■レン×アイTwins (由河朝巳)
★まんがデーター [13/15]
・絵 :■■■□□
・話 :■■■■■
・独創性:■■■■■
・属性 : [一般]恋愛・双子
・おまけ: あとがき、ゲストページ、
おまけ4コマ、カバー裏に4コマ「本編後①②」
・その他: カラー(8P)、9話収録(全て表題作・1巻完結)
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「由河朝巳(ゆかわ・あさみ)」センセの「レン×アイTwins」です。
これは面白い。
こうした漫画はやっぱりお上手ですねー。
さっすが「由河朝巳」センセ。
これで9冊目くらいになるのかな。
本日は「由河朝巳」センセの最新刊「レン×アイTwins」です。
深いお話でした。
前置きが勿体ないくらいなので、さっそくあらすじからどうぞ。
※左:妹「乃山蓮」、右:姉「乃山藍」
髪型・性格以外は”あちこち”そっくりであるようでした。
「南孝史」は同じ図書委員の「乃山藍」に告白しようと、当番の日を待っていました。
「わたしね!今からデートなの!」
しかしその当日、当番をサボるという彼女の理由によって、告白前に失恋となってしまったのです。
委員の代理として「藍」が連れてきたのは、双子の妹「乃山蓮」でした。
性格は正反対に大人しい彼女でしたが、さすがに容姿はそっくり。
「私、南先輩が好きです」
そんな瓜二つな顔の「蓮」が、いきなりそう告白してきたのです。
一方、「藍」はお隣のお兄さん「本木雄一」に告白し、えっちまでしてしまうんですが…彼の目は「蓮」に向いていたのでした。
「替わりでいいから、替わりにしていいから…」
そんな訳で、双子を中心とした恋愛漫画です。
コメディー描写はあるものの、それぞれの事情は重くラブコメという単語は似合いません。
前巻「蜜Do萌え!」はタイトルそのまま三角関係でしたが、こちらは一方通行。
単に直線で混じらないお話はちらほら見かけますが、こちらはさらに”双子”というキーワードもあるのでした。
双子と言ってもその超感覚とかはなく、”容姿が似ている”という点がピックアップされています。
そう、想いの届かない相手と、そっくりな容姿の娘から好意を寄せられるのです。
双子も逆にそれを利用し、諸々込みで付き合うこととなるんですが…、2組カップルの結末は如何に!?
という感じの漫画でした。
【 レン×アイTwins 人物関係図 】
弟だけど好き
南: 孝史 孝史 ←-[姉弟]--有理子
↓好き ↑好き ↓
乃山: 藍(姉)-[双子]-蓮(妹) ↓友人
↓好き ↑好き ↑
本木: 雄一 雄一 雄一
確認用に作成していた関係図を置いておきました。
ちなみに、姉「乃山藍」がツインテール、妹「乃山蓮」がショートカットの娘さん。
ややこしいですが、それ故に付き合うこととなり、悩むこととなるのです。
5話にあった、「髪切ろうかなぁ」・「髪のばそうかなぁ」という台詞が秀逸。
こうした、ややこしい恋愛話が好きな人は必見でしょう。
なにげに、「孝史くん」の姉「有理子さん」もいい味を出していたので、そちらにも注目下さい。
※姉「南有理子」
なにげにお姉ちゃんも良かったです。結構重要な役割でした。
妹「蓮ちゃん」の告白である1話「恋慕」
デートということで、当番をサボった姉「藍ちゃん」
あれは「蓮ちゃん」のために、わざと代わったのかな。
(※実際にデートはしていたみたいでした)
偶然告白しようと決意した日が重なったんですね。
ここでは明確に「藍ちゃん」のコトを考えてのえっちでしたか、後の場面で大きな意味を持つこととなります。
「後ろ髪隠した方が藍に見えるでしょう?」
とか言っていた、デート描写のある2話「恋路」
ここは「孝史くん」とその姉「有理子さん」のエピソードになってます。
やけにお姉ちゃんベタベタするなぁ、って思ってたら…濃厚なキスシーンが!?
