■精一杯の恋 (春輝)
★まんがデーター [10/15]
・絵 :■■■□□
・話 :■■■■□
・独創性:■■■□□
・属性 : 恋愛・ストレス
・おまけ: あとがき。
・その他: 短編×9(うち「春風のイタズラ」×2、
「精一杯の恋」×4、「誘惑ポスト」×2)
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「春輝(はるき)」センセの「精一杯の恋」です。
携帯コミックスに強いらしい「春輝」センセ。
小さめな画面で、ちょっと動くあたりがいいのかなぁ…。
ともかく、現代にぴったり合った漫画家さんと言えるでしょう。
さて、「猪上春樹」という名前でも活躍されていたらしい、「春輝」センセの最新刊。
だいたい18冊目くらいの単行本は「精一杯の恋」です。
連続話と短編でまとめられた一般えっち系。
ラブコメと言うよりは恋愛話なんですが、どちらもストレスが加えられる特徴がありました。
正直、やや都合良過ぎる展開は微妙でしたが…漫画ですからね。
あまり現実的過ぎるとげんなりするので、こんなんでいいのでしょう。
※左:田村由美子、右:榎本秋穂
前半と後半で表情の変わる「由美子さん」に注目。
3度目の引っ越しを終え、隣へ挨拶にいった「安藤」くん。
電話を片手に顔を見せた美人「田村由美子」さんは、どうやら良からぬ男性と付き合っている様子でした。
見かける度に謝っているような彼女から“あるお願い”をされた「安藤くん」は…という「精一杯の恋」
表題作は4話の連続話でした。
成年漫画ではよくドロ沼になったりする、ストレス漫画の王道エピソード。
2話でようやく結ばれた2人ですが、セオリー通り3話にて猜疑心を植え付けられてしまうのです。
果たして結末はどうなるんでしょう??
明確に“人生の選択肢”を目前とし、おそらく最善を掴み取った2話の「安藤くん」が格好良かったですが、そういった意味では彼の先輩。
4話ラスト付近での台詞は、なんだかじ~んときます。
ひでるさん、まったく関係ないのだけれど。
優れた基本を崩さない、いい話でした。
前半部分をたっぷり2話で描いているため、より感情移入できます。
…個人的には、「安藤くん」をもう少しぎりぎりまで追い詰めたかったですねー。
サスペンス感(そんな言葉ないか)たっぷりな黒猫が、なにげに良い存在感を示しておりました。
前後編「春風のイタズラ」は年の差カップル話。
女子大生「榎本秋穂」は駅員の「津田隆之」と付き合っておりました。
しかし、12という年齢差から、関係は秘密にしていたのです。
とある事情がため、そういったものに敏感な「津田」は、常にもやもやと鬱屈した感情を持っていたのでした。
12歳年下で、「津田くん」は“世間的にはロリコン”と悩んでいます。
何度か引用してますが、「恋愛ディストーション(2巻)/犬上すくね」にて描かれていた、
”子供の時は学年1コ違いはものすごく年上に感じるが、社会に出たら5歳10歳の差も大してちがわない”
…というそのまま、これくらいの年齢ならおっけーでしょ。
ちらほら、羨ましいくらいの年の差カップルを見かけますよ。ええ。
問題ありませんてー。
ただ、あれが成年漫画でよくある(?)、まだ●学生程度だったなら、ヤバいでしょーけれど(笑)
主人公「津田くん」には素直にそう受け入れることができない、明確な理由があるのでした。
親の言葉は重いですね。
子供の頃からああいった台詞を聞かされ続けていたと考えると、思い悩む現在の姿には説得力があります。
いいんじゃないでしょうか。
後編クライマックス部分での、「秋穂ちゃん」にも注目。
どういった教育をされてきたのか知りませんが、若いのにこの娘はいいコだ~。
ある程度察して、受け入れようと頑張る姿に拍手。
※左:相原桃子、右:大木由衣
