■るいるい (真楠)
★まんがデーター [7/15]
・絵 :■■□□□
・話 :■□□□□
・独創性:■■■■□
・属性 : [一般]廃墟・コメディー
・おまけ: あとがき、
カバー裏に取扱説明書・お楽しみ企画「部長を探せ!」
・その他: 初単行本、折り返しにコメント、登場人物紹介、
7話収録、現在1巻まで発売中。
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「真楠(まくす)」センセの「るいるい 1巻」です。
ちょっと前の記事ですが、皆さん見ましたか?
↓コレです。
◎キャッツ・アイ : 25年ぶり復活 泪、瞳、愛が装いも新たに コミックゼノン創刊号で
[MANTANWEB]2010年09月13日
喫茶店を営む美人3姉妹が夜には美術品を狙うレオタード姿の怪盗となる北条司さんのマンガ「キャッツ・アイ」が25年ぶりに復活することが、13日明らかになった。
作画は「週刊少年マガジン」で「M.I.Q」を連載した浅井信吾さんこと阿佐維シンさんが担当し、キャラクターは一新。「月刊コミックゼノン」創刊号で10月25日から連載され、タイトルは「キャッツ・愛」となる。
「キャッツ・アイ」は、「シティーハンター」や「エンジェルハート」と並ぶ北条さんの代表作で、81~85年に週刊少年ジャンプで連載された。女盗賊グループ「キャッツアイ」の来生泪、瞳、愛の美人3人姉妹と、瞳の恋人である熱血刑事・内海俊夫を軸にしたラブコメディー。テレビアニメやドラマ化もされ、97年には、藤原紀香さん、稲森いずみさん、内田有紀さんが3姉妹を演じる豪華キャストで映画化。また、最近では最高6億円くじ「BIG」のCMでお笑いトリオ「森三中」の3人がパロディーで扮(ふん)し話題となっている。
新マンガ「キャッツ・愛」で北条さんは原作。作画は阿佐維さん、シナリオは原作・脚本制作集団の中目黒さくらが担当する。(毎日新聞デジタル)
---------------------------------- 。。。
そんなん。
「北条司」センセの漫画では、ぶっちゃけ「シティーハンター」よりも好きなので、記事タイトルから期待したひでるさん。
洗練された現在の絵柄でまた初めから見れれば、”こんなに嬉しい事はない!”、って思ったの。
…が、しかし。
そうかー、描かれるのは「北条司」センセではないのか。
さらに、公開されていた絵は……なんだか…微妙な感じ。
もともとのイメージが強いんですかね。
あれはダメだ。
タイトル「キャッツ・愛」もなにゆえわざわざ漢字にしたんだろう。
単なる怪盗が名乗る名というだけでなく、お話の重要キーワードな筈なんですが。
パクリもんみたいですよ。
あるいは、「愛ちゃん」を主役として描かれたりするのかな。
※羽山ほのか
だいたいこんな感じで進みます。右上のような手書き文字も多め。
さて、前置きはそれくらいにして、本日の紹介は「るいるい 1巻」です。
こちらは「真楠」センセの初単行本。
紹介帯にあった、
「そうだ、廃墟いこう。」
…を見て、なんとなく手に取ってしまいました。
誰があの紹介帯を考えたのか知りませんが、良い作戦です。
パンチラ直前みたいな眼帯少女の絵もイメージ良く、その横に”このような素敵シーンが満載ですっ!!”、とか書いてありました。
”このような”の矢印がどこを指しているのかよく分かりませんが、ここで確かな事が1つ。
サービスシーンは多くありません。
わざわざ幅広の紹介帯を使ったりして、確かに良い作戦であったものの、これでは騙し討ち。
紹介帯の裏面には”…ほんとはこーゆー漫画です”とありました。
まぁ、ひでるさん購入時にはそこまで確認しないことのが多いんですよ。
ちょっと卑怯ではないかなぁ。
そうしたカラー絵と比較して、白黒絵柄は全体的に差があり、微妙な感じでした。
テーマは”廃墟(愛)”という、非常に珍しいもの。
それは非常に良いんですが、妙なコメディー描写が邪魔をしており、あまり描ききれていない印象。
久しぶりに、ひでるさんまったく合わない漫画でした。
白い線画のごっちゃり系。
コマ割りは小さく、テキスト多め。
読んでいて長く感じます。
ちらほら差し込まれる、主人公「羽山ほのか」を中心としたボケも何を言いたいのか分からず。
単にお話をややこしいものにしているようでした。
ダラダラ感いっぱいで、テンポが良くありません。
個性的なキャラの日常コメディー(変人が集まる部活)というには、思わずくすっとさせられる場面もなく、中途半端な珍道中という風情。
