも事実なので、こちらを試してみることとしたのでした。
6冊目くらいの単行本は「もののけ町怪奇譚」です。
発売「キルタイムコミュニケーション」さんということで、魔法とか妖怪らの登場するファンタジーが基本なんですが…よくありがちなモノと比べれば、やや変化球気味でした。
※魔法少女「むじなちゃん」、変身ヒロイン「希さん」
こうした絵はいかにも「キルタイム」さんという感じですが
さて、各短編のタイトルから分かるように、「もののけ町」という同一の世界・舞台にてまとめておられます。
東京近郊の回帰市にあるらしい、「物除町(もののけちょう)」
怪異も多いが正義の味方も多く、妖怪から「処刑騎士」を擁する超常現象対策本部「NOMARCY」、さらに魔法少女までが住人としていたのでした。
…これ、なかなか良いアイデアだと思ったんですが…設定から人物まで各話同士の繋がりは非常に弱く、単にタイトルとかキーワードがまとまっているだけ。
非常に残念。
もしかして、過去単行本とか、関連する漫画が他にあるのかな?
作品解説では色々と書かれていましたが、そんなん漫画だけではまるで伝わりません。
いちおう、「~暴露の章~」と「百万獣の女王」は同キャラが出演して連続性ありましたが、逆に言うとそれだけなんですねー。
もくじ部分と↑前述したストーリー単行本がため、過剰に期待したのがいけないのかなぁ。
いちおう最も頻繁に登場していた単語、「NOMARCY」の処刑騎士らが登場するシリーズ。
処刑騎士と妖怪「蜘蛛姫」の対決を描いた、「もののけ町怪奇譚 蜘蛛神の章」
ディスクとかキーボードを駆使して戦う、やたら近代的な処刑騎士が新鮮かつ格好良かったです。
本来ならば、容姿が女子である「蜘蛛姫」の方に入れ込みそうなんですけどねー。
「複雑で高度な術式を高速言語を超える速度で実行~」とかなんとか、デジタルとアナログのみたいな対比が面白いネタでした。
「NOMARCY」の魔法少女「なゆた」ちゃんの登場する、「もののけ町怪奇譚 魔法少女なゆたちゃん」
序盤から登場し、繁殖型オークによってえろい事されてる魔法少女は…「むじな」ちゃんということで、それとは別人。
…この構成が、何をしたいのかいまいち意味不明。
どうにも怪しげなマスコット「ポンちゃん」がいい味を出していただけに、残念なところです。
※おまけ:岩崎律子
こうした不可思議な雰囲気は良かったんですが
なかなか興味をひかれた、サスペンスちっくな不可思議話「もののけ町怪奇譚 ~暴露の章~」、それに続く描き下ろし「もののけ町怪奇譚 百万獣の女王」
前者は、おかしいと違和感を感じながらも、なんなく自ら服を脱ぎ、えっちされる「岩崎律子」さんのネタ。
オチ部分は正直微妙でしたが、ややズレただけなような非日常ちっくには、ぐいと引き込まれる魅力がありました。
冒頭に位置した掴み漫画としては最適かもしれません。
後者は「NOMARCY」の処刑騎士、”百万獣の女王”「セーバード・タイガール」がその事件を解決するお話です。
変身ヒロイン「希」さんの、「もののけ町怪奇譚 PANZERSKIN ESPERANCE」
彼女は「NOMARCY」と無関係なのかな。
色々ありましたが、とにかく後半のミサイルが凄いですね。
同じく変身ヒロインが登場する「もののけ町怪奇譚 双身聖長アシュタルティーナ」
手なが足なが、という妖怪の血を引く「手長海名(ておさ・かいな)」、「足延歩夢(たるのべ・あゆむ)」という2人。
合体することで、神仙力を駆使する変身ヒロイン「アシュタルティーナ」に変身するのでした。
設定から想像したのはソレでしたが…解説にもそう書かれていましたね。
彼女らも「NOMARCY」とは無関係みたい。
サキュバスに反撃される部分もそうですが、オチもちと分かり辛いかなぁ。
ボーイッシュな符術師と一反木綿の対決する「もののけ町怪奇譚 一反モーメント」
登場する符術師の娘さんは、むちむちな短パンがえっちでいい感じでした。
容姿とは裏腹に、言葉が女の子っぽいというギャップも素敵です。
やっぱり「NOMARCY」とは関係無い様子。
※左:アシュタルティーナ、右:符術師の娘さん
故意に絵柄を変えておられますね
ほか、「もののけ町怪奇譚 ある日のメゾンうしみつ」はコメディーちっくな短編。
登場する「天さん」は化ける能力があったものの、全体的には驚くほど普通。
「ポンにでも相手~」という台詞ありましたが、「ポン」というのは…さっきの怪しげなマスコット?
歯車子女「ハルマ」さんの、「もののけ町怪奇譚 ―私のおっぱいは歯車でできています―」
やや不気味な感覚もある人形に歯車(薬)を食べさせると…といった様が、なんとなーく吸血姫「美夕」に登場する「爛火」とダブり、勝手にひでるさんは期待を広げたんですが…ううむ。
本を取り出すシーンとか、おおっ!と驚く感じだったんですけどね。
くっきりとした線のはっきり・さっぱりとした絵柄。
適度な濃淡具合で、全体的にごっちゃり気味です。
キャラ絵の幅広めな輪郭と緩やかな曲線に特徴あります。
癖は強めですが個性を確立されており、バランスにも優れていました。
裏表紙の漫画カットを参考にどうぞ。
予想ほどハードではなかった(←どんなん想像したんだ)ものの、一般ラブコメなものと比べればそれなり。
合う・合わないという絵柄はともかく、前述したような設定部分での肩透かしが響いたため、ひでるさんとしてはイマイチでした。
もののけ町怪奇譚 (アンリアルコミックス29) (アンリアルコミックス 29) (2009/02/28) 四万十曜太 商品詳細を見る |
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