■いつかまたかえる (荒井チェリー)
★まんがデーター [12/15]
・絵 :■■■■□
・話 :■■■■□
・独創性:■■■■□
・属性 : コメディー・神様
・おまけ: あとがき、カバー裏に別絵
・その他: 折り返しにコメント、カラー(8P)、
14話収録(全て表題作・1巻完結)
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「荒井チェリー(あらい・ちぇりー)」センセの「いつかまたかえる」です。
次回作に期待しましょう。
…そんな締めをしたのは、今年1月のこと。
早くも「荒井チェリー」センセの新刊が発売されていました。
リリース早いですね。
たぶん全て単行本が揃っている(と思う)、ひでるさんはセンセのファンなのです。
同じく好きな「内村かなめ」センセの最新刊もまだ取り上げていないんですが…こないだ読み終わってなかなか良かったので、こちら「いつかまたかえる」を紹介します。
4コマ漫画家の「荒井チェリー」センセ。
正直なところ、ひでるさんは4コマがあまり得意ではありません。
なんでだか、読み終わるのに時間かかるのねー。
こちらは発売が「4コマKINGS ぱれっとコミックス」で、描いているのがそんな「荒井チェリー」センセ。
しかも、いつもの厚みと雰囲気で紹介帯にも説明なく…となれば、普通は4コマ漫画だと想像するものでしょう。
実際は、「キミとボクをつなぐもの」などと同じ、長編ストーリーなのでした。
ここはやや不親切かなぁ。
※水神「水花さん」
実体は中央のカエルなのでした。しかし…「水祈くん」の体験は蛙が嫌いになって当然。
電車は1時間に1本、周囲は田んぼだらけというド田舎、「杜の河村」に住む高校生「神守水祈(かんもり・みずき)」
16歳の誕生日を迎えた彼には、”水神様の生け贄”という過酷な運命がまっていたのでした。
過去は村長であった神守家には、
”水害に襲われた村を救う代わりに、16歳となった男子を水神様へ捧げる”…という古い約束があったのです。
実際に水神様からのお使いが顔を見せ、それが昔話の類ではなかったと分かると、「水祈」は水神様のもとへ誘われていったのですが…と、だいたいそんなん。
”生け贄”なんてだいぶ重たいテーマですが、その内容はセンセらしい軽いコメディー話。
水神「水花(すいか)」さんは、ちまちまっとした女の子。
実体は喋る以外は普通の蛙なのです。
「贄なんていらなかったんだけど、神守がくれるって言うから」
という台詞がありましたが、こんなんは何気に核心をついたものだと思いました。
なるほど、”贄を捧げる”というのは人間側の勝手な解釈で、勝手にやっている事ですもんねー。
いい発想です。目から鱗。
とある事情もあり、水神「水花さん」はごくフツーな女の子。
よくある尊大な態度で接することもなく、自ら生活に慣れるため知識を吸収しておりました。
物語では結構重要なキャラであった、幼馴染みの不思議系「高ノ倉円(たかのくら・まどか)」さんの期待に応えるべく、神様を演じた際には言葉混ぜこぜでいっぱい・いっぱいになっていたりしました。
壊れた祠について「まあいいかー」というテンションで、食事もはシリアル+牛乳で喜ぶなど、非常に安上がり。
田舎らしく神守家には頻繁に貢物もあるなど、だらっと生活している割にはなかなか役立っていました。
同じセンセの漫画「ワンダフルデイズ」にて、”ダメな大人”扱いの座敷童子「壱さん」とは大違いですね(笑)
※妹「神守水優さん」
なにげに、「水花さん」よりも変わった娘さん。
物語をややこしくしているのが、ツーサイドアップの妹「神守水優(かんもり・みゆ)」さん。
ゲーム知識からBLフィルターなどを持ち合わせ、終始ボケまくっているのです。
彼女が関わったことから、水神「水花さん」にもいらん知識が増え、立派なボケキャラになっていました。
本人も自覚あるようでしたが、唯一の突っ込み役であった「水祈くん」が忙しいですね。
そうしたコメディーが基本である、お気楽な漫画でした。
それでいて、水神「水花さん」と眷属となった「水祈くん」についても、しっかり描かれております。
使いの蛇「蛇の目」くんから想像するに、おそらく「水花さん」は蛙の姿でいるほうが楽でしょう。
しかし、それが苦手な彼のため、途中からはほとんど人間の姿で生活しておりました。
また眷属登録の際も、わざわざ「水祈くん」に確認した揚句、あっさり保留にする柔軟さを持っているのです。
そうした日常の関わりがあったため、ちらほら伏線として出ていた”不老”などの問題がオチ部分で綺麗にまとまっていたと思います。
絵柄については…いつも通り。
安定したすっきり絵で、ある意味4コマと大きな変化はありません。
ただ当然かもしれませんが、コマの変化があるだけ、構図・演出などが色々と考えられていました。
コメディー描写が巧く、癖はあるもののそう好き嫌いが分かれないタイプなので、↓表紙で違和感なければ問題ないと思います。
妹「水優さん」の言葉からちょっとした描写まで、専門用語・知識が必要となります。
そのため、若干だけ敷居は高めかも。
ある程度基本的なものばかりではありますが、ネタではっちゃけること多いため、分からないと面白味は半減するでしょう。
また他作品のキャラ、特に「ワンダフルデイズ」のキャラクターなど出ていそうな雰囲気ありましたが…そういうのはないみたい。
…なんだかちと残念ですね。
まぁ、やり過ぎるのもどうかとは思いますが。
★「荒井チェリー」センセの漫画紹介記事
[キミとボクをつなぐもの] 輪廻転生ストーリー漫画。
[ハッピーとれいるず!] 学園放課後4コマ
[ワンダフルデイズ] 妖怪アパート4コマ
[みおにっき Mio's Diary] ほのぼの家族4コマ
[MOON CHILD] TYPE-MOON系アンソロジー短編集
