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■キスメグルセカイ (ジェームスほたて)

★まんがデーター [11/15]
・絵   :■■■□□
・話   :■■■■□
・独創性:■■■■□
・属性 : [一般]ラブコメ・SF
・おまけ: 描き下ろし「それ行けめぐるちゃん①」
      アシスタントさんページ、合間にネタ絵、
      カバー裏に別絵(表情などが若干異なる)
・その他: 短編×6(うち「キスメグルセカイ」×5)、
      現在1巻まで発売中。

本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「ジェームスほたて」センセの「キスメグルセカイ 1巻」です。

別名義を含め、ブログでは何冊か紹介している「ジェームスほたて」センセ。
こないだの「団地妻さんのしあわせ」がまだ頭に残ってます。
あれは良かったなぁ
こないだ発売された新刊は「キスメグルセカイ 1巻」です。
巻をまたぐ長編で、今回の単行本には読み切り短編も収録されていました。
メインのお話は、簡単には「時をかける少女」みたいなイメージの漫画。
ただし時間旅行ではなく、次々と平行世界に飛ばされてしまうんですが。

赤星めぐる
※赤星めぐる
 こんな感じの可愛らしい娘さんです。

主人公「赤星めぐる」は紅茶部の先輩「環」に好意を抱いておりました。
何度も告白をしているもののなぜだか毎回タイミングが悪く、33回という失敗を積み重ねていたのです。
想いを聞かれてしまったクラスメイト「花園愛」さんに促された彼女は、再度の告白をするべく部室へ行ったところ…ふとした拍子に彼とキスしてしまったのでした。
次の瞬間。
「めぐる」を取り囲む部屋は見慣れぬものに変化し、また目前の「環」も似た別人となっていたのです。

君は何かの事故で世界を超えてしまったんだ

そんな訳で、次々にパラレルワールドを旅する「めぐるさん」のお話です。
ラブコメでいいのかな。
それぞれの世界には微妙に異なる先輩「環くん」がおり、彼とのキスによってまた違う世界へ飛ばされるのでした。
最終目的は元々の世界へ無事帰ること、「環くん」に告白をすることかな。

えー、まったく悪くはないんですけれど、そう刺さっていません。
つまんないことはなく、面白いんですよ。
ただ、ややパンチが足りず、全体的には地味な印象。
センセの魅力は、やはりむっちり・ほわほわしたヒロインとのえっち描写にあると思うので、いまいち物足りないのです。
…って、そうか。
単にひでるさんがこの漫画において”読者対象としては不適格”なだけですね(笑)
SFという題材もあまり興味なく。
失礼しました。
邪な心なければ、全然楽しめると思います。
ただ、あまり長期間続けるようなネタには見えず、今後どう展開させていくのか「ジェームスほたて」センセの腕に期待しましょう。

「めぐるさん」と「環くん」
※「めぐるさん」と「環くん」
 子供な「環くん」とのパターンが最も良かったかなー。

実は平行世界の監視員という「環くん」の正体がいきなり描かれる1話目。
女性もそうですが、男性もこうしたほわほわした穏やかな感じですよねー。
彼が不在の際、思わず間接キスを狙う「めぐるさん」が可愛らしいです。

2話目で描かれる次の世界は、自宅の「環くん」
792番目という彼はマニアな趣味で、言動もそんな感じ。
ただ、積極的でかなりストレートな物言いをしているため、「めぐるさん」としてはいい感じ。
キスも彼からのものでした。
趣味はともかく、しつこさないオチは爽やかでいいですね。
一転して砂漠で目覚める3話目は、発掘調査をしている「環くん」
ここでは「めぐるさん」のお風呂シーンがあるので、ご期待下さい。
だーいぶソフトでしたけど。
他にも小動物な姿の通信端末との掛け合いにて、サービスちっくな描写がありました。

