■シカクのセンセ! (板場広志)
★まんがデーター [11/15]
・絵 :■■■■■
・話 :■■□□□
・独創性:■■■■□
・属性 : 教師・ラブコメ
・おまけ: あとがき、カバー裏に別絵。
・その他: カラー(8P)、8話収録(全て表題作・1巻完結)
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「板場広志(いたば・ひろし)」センセの「シカクのセンセ!」です。
おまけ。
以前こちらで紹介しました「堕天使の誘惑/平岡竜一」の2巻が発売されました。
こちらが最終巻。
相変わらずのえろえろ展開でしたが…後半はかなり駆け足な感じで、ちょっと残念。
マジックミラーの場面は必見です。
劇画タッチなんがお好きな方は、ぜひどうぞ。
…と、そうか。
同じ「双葉社」さんの1冊を紹介した方が、流れとしては良かったんですねー。
(※そちらはまた後日)
もうここまで書いてしまったので変更しませんが、本日は「板場広志」センセです。
過去にブログで紹介しております「姉系」、「嫌い=好き」の2冊はどちらも成年系。
(※それらの名義は「板場広し」)
今回の「シカクのセンセ!」は、一般えっち系なのでした。
ぱっと見、特に裏表紙から短編集かと思っていましたが、なんとこちらは1冊まるまるの長編話。
人によって良し悪しですが独特の振り切ったような描写なく、センセの漫画の中では読み易い部類であると思います。
![秘書「霧崎さん」と校長「冴子さん」](https://blog-imgs-35-origin.2nt.com/h/i/d/hideruaobu/20100213164151aba.jpg)
※秘書「霧崎さん」と校長「冴子さん」
こうした場面が好きなんです。
学歴は普通で特に資格もない主人公「伊狩晋二」
就職活動中の彼は最近の不況がため、なんと293社から不採用通知を受け取っていたのでした。
そんな状況に義母「冴子」は、自らが校長であるカルチャースクール「イカリ学園」へ彼を入学させたのです。
大好きだった再婚相手「晋一」のDNAを持つ「晋二」に、何らかの資格を取って就職させ、やがてはこの学園を継いでもらうよう期待していたのでした。
しかし、秘書「霧崎」の一言で”子供をつくる”という考えに変わった「冴子」、彼を守ろうとする元同級生・英会話担当の「屋木舞衣」、リストラされぬよう彼に近づく料理科「青山」、「新白」…など、彼を巡る争奪戦が学園内に繰り広げられるのです。
かなり大雑把ですが、だいたいそんな感じ。
いちおうラブコメ漫画ですかね。
主人公「晋二くん」ほか、義母「冴子さん」、いちおう恋人の「舞衣さん」など主要キャラを中心とした長編タイプです。
メインストーリーほか、彼を巡ってゲスト的に女性陣講師らがヒロインとなるエピソードもあります。
お話としては、かなりガチャガチャとした印象。
メインというのは…「晋二くん」は何らかの資格を取り、就職先に落ち着くこと。
「冴子さん」としては彼とえっちして「晋一」のDNAを持つ後継ぎをもうけることで、「舞衣さん」としてはそれを阻止して恋人という地位を固めること。
たぶん、そんな感じの筈。
それならば「冴子さん」・「舞衣さん」を中心とした三角関係とすれば分かり易いんですが、別の教師が様々な思惑でちょっかいを出してくるため、最終目的がぼやけているのです。
基本フォーマットもなかったですからね。
他ヒロインを絡ませたいなら、”「晋二くん」をゲットした教師が学園を掌握”という事柄を前面に出して、ドタバタに争奪戦をさせた方が良かったと思います。
あるいは、「晋二くん」が各教師と交流して成長するオムニバスかな。
特に後半は唐突に見え、いきあたりばったりにずるずる続いていたような感じでした。
面白そうな要素があっただけ、ちょっと残念。
![舞衣さん、秘書「霧崎さん」](https://blog-imgs-35-origin.2nt.com/h/i/d/hideruaobu/20100213164151851.jpg)
※左:舞衣さん、右:秘書「霧崎さん」
眼鏡だったら「霧崎さん」は完璧。逆に「舞衣さん」には眼鏡パターンもあります。
1話は校長・義母という「冴子さん」
↓表紙から冒頭のカラー部分まで飾っており、学園長たる威厳のある顔のほか、好きな人に対する可愛らしい面、えっちで大乱れする…など、様々な表情を持つ魅力的なキャラでした。