おそらくは売りの1つなんでしょうけど、こちらも全然合いませんでした。
無理矢理な感じがします。
人物絵の問題は比較的薄め。
良いコマあったものの、コメディーなジャンルそのまま、たいていはもっさり。
白黒で中間色が弱く、人物から背景などを含めて線画っぽいため、画面は見辛いです。
漫画の売りのもう1つ、”廃墟の魅力”を良さを伝えるには、背景描写が巧みとは思えませんでした。
※水沢柚姫
眼帯ヒロインです。あまり過度な期待はしないように。
特に印象的な場面となるだろう、1話目の後半。
ここでは、出会ったヒロイン「水沢柚姫」が関心の無い「ほのか」に対して、廃墟を熱っぽく語っております。
そのクライマックスとして、”夕陽が旧部室棟に差し込む”というシーンがあるのでした。
ここで、いままで分からなかったその魅力を、なんとなくでも「ほのか」が理解するという重要なシーン。
しかし、これが全然伝わらない。
単に廊下が描かれているだけっぽくなっており、カケラも美しくは見えません。
そちらを筆頭に、あちこちの表現もイマイチ。
ざらりとした感覚で、不安定気味。
メインがしっかり描かれていないのに、次々増えるキャラもただ余計に感じました。
カバー裏には”取り扱い説明書”というのがあります。
「廃墟を題材にしてコメディーを描くと云う、意味不明かつちょっと無謀な漫画です。常人には理解不能な類のモノが含まれています」
…だって。
はい、ひでるさんは常人なので理解できないんでしょう。
その文言はカバーに書いて欲しかったですよ。
なお、絵柄を現場で判断する場合は、↓表紙よりも裏表紙のが近いため、参考になるでしょう。
【まんがデーター・採点の詳細】 大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・絵2: あちこちバランスは悪くないと思います。
・話1: まったく刺さりませんでした。
・独4: 良くも悪くも独特ではあります。
合計:[7/15]
せめて↓表紙・折り返し(後)イメージのような漫画ならば良かったんですけどね。
廃墟好きな人もこの漫画は刺さらないと思います。
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・絵 :■■□□□
・話 :■□□□□
・独創性:■■■■□
・属性 : [一般]廃墟・コメディー
・おまけ: あとがき、
カバー裏に取扱説明書・お楽しみ企画「部長を探せ!」
・その他: 初単行本、折り返しにコメント、登場人物紹介、
7話収録、現在1巻まで発売中。
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「真楠(まくす)」センセの「るいるい 1巻」です。
ちょっと前の記事ですが、皆さん見ましたか?
↓コレです。
◎キャッツ・アイ : 25年ぶり復活 泪、瞳、愛が装いも新たに コミックゼノン創刊号で
[MANTANWEB]2010年09月13日
喫茶店を営む美人3姉妹が夜には美術品を狙うレオタード姿の怪盗となる北条司さんのマンガ「キャッツ・アイ」が25年ぶりに復活することが、13日明らかになった。
作画は「週刊少年マガジン」で「M.I.Q」を連載した浅井信吾さんこと阿佐維シンさんが担当し、キャラクターは一新。「月刊コミックゼノン」創刊号で10月25日から連載され、タイトルは「キャッツ・愛」となる。
「キャッツ・アイ」は、「シティーハンター」や「エンジェルハート」と並ぶ北条さんの代表作で、81~85年に週刊少年ジャンプで連載された。女盗賊グループ「キャッツアイ」の来生泪、瞳、愛の美人3人姉妹と、瞳の恋人である熱血刑事・内海俊夫を軸にしたラブコメディー。テレビアニメやドラマ化もされ、97年には、藤原紀香さん、稲森いずみさん、内田有紀さんが3姉妹を演じる豪華キャストで映画化。また、最近では最高6億円くじ「BIG」のCMでお笑いトリオ「森三中」の3人がパロディーで扮(ふん)し話題となっている。
新マンガ「キャッツ・愛」で北条さんは原作。作画は阿佐維さん、シナリオは原作・脚本制作集団の中目黒さくらが担当する。(毎日新聞デジタル)
---------------------------------- 。。。
そんなん。
「北条司」センセの漫画では、ぶっちゃけ「シティーハンター」よりも好きなので、記事タイトルから期待したひでるさん。
洗練された現在の絵柄でまた初めから見れれば、”こんなに嬉しい事はない!”、って思ったの。
…が、しかし。
そうかー、描かれるのは「北条司」センセではないのか。