幼い「環くん」と出会う4話目。
いままでは性格などの微妙な違いでしたが、こちらは容姿からして大きく異なっていました。
こうビジュアルから変化させた方が分かりやすくていいですね。
これまでと違い、お姉さんっぽく振舞う「めぐるさん」をお楽しみ下さい。
ラストの描写は最も好きな感じです
珍しくなかなか「環くん」と出会えない5話目は、他キャラクター多め。
こちらでは、監視員の「環くん」以外に平行世界を知る人物が登場していました。
現地で”老師”と呼ばれていたその正体については…いちおう伏せておきます。
後半のチャイナ服な「めぐるさん」らは必見。
体重(質量)の部分は、いかにも女の子してていいですねー。

収録のもう1話「アクマのカノン」は、読み切りの短編。
こちらもやっぱりえっちではないんですが、なかなか良いお話です。
マニアな主人公「福永勇人(ふくなが・ゆうと)」の元に届いたラブレター。
待ち合わせ場所にいたツインテールな悪魔「ヴィア・メフィストフィレス」は、彼に明日死ぬことを告げたのです。
しかし、名簿に載っていた名前は「福永結人」と、容姿端麗・頭脳明晰な弟のものでした。
(※ちなみに、ラブレターの宛名はローマ字表記だった)
ここで「勇人」は、弟の身代わりになるべく彼女と交渉するんですが…と、そんなお話。

悪魔「ヴィア・メフィストフィレス」
※悪魔「ヴィア・メフィストフィレス」
 もう少しじっくり描かれてたら、より良かったかなぁ。

弟さんは「ユウト」という同じ音でなく、「ユイト」と読ませるのです。
ともかく、こうして「ヴィアさん」は「勇人くん」の魂を回収するため、彼を満足させるシチュエーションを考えるのでした。(※メフィストは来世で服従させるために快楽を体験させるという話があるみたい)
こちらの「勇人くん」は、やや現実離れしたキャラ。
死を目前にしながら、慌てることなく落ち着いた物腰。
「ヴィアさん」に対しては、感謝するほどの器量を持っていました。
さすがにマニアなだけあって、細かいこだわりを持ってます。
やや出来過ぎ・急ぎ過ぎな感じもありましたが、後半の台詞は非常に良いものでした
できれば前後編くらいでじっくり見たかったですね。

柔らか線のふんわりとした絵柄。
雰囲気と違ってよく描き込まれ、濃淡も濃い目です。
ふとした細かい描写と共に、こざっぱりとした崩し絵も多め。
タッチはいつもの、独特なものになってます。
巧い方ですが癖は大きく、それなりに人を選ぶでしょう。
だいたいは↓表紙をそのまま判断で問題ありません。

【まんがデーター・採点の詳細】 大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・絵3: 全体に丁寧な安定感がほしいなぁ、と。
・話4: メイン話は2巻がどうなるかでしょう。短編は良かったです。
・独4: らしい、ふんわり温かな仕上がりです。
合計:[11/15]

特にお話はこの時点で評価し辛いですねー。
ただ、前の軽いラブコメ系連載とは明らかに異なる雰囲気で、短編「アクマのカノン」も良かったので、もしかしたらひでるさんは直撃されるかもしれません。

キスメグルセカイ (1) (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ)キスメグルセカイ (1) (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ)
(2010/10/12)
ジェームスほたて

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★「小暮マリコ/ジェームスほたて」センセの漫画紹介記事
団地妻さんのしあわせ/ジェームスほたて]
 一般系。団地妻さんシリーズを収録した、センセの最高傑作というべき単行本。
俺専彼女/小暮マリコ]
 成年系。全て短編。メイド「依子ちゃん」や、白スクール水着な「夏生さん」が登場。
コイノハナ/小暮マリコ]
 成年系。従姉「おりえさん」の「姉じゃなくなる日」を収録。
夕立が止む前に/小暮マリコ]
 成年系。「夕立」、「希望荘へようこそ」などの連続話を含む。
サニーサイドアップ/ジェームスほたて]
 全2巻の一般系。喫茶店のラブコメ漫画。 


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tag : ラブコメツインテール

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