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■エクスペリ (大井はに丸)

★まんがデーター [10/15]
・絵   :■■■□□
・話   :■■■□□
・独創性:■■■■□
・属性 : 成年・色々
・おまけ: あとがき、ゲストページ、
      カバー裏に別絵。
・その他: 両面カラー小ポスター、短編×10
       (うち「エクスペリ」×4)

本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「大井はに丸(おおい・はにまる)」センセの「エクスペリ」です。

発売表をチェックした時から狙っていました。
いやー、ずいぶん久しぶりですねー。
たぶん…6年ぶりくらいな単行本。
「エクスペリ」です。

こちらでたぶん4冊目という「大井はに丸」センセ。
当然ブログでも紹介していますが、ひでるさんは2巻の長編「lose」がお気に入りなのでした。
あれはえっちだったー。
今回は1エピソードの中編と短編による構成になってました。
収録ネタでは特にコレという属性思い付かず、↑上は”色々”と逃げさせて頂きました。
制服率がやや高いというくらいかな。

妹「未緒ちゃん」
※妹「未緒ちゃん」
 お気に入りなので。このエピソードは良かったです。

妹「未緒」ちゃんに1人えっちを目撃されてしまったお兄ちゃん。
お互い気にするなら、お互い納得すればいいもん
そう言った「未緒ちゃん」は1人でする際のお手伝いをするようになっていました。
それが日常となっていた頃、お兄ちゃんはある事に気付いたのです。

短編「ふたりの部屋」は兄妹の近親系。
今回の収録では、こちらが最もお気に入りです。
本格的にえっちが始まるまで10ページを要しており、じわじわ慣れていく様が巧く描かれてます
それは、「未緒ちゃん」だけでなく、お兄ちゃんもそう。
男の人も大変だね
ちょくちょくお願いされてる(たぶん)彼女は、そんなことを言っていました。
そうなのよ(笑)

おそらくは学校帰りの直後なのでしょう。
制服姿の「未緒ちゃん」に対して、お兄ちゃんかなり危険な感じでした。
ここでえっちに突入しなかったところは、さすが「大井はに丸」センセという感じ。なんとなく。
次の日、説明された手順そのまま逆にお手伝いをしたお兄ちゃん。
まぁ、それだけで済む訳もなく、えっちになるんですが…兄妹の会話がまた良いですね。
両親などが登場してぎりぎり~みたいな描写はないものの、初・近親えっちという緊張感、それに至るまでのアレコレが丁寧に描写されており、またセンセの絵柄もよく合致していたと思います
こんなんも巧いですねー。
ヒロイン「未緒ちゃん」も可愛く描かれており、性格極端でない様がお話に深みをもたらしていました。
ひでるさん直撃・撃墜です。
ぶっちゃけ、これだけでなんだか幸せな気分。

「ゼロエクスペリ」、「2エクスペリ」、「3エクスペリ」、「ONEエクスペリ」は収録で唯一の連続話。
”触れあう感覚、感触を知りたい”
そんな事を考える主人公「成田綾奈」
彼女のパートナーとなった友人「今江一美」
そうした2人を中心とし、頻繁に女の子と関係していたらしい姉「成田加奈」、従姉「川下優香子」といったヒロインのほか、男性陣3名が加わるという、スワッピングちっくなお話です。

ストーリーを書こうとしましたが…ごめんなさい、挫折しました。
だって、ぐるぐるパートナーが入れ替わったりして、ややこしいんだもん。
(※ぶっちゃけ、心情的なものもいまいち理解できていません)
そんな訳で、ちょっと整理させて下さい。

●成田綾奈 ∞ 今江一美  :パートナー。ラブラブ。
●成田綾奈 × 川下優香子 :従妹。嫌い。
●成田綾奈 ∞ 和孝     :えっち練習相手。和孝くんは好き。

●成田加奈 - 成田綾奈  :姉妹
●成田加奈 ← 川下優香子 :従姉。好き。
●成田加奈 ∞ 周也     :付き合う。ラブラブ?

●今江一美 ∞ 長谷川    :付き合う。ラブラブ。

今江一美、成田綾奈、成田加奈、川下優香子
※左から、今江一美、成田綾奈、成田加奈、川下優香子
 ひでるさん頭が弱いので、悲しいかなハッキリと理解できませんでした。るるる。

…そうした男女7名の漫画です。
姉「加奈さん」の仕切りによる、えっち同好会みたいな風情ですかね。
1話目「ゼロエクスペリ」は主人公「綾奈さん」と「一美さん」の切っ掛け部分、パートナー成立のお話。
はっきり「一美さん」が認識するまで、みたいな感じ。
伏線になっているので、2人の会話はキチンと覚えておきましょう。
最もノーマルっぽい「長谷川くん」は、なんだか気の毒でしたよ。
2話目「2エクスペリ」ではあちこちで元凶っぽい(笑)姉の「加奈さん」、イトコ「川下優香子」が登場。
「優香子さん」のえっちから、「綾奈さん」の変化を描いて…いるのかな。
3話目「3エクスペリ」はついに男女の集結するエピソード。
こちらで「和孝くん」が登場するほか、「一美」・「長谷川」カップルの以外な姿を目撃することとなるのでした。
なんだかよく分かってませんが…派手な複数えっちです。
望むそのままを実現させた、ということなのかなぁ。
4話目「ONEエクスペリ」はその直後。
それぞれヒロインがコスプレをし、パートナー入り乱れての大乱交話になっていました。
変な話、あーして服を着るだけでぜんぜん異なって見えるから不思議です。
ちなみに、「綾奈さん」は制服、「一美さん」はファミレス、「加奈さん」は裸エプロン、「優香子さん」はメイド服でした。

