■バナナのナナ (鬼八頭かかし)
★まんがデーター [11/15]
・絵 :■■■■□
・話 :■■■□□
・独創性:■■■■□
・属性 : [一般]ファンタジー・コメディー
・おまけ: あとがき、カバー裏に「大芭ナナ」プロフィール・
漫画「バナナはどこから出しているの?」
・その他: 折り返しにコメント、5話+特別編収録、現在1巻まで発売中。
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「鬼八頭かかし(おにやず・かかし)」センセの「バナナのナナ 1巻」です。
”ナナだけに7冊目”
とか書いてありました。
そんな訳で、こちらは「鬼八頭かかし」センセの7冊目となる単行本であるようです。
…まさか……狙ったりしてないでしょうねー。
さて、本日は「バナナのナナ 1巻」です。
「ぱんつぁープリンセス」を紹介している「鬼八頭かかし」センセの最新刊。
そちらのパンチラ単行本や、バナナとヒロインの組み合わせでややえっちっぽい印象を受けていましたが…サービスシーンはほぼないので、悪しからず。
紹介帯にあった、”甘みたっぷり!燃える萌えマンガ!!”というのが、だいたいのイメージですね。
楽しくも熱い漫画に仕上がっています。
※左:蒼森林檎、右:メイド「星葡萄」
「林檎さん」はなかなかイイ味を出していました。
”どんな願いも叶えてくれる”という、神様の住む地「オーズ」
そこで手に入れた強大な力によって乱世を終結させた、という伝説がありました。
そんな話を聞いた「大芭ナナ(おうば・なな)」・「蒼森林檎」の幼馴染み2人は、子供の頃に冒険の旅へ出る約束をしていたのです。
しかし、10年後。
冒険者イコール社会不適合者、と見られる風潮から、冒険に出たまま行方不明となっていた父親を持つ「林檎」は、それを否定するようになっていたのです。
変わらず冒険への夢を持ち続ける「ナナ」の誘いも断わり続けていたんですが…村長「水上春子」の嫌がらせはエスカレートし、ついには「林檎」も旅へ出ることを決意するのでした。
かなり大雑把ですが、だいたいそんなん。
はっちゃけファンタジー漫画ですね。
先の「ぱんつぁープリンセス」はサービスカット中心でしたが、こちらはファンタジー寄り。
まぁ、そう言っても実際にはなんちゃって感強く、コメディーちっくなものですが。
この漫画では最大のポイントになっている、「能力」について。
人によって様々に与えられる魔法的なもの。
まぁ、ぶっちゃけ漫画映画ではよくある設定。
だいたい以下のようなものです。
箇条書きにしてみました。
●必ず1人に1つの「能力」が覚醒する。
…台詞から、まちまちな、ある程度の年齢で身に付く様子。
●ランクはAからEまである。
…神に近い反則級(チート)というのもある様子。
●「代償(リスク)」というべき対価を払わなければ「能力」を維持し続けることができない。
…ランクが高いだけ大きなリスクがある。できないと「能力」は消えるみたい。
●基本的に、ランクの高い能力者が低い能力者を支配している。
…ペリエ村・村長「水上春子」もランクAで、支配階級がそのまま高ランクなのかな。
ただ、”ランク付けを行っているのが高能力者”とあり、やや怪しい感じも。
●「能力」には一定の制限(リミッター)があり、限界がある。
…稀に限界のない、「限界突破能力者(リミットブレイカー)」というのも存在する。
以上ですね。
この漫画での「能力」はかなり応用が利く自由度の高いもので、解釈と訓練次第では何でもアリなのです。
例えば、「ナナさん」のランクE能力「バナナ・アラモード」は、”バナナの見た目を維持した程度で形状などをある程度変化させる事ができる”というもの。
彼女はそれで剣や盾などの武具から、テント、寝袋などを作っています。
※発動 ランクE能力「バナナ・アラモード」
だいたいこんな感じです。結構幅広い応用できそう
また、後半に登場しているメイド「星葡萄(ほし・ぶどう)」さんのランクD能力「火事場の馬鹿力」は、”家事に限定して数倍の速度を発揮できる”というものなんですが…モップに剣を仕込むことで家事の道具とみなし、それにもともと習得していたメイド式剣術を合わせ、凄まじい剣術を見せていました。
