■絶対少女アストライア (東雲水生)
★まんがデーター [12/15]
・絵 :■■■■□
・話 :■■■□□
・独創性:■■■■■
・属性 : [百合]学園・派閥
・おまけ: カバー裏にあとがき、合間にSD絵、
描き下ろし「特別編 アストライアの休日♪」
・その他: 折り返しにコメント、
5話収録(全て表題作・1巻完結)
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「東雲水生(しののめ・みずお)」センセの「絶対少女アストライア」です。
ひとつお知らせ。
こちらのブログでも紹介しております「ゆるゆり」の4巻は、1月18日発売だそうです。
なんとこちらには限定版があるんですが、サイン入りとか描き下ろしカバーイラストとかは置いといて、やっぱり気になるのは小冊子「がちゆり!」ですね。
さっそくアマゾンにて予約してきました。
今気付きましたが…”カバーイラスト描き下ろし”(↓それ)ってのはあたり前では?
(※ちなみに、通常版とは異なるイラストだそうで。ファンはどっちも購入するのかな)
ゆるゆり (4)巻 限定版
さて、本日はこないだの「むげんのみなもに」に続く「百合姫コミックス」です。
シリーズではお馴染み「東雲水生」センセの新刊「絶対少女アストライア」でした。
なんだかファンタジーちっくなタイトルですが、コレ普通に学園モノ。
1冊まるまるの長編漫画になってます。
※改革宣言シーン
これがため、雰囲気が一変します。
お嬢様校「聖アストライア女学院」に転校してきた主人公「小日向里都」
こちらで「里都」は学院でアイドル的な人気であった生徒会の書記「月見里伊織(やまなし・いおり)」と出会い、ルームメイトになったのでした。
彼女の紹介から、生徒会・会長「桐生院椿」、副会長「英文音(はなぶさ・あやね)」らとお近づきになり、そのファンクラブに目を付けられたり、同じクラスに「明星トモル」という友人が出来…と、「里都」は一通りのイベントを続けていたそんな頃。
生徒総会にて、先輩「伊織」は高らかに改革を宣言したのでした。
「私はここに宣言する。保守的で時代錯誤なこの学園を変えるため、立ち上がることを!!」
そんな訳で、ちょっと変化球な百合学園漫画です。
転校してくる主人公、素敵な同室の先輩・生徒会長…など、百合学園モノのセオリー的なキャラ配置と展開。
嫉妬から敵視される、クラスに心を許せる友人がいるのもそんな感じ。
ぶっちゃけ、1話の中頃までは目新しさがありませんでした。
…が。
先の先輩「伊織」の宣言から、雰囲気は一変。
「伊織」を頂点とする新生徒会、生徒会・会長「椿」を中心とする旧生徒会の二派が、激しく対立することとなるのです。
これがなかなか斬新。
これまで仲の良かった先輩「伊織」はガラリと態度を一変。
「小日向さん、きみは敵だ」
そう目前で言われてしまうのです。
ほか、積極的に関わろうとする者、自派へ勧誘してポイントを稼ごうとする者、関わらんと冷静な対応をする者…など、和やかだった学園内は両派閥によってギスギスしてしまうのでした。
※小日向里都・月見里伊織
メインカップルの出会いと対立です。描き下ろしの2人が必見。
お話のメインは、両派対立になっています。
それに「里都」・「伊織」のカップルの過去から続く関わりなど、ちらほら百合ちっくな描写あるのがポイント。
王道な感じはないものの、散りばめられた細かいそんなんがサクサクと小さく刺さるでしょう。
”小さく”ですが、イコールつまらん訳ではありません。
控え目なだけ、ベタベタ描かれるより逆に効果的にも思いました。
主人公「里都さん」は意外に気骨ある女の子。
オロオロしていたのは、慣れない最初のうちだけ。
同室の先輩に敵の宣言を受けるほか、学園内は派閥争いがために騒然。
会計の「朝凪カレン」さんには、その原因だと言われたりしていました。
転校したばかりの「里都さん」もびっくりです。
ただ、あちこちの危機から逃げず、1人でも立ち向かう強さのあった「里都さん」
(※実際はページの関係かなー)
いわゆる正ヒロインである先輩「伊織さん」にはあちこちでハッキリ自分の意見を返しており、ある要素も手伝って彼女と対決の道をチョイスしていました。
ほか、生徒会へ誘われた時、「カレンさん」に感情ぶつけられた際などにも怖気づくことなく、書記代理となった後も、随所で良い着眼点・発想を見せています。
基本的にスペックが高いのかな。
描き下ろしの特別編でも、両者の雰囲気とは逆に「伊織さん」を引っ張っているようでした。
誰もがおや?と思っただろう、”こども理事長(代理)”な「宮守すず」
漫画でなにげに目立っていたのがこの娘。
ぶさカワなネコ「アリスロッタ」を使って、陰ながら「里都さん」を導いていました。
いかにも有能そうなメイドさん(秘書「御影」)がいるというのに。
転校したての新鮮な感覚を持ち、意外に優れていた「里都さん」を頼るなど、小さいながら、優れたお子様です。