ごめんなさい。
だいたい分かっているつもりで、それで良いのだと思うんですが、巧く書けません。
えっちシーンは良かったんですけど、そうした訳でいまいち刺さりませんでした。
ちなみに、中扉は「綾奈さん」、「一美さん」、「優香子さん」という3人の全裸・背中絵。
もくじ絵では、「綾奈さん」、「一美さん」がそれぞれ(男女)との組み合わせによるキスシーンになってます。

収録の短編「ミックス」はちょっとイイ話。
電車待ちをしている、おそらくこれから登校だろう女生徒。
カバン片手にジャージ姿なんですが…それは何故か?
個別の作品解説がないので詳細は不明ですが、”日常のちょっとした違和感を成年漫画ストーリーにしたような感覚”を受けました。
ジャージ姿であった「森口深春(もりぐち・みはる)」さんに声をかけた、ほぼ学校をサボっている「栗原宏也」くん。
同じクラスだよ
「深春さん」はちゃんと記憶していましたが、彼は同クラスの女子だと気付かぬまま声をかけたんですねー。
相当サボってるみたい。
ただそれがため、彼女が落ち着くまで隣に付いていてあげれたのでした。
漫画中でも言われてましたが、優しいねぇ。
なかなか「深春さん」は大変そうでしたが、こんなんは実際にあるのかな。

森口深春
※森口深春
 涙目な「深春さん」なのです。…どうした!?

よく図書室にいる、「国広亜沙音」はなかなかの美人。
いつも遅くまでそちらに居残っており、教師に代わって戸締りなどをしていたのです。
その日、図書室にいた「坂井友樹」は、偶然彼女が1人残っている理由を知ってしまうのでした。
だいたいそんなんが「秘密の図書館」
まぁ、彼女がソコで何をしていたのか、わざわざ伏せなくとも想像できるかもしれませんが…いちおう内緒ね。
こちらの漫画は中盤の一言、
あ、コンドーム無いや
といった前後あたりが実に秀逸
えっち後の2人とオチの描かれたラストページも良かったです。

ほか、主人公「速水」くんのモノローグで進む、オフィス短編「office・L」
「藤森美咲」、「山井君子」、「今泉初実」、「仁科律子」というヒロイン4名が登場してました。
こちらはちょっとした仕掛けがあり、ぎりぎりまでどこが現実だかぼやかしているのがポイント。
お話としては面白いですが、ネタとしてはあんまりかなぁ。
パンスト穿いてほしかったですよ。
1年生「遠野かなみ」と3年生「宮田」の「静かな雨」
たぶん、それほど複雑なものでないと思いますが…言動が哲学ちっくでややこしさを感じるお話。
独特な漫画でしたけど、広範囲に支持されないのでは。
「悪魔な予感!」はかなり雰囲気の異なるファンタジーコメディーみたいな作品。
単行本ではこちらが冒頭の収録位置になっており、びっくりしました。
好みは人それぞれでしょうけれど…ひでるさんはちょっと駄目
普通のがいいです。

強い線のすっきり絵柄。
描き込みは適度なくらいで、コマ割りは比較的小さく、ややごっちゃりとしてます。
髪や服などの黒が目立つ、濃い雰囲気がありました。
人物絵は頬の処理に特徴あり、鼻と口はしっかり目。
漫画っぽさが多分にあるものの、一言で言い表すならば劇画ちっく。
確立された個性は強めなので注意下さい。
カラーでも大きな変化はないため、概ね↓表紙・裏表紙の判断で良いでしょう。

【まんがデーター・採点の詳細】 大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・心なしか、以前より洗練されたように感じました。ただ、あまり好みではないのです。
・全体的に分かり辛い印象です。気に入ったのもあるため、平均にしました。
・期待値が高かったこともあるでしょうけど、物足りないです。
合計:[10/15]

あとがきにて、「大井はに丸」センセはご自身で”演出系”と自らを評していました。
なるほど、その通りかもしれません。
ぶっちゃけ絵柄はやや好みと違い、お話も目立つほどではありません。
前述した「lose」はそのものですが、”学園で密かに行われているえっちイベント”という、ドキドキ・シチュエーションでした。
確かにそこが刺さったのだと思います。
久しぶりに読みましたが、「ふたりの部屋」以外はあまりしっくりこなかったなぁ。

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tag : ファンタジーコメディースワッピングコスプレ

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