後半に描かれていた、そんな「ナナさん」・「葡萄さん」という両者の対決は、本来想像されるべき能力を超えていて、なかなか白熱しています。
はっちゃけ設定ではありますが「鬼八頭かかし」センセの発想次第で如何様にもなりそうで、ココが漫画の面白さに繋がっていました。
村長「春子さん」の水を操るランクA能力「水の女神」は括弧書きで”サラスヴァティー”とあり、そういった軽いコメディー的な色もありますね。
なお、「林檎さん」の脚力強化なランクE(?)能力は「カモシカの脚(アンテロープ)」
その”アンテロープ”、ってなにかなーと辞書を見てみたら、「かもしか = an antelope」でした(※goo辞書)
なるほど。
「でも林檎はもっと好きー」
ということで、やや百合ちっくな「ナナさん」・「林檎さん」の1話目「いまいましむかしいまし」
漫画中で「林檎さん」は必ずミニスカートでパンチラ要員となっていますが、これが彼女のリスクでした。
タイツ越しの下着がいい感じです(笑)
ここは冒険の夢を捨ててしまった「林檎さん」がメインのお話。
よくあるファンタジーの英雄的に描かれる冒険者とは異なり、
「役立たずな人達が社会に適合出来ず、村や町を出てならずもの同様の生活をしている」
というのが、この世界での冒険者に対する認識になっています。
まぁ、村(町)としてはその場でなんらか役割を負ってくれたほうがいいですもんね。
そのため、冒険者の父を持つ「林檎さん」はいじめを受けて育ち、また常日頃から”冒険”と言っている「ナナさん」は村長「春子さん」より嫌がらせをされていました。
子供の頃のアレは辛いですね。
基本的な性格もあるでしょうけど、「ナナさん」より身内がいた「林檎さん」のが遠ざけているのも納得。
なお、2話目のリスク説明にて描かれていますが、「春子さん」が風呂に入り続けているのもそんなん。
ランクAたる彼女が敗れたのは、「ナナさん」と違って能力に頼り切っていたことが原因かな。
「そんなバナナ!!」
の一言に驚き。
うっわー。
※大芭ナナ
右のような表情もあります。コメディーばかりではありません。
2話「メイドの国からはるばると」からは、メイド「星葡萄さん」らのエピソードになっています。
2人仲良いですね。
ツンデレちっくな「林檎さん」がいちいち可愛いです。
こちらで襲ってきた鳥「ガルーダ」ほか森の動物たちは、いかにもファンタジーしてました。
普通にRPGとなっても面白そう。
敵組織が登場する3話「小娘リミットブレイク」
メイド「葡萄さん」ほか、低能力者で構成された組織を率いる「森城」
やや理不尽な現政権に対して反乱を考えるというのは立派ですが、その資金稼ぎのため人身売買もしています。
ダメじゃん。
詳細は伏せておきますが、危機的状況を”限界突破能力者”なある方が救っています。
ここは、暴走というべきそれを止めるシーンに注目。
4話「目にあまるほど神的現象」、5話「ここじゃない」は「ナナさん」・メイド「葡萄さん」の対決話です。
「ナナさん」は普段バカっぽく描かれていますが、初対面時とかこの戦闘でのアレコレとか、なかなかの切れ者ですね。
あちこちで活用されるバナナもポイントです。
強い線の絵柄。
丁寧でしっかりとしており、見易いもの。
濃淡はやや濃い目、描き込みもしつこくない程度。
表現的な部分にも特に引っ掛かる部分なく、コメディーからアクションまで巧いです。
基本可愛らしいキャラが、なかなか重い演技までしていました。
はっちゃけファンタジーが嫌でなければ楽しめると思います。
ほぼカラーとそのままなので、↓表紙の判断で良いでしょう。
【まんがデーター・採点の詳細】 大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・絵4: 多少の癖はあるものの、カチっと安定していました。
・話3: まだ序盤なので、今後どうなるかなぁ。コメディー色強めです。
・独4: 能力はよくある感じでしたが、扱いが色々と楽しいものです。
合計:[11/15]
現代劇ではないため、やはり1巻は設定とか説明が目立ちました。
そんなんが落ち着き、キャラが揃った2巻以降に注目です。
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・絵 :■■■■□