さらに、公開されていた絵は……なんだか…微妙な感じ。
もともとのイメージが強いんですかね。
あれはダメだ。
タイトル「キャッツ・愛」もなにゆえわざわざ漢字にしたんだろう。
単なる怪盗が名乗る名というだけでなく、お話の重要キーワードな筈なんですが。
パクリもんみたいですよ。
あるいは、「愛ちゃん」を主役として描かれたりするのかな。
※羽山ほのか
だいたいこんな感じで進みます。右上のような手書き文字も多め。
さて、前置きはそれくらいにして、本日の紹介は「るいるい 1巻」です。
こちらは「真楠」センセの初単行本。
紹介帯にあった、
「そうだ、廃墟いこう。」
…を見て、なんとなく手に取ってしまいました。
誰があの紹介帯を考えたのか知りませんが、良い作戦です。
パンチラ直前みたいな眼帯少女の絵もイメージ良く、その横に”このような素敵シーンが満載ですっ!!”、とか書いてありました。
”このような”の矢印がどこを指しているのかよく分かりませんが、ここで確かな事が1つ。
サービスシーンは多くありません。
わざわざ幅広の紹介帯を使ったりして、確かに良い作戦であったものの、これでは騙し討ち。
紹介帯の裏面には”…ほんとはこーゆー漫画です”とありました。
まぁ、ひでるさん購入時にはそこまで確認しないことのが多いんですよ。
ちょっと卑怯ではないかなぁ。
そうしたカラー絵と比較して、白黒絵柄は全体的に差があり、微妙な感じでした。
テーマは”廃墟(愛)”という、非常に珍しいもの。
それは非常に良いんですが、妙なコメディー描写が邪魔をしており、あまり描ききれていない印象。
久しぶりに、ひでるさんまったく合わない漫画でした。
白い線画のごっちゃり系。
コマ割りは小さく、テキスト多め。
読んでいて長く感じます。
ちらほら差し込まれる、主人公「羽山ほのか」を中心としたボケも何を言いたいのか分からず。
単にお話をややこしいものにしているようでした。
ダラダラ感いっぱいで、テンポが良くありません。
個性的なキャラの日常コメディー(変人が集まる部活)というには、思わずくすっとさせられる場面もなく、中途半端な珍道中という風情。
おそらくは売りの1つなんでしょうけど、こちらも全然合いませんでした。
無理矢理な感じがします。
人物絵の問題は比較的薄め。
良いコマあったものの、コメディーなジャンルそのまま、たいていはもっさり。
白黒で中間色が弱く、人物から背景などを含めて線画っぽいため、画面は見辛いです。
漫画の売りのもう1つ、”廃墟の魅力”を良さを伝えるには、背景描写が巧みとは思えませんでした。
※水沢柚姫
眼帯ヒロインです。あまり過度な期待はしないように。
特に印象的な場面となるだろう、1話目の後半。
ここでは、出会ったヒロイン「水沢柚姫」が関心の無い「ほのか」に対して、廃墟を熱っぽく語っております。
そのクライマックスとして、”夕陽が旧部室棟に差し込む”というシーンがあるのでした。
ここで、いままで分からなかったその魅力を、なんとなくでも「ほのか」が理解するという重要なシーン。
しかし、これが全然伝わらない。
単に廊下が描かれているだけっぽくなっており、カケラも美しくは見えません。
そちらを筆頭に、あちこちの表現もイマイチ。
ざらりとした感覚で、不安定気味。
メインがしっかり描かれていないのに、次々増えるキャラもただ余計に感じました。
カバー裏には”取り扱い説明書”というのがあります。
「廃墟を題材にしてコメディーを描くと云う、意味不明かつちょっと無謀な漫画です。常人には理解不能な類のモノが含まれています」
…だって。
はい、ひでるさんは常人なので理解できないんでしょう。
その文言はカバーに書いて欲しかったですよ。
なお、絵柄を現場で判断する場合は、↓表紙よりも裏表紙のが近いため、参考になるでしょう。
【まんがデーター・採点の詳細】 大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・絵2: あちこちバランスは悪くないと思います。
・話1: まったく刺さりませんでした。
・独4: 良くも悪くも独特ではあります。
合計:[7/15]
せめて↓表紙・折り返し(後)イメージのような漫画ならば良かったんですけどね。
廃墟好きな人もこの漫画は刺さらないと思います。
るいるい(1) (ブレイドコミックス) (2010/09/10) 真楠 商品詳細を見る |
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