■冬のアゲハ (桐原小鳥)
★まんがデーター [11/15]
・絵 :■■■■□
・話 :■■■■□
・独創性:■■■□□
・属性 : ファンタジー・サスペンス
・おまけ: あとがき、カバー裏に別絵・コメント、
加筆修正。
・その他: 12話くらい収録(全て表題作・1巻完結)
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「桐原小鳥(きりはら・ことり)」センセの「冬のアゲハ」です。
はい、毎度のようにちょこっとスペース借ります。
まず「佐藤茶菓子」センセの最新刊「ポジティブレッスン」
これが…怖ろしいほどにいつも通り。良くも悪くも。
”家ではいつも全裸”という社長さん(※表紙)とかかなぁ。
書き辛く感じたので、ブログでは取りあげませんでした。
「人妻インモラル」は「天童一斗」センセの2冊目。
ちょっとバランスが微妙で、また濃過ぎに思いました。
「私が試着してみましょうか?」
というデパート店員さんなお話がいいですね。
HP掲載から期待していた「小宮利公」センセの「鎧亜騎譚」
ちらほらのセクシー描写は好きなんですが…「真田幸村」がやたらな英雄として描かれるのはいいとして、大坂方が「幸村」の入城を請う4話冒頭にげんなり。
あれはない。
まぁ、基本的にはっちゃけ戦国絵巻な漫画なので、細かいことぐちぐち指摘するのは違うと思いますが…。
※ヒロイン特集1:「ドラちゃん」は吸血鬼のお嬢さま
こうした雰囲気はスタンダードな感じですね。
さて、本日は以前に「イン・ザ・スカート」を紹介している「桐原小鳥」センセ。
4冊目の単行本は「冬のアゲハ」です。
こちらは1冊まるまるな長編。
いわゆる吸血鬼モノなファンタジーで、現代が舞台になってます。
「桐原小鳥」センセの柔らかな作画がお話と合って、良くまとまっていました。
なお、こちらには成年表記なく、表現もソフト目ではあったものの、かなり頻繁にえっちシーンがあります。
ちょっと注意ね。
主人公「枸堂暁音(くどう・あかね)」は殺人事件を捜査する刑事。
犯人を追っていた彼は情報提供者からマンションの一室に住んでいる不似合いなドレスの少女を紹介されました。
「貴様が今探している『殺人鬼』とやらはそいつだ。ま、残念な事に未だ鬼には程遠いがな」
犯人の名を教えられた「暁音」は、
”相応の対価が必要”
というそのまま、血液を提供することとなりました。
そう、彼女は人ではなく、吸血鬼だったのです。
だいたいは↓表紙のイメージそのままな長編・連続話ですね。
刑事「暁音くん」のある事情がストーリーの中心になっていましたが、大半はああした吸血鬼少女とのラブストーリーになってます。
漫画にはコメディーっぽい描写もちらほらありましたが、全体的にはしっとり静かな雰囲気。
基本的にはラブコメという軽さありません。
また、ファンタジーではあるものの、ドカドカ魔物が出現し、バンバン魔法が駆使されるようなものでもありませんでした。
※ヒロイン特集2:ラブラブ「ドラちゃん」
彼女のが、かなり傾倒してる感じでした。
ヒロインの彼女「ドラちゃん」は吸血鬼な女の子。
「暁音くん」曰く、
「ドラキュラのお姫様なんでしょ?」
とのこと。
(ちなみに、彼女の名前は1つのポイントになってます)
華奢なスタイルでそれっぽい口調(吸血鬼なお姫様)になっており、なかなかえっち。
途中に描かれていた、”がんばっただけなのにっっ”での拗ねた感じも可愛いです。
正確に年齢の記述はなかったものの、知識(一般常識?)みたいなのは薄いらしく、「暁音くん」にメロメロにされていました。
愛情の何パーセントか(半分以上?)はえっちによるものでしょう。たぶん。
最中での色々な台詞はやたらキュートでした。
兄「彗羽(せいは)」、妹分「エメラルド」こと「ダンテ・ミストランド」にはだいたい厳しい態度で接しているため、ラブラブっぷりは極端。
特に「彗羽」とのやり取りはリアルに兄妹っぽく、
「実妹の艶事をご覧になりたい、というような手に負えない変態でないのなら、お引き取りくださいませ」
の一言は秀逸でした。
ああ、いかにもそんなん言いそうです。
事件があり、「暁音くん」が危機に陥ったった中盤では、彼が目覚めた際にポロポロと涙をこぼしていました。
自らを守るための「蝶」までも彼に与えていますね。
それほど彼に傾倒していただけ、後半の頑なさが生きていました。