うわ、この2人そんなんですが。
”ねーちゃんはオレの変化に鋭くて”
というモノローグの時点で確信。
続く3話「邪恋」にてはっきり言ってました。
こちらは「有理子さん」と「雄一くん」
飲みの勢いで2人えっちまでしているんですが、
「お隣の双子ちゃんの替わりにしていいから」
そう言っていた「有理子さん」は、最中に弟の名前を連呼していました。
結構お似合いなカップルだと思ったんですが、コレでは恋愛に発展しないでしょうねー。
好きな「蓮ちゃん」が可愛い服装でデートに出掛けるところを見送る、という切ない冒頭の4話「愛慕」
ここは1話のちょろっと顔見せからご無沙汰だった「藍ちゃん」です。
双子と家は窓伝いに行き来できるという、ラブラブな距離。
「絶対にカギかけないよね」
という台詞がありました。
双子の性格から察するに、窓から侵入しようとするのはたぶん「藍ちゃん」だけ。
なるほど、彼優しいですねー。
「藍ちゃん」の口から明確に語られる「蓮ちゃん」の現状に、ショックを受ける「雄一くん」
あえてベラベラ喋る様と、つとめて冷静に振舞おうとする彼です。
その後えっち展開になるんですが、1話の2人とはやや意味合いが違っている点に注目。
ため、オチがああいった台詞になるのは当然でしょう。
カラー原稿のある5話「愛恋」
こちらに出てくるキーワード「むずかしい」が全てを表現しています。
ただ…シチュエーション的に「蓮ちゃん」は贅沢かなぁ。
それ故の悩みかもしれませんが、このカップルは彼女の方が意識し過ぎな感じですね。
そんなこんなで、双子のイチャイチャが見られるお話でした。
どんなんか見てみようという発想は、この2人ならではだと思います。
※双子の乃山姉妹
似ている容姿が巧く話に絡んでいました。
えー、6話「恋情」以降は核心部分になるので、かるーくかいつまんで。
6話「恋情」は「蓮ちゃん」と「雄一くん」
アルコールで酩酊状態という彼。
「どんなに見た目が同じでも違うんだ」
普段ならば、絶対に本心は口にしないでしょうし、あーもしないでしょう。
冒頭で久しぶりに「有理子さん」を登場させたのは巧い。
また、「雄一くん」の語る言葉に、思わず自分自身を重ね合わせてしまう「蓮ちゃん」も非常によかったです。
そうすると、7話「愛情」は当然ながら残りの2人、「藍ちゃん」と「孝史くん」
5話の「孝史くん」視点がちらと描かれていました。
「ちょっと試してみる?」
先の2人と違って、そんな切っ掛けであるのが「藍ちゃん」らしいですね。
ここは非常に重要なエピソードなので、ぜひ単行本にてどうぞ。
最後の「孝史くん」の一言が全てでしょう。
8話「アイ」、9話「レン」がそれぞれの最終話になっています。
結末は単純・ハッピーエンドという訳ではありません。
えーっと、どうしようかな…。
伏せて書くのが難しいので、反転表示にしておきますね。
携帯で見てる方はごめんなさい。
家が隣同士で、双子と昔からの付き合いがある「雄一くん」
「藍ちゃん」から猛アピールを受けていましたが、昔からの付き合いで2人をよく知った上で「蓮ちゃん」のことを好きになった彼が、安易に乗り換えられなかったのには説得力があります。
性格的にも彼はそんなんですよね。
逆に「孝史くん」の場合、日常での接触は稀で、学校でも双子とは学年違い、せいぜい図書委員の際に会っていた程度の筈。
えっちをし、デートを重ねて、その一生懸命さに日々触れてきた彼が自然と「蓮ちゃん」に好意が向くのもこれまた当然のこと。
明暗はくっきりでしたが、よくできた恋愛劇だったと思います。
もう、こんなん大好き。
面白かったです!