キャラ的には「由衣さん」が面白いですね。ドキドキです。
短編「四十歳の恋」はその発展形です。
40歳過ぎまで独身という、冴えない中年「セキさん」が受付の花形「相原桃子」さん(24歳)から告白されるお話。
おっちゃん・ドリームな短編ですが、嫌な噂話が耳に入るとか実際にありそうでイヤーな感じ。
漫画の結末はいいものでしたけれど、現実はあーならないだろうなぁ。
転勤がため、都会で一人暮らしをすることとなった主人公「三枝」くん。
彼を推した部長より、大学生の娘「大木由衣」を監視するよう頼まれたのですが…その娘はデリヘル嬢と勘違いして寸前までシテしまった、昨夜の女の子だったのです。
そんな前後編が「誘惑ポスト」
主人公「三枝くん」は何度か部長の家へ行っており、勉強を教えたりする関係でした。
まぁ、普通はあーなる前に気付きそうなものですね。
訪問した「由衣さん」も、普通なら「お久しぶりです」とかなんとか、違和感のある発言をするでしょう。
なかなか面白いですが、ちょっと展開に無理あったかなぁ。
特に後編での「妹」発言に腹を立てた「由衣さん」が、お父さんを横目にはっきり発言したシーンとかは良かったです。
また、どーでもいいですが、部長さん。
私的な理由を絡めて部下を転勤させないように。
(※東京が本社であるため、いちおう栄転みたいでしたが)
またネタバラしするなら、転勤前に言ってよぅー。
緩やかな線のすっきり絵柄。
雰囲気は濃い目なんですが、実際は白比率が多く色も薄めでした。
背景などもしっかり描かれています。
リアルな人物絵はクドくなく、あっさりでもなく…。
野郎はともかく、ヒロインらは可愛く描かれているので問題ないと思います。
やや癖があったので、注意して下さい。
あまり変化ないため、↓表紙・裏表紙の判断で良いでしょう。
やや出来過ぎな感じもありましたが、お話・絵柄など、そこそこな年齢の方のが刺さると思います。
全てハッピーエンドなので、安心して読んで下さい。
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・絵 :■■■□□
・話 :■■■■□
・独創性:■■■□□
・属性 : 恋愛・ストレス
・おまけ: あとがき。
・その他: 短編×9(うち「春風のイタズラ」×2、
「精一杯の恋」×4、「誘惑ポスト」×2)
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「春輝(はるき)」センセの「精一杯の恋」です。
携帯コミックスに強いらしい「春輝」センセ。
小さめな画面で、ちょっと動くあたりがいいのかなぁ…。
ともかく、現代にぴったり合った漫画家さんと言えるでしょう。
さて、「猪上春樹」という名前でも活躍されていたらしい、「春輝」センセの最新刊。
だいたい18冊目くらいの単行本は「精一杯の恋」です。
連続話と短編でまとめられた一般えっち系。
ラブコメと言うよりは恋愛話なんですが、どちらもストレスが加えられる特徴がありました。
正直、やや都合良過ぎる展開は微妙でしたが…漫画ですからね。
あまり現実的過ぎるとげんなりするので、こんなんでいいのでしょう。
※左:田村由美子、右:榎本秋穂
前半と後半で表情の変わる「由美子さん」に注目。
3度目の引っ越しを終え、隣へ挨拶にいった「安藤」くん。
電話を片手に顔を見せた美人「田村由美子」さんは、どうやら良からぬ男性と付き合っている様子でした。
見かける度に謝っているような彼女から“あるお願い”をされた「安藤くん」は…という「精一杯の恋」
表題作は4話の連続話でした。
成年漫画ではよくドロ沼になったりする、ストレス漫画の王道エピソード。
2話でようやく結ばれた2人ですが、セオリー通り3話にて猜疑心を植え付けられてしまうのです。
果たして結末はどうなるんでしょう??