特に、わざわざ回りくどい事をやっている理由について語っていましたが…あの台詞にはなんだか感動。
うわわ、この娘イイコだー。
「アリスロッタ」もなんだか優秀に見えますよ。
そのため、2話前半に描かれていた緊急理事会の模様は…ちょっとムカつきますね。
ああいった場でもキチンとした発言をしているなど、「すずちゃん」がしっかりしているだけ、周囲に腹が立ちました。
大人ってやーねー(笑)
だいたいの方は、この部分でなんとなーく感じるところがあるかもしれません。
最終話でも格好良かったですよ。
影の主役ですかね。
※左:会長「桐生院椿」・副会長「英文音」、右:理事長代理「宮守すず」・秘書「御影」
こうしたキャラたちも魅力的でした。
ほか、会長「椿」、副会長「文音」のカップルがいいです。
当初はキャラについてお話と同様に「よくあるよねー」、って感覚でした。
しかし、さすがは「東雲水生」センセ。
読み進めるうち、あちこちの言動がためか魅力的に見えてきます。
やや駆け足な展開だったので、ちょっと短いくらい。
これでお別れというのがなんだか勿体ないです。
また、後日談の描き下ろし「特別編 アストライアの休日♪」は「東雲水生」センセ曰く、
「やりたかったものがつまってる」
というお話。
シリアスな本編と打って変わったラブコメ調です。
緊張感ある展開からのユルっとした描写が心地よいです。
読後感が良いのは、これがためでしょう。
強めでさらりとした曲線の絵柄。
濃淡は丁度良い~やや薄めという感覚です。
乱れ・崩れなく、すっきりと安定していました。
ゆるりとしたコメディーからシリアスまで問題なく、漫画の巧い方。
緊張感ある場面の多い漫画でしたが、さすがに良く描かれています。
ラブラブするコメディー崩しのがお得意なようですけどね。
【まんがデーター・採点の詳細】 大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・絵4: 強弱の巧い方です。多少人は選ぶかなぁ。
・話3: もうちょっとゆっくり描きたかったですねー。
・独5: セオリーな雰囲気が騒然となる展開が良かったです。
合計:[12/15]
カバー裏に描かれていたネタの数々は…しっかり見たいなぁ。
色々な事情がため、残念ながら1巻完結となってしまったようです。
個人的に買い易いのは歓迎なんですけどねー。
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・絵 :■■■■□
・話 :■■■□□
・独創性:■■■■■
・属性 : [百合]学園・派閥
・おまけ: カバー裏にあとがき、合間にSD絵、
描き下ろし「特別編 アストライアの休日♪」
・その他: 折り返しにコメント、
5話収録(全て表題作・1巻完結)
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「東雲水生(しののめ・みずお)」センセの「絶対少女アストライア」です。
ひとつお知らせ。
こちらのブログでも紹介しております「ゆるゆり」の4巻は、1月18日発売だそうです。
なんとこちらには限定版があるんですが、サイン入りとか描き下ろしカバーイラストとかは置いといて、やっぱり気になるのは小冊子「がちゆり!」ですね。
さっそくアマゾンにて予約してきました。
今気付きましたが…”カバーイラスト描き下ろし”(↓それ)ってのはあたり前では?
(※ちなみに、通常版とは異なるイラストだそうで。ファンはどっちも購入するのかな)
ゆるゆり (4)巻 限定版
さて、本日はこないだの「むげんのみなもに」に続く「百合姫コミックス」です。
シリーズではお馴染み「東雲水生」センセの新刊「絶対少女アストライア」でした。
なんだかファンタジーちっくなタイトルですが、コレ普通に学園モノ。
1冊まるまるの長編漫画になってます。
※改革宣言シーン
これがため、雰囲気が一変します。
お嬢様校「聖アストライア女学院」に転校してきた主人公「小日向里都」
こちらで「里都」は学院でアイドル的な人気であった生徒会の書記「月見里伊織(やまなし・いおり)」と出会い、ルームメイトになったのでした。
彼女の紹介から、生徒会・会長「桐生院椿」、副会長「英文音(はなぶさ・あやね)」らとお近づきになり、そのファンクラブに目を付けられたり、同じクラスに「明星トモル」という友人が出来…と、「里都」は一通りのイベントを続けていたそんな頃。
生徒総会にて、先輩「伊織」は高らかに改革を宣言したのでした。
「私はここに宣言する。保守的で時代錯誤なこの学園を変えるため、立ち上がることを!!」
そんな訳で、ちょっと変化球な百合学園漫画です。
転校してくる主人公、素敵な同室の先輩・生徒会長…など、百合学園モノのセオリー的なキャラ配置と展開。
嫉妬から敵視される、クラスに心を許せる友人がいるのもそんな感じ。
ぶっちゃけ、1話の中頃までは目新しさがありませんでした。
…が。
先の先輩「伊織」の宣言から、雰囲気は一変。