さらりとした線の絵柄。
適度なくらいの濃淡で、描き込みばっさり気味です。
すっきりと平たい感じでした。
正直なところキャラ絵なども個性が強く、万人に受け入れられるかは疑問なところがあります。
ただ、それぞれ人物の微妙な心情変化などの表現・構成は見事で、漫画の巧い方。
癖のある絵も気にならなくなると思います。
だいたい↓表紙そのままでしたが、強い違和感なければ問題ないでしょう
特に恋愛話の好きな方にはオススメです。
【まんがデーター・採点の詳細】 大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・絵3: 癖が強いですが、漫画に関しては巧いです。
・話5: 映画で見たいくらいな恋愛話でした。
・独5: 双子の設定が秀逸。 なるほど、と感心しましたよ。
合計:[13/15]
今回も1冊できっちりまとまり、読み応えもありました。
カバー裏で4コマになっていましたけど、それぞれの後日談もしっかり見たいなぁ。
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・絵 :■■■□□
・話 :■■■■■
・独創性:■■■■■
・属性 : [一般]恋愛・双子
・おまけ: あとがき、ゲストページ、
おまけ4コマ、カバー裏に4コマ「本編後①②」
・その他: カラー(8P)、9話収録(全て表題作・1巻完結)
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「由河朝巳(ゆかわ・あさみ)」センセの「レン×アイTwins」です。
これは面白い。
こうした漫画はやっぱりお上手ですねー。
さっすが「由河朝巳」センセ。
これで9冊目くらいになるのかな。
本日は「由河朝巳」センセの最新刊「レン×アイTwins」です。
深いお話でした。
前置きが勿体ないくらいなので、さっそくあらすじからどうぞ。
※左:妹「乃山蓮」、右:姉「乃山藍」
髪型・性格以外は”あちこち”そっくりであるようでした。
「南孝史」は同じ図書委員の「乃山藍」に告白しようと、当番の日を待っていました。
「わたしね!今からデートなの!」
しかしその当日、当番をサボるという彼女の理由によって、告白前に失恋となってしまったのです。
委員の代理として「藍」が連れてきたのは、双子の妹「乃山蓮」でした。
性格は正反対に大人しい彼女でしたが、さすがに容姿はそっくり。
「私、南先輩が好きです」
そんな瓜二つな顔の「蓮」が、いきなりそう告白してきたのです。
一方、「藍」はお隣のお兄さん「本木雄一」に告白し、えっちまでしてしまうんですが…彼の目は「蓮」に向いていたのでした。
「替わりでいいから、替わりにしていいから…」
そんな訳で、双子を中心とした恋愛漫画です。
コメディー描写はあるものの、それぞれの事情は重くラブコメという単語は似合いません。
前巻「蜜Do萌え!」はタイトルそのまま三角関係でしたが、こちらは一方通行。
単に直線で混じらないお話はちらほら見かけますが、こちらはさらに”双子”というキーワードもあるのでした。
双子と言ってもその超感覚とかはなく、”容姿が似ている”という点がピックアップされています。
そう、想いの届かない相手と、そっくりな容姿の娘から好意を寄せられるのです。
双子も逆にそれを利用し、諸々込みで付き合うこととなるんですが…、2組カップルの結末は如何に!?
という感じの漫画でした。
【 レン×アイTwins 人物関係図 】
弟だけど好き
南: 孝史 孝史 ←-[姉弟]--有理子
↓好き ↑好き ↓
乃山: 藍(姉)-[双子]-蓮(妹) ↓友人
↓好き ↑好き ↑
本木: 雄一 雄一 雄一
確認用に作成していた関係図を置いておきました。
ちなみに、姉「乃山藍」がツインテール、妹「乃山蓮」がショートカットの娘さん。
ややこしいですが、それ故に付き合うこととなり、悩むこととなるのです。
5話にあった、「髪切ろうかなぁ」・「髪のばそうかなぁ」という台詞が秀逸。
こうした、ややこしい恋愛話が好きな人は必見でしょう。
なにげに、「孝史くん」の姉「有理子さん」もいい味を出していたので、そちらにも注目下さい。
※姉「南有理子」
なにげにお姉ちゃんも良かったです。結構重要な役割でした。
妹「蓮ちゃん」の告白である1話「恋慕」
デートということで、当番をサボった姉「藍ちゃん」
あれは「蓮ちゃん」のために、わざと代わったのかな。
(※実際にデートはしていたみたいでした)
偶然告白しようと決意した日が重なったんですね。
ここでは明確に「藍ちゃん」のコトを考えてのえっちでしたか、後の場面で大きな意味を持つこととなります。
「後ろ髪隠した方が藍に見えるでしょう?」
とか言っていた、デート描写のある2話「恋路」
ここは「孝史くん」とその姉「有理子さん」のエピソードになってます。
やけにお姉ちゃんベタベタするなぁ、って思ってたら…濃厚なキスシーンが!?