※ヒロイン特集3:すねる「ドラちゃん」
かなり可愛らしい表情もあります。
彼女に好かれる「暁音くん」は軽い物腰な男性。
中盤あたりから変わったのかなぁ。
おそらく、当初は単に異端な力を利用するつもりだったのだと思いますが…違うかな。
「喰えない男」
とか言われていましたが、刑事らしく手の内を容易には見せないしたたかさもありました。
そのため、「ドラちゃん」と同じく、珍しく感情的になる後半が良いです。
登場キャラ抑え気味で、2人のやりとりにページが割かれておりました。
派手さはないものの、しっとり独特な雰囲気・緊張感のある漫画に仕上がってます。
可能ならば、番外編みたいな感じで「ドラちゃん」の日常とか、夜の街を2人デートとかしてほしかったなぁ。
ほぼ部屋の中に引き籠りっぱないなのね、彼女。
やわらかな線の絵柄。
黒が多くなりそうなネタですが、白比率あってすっきり気味。
描き込みもそこそこで、コマ割りも大きめ。
さらりと流すようなタッチなど、少女漫画っぽい雰囲気です。
コメディーは良いですが、アクション部分は正直なところ微妙。
漫画のメインを恋愛部分にしたのは正解だったと思います。
華奢で肉感的ではない「桐原小鳥」センセのヒロイン絵は、吸血鬼少女とぴったりでした。
やはりカラー絵は背景の物語を想像させるほどにお上手なので、白黒絵と差があります。
うまーく脳内で線画変換してご判断下さい。
【まんがデーター・採点の詳細】 大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・絵4: このお話にはガッチリ合っていました。
・話4: 成年縛りないためか、適度にえっちながらストーリーしてます。
・独3: もうひと捻りあっても良いかなぁ。
合計:[11/15]
なお、「桐原小鳥」センセのHPによると、単行本は2話目がごっそり抜けているようです。
そちらとか、設定、描き下ろしなどを含めたものを「冬のアゲハ解説本」として同人誌で発表するようでした。
気になった方はぜひそちらも。
冬のアゲハ (ワールドコミックススペシャル)
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・絵 :■■■■□
・話 :■■■■□
・独創性:■■■□□
・属性 : ファンタジー・サスペンス
・おまけ: あとがき、カバー裏に別絵・コメント、
加筆修正。
・その他: 12話くらい収録(全て表題作・1巻完結)
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「桐原小鳥(きりはら・ことり)」センセの「冬のアゲハ」です。
はい、毎度のようにちょこっとスペース借ります。
まず「佐藤茶菓子」センセの最新刊「ポジティブレッスン」
これが…怖ろしいほどにいつも通り。良くも悪くも。
”家ではいつも全裸”という社長さん(※表紙)とかかなぁ。
書き辛く感じたので、ブログでは取りあげませんでした。
「人妻インモラル」は「天童一斗」センセの2冊目。
ちょっとバランスが微妙で、また濃過ぎに思いました。
「私が試着してみましょうか?」
というデパート店員さんなお話がいいですね。
HP掲載から期待していた「小宮利公」センセの「鎧亜騎譚」
ちらほらのセクシー描写は好きなんですが…「真田幸村」がやたらな英雄として描かれるのはいいとして、大坂方が「幸村」の入城を請う4話冒頭にげんなり。
あれはない。
まぁ、基本的にはっちゃけ戦国絵巻な漫画なので、細かいことぐちぐち指摘するのは違うと思いますが…。
※ヒロイン特集1:「ドラちゃん」は吸血鬼のお嬢さま
こうした雰囲気はスタンダードな感じですね。
さて、本日は以前に「イン・ザ・スカート」を紹介している「桐原小鳥」センセ。
4冊目の単行本は「冬のアゲハ」です。
こちらは1冊まるまるな長編。
いわゆる吸血鬼モノなファンタジーで、現代が舞台になってます。
「桐原小鳥」センセの柔らかな作画がお話と合って、良くまとまっていました。
なお、こちらには成年表記なく、表現もソフト目ではあったものの、かなり頻繁にえっちシーンがあります。
ちょっと注意ね。
主人公「枸堂暁音(くどう・あかね)」は殺人事件を捜査する刑事。
犯人を追っていた彼は情報提供者からマンションの一室に住んでいる不似合いなドレスの少女を紹介されました。