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・絵 :■■■■□
・話 :■■■■□
・独創性:■■■■□
・属性 : コメディー・神様
・おまけ: あとがき、カバー裏に別絵
・その他: 折り返しにコメント、カラー(8P)、
14話収録(全て表題作・1巻完結)
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「荒井チェリー(あらい・ちぇりー)」センセの「いつかまたかえる」です。
次回作に期待しましょう。
…そんな締めをしたのは、今年1月のこと。
早くも「荒井チェリー」センセの新刊が発売されていました。
リリース早いですね。
たぶん全て単行本が揃っている(と思う)、ひでるさんはセンセのファンなのです。
同じく好きな「内村かなめ」センセの最新刊もまだ取り上げていないんですが…こないだ読み終わってなかなか良かったので、こちら「いつかまたかえる」を紹介します。
4コマ漫画家の「荒井チェリー」センセ。
正直なところ、ひでるさんは4コマがあまり得意ではありません。
なんでだか、読み終わるのに時間かかるのねー。
こちらは発売が「4コマKINGS ぱれっとコミックス」で、描いているのがそんな「荒井チェリー」センセ。
しかも、いつもの厚みと雰囲気で紹介帯にも説明なく…となれば、普通は4コマ漫画だと想像するものでしょう。
実際は、「キミとボクをつなぐもの」などと同じ、長編ストーリーなのでした。
ここはやや不親切かなぁ。
※水神「水花さん」
実体は中央のカエルなのでした。しかし…「水祈くん」の体験は蛙が嫌いになって当然。
電車は1時間に1本、周囲は田んぼだらけというド田舎、「杜の河村」に住む高校生「神守水祈(かんもり・みずき)」
16歳の誕生日を迎えた彼には、”水神様の生け贄”という過酷な運命がまっていたのでした。
過去は村長であった神守家には、
”水害に襲われた村を救う代わりに、16歳となった男子を水神様へ捧げる”…という古い約束があったのです。
実際に水神様からのお使いが顔を見せ、それが昔話の類ではなかったと分かると、「水祈」は水神様のもとへ誘われていったのですが…と、だいたいそんなん。
”生け贄”なんてだいぶ重たいテーマですが、その内容はセンセらしい軽いコメディー話。
水神「水花(すいか)」さんは、ちまちまっとした女の子。
実体は喋る以外は普通の蛙なのです。
「贄なんていらなかったんだけど、神守がくれるって言うから」
という台詞がありましたが、こんなんは何気に核心をついたものだと思いました。
なるほど、”贄を捧げる”というのは人間側の勝手な解釈で、勝手にやっている事ですもんねー。
いい発想です。目から鱗。
とある事情もあり、水神「水花さん」はごくフツーな女の子。
よくある尊大な態度で接することもなく、自ら生活に慣れるため知識を吸収しておりました。
物語では結構重要なキャラであった、幼馴染みの不思議系「高ノ倉円(たかのくら・まどか)」さんの期待に応えるべく、神様を演じた際には言葉混ぜこぜでいっぱい・いっぱいになっていたりしました。
壊れた祠について「まあいいかー」というテンションで、食事もはシリアル+牛乳で喜ぶなど、非常に安上がり。
田舎らしく神守家には頻繁に貢物もあるなど、だらっと生活している割にはなかなか役立っていました。
同じセンセの漫画「ワンダフルデイズ」にて、”ダメな大人”扱いの座敷童子「壱さん」とは大違いですね(笑)
※妹「神守水優さん」
なにげに、「水花さん」よりも変わった娘さん。
物語をややこしくしているのが、ツーサイドアップの妹「神守水優(かんもり・みゆ)」さん。
ゲーム知識からBLフィルターなどを持ち合わせ、終始ボケまくっているのです。
彼女が関わったことから、水神「水花さん」にもいらん知識が増え、立派なボケキャラになっていました。
本人も自覚あるようでしたが、唯一の突っ込み役であった「水祈くん」が忙しいですね。
そうしたコメディーが基本である、お気楽な漫画でした。
それでいて、水神「水花さん」と眷属となった「水祈くん」についても、しっかり描かれております。
使いの蛇「蛇の目」くんから想像するに、おそらく「水花さん」は蛙の姿でいるほうが楽でしょう。
しかし、それが苦手な彼のため、途中からはほとんど人間の姿で生活しておりました。
また眷属登録の際も、わざわざ「水祈くん」に確認した揚句、あっさり保留にする柔軟さを持っているのです。
そうした日常の関わりがあったため、ちらほら伏線として出ていた”不老”などの問題がオチ部分で綺麗にまとまっていたと思います。
絵柄については…いつも通り。
安定したすっきり絵で、ある意味4コマと大きな変化はありません。
ただ当然かもしれませんが、コマの変化があるだけ、構図・演出などが色々と考えられていました。
コメディー描写が巧く、癖はあるもののそう好き嫌いが分かれないタイプなので、↓表紙で違和感なければ問題ないと思います。
妹「水優さん」の言葉からちょっとした描写まで、専門用語・知識が必要となります。
そのため、若干だけ敷居は高めかも。
ある程度基本的なものばかりではありますが、ネタではっちゃけること多いため、分からないと面白味は半減するでしょう。
また他作品のキャラ、特に「ワンダフルデイズ」のキャラクターなど出ていそうな雰囲気ありましたが…そういうのはないみたい。
…なんだかちと残念ですね。
まぁ、やり過ぎるのもどうかとは思いますが。
いつかまたかえる (IDコミックス 4コマKINGSぱれっとコミックス) (2009/03/21) 荒井 チェリー 商品詳細を見る |
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