■貧乏姫ですが、何か? (鬼塚たくと)
★まんがデーター [12/15]
・絵 :■■■■□
・話 :■■■■□
・独創性:■■■■□
・属性 : コメディー・お嬢さま
・おまけ: あとがき、カバー裏に「第71回翠ヶ藤女学園乳くらべ」、
合間にキャラクターデータ。
・その他: 折り返しに著者近影・4コマ「1巻発売記念だぉっ」、
5話+番外編収録、現在1巻まで発売中。
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「鬼塚たくと(おにづか・たくと)」センセの「貧乏姫ですが、何か? 1巻」です。
これが初単行本ではないのかな。
同人系や挿絵などで活躍されており、どちらかと言うとえっち系が得意な様子でした。
「みやうちいずみ」という別名で漫画も描かれています。
そっち名義の漫画も発売されたりするんでしょうかね。
さて、今回は「貧乏姫ですが、何か? 1巻」です。
お嬢さまとのコメディー長編ですね。
「鬼塚たくと」センセの漫画はこちらが初見。
だいたいタイトル・↓表紙そのままな感覚で、面白く仕上がっていました。
※貧乏姫~キャラクターズ
だいたい1巻はこんな感じのキャラです。
セレブ達の住む街、翠ヶ藤。
街の中央に位置する「翠ヶ藤女学園」は、”超”がつくほどの、お嬢さま学校でした。
そちらに、”全員の学歴・退学も思い通り”など、お金の力で君臨している「紅乃樹姫理恵(くれのぎ・きりえ)」
彼女は、世界的に有名な紅乃樹財閥の次期総帥なのです。
朝は自家用機で通学、昼は専用シェフにフルコースを作らせるなど、好き勝手に振舞っていました。
しかし、世界的な金融危機と投資事業の失敗が重なったことによって、紅乃樹財閥は破産。
海外で両親が後始末に追われる中、「姫理恵」の元に残ったのはお付きの同級生で下僕1号・2号という「斉藤美咲」、「後藤まゆら」だけだったのです。
だいたいそんな導入部。
お嬢さまの転落コメディーです。
その単語で想像されるのは、「三者三葉/荒井チェリー」の「西川葉子」お嬢さま。
友人がいないことがネタになっていた彼女とは違い、幼いころに彼女付きとなった「美咲」・「まゆら」ほか、ライバル「蒼条美佳子」ともなにげに良い感じ。
何を考えてるのかイマイチよく分からない「まゆら」はとりあえず置いといて、登場キャラの中で最も常識人な「美咲」との間には特に深い信頼関係がありました。
この人の存在は大きいですねー。
女学園ということで登場人物は女性ばかりになっており、軽く百合漫画ちっくな雰囲気もあります。
※「紅乃樹姫理恵」と「斉藤美咲」
「美咲さん」がお気に入りです。性格良さそう。
お嬢さまな主人公「姫理恵さん」
放任主義な両親がためか、物事全てに財力で対処していました。
「私がこの世で一番偉いからですわ!!」
そうした勘違い発言もある、なかなかの問題児。
堂々と学園長を不正に関与させていましたが、そんな勢いで通う学校も支配下に置いてます。
いざとなったら、強硬に物事を運ぼうとする強引な様もいい感じでした。
(※しかし、「まゆらちゃん」はどういったルートで拳銃を入手したんだろう)
自分の置かれた状況をはっきり認識した2話の後半では、荒れる描写もありました。
あれは彼女の本音でしょうね。
突飛な行動が意外に功を奏するという強運の持ち主でもあり、3話の商店街では偶然にひったくり犯を捕え、5話でアルバイトすることとなるメイド喫茶では自然に指揮を取っていたほか、もともとのお嬢さまキャラで逆に奉仕されていました。
この娘、なんのかんのと生きていけそうですね。
積極的に突っ込まないものの、「姫理恵さん」をうまく軌道修正させている下僕1号「美咲さん」
感情を表に出さず、やんわりと諫め、愚痴に付き合っています。
彼女に従うことでいい思いもしてきただろう割に、特技が炊事・洗濯という苦労人。
周囲の人との関係も良好で、突如の貧乏暮らしにも明るく対処していました。
モテそうだなぁ。
もう1人、下僕2号の「まゆらちゃん」
言葉数少なく、無表情なので感情が読めないんですが、「姫理恵さん」に逆らうことなく従順。
前述したように拳銃を持っていたほか、当初の生活費10万を差し出したのも彼女でした。
5話のメイド喫茶では、器用に大量の皿を運ぶ曲芸みたいなことをしています。
もしかして、彼女って「姫理恵さん」の護衛役だったりするのかな。
(※持ってる兎のぬいぐるみはコロコロ表情が変化していたほか、食事しているシーンなどもあり、注目です)