「伊織」を頂点とする新生徒会、生徒会・会長「椿」を中心とする旧生徒会の二派が、激しく対立することとなるのです。
これがなかなか斬新。
これまで仲の良かった先輩「伊織」はガラリと態度を一変。
「小日向さん、きみは敵だ」
そう目前で言われてしまうのです。
ほか、積極的に関わろうとする者、自派へ勧誘してポイントを稼ごうとする者、関わらんと冷静な対応をする者…など、和やかだった学園内は両派閥によってギスギスしてしまうのでした。
※小日向里都・月見里伊織
メインカップルの出会いと対立です。描き下ろしの2人が必見。
お話のメインは、両派対立になっています。
それに「里都」・「伊織」のカップルの過去から続く関わりなど、ちらほら百合ちっくな描写あるのがポイント。
王道な感じはないものの、散りばめられた細かいそんなんがサクサクと小さく刺さるでしょう。
”小さく”ですが、イコールつまらん訳ではありません。
控え目なだけ、ベタベタ描かれるより逆に効果的にも思いました。
主人公「里都さん」は意外に気骨ある女の子。
オロオロしていたのは、慣れない最初のうちだけ。
同室の先輩に敵の宣言を受けるほか、学園内は派閥争いがために騒然。
会計の「朝凪カレン」さんには、その原因だと言われたりしていました。
転校したばかりの「里都さん」もびっくりです。
ただ、あちこちの危機から逃げず、1人でも立ち向かう強さのあった「里都さん」
(※実際はページの関係かなー)
いわゆる正ヒロインである先輩「伊織さん」にはあちこちでハッキリ自分の意見を返しており、ある要素も手伝って彼女と対決の道をチョイスしていました。
ほか、生徒会へ誘われた時、「カレンさん」に感情ぶつけられた際などにも怖気づくことなく、書記代理となった後も、随所で良い着眼点・発想を見せています。
基本的にスペックが高いのかな。
描き下ろしの特別編でも、両者の雰囲気とは逆に「伊織さん」を引っ張っているようでした。
誰もがおや?と思っただろう、”こども理事長(代理)”な「宮守すず」
漫画でなにげに目立っていたのがこの娘。
ぶさカワなネコ「アリスロッタ」を使って、陰ながら「里都さん」を導いていました。
いかにも有能そうなメイドさん(秘書「御影」)がいるというのに。
転校したての新鮮な感覚を持ち、意外に優れていた「里都さん」を頼るなど、小さいながら、優れたお子様です。
特に、わざわざ回りくどい事をやっている理由について語っていましたが…あの台詞にはなんだか感動。
うわわ、この娘イイコだー。
「アリスロッタ」もなんだか優秀に見えますよ。
そのため、2話前半に描かれていた緊急理事会の模様は…ちょっとムカつきますね。
ああいった場でもキチンとした発言をしているなど、「すずちゃん」がしっかりしているだけ、周囲に腹が立ちました。
大人ってやーねー(笑)
だいたいの方は、この部分でなんとなーく感じるところがあるかもしれません。
最終話でも格好良かったですよ。
影の主役ですかね。
※左:会長「桐生院椿」・副会長「英文音」、右:理事長代理「宮守すず」・秘書「御影」
こうしたキャラたちも魅力的でした。
ほか、会長「椿」、副会長「文音」のカップルがいいです。
当初はキャラについてお話と同様に「よくあるよねー」、って感覚でした。
しかし、さすがは「東雲水生」センセ。
読み進めるうち、あちこちの言動がためか魅力的に見えてきます。
やや駆け足な展開だったので、ちょっと短いくらい。
これでお別れというのがなんだか勿体ないです。
また、後日談の描き下ろし「特別編 アストライアの休日♪」は「東雲水生」センセ曰く、
「やりたかったものがつまってる」
というお話。
シリアスな本編と打って変わったラブコメ調です。
緊張感ある展開からのユルっとした描写が心地よいです。
読後感が良いのは、これがためでしょう。
強めでさらりとした曲線の絵柄。
濃淡は丁度良い~やや薄めという感覚です。
乱れ・崩れなく、すっきりと安定していました。
ゆるりとしたコメディーからシリアスまで問題なく、漫画の巧い方。
緊張感ある場面の多い漫画でしたが、さすがに良く描かれています。
ラブラブするコメディー崩しのがお得意なようですけどね。
【まんがデーター・採点の詳細】 大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・絵4: 強弱の巧い方です。多少人は選ぶかなぁ。
・話3: もうちょっとゆっくり描きたかったですねー。
・独5: セオリーな雰囲気が騒然となる展開が良かったです。
合計:[12/15]
カバー裏に描かれていたネタの数々は…しっかり見たいなぁ。
色々な事情がため、残念ながら1巻完結となってしまったようです。
個人的に買い易いのは歓迎なんですけどねー。
絶対少女アストライア (IDコミックス 百合姫コミックス) (2010/10/18) 東雲 水生 商品詳細を見る |
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