漫画はずっと学園場面でしたが、「晋二くん」とは同居してたりするのかな。
義母なんて刺さるキーワードを持っているのに、私生活場面がなかったのは残念です。
もし同居してるなら、絶対に家でも迫ってるでしょうからねぇ。
中学校時代の同級生「屋木舞衣さん」登場の2話。
いちおう彼女が正ヒロイン的な扱いでもっともえっち回数多く、後の5話ではカラー原稿にて水着・プール内というプレイまで披露していました。
(※このタイプでは珍しく、カラーは冒頭・中盤に8ページほど収録されています)
悪くは無いものの、普通の良い娘なので先の「冴子さん」と比べるとキャラが弱いです。
特にこちら2話のオチ部分はヒロイン2人が決定的場面で鉢合わせするという、絶好のシチュエーションだったんですが…続く3話は洋食担当「青山さん」、中華担当「新白さん」のお話。
「舞衣さん」も普通に勤務しており、狙う「晋二くん」を寝取った相手として「冴子さん」とのバトルにもなっていないのでした。
先に書いた、ぼやけているとはこうした点ですね。
「私は再就職はカンタンよ、あなたと違ってね」
そんな台詞がかっちょえー4話は、ほぼ皆勤賞であった秘書「霧崎さん」
左目下のほくろと冷静な振舞いが良い感じです。
このブログに何度か来て頂いている方には、なんとなく伝わっているかもしれませんが…収録のヒロインでひでるさんが刺さっているのは彼女。
仕事のできる優秀な秘書で、スタイル抜群ながら経験はなく、初々しいのでした。
3コマ使っての台詞「くやしいですね(6話)」もやたら可愛らしく、本格的に参戦してくれれば良かったんですけど、あくまでも秘書役として終わっています。
最も不要だろう5話は水泳教師の「美咲」さん。
切っ掛けは「晋二くん」の何気ない一言で、学園とか関係なくえっちしてます。
競泳水着は素敵でしたが、わざわざこの漫画の1話として組み込む必要があったのかは、すこぶる疑問。
「冴子さん」・「霧崎さん」の両名が唯一登場しないエピソードでした。
![校長・義母「冴子さん」](https://blog-imgs-35-origin.2nt.com/h/i/d/hideruaobu/20100213164150a52.jpg)
※校長・義母「冴子さん」
良いキャラなので、もっと出番あっても良かったかなぁ。
前の回にも顔を見せていた、様々な資格を持つ「星野」さんが6話。
こちらから7、8話とラストエピソードになっていきます。
詳細は伏せますが、彼女の参入で関係が変化するんですけど…わざわざここで第三者を加えたのもこれまた疑問。
巧いというのも分からんでもないですが、薬とか魔法を使っている訳でなく。
彼があーまでなっちゃうところ、ラスト部分に至るまで、唐突な感じでした。
仲も良かったので、「霧崎さん」と組んで反旗を翻すとかの方が楽しかったかなぁ。(←それは個人的要望か)
楽しく読ませて頂きましたが、やや勿体ない気がしました。
絵柄は変わらぬ安定感。
センセの成年漫画と違ってドギツイ描写はなく、間口は広め。
強めな色でごっちゃり賑やかでしたが、コテコテとまではしていません。
お話はともかく漫画のテンポは良好で、違和感なくサクサク読み進められました。
漫画はさすがに巧いです。
↓表紙・裏表紙に違和感がなければ、何の問題もないと思います。
【まんがデーター・採点の詳細】 大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・漫画力のある方です。総合的なものは非常に高いと思います。
(※漫画力[まんがぢから]:絵とかネタとか漫画に必要な要素の総合力みたいなイメージ)
・各話はともかく、長編としての良さはありません。センセなのでちょっと厳しくしてみました。
・一般としては、えっち度の高い漫画でしょう。このくらいがちょうど良いかと。
合計:[11/15]
やっぱりヒロインは半分くらい(※裏表紙の3名が不要)で、Wヒロインを掘り下げてほしかったです。
三角関係の決着戦が見たかったなぁ。
そうすると、「舞衣さん」はもうひと個性必要かもしれませんね。
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・絵 :■■■■■
・話 :■■□□□
・独創性:■■■■□
・属性 : 教師・ラブコメ
・おまけ: あとがき、カバー裏に別絵。