※左:後藤まゆら、右:蒼条美佳子
銃刀法違反ちっくな「まゆらちゃん」…あれ、本物かな。
ライバル「美佳子さん」
「まぁ、試験なんてお金の力でどうとでもなりますわ」
発言そのまま、ばっちり不正をしていた「姫理恵さん」は成績も当然のようにトップ。
それで考えると、”万年2番手”とか言われていた「美佳子さん」の学力は本物なのでしょう。
なかなかの努力家です。
彼女も蒼条グループのお嬢さまなんですけどねー。
ただし、「姫理恵さん」に対しては相性悪く、終始劣勢。
圧倒的に彼女の口が立つというのもありますが、あれはもう持って生まれた器の違いみたいなものでしょう。
しかし、「姫理恵さん」らが退学危機となる4話では、彼女らを救うべく行動しています。
番外編でもいい感じ。ラブですね。
取り巻き「胡桃沢明日美」、「能登黒愛菜」らとのコンビはボケと突っ込みが機能した、仲良しグループ。
巨乳の「明日美さん」があちこちで良いボケっぷりでした。
そうした、特徴的なキャラ同士の掛け合いが可笑しいのです。
すっきりとした線の絵柄。
濃淡・描き込みは適度なくらい。
やや平面的で、どこか4コマちっくなところはあるものの、見易いものでした。
崩れはなく、バランスにも優れてます。
良く描けてました。
ただ、漫画はコメディーで大きく崩しがあり、特徴ある四角目なども癖は強く、ちょっと人を選びそうです。
カラーでも変化はないので、判断は↓表紙・裏表紙で良いでしょう。
【まんがデーター・採点の詳細】 大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・絵4: 特に分かり辛い箇所なく、すっきりしてます。
・話4: 個性的・極端なキャラでぐいぐいと牽引していました。
・独4: 両極端な生活の様が楽しい漫画です。
合計:[12/15]
続く2巻は、そんな「美佳子さん」らと違って、悪意を持っていそうな「近衛坂麗美」・「姉園八重子」らとのエピソードになる様子。
それぞれがどう対処するのか、期待したいと思います。
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・絵 :■■■■□
・話 :■■■■□
・独創性:■■■■□
・属性 : コメディー・お嬢さま
・おまけ: あとがき、カバー裏に「第71回翠ヶ藤女学園乳くらべ」、
合間にキャラクターデータ。
・その他: 折り返しに著者近影・4コマ「1巻発売記念だぉっ」、
5話+番外編収録、現在1巻まで発売中。
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「鬼塚たくと(おにづか・たくと)」センセの「貧乏姫ですが、何か? 1巻」です。
これが初単行本ではないのかな。
同人系や挿絵などで活躍されており、どちらかと言うとえっち系が得意な様子でした。
「みやうちいずみ」という別名で漫画も描かれています。
そっち名義の漫画も発売されたりするんでしょうかね。
さて、今回は「貧乏姫ですが、何か? 1巻」です。
お嬢さまとのコメディー長編ですね。
「鬼塚たくと」センセの漫画はこちらが初見。
だいたいタイトル・↓表紙そのままな感覚で、面白く仕上がっていました。
※貧乏姫~キャラクターズ
だいたい1巻はこんな感じのキャラです。
セレブ達の住む街、翠ヶ藤。
街の中央に位置する「翠ヶ藤女学園」は、”超”がつくほどの、お嬢さま学校でした。
そちらに、”全員の学歴・退学も思い通り”など、お金の力で君臨している「紅乃樹姫理恵(くれのぎ・きりえ)」
彼女は、世界的に有名な紅乃樹財閥の次期総帥なのです。
朝は自家用機で通学、昼は専用シェフにフルコースを作らせるなど、好き勝手に振舞っていました。
しかし、世界的な金融危機と投資事業の失敗が重なったことによって、紅乃樹財閥は破産。
海外で両親が後始末に追われる中、「姫理恵」の元に残ったのはお付きの同級生で下僕1号・2号という「斉藤美咲」、「後藤まゆら」だけだったのです。
だいたいそんな導入部。
お嬢さまの転落コメディーです。
その単語で想像されるのは、「三者三葉/荒井チェリー」の「西川葉子」お嬢さま。
友人がいないことがネタになっていた彼女とは違い、幼いころに彼女付きとなった「美咲」・「まゆら」ほか、ライバル「蒼条美佳子」ともなにげに良い感じ。
何を考えてるのかイマイチよく分からない「まゆら」はとりあえず置いといて、登場キャラの中で最も常識人な「美咲」との間には特に深い信頼関係がありました。