「貴様が今探している『殺人鬼』とやらはそいつだ。ま、残念な事に未だ鬼には程遠いがな」
犯人の名を教えられた「暁音」は、
”相応の対価が必要”
というそのまま、血液を提供することとなりました。
そう、彼女は人ではなく、吸血鬼だったのです。
だいたいは↓表紙のイメージそのままな長編・連続話ですね。
刑事「暁音くん」のある事情がストーリーの中心になっていましたが、大半はああした吸血鬼少女とのラブストーリーになってます。
漫画にはコメディーっぽい描写もちらほらありましたが、全体的にはしっとり静かな雰囲気。
基本的にはラブコメという軽さありません。
また、ファンタジーではあるものの、ドカドカ魔物が出現し、バンバン魔法が駆使されるようなものでもありませんでした。
※ヒロイン特集2:ラブラブ「ドラちゃん」
彼女のが、かなり傾倒してる感じでした。
ヒロインの彼女「ドラちゃん」は吸血鬼な女の子。
「暁音くん」曰く、
「ドラキュラのお姫様なんでしょ?」
とのこと。
(ちなみに、彼女の名前は1つのポイントになってます)
華奢なスタイルでそれっぽい口調(吸血鬼なお姫様)になっており、なかなかえっち。
途中に描かれていた、”がんばっただけなのにっっ”での拗ねた感じも可愛いです。
正確に年齢の記述はなかったものの、知識(一般常識?)みたいなのは薄いらしく、「暁音くん」にメロメロにされていました。
愛情の何パーセントか(半分以上?)はえっちによるものでしょう。たぶん。
最中での色々な台詞はやたらキュートでした。
兄「彗羽(せいは)」、妹分「エメラルド」こと「ダンテ・ミストランド」にはだいたい厳しい態度で接しているため、ラブラブっぷりは極端。
特に「彗羽」とのやり取りはリアルに兄妹っぽく、
「実妹の艶事をご覧になりたい、というような手に負えない変態でないのなら、お引き取りくださいませ」
の一言は秀逸でした。
ああ、いかにもそんなん言いそうです。
事件があり、「暁音くん」が危機に陥ったった中盤では、彼が目覚めた際にポロポロと涙をこぼしていました。
自らを守るための「蝶」までも彼に与えていますね。
それほど彼に傾倒していただけ、後半の頑なさが生きていました。
※ヒロイン特集3:すねる「ドラちゃん」
かなり可愛らしい表情もあります。
彼女に好かれる「暁音くん」は軽い物腰な男性。
中盤あたりから変わったのかなぁ。
おそらく、当初は単に異端な力を利用するつもりだったのだと思いますが…違うかな。
「喰えない男」
とか言われていましたが、刑事らしく手の内を容易には見せないしたたかさもありました。
そのため、「ドラちゃん」と同じく、珍しく感情的になる後半が良いです。
登場キャラ抑え気味で、2人のやりとりにページが割かれておりました。
派手さはないものの、しっとり独特な雰囲気・緊張感のある漫画に仕上がってます。
可能ならば、番外編みたいな感じで「ドラちゃん」の日常とか、夜の街を2人デートとかしてほしかったなぁ。
ほぼ部屋の中に引き籠りっぱないなのね、彼女。
やわらかな線の絵柄。
黒が多くなりそうなネタですが、白比率あってすっきり気味。
描き込みもそこそこで、コマ割りも大きめ。
さらりと流すようなタッチなど、少女漫画っぽい雰囲気です。
コメディーは良いですが、アクション部分は正直なところ微妙。
漫画のメインを恋愛部分にしたのは正解だったと思います。
華奢で肉感的ではない「桐原小鳥」センセのヒロイン絵は、吸血鬼少女とぴったりでした。
やはりカラー絵は背景の物語を想像させるほどにお上手なので、白黒絵と差があります。
うまーく脳内で線画変換してご判断下さい。
【まんがデーター・採点の詳細】 大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・絵4: このお話にはガッチリ合っていました。
・話4: 成年縛りないためか、適度にえっちながらストーリーしてます。
・独3: もうひと捻りあっても良いかなぁ。
合計:[11/15]
なお、「桐原小鳥」センセのHPによると、単行本は2話目がごっそり抜けているようです。
そちらとか、設定、描き下ろしなどを含めたものを「冬のアゲハ解説本」として同人誌で発表するようでした。
気になった方はぜひそちらも。
冬のアゲハ (ワールドコミックススペシャル)
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