うわ、この2人そんなんですが。
”ねーちゃんはオレの変化に鋭くて”
というモノローグの時点で確信。
続く3話「邪恋」にてはっきり言ってました。
こちらは「有理子さん」と「雄一くん」
飲みの勢いで2人えっちまでしているんですが、
「お隣の双子ちゃんの替わりにしていいから」
そう言っていた「有理子さん」は、最中に弟の名前を連呼していました。
結構お似合いなカップルだと思ったんですが、コレでは恋愛に発展しないでしょうねー。
好きな「蓮ちゃん」が可愛い服装でデートに出掛けるところを見送る、という切ない冒頭の4話「愛慕」
ここは1話のちょろっと顔見せからご無沙汰だった「藍ちゃん」です。
双子と家は窓伝いに行き来できるという、ラブラブな距離。
「絶対にカギかけないよね」
という台詞がありました。
双子の性格から察するに、窓から侵入しようとするのはたぶん「藍ちゃん」だけ。
なるほど、彼優しいですねー。
「藍ちゃん」の口から明確に語られる「蓮ちゃん」の現状に、ショックを受ける「雄一くん」
あえてベラベラ喋る様と、つとめて冷静に振舞おうとする彼です。
その後えっち展開になるんですが、1話の2人とはやや意味合いが違っている点に注目。
ため、オチがああいった台詞になるのは当然でしょう。
カラー原稿のある5話「愛恋」
こちらに出てくるキーワード「むずかしい」が全てを表現しています。
ただ…シチュエーション的に「蓮ちゃん」は贅沢かなぁ。
それ故の悩みかもしれませんが、このカップルは彼女の方が意識し過ぎな感じですね。
そんなこんなで、双子のイチャイチャが見られるお話でした。
どんなんか見てみようという発想は、この2人ならではだと思います。
※双子の乃山姉妹
似ている容姿が巧く話に絡んでいました。
えー、6話「恋情」以降は核心部分になるので、かるーくかいつまんで。
6話「恋情」は「蓮ちゃん」と「雄一くん」
アルコールで酩酊状態という彼。
「どんなに見た目が同じでも違うんだ」
普段ならば、絶対に本心は口にしないでしょうし、あーもしないでしょう。
冒頭で久しぶりに「有理子さん」を登場させたのは巧い。
また、「雄一くん」の語る言葉に、思わず自分自身を重ね合わせてしまう「蓮ちゃん」も非常によかったです。
そうすると、7話「愛情」は当然ながら残りの2人、「藍ちゃん」と「孝史くん」
5話の「孝史くん」視点がちらと描かれていました。
「ちょっと試してみる?」
先の2人と違って、そんな切っ掛けであるのが「藍ちゃん」らしいですね。
ここは非常に重要なエピソードなので、ぜひ単行本にてどうぞ。
最後の「孝史くん」の一言が全てでしょう。
8話「アイ」、9話「レン」がそれぞれの最終話になっています。
結末は単純・ハッピーエンドという訳ではありません。
えーっと、どうしようかな…。
伏せて書くのが難しいので、反転表示にしておきますね。
携帯で見てる方はごめんなさい。
家が隣同士で、双子と昔からの付き合いがある「雄一くん」
「藍ちゃん」から猛アピールを受けていましたが、昔からの付き合いで2人をよく知った上で「蓮ちゃん」のことを好きになった彼が、安易に乗り換えられなかったのには説得力があります。
性格的にも彼はそんなんですよね。
逆に「孝史くん」の場合、日常での接触は稀で、学校でも双子とは学年違い、せいぜい図書委員の際に会っていた程度の筈。
えっちをし、デートを重ねて、その一生懸命さに日々触れてきた彼が自然と「蓮ちゃん」に好意が向くのもこれまた当然のこと。
明暗はくっきりでしたが、よくできた恋愛劇だったと思います。
もう、こんなん大好き。
面白かったです!
さらりとした線の絵柄。
適度なくらいの濃淡で、描き込みばっさり気味です。
すっきりと平たい感じでした。
正直なところキャラ絵なども個性が強く、万人に受け入れられるかは疑問なところがあります。
ただ、それぞれ人物の微妙な心情変化などの表現・構成は見事で、漫画の巧い方。
癖のある絵も気にならなくなると思います。
だいたい↓表紙そのままでしたが、強い違和感なければ問題ないでしょう
特に恋愛話の好きな方にはオススメです。
【まんがデーター・採点の詳細】 大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・絵3: 癖が強いですが、漫画に関しては巧いです。
・話5: 映画で見たいくらいな恋愛話でした。
・独5: 双子の設定が秀逸。 なるほど、と感心しましたよ。
合計:[13/15]
今回も1冊できっちりまとまり、読み応えもありました。
カバー裏で4コマになっていましたけど、それぞれの後日談もしっかり見たいなぁ。
レン×アイTwins (マンサンコミックス) (2010/08/28) 由河 朝巳 商品詳細を見る |
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