この人の存在は大きいですねー。
女学園ということで登場人物は女性ばかりになっており、軽く百合漫画ちっくな雰囲気もあります。
※「紅乃樹姫理恵」と「斉藤美咲」
「美咲さん」がお気に入りです。性格良さそう。
お嬢さまな主人公「姫理恵さん」
放任主義な両親がためか、物事全てに財力で対処していました。
「私がこの世で一番偉いからですわ!!」
そうした勘違い発言もある、なかなかの問題児。
堂々と学園長を不正に関与させていましたが、そんな勢いで通う学校も支配下に置いてます。
いざとなったら、強硬に物事を運ぼうとする強引な様もいい感じでした。
(※しかし、「まゆらちゃん」はどういったルートで拳銃を入手したんだろう)
自分の置かれた状況をはっきり認識した2話の後半では、荒れる描写もありました。
あれは彼女の本音でしょうね。
突飛な行動が意外に功を奏するという強運の持ち主でもあり、3話の商店街では偶然にひったくり犯を捕え、5話でアルバイトすることとなるメイド喫茶では自然に指揮を取っていたほか、もともとのお嬢さまキャラで逆に奉仕されていました。
この娘、なんのかんのと生きていけそうですね。
積極的に突っ込まないものの、「姫理恵さん」をうまく軌道修正させている下僕1号「美咲さん」
感情を表に出さず、やんわりと諫め、愚痴に付き合っています。
彼女に従うことでいい思いもしてきただろう割に、特技が炊事・洗濯という苦労人。
周囲の人との関係も良好で、突如の貧乏暮らしにも明るく対処していました。
モテそうだなぁ。
もう1人、下僕2号の「まゆらちゃん」
言葉数少なく、無表情なので感情が読めないんですが、「姫理恵さん」に逆らうことなく従順。
前述したように拳銃を持っていたほか、当初の生活費10万を差し出したのも彼女でした。
5話のメイド喫茶では、器用に大量の皿を運ぶ曲芸みたいなことをしています。
もしかして、彼女って「姫理恵さん」の護衛役だったりするのかな。
(※持ってる兎のぬいぐるみはコロコロ表情が変化していたほか、食事しているシーンなどもあり、注目です)
※左:後藤まゆら、右:蒼条美佳子
銃刀法違反ちっくな「まゆらちゃん」…あれ、本物かな。
ライバル「美佳子さん」
「まぁ、試験なんてお金の力でどうとでもなりますわ」
発言そのまま、ばっちり不正をしていた「姫理恵さん」は成績も当然のようにトップ。
それで考えると、”万年2番手”とか言われていた「美佳子さん」の学力は本物なのでしょう。
なかなかの努力家です。
彼女も蒼条グループのお嬢さまなんですけどねー。
ただし、「姫理恵さん」に対しては相性悪く、終始劣勢。
圧倒的に彼女の口が立つというのもありますが、あれはもう持って生まれた器の違いみたいなものでしょう。
しかし、「姫理恵さん」らが退学危機となる4話では、彼女らを救うべく行動しています。
番外編でもいい感じ。ラブですね。
取り巻き「胡桃沢明日美」、「能登黒愛菜」らとのコンビはボケと突っ込みが機能した、仲良しグループ。
巨乳の「明日美さん」があちこちで良いボケっぷりでした。
そうした、特徴的なキャラ同士の掛け合いが可笑しいのです。
すっきりとした線の絵柄。
濃淡・描き込みは適度なくらい。
やや平面的で、どこか4コマちっくなところはあるものの、見易いものでした。
崩れはなく、バランスにも優れてます。
良く描けてました。
ただ、漫画はコメディーで大きく崩しがあり、特徴ある四角目なども癖は強く、ちょっと人を選びそうです。
カラーでも変化はないので、判断は↓表紙・裏表紙で良いでしょう。
【まんがデーター・採点の詳細】 大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・絵4: 特に分かり辛い箇所なく、すっきりしてます。
・話4: 個性的・極端なキャラでぐいぐいと牽引していました。
・独4: 両極端な生活の様が楽しい漫画です。
合計:[12/15]
続く2巻は、そんな「美佳子さん」らと違って、悪意を持っていそうな「近衛坂麗美」・「姉園八重子」らとのエピソードになる様子。
それぞれがどう対処するのか、期待したいと思います。
貧乏姫ですが、何か? 1 (Flex Comix) (2010/07/12) 鬼塚 たくと 商品詳細を見る |
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