・話 :■■■□□
・独創性:■■■■□
・属性 : [一般]ファンタジー・コメディー
・おまけ: あとがき、カバー裏に「大芭ナナ」プロフィール・
漫画「バナナはどこから出しているの?」
・その他: 折り返しにコメント、5話+特別編収録、現在1巻まで発売中。
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「鬼八頭かかし(おにやず・かかし)」センセの「バナナのナナ 1巻」です。
”ナナだけに7冊目”
とか書いてありました。
そんな訳で、こちらは「鬼八頭かかし」センセの7冊目となる単行本であるようです。
…まさか……狙ったりしてないでしょうねー。
さて、本日は「バナナのナナ 1巻」です。
「ぱんつぁープリンセス」を紹介している「鬼八頭かかし」センセの最新刊。
そちらのパンチラ単行本や、バナナとヒロインの組み合わせでややえっちっぽい印象を受けていましたが…サービスシーンはほぼないので、悪しからず。
紹介帯にあった、”甘みたっぷり!燃える萌えマンガ!!”というのが、だいたいのイメージですね。
楽しくも熱い漫画に仕上がっています。
※左:蒼森林檎、右:メイド「星葡萄」
「林檎さん」はなかなかイイ味を出していました。
”どんな願いも叶えてくれる”という、神様の住む地「オーズ」
そこで手に入れた強大な力によって乱世を終結させた、という伝説がありました。
そんな話を聞いた「大芭ナナ(おうば・なな)」・「蒼森林檎」の幼馴染み2人は、子供の頃に冒険の旅へ出る約束をしていたのです。
しかし、10年後。
冒険者イコール社会不適合者、と見られる風潮から、冒険に出たまま行方不明となっていた父親を持つ「林檎」は、それを否定するようになっていたのです。
変わらず冒険への夢を持ち続ける「ナナ」の誘いも断わり続けていたんですが…村長「水上春子」の嫌がらせはエスカレートし、ついには「林檎」も旅へ出ることを決意するのでした。
かなり大雑把ですが、だいたいそんなん。
はっちゃけファンタジー漫画ですね。
先の「ぱんつぁープリンセス」はサービスカット中心でしたが、こちらはファンタジー寄り。
まぁ、そう言っても実際にはなんちゃって感強く、コメディーちっくなものですが。
この漫画では最大のポイントになっている、「能力」について。
人によって様々に与えられる魔法的なもの。
まぁ、ぶっちゃけ漫画映画ではよくある設定。
だいたい以下のようなものです。
箇条書きにしてみました。
●必ず1人に1つの「能力」が覚醒する。
…台詞から、まちまちな、ある程度の年齢で身に付く様子。
●ランクはAからEまである。
…神に近い反則級(チート)というのもある様子。
●「代償(リスク)」というべき対価を払わなければ「能力」を維持し続けることができない。
…ランクが高いだけ大きなリスクがある。できないと「能力」は消えるみたい。
●基本的に、ランクの高い能力者が低い能力者を支配している。
…ペリエ村・村長「水上春子」もランクAで、支配階級がそのまま高ランクなのかな。
ただ、”ランク付けを行っているのが高能力者”とあり、やや怪しい感じも。
●「能力」には一定の制限(リミッター)があり、限界がある。
…稀に限界のない、「限界突破能力者(リミットブレイカー)」というのも存在する。
以上ですね。
この漫画での「能力」はかなり応用が利く自由度の高いもので、解釈と訓練次第では何でもアリなのです。
例えば、「ナナさん」のランクE能力「バナナ・アラモード」は、”バナナの見た目を維持した程度で形状などをある程度変化させる事ができる”というもの。
彼女はそれで剣や盾などの武具から、テント、寝袋などを作っています。
※発動 ランクE能力「バナナ・アラモード」
だいたいこんな感じです。結構幅広い応用できそう
また、後半に登場しているメイド「星葡萄(ほし・ぶどう)」さんのランクD能力「火事場の馬鹿力」は、”家事に限定して数倍の速度を発揮できる”というものなんですが…モップに剣を仕込むことで家事の道具とみなし、それにもともと習得していたメイド式剣術を合わせ、凄まじい剣術を見せていました。