明確に“人生の選択肢”を目前とし、おそらく最善を掴み取った2話の「安藤くん」が格好良かったですが、そういった意味では彼の先輩。
4話ラスト付近での台詞は、なんだかじ~んときます。
ひでるさん、まったく関係ないのだけれど。
優れた基本を崩さない、いい話でした。
前半部分をたっぷり2話で描いているため、より感情移入できます。
…個人的には、「安藤くん」をもう少しぎりぎりまで追い詰めたかったですねー。
サスペンス感(そんな言葉ないか)たっぷりな黒猫が、なにげに良い存在感を示しておりました。
前後編「春風のイタズラ」は年の差カップル話。
女子大生「榎本秋穂」は駅員の「津田隆之」と付き合っておりました。
しかし、12という年齢差から、関係は秘密にしていたのです。
とある事情がため、そういったものに敏感な「津田」は、常にもやもやと鬱屈した感情を持っていたのでした。
12歳年下で、「津田くん」は“世間的にはロリコン”と悩んでいます。
何度か引用してますが、「恋愛ディストーション(2巻)/犬上すくね」にて描かれていた、
”子供の時は学年1コ違いはものすごく年上に感じるが、社会に出たら5歳10歳の差も大してちがわない”
…というそのまま、これくらいの年齢ならおっけーでしょ。
ちらほら、羨ましいくらいの年の差カップルを見かけますよ。ええ。
問題ありませんてー。
ただ、あれが成年漫画でよくある(?)、まだ●学生程度だったなら、ヤバいでしょーけれど(笑)
主人公「津田くん」には素直にそう受け入れることができない、明確な理由があるのでした。
親の言葉は重いですね。
子供の頃からああいった台詞を聞かされ続けていたと考えると、思い悩む現在の姿には説得力があります。
いいんじゃないでしょうか。
後編クライマックス部分での、「秋穂ちゃん」にも注目。
どういった教育をされてきたのか知りませんが、若いのにこの娘はいいコだ~。
ある程度察して、受け入れようと頑張る姿に拍手。
※左:相原桃子、右:大木由衣
キャラ的には「由衣さん」が面白いですね。ドキドキです。
短編「四十歳の恋」はその発展形です。
40歳過ぎまで独身という、冴えない中年「セキさん」が受付の花形「相原桃子」さん(24歳)から告白されるお話。
おっちゃん・ドリームな短編ですが、嫌な噂話が耳に入るとか実際にありそうでイヤーな感じ。
漫画の結末はいいものでしたけれど、現実はあーならないだろうなぁ。
転勤がため、都会で一人暮らしをすることとなった主人公「三枝」くん。
彼を推した部長より、大学生の娘「大木由衣」を監視するよう頼まれたのですが…その娘はデリヘル嬢と勘違いして寸前までシテしまった、昨夜の女の子だったのです。
そんな前後編が「誘惑ポスト」
主人公「三枝くん」は何度か部長の家へ行っており、勉強を教えたりする関係でした。
まぁ、普通はあーなる前に気付きそうなものですね。
訪問した「由衣さん」も、普通なら「お久しぶりです」とかなんとか、違和感のある発言をするでしょう。
なかなか面白いですが、ちょっと展開に無理あったかなぁ。
特に後編での「妹」発言に腹を立てた「由衣さん」が、お父さんを横目にはっきり発言したシーンとかは良かったです。
また、どーでもいいですが、部長さん。
私的な理由を絡めて部下を転勤させないように。
(※東京が本社であるため、いちおう栄転みたいでしたが)
またネタバラしするなら、転勤前に言ってよぅー。
緩やかな線のすっきり絵柄。
雰囲気は濃い目なんですが、実際は白比率が多く色も薄めでした。
背景などもしっかり描かれています。
リアルな人物絵はクドくなく、あっさりでもなく…。
野郎はともかく、ヒロインらは可愛く描かれているので問題ないと思います。
やや癖があったので、注意して下さい。
あまり変化ないため、↓表紙・裏表紙の判断で良いでしょう。
やや出来過ぎな感じもありましたが、お話・絵柄など、そこそこな年齢の方のが刺さると思います。
全てハッピーエンドなので、安心して読んで下さい。
精一杯の恋 (芳文社コミックス) (2009/03/16) 春輝 商品詳細を見る |
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