・その他: カラー(8P)、8話収録(全て表題作・1巻完結)
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「板場広志(いたば・ひろし)」センセの「シカクのセンセ!」です。
おまけ。
以前こちらで紹介しました「堕天使の誘惑/平岡竜一」の2巻が発売されました。
こちらが最終巻。
相変わらずのえろえろ展開でしたが…後半はかなり駆け足な感じで、ちょっと残念。
マジックミラーの場面は必見です。
劇画タッチなんがお好きな方は、ぜひどうぞ。
![]() | 堕天使の誘惑 ―オフィス・エンジェル・プロジェクト―2 (アクションコミックス) (2010/02/12) 平岡 竜一 商品詳細を見る |
…と、そうか。
同じ「双葉社」さんの1冊を紹介した方が、流れとしては良かったんですねー。
(※そちらはまた後日)
もうここまで書いてしまったので変更しませんが、本日は「板場広志」センセです。
過去にブログで紹介しております「姉系」、「嫌い=好き」の2冊はどちらも成年系。
(※それらの名義は「板場広し」)
今回の「シカクのセンセ!」は、一般えっち系なのでした。
ぱっと見、特に裏表紙から短編集かと思っていましたが、なんとこちらは1冊まるまるの長編話。
人によって良し悪しですが独特の振り切ったような描写なく、センセの漫画の中では読み易い部類であると思います。
![秘書「霧崎さん」と校長「冴子さん」](https://blog-imgs-35-origin.2nt.com/h/i/d/hideruaobu/20100213164151aba.jpg)
※秘書「霧崎さん」と校長「冴子さん」
こうした場面が好きなんです。
学歴は普通で特に資格もない主人公「伊狩晋二」
就職活動中の彼は最近の不況がため、なんと293社から不採用通知を受け取っていたのでした。
そんな状況に義母「冴子」は、自らが校長であるカルチャースクール「イカリ学園」へ彼を入学させたのです。
大好きだった再婚相手「晋一」のDNAを持つ「晋二」に、何らかの資格を取って就職させ、やがてはこの学園を継いでもらうよう期待していたのでした。
しかし、秘書「霧崎」の一言で”子供をつくる”という考えに変わった「冴子」、彼を守ろうとする元同級生・英会話担当の「屋木舞衣」、リストラされぬよう彼に近づく料理科「青山」、「新白」…など、彼を巡る争奪戦が学園内に繰り広げられるのです。
かなり大雑把ですが、だいたいそんな感じ。
いちおうラブコメ漫画ですかね。
主人公「晋二くん」ほか、義母「冴子さん」、いちおう恋人の「舞衣さん」など主要キャラを中心とした長編タイプです。
メインストーリーほか、彼を巡ってゲスト的に女性陣講師らがヒロインとなるエピソードもあります。
お話としては、かなりガチャガチャとした印象。
メインというのは…「晋二くん」は何らかの資格を取り、就職先に落ち着くこと。
「冴子さん」としては彼とえっちして「晋一」のDNAを持つ後継ぎをもうけることで、「舞衣さん」としてはそれを阻止して恋人という地位を固めること。
たぶん、そんな感じの筈。
それならば「冴子さん」・「舞衣さん」を中心とした三角関係とすれば分かり易いんですが、別の教師が様々な思惑でちょっかいを出してくるため、最終目的がぼやけているのです。
基本フォーマットもなかったですからね。
他ヒロインを絡ませたいなら、”「晋二くん」をゲットした教師が学園を掌握”という事柄を前面に出して、ドタバタに争奪戦をさせた方が良かったと思います。
あるいは、「晋二くん」が各教師と交流して成長するオムニバスかな。
特に後半は唐突に見え、いきあたりばったりにずるずる続いていたような感じでした。
面白そうな要素があっただけ、ちょっと残念。
![舞衣さん、秘書「霧崎さん」](https://blog-imgs-35-origin.2nt.com/h/i/d/hideruaobu/20100213164151851.jpg)
※左:舞衣さん、右:秘書「霧崎さん」
眼鏡だったら「霧崎さん」は完璧。逆に「舞衣さん」には眼鏡パターンもあります。
1話は校長・義母という「冴子さん」
↓表紙から冒頭のカラー部分まで飾っており、学園長たる威厳のある顔のほか、好きな人に対する可愛らしい面、えっちで大乱れする…など、様々な表情を持つ魅力的なキャラでした。
