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■AD BOY (にわのまこと)

★まんがデーター [11/15]
・絵   :■■■□□
・話   :■■■■□
・独創性:■■■■□
・属性 : 業界・コメディー
・おまけ: 
・その他: 5話+短編「Zeke」収録、現在は1巻まで発売中。
 
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「にわのまこと」センセの「AD BOY 1巻」です。

わざわざ説明する必要はないですが…。
某格闘漫画で有名な「にわのまこと」センセ。
ちらほらとセクシー漫画も描かれていましたが、こちらの「AD BOY 1巻」は久しぶりなそっち系。
TV業界を題材とした、長編漫画となっています。
えー、ごめんなさい。
正直なところ、ひでるさんはあまりセンセの絵が合いません。
ついでにTV業界にもほとんど興味はなく、そもそも基本的な部分からして漫画と合致しておりません
そんな訳で、より外側からの視点になっているかも。

永島樹里
※永島樹里
 看板女子アナです。こりゃーハードル高そうだ。

TV業界に流れる1つの噂。
アシストするよ、あんたのドリームを…
そんな台詞を言う、ある裏方の男と一夜を共にした女性はかならずブレイクする…、というもの。

主人公「桜田子童」はプニTVの下請け番組制作会社”べくとるまん”の下っ端AD。
プニTV看板女子アナ「永島樹里」に憧れており、彼女のため童貞を守り続ける変わり者でした。
しかし、そんな業界最下層にいる彼こそが、”伝説のAD”だったのです。
ごく簡単ですが、だいたいそんなお話。

熱血業界話のような風情です
各話はぶつ切りで、それぞれヒロインの悩み・問題を主役たるAD「子童くん」が解決するような展開。
この”下請けテレビ会社”という設定は、”ある程度なんでもありで次々にヒロインを出しても違和感が無い”という、非常に都合良いものです。
そんな訳で、連続話ではあるものの毎回顔を見せるのは一部の主要キャラ、ヒロイン「樹里さん」ほかディレクター「毒島」程度で、たとえば前回ヒロインがゲスト的に顔を出すようなことも今のところありません
ここは個人的にはちょっと残念。
まぁ、ややこしくはなるかな。雑誌側にも都合良さそうですし。
いちおう、最終目標として「樹里さん」とのえっち・番組制作がありましたが、どのタイミングでも差し込めるもの。
設定の妙を感じます。さすがです。

諸岡サチコ、葉山優菜
※左:諸岡サチコ、右:葉山優菜
 色々なタイプのヒロインが登場しています。

1話「バラドルの女」は「諸岡サチコ」
色々と説明が必須な掴み話だけあって、非常にスタンダートな展開。
バラドル、というどっちつかずのキャラを持ってきたところも正解でしょう。
お話はめでたく終わっていましたが…”朝までに完パケ”がどうなったのか、非常に心配です。
ADって仕事は大変ですねー。

2話「アナウンサーの女」は「佐々本千春」
歴代アナを蹴落とし、”看板殺し”という疑惑のある彼女。
ここでは憧れの「樹里さん」に嫌疑がかかる展開でした。
1話もそうでしたが、彼女はしっかり「子童くん」を認識しており、まったく脈がないという訳でもないみたい。
下手すれば最終話付近でもいけるかもしれないネタかと思いますが、ヒロインという位置を固めるお話になっています。
正義感ある彼が、決定的な場面を見聞きしながらも自分の都合(笑)を優先させるところが可笑しいですね。
それもあってか、続く場面ではあっさり流されそうになっていました。

3話「アイドルの女」は「宮前留宇香」
自らおもちゃとなって、場を和ませている「子童くん」が描かれております。
失敗も多いようですが積極的で小回りが利き、なるほど「樹里さん」が気をかけているのも納得な感じがしました。
あるいはスイッチ入った後のことだけかもしれませんが、相当なテクニックもある様子。
うーん、彼実は裏で相当モテモテではないかなぁ
(※少なくとも、皆さん噂を聞いてましたねー)
とりあえず、ここまでの単発ヒロイン3名は彼にラブラブとなってもおかしくないように思います。

4話「お笑いの女」は「アサミ」・「クルミ」という2人。
初めてのWヒロインですね。
ちょっと分かるような、分からんような展開でした。
なお、地方ロケというネタであったため、「樹里さん」は想像シーンだけでの登場となっています。

宮前留宇香
※宮前留宇香
 設定がため、えっちは直前までで寸止めなのでした。

5話「刑事役の女」は「葉山優菜」
ここは女優とくくらないんですね。
誰もが実際はあるのではと妄想する枕営業なお話です。
珍しく、かなりの積極策を取った「子童くん」に驚き。
まぁ、相手側も公表できないでしょうけれどね。
ちなみに舞台が撮影現場であり、「樹里さん」の登場は雑誌のみ。
看板アナである彼女はお話と絡め辛く、また2人の関係を縮め辛いというのは、ちょっとこれから大変かもしれません。
素人目にはバタバタとした急展開になってしまいそうですが、ここはセンセの腕に期待しましょう。

強い線の絵柄。
細かく描き込まれることもあって濃淡は強く、こってりです。
あらためてじーっと見ましたが、コマ間がかなり太めなんですね。
それもあってか各コマは小さく、より濃厚な感じでした。
派手でテンポも良く、コメディーの巧い方。
漫画もそんな感じで面白いんですが…えっち的にはややはっちゃけ過ぎで微妙。
あまりひでるさんが合わないというのも、あるかと思います。
↓表紙のようにやたら肉感的な女性を描かれるんですけどね。
あちこちのデフォルメも大きめです。
カラーだとやや雰囲気は異なりますが、おおむね↓表紙の判断で良いでしょう。

【まんがデーター・採点の詳細】 大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・巧い方ですが、独特なタッチで癖もあります。前述しているように、個人的には合いません。
・えっち的には微妙ですが、漫画としては楽しく・熱く、楽しめるものだと思います。
・ある程度王道な業界漫画ですが、センセらしく派手にはっちゃけています。
合計:[11/15]
1つだけ問題点。
巻末には短編「Zeke ジーク」という、プロレス漫画が収録されているんですが…ジャンル的に相応しくありません
この単行本が短編集という位置づけならば良いかもしれませんけど、読者が見たいのは「にわのまこと」センセの描かれるセクシーなヒロインである筈。
少なくとも野郎ではないでしょう。

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tag : コメディー

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