後半に描かれていた、そんな「ナナさん」・「葡萄さん」という両者の対決は、本来想像されるべき能力を超えていて、なかなか白熱しています。
はっちゃけ設定ではありますが「鬼八頭かかし」センセの発想次第で如何様にもなりそうで、ココが漫画の面白さに繋がっていました。
村長「春子さん」の水を操るランクA能力「水の女神」は括弧書きで”サラスヴァティー”とあり、そういった軽いコメディー的な色もありますね。
なお、「林檎さん」の脚力強化なランクE(?)能力は「カモシカの脚(アンテロープ)」
その”アンテロープ”、ってなにかなーと辞書を見てみたら、「かもしか = an antelope」でした(※goo辞書)
なるほど。
「でも林檎はもっと好きー」
ということで、やや百合ちっくな「ナナさん」・「林檎さん」の1話目「いまいましむかしいまし」
漫画中で「林檎さん」は必ずミニスカートでパンチラ要員となっていますが、これが彼女のリスクでした。
タイツ越しの下着がいい感じです(笑)
ここは冒険の夢を捨ててしまった「林檎さん」がメインのお話。
よくあるファンタジーの英雄的に描かれる冒険者とは異なり、
「役立たずな人達が社会に適合出来ず、村や町を出てならずもの同様の生活をしている」
というのが、この世界での冒険者に対する認識になっています。
まぁ、村(町)としてはその場でなんらか役割を負ってくれたほうがいいですもんね。
そのため、冒険者の父を持つ「林檎さん」はいじめを受けて育ち、また常日頃から”冒険”と言っている「ナナさん」は村長「春子さん」より嫌がらせをされていました。
子供の頃のアレは辛いですね。
基本的な性格もあるでしょうけど、「ナナさん」より身内がいた「林檎さん」のが遠ざけているのも納得。
なお、2話目のリスク説明にて描かれていますが、「春子さん」が風呂に入り続けているのもそんなん。
ランクAたる彼女が敗れたのは、「ナナさん」と違って能力に頼り切っていたことが原因かな。
「そんなバナナ!!」
の一言に驚き。
うっわー。
※大芭ナナ
右のような表情もあります。コメディーばかりではありません。
2話「メイドの国からはるばると」からは、メイド「星葡萄さん」らのエピソードになっています。
2人仲良いですね。
ツンデレちっくな「林檎さん」がいちいち可愛いです。
こちらで襲ってきた鳥「ガルーダ」ほか森の動物たちは、いかにもファンタジーしてました。
普通にRPGとなっても面白そう。
敵組織が登場する3話「小娘リミットブレイク」
メイド「葡萄さん」ほか、低能力者で構成された組織を率いる「森城」
やや理不尽な現政権に対して反乱を考えるというのは立派ですが、その資金稼ぎのため人身売買もしています。
ダメじゃん。
詳細は伏せておきますが、危機的状況を”限界突破能力者”なある方が救っています。
ここは、暴走というべきそれを止めるシーンに注目。
4話「目にあまるほど神的現象」、5話「ここじゃない」は「ナナさん」・メイド「葡萄さん」の対決話です。
「ナナさん」は普段バカっぽく描かれていますが、初対面時とかこの戦闘でのアレコレとか、なかなかの切れ者ですね。
あちこちで活用されるバナナもポイントです。
強い線の絵柄。
丁寧でしっかりとしており、見易いもの。
濃淡はやや濃い目、描き込みもしつこくない程度。
表現的な部分にも特に引っ掛かる部分なく、コメディーからアクションまで巧いです。
基本可愛らしいキャラが、なかなか重い演技までしていました。
はっちゃけファンタジーが嫌でなければ楽しめると思います。
ほぼカラーとそのままなので、↓表紙の判断で良いでしょう。
【まんがデーター・採点の詳細】 大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・絵4: 多少の癖はあるものの、カチっと安定していました。
・話3: まだ序盤なので、今後どうなるかなぁ。コメディー色強めです。
・独4: 能力はよくある感じでしたが、扱いが色々と楽しいものです。
合計:[11/15]
現代劇ではないため、やはり1巻は設定とか説明が目立ちました。
そんなんが落ち着き、キャラが揃った2巻以降に注目です。
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