漫画はずっと学園場面でしたが、「晋二くん」とは同居してたりするのかな。
義母なんて刺さるキーワードを持っているのに、私生活場面がなかったのは残念です。
もし同居してるなら、絶対に家でも迫ってるでしょうからねぇ。
中学校時代の同級生「屋木舞衣さん」登場の2話。
いちおう彼女が正ヒロイン的な扱いでもっともえっち回数多く、後の5話ではカラー原稿にて水着・プール内というプレイまで披露していました。
(※このタイプでは珍しく、カラーは冒頭・中盤に8ページほど収録されています)
悪くは無いものの、普通の良い娘なので先の「冴子さん」と比べるとキャラが弱いです。
特にこちら2話のオチ部分はヒロイン2人が決定的場面で鉢合わせするという、絶好のシチュエーションだったんですが…続く3話は洋食担当「青山さん」、中華担当「新白さん」のお話。
「舞衣さん」も普通に勤務しており、狙う「晋二くん」を寝取った相手として「冴子さん」とのバトルにもなっていないのでした。
先に書いた、ぼやけているとはこうした点ですね。
「私は再就職はカンタンよ、あなたと違ってね」
そんな台詞がかっちょえー4話は、ほぼ皆勤賞であった秘書「霧崎さん」
左目下のほくろと冷静な振舞いが良い感じです。
このブログに何度か来て頂いている方には、なんとなく伝わっているかもしれませんが…収録のヒロインでひでるさんが刺さっているのは彼女。
仕事のできる優秀な秘書で、スタイル抜群ながら経験はなく、初々しいのでした。
3コマ使っての台詞「くやしいですね(6話)」もやたら可愛らしく、本格的に参戦してくれれば良かったんですけど、あくまでも秘書役として終わっています。
最も不要だろう5話は水泳教師の「美咲」さん。
切っ掛けは「晋二くん」の何気ない一言で、学園とか関係なくえっちしてます。
競泳水着は素敵でしたが、わざわざこの漫画の1話として組み込む必要があったのかは、すこぶる疑問。
「冴子さん」・「霧崎さん」の両名が唯一登場しないエピソードでした。
![校長・義母「冴子さん」](https://blog-imgs-35-origin.2nt.com/h/i/d/hideruaobu/20100213164150a52.jpg)
※校長・義母「冴子さん」
良いキャラなので、もっと出番あっても良かったかなぁ。
前の回にも顔を見せていた、様々な資格を持つ「星野」さんが6話。
こちらから7、8話とラストエピソードになっていきます。
詳細は伏せますが、彼女の参入で関係が変化するんですけど…わざわざここで第三者を加えたのもこれまた疑問。
巧いというのも分からんでもないですが、薬とか魔法を使っている訳でなく。
彼があーまでなっちゃうところ、ラスト部分に至るまで、唐突な感じでした。
仲も良かったので、「霧崎さん」と組んで反旗を翻すとかの方が楽しかったかなぁ。(←それは個人的要望か)
楽しく読ませて頂きましたが、やや勿体ない気がしました。
絵柄は変わらぬ安定感。
センセの成年漫画と違ってドギツイ描写はなく、間口は広め。
強めな色でごっちゃり賑やかでしたが、コテコテとまではしていません。
お話はともかく漫画のテンポは良好で、違和感なくサクサク読み進められました。
漫画はさすがに巧いです。
↓表紙・裏表紙に違和感がなければ、何の問題もないと思います。
【まんがデーター・採点の詳細】 大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・漫画力のある方です。総合的なものは非常に高いと思います。
(※漫画力[まんがぢから]:絵とかネタとか漫画に必要な要素の総合力みたいなイメージ)
・各話はともかく、長編としての良さはありません。センセなのでちょっと厳しくしてみました。
・一般としては、えっち度の高い漫画でしょう。このくらいがちょうど良いかと。
合計:[11/15]
やっぱりヒロインは半分くらい(※裏表紙の3名が不要)で、Wヒロインを掘り下げてほしかったです。
三角関係の決着戦が見たかったなぁ。
そうすると、「舞衣さん」はもうひと個性必要かもしれませんね。
![]() | シカクのセンセ! (バンブー・コミックス DOKISPECIAL SELECT) (2010/02/06) 板場 広志 商品詳細を見る |
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