■艶熟の宴~時雨の宿~ (あずき紅)
★まんがデーター [8/15]
・絵 :■■□□□
・話 :■■■□□
・独創性:■■■□□
・属性 : [成年]アダルト・旅館
・おまけ: あとがき。
・その他: カラー(10P)、10話収録(全て表題作・1巻完結)
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「あずき紅(あずき・くれない)」センセの「艶熟の宴~時雨の宿~」です。
アマゾンにしっかり出てました。
「ニンテンドー3DS」の予約は1/20からだそうです。
欲しい方はお早めに。
ひでるさんは、今のところ3Dに魅力は感じません。
嘘か本当か、目が悪くなりそうという記事あり、そうだよねーって思いました。
ただ、「パルテナの鏡」は懐かしさもあって、ちとやってみたいですね。
さて、このブログでは初めて取り上げる「あずき紅」センセ。
なんだか忘れましたけど、以前にどちらか単行本を読んでいます。
ぶっちゃけ…あまり合わない漫画家さん。
こちらは久しぶりでしたが、あまり変わんないですね。
最新刊は「艶熟の宴~時雨の宿~」です。
山中の旅館「時雨旅館」、そちらの女将を中心としたお話。
※「時雨旅館」女将「桐生鈴子」
貴重な和服シーン。けっこう全裸シーンが多いのですよ。
和風な静かで落ち着いた感覚。
空気はぴーんと張り詰め、ちょっとした緊張感。
月明かり程度の薄暗い中、揺れる白い肢体…みたいなの。
そうしたシチュエーションは非常に好みなんですが、お話と絵柄。
特に絵については、ガッチリ合いませんでした。
話題に出たのでそちらから。
クッキリとした強い線の絵柄です。
それがため濃淡も濃い目ですが、描き込みは比較的簡易な程度。
ジャンルがためかごっちゃりとはしておらず、見易いものでした。
強いタッチは基本的に今風でありません。
ただ、それが都会から離れた和風旅館の怪しい、神秘的な表現の手助けになってました。
人物絵はリアル気味。
それがため、普通よりも細かいバランスが目立ってしまうんですね。
↓表紙・裏表紙のように、デフォルメされたスタイル。
ここは人を選ぶでしょう。
コマによっては問題ないですが、大きく乱れ・崩れを感じる部分もありました。
崩れについては、心なしか、だんだん大きくなっているような…。
初出無いので分かりませんが、前半に比べて後半は酷い箇所が多かったです。
引き絵もこざっぱり描かれてるので、悪く目立ちました。
全体的にもう少し丁寧さ、安定感があれば良かったんですが。
だいたい↓表紙の判断で良いでしょう。
※左:鈴子さん、右:娘「真緒ちゃん」
後半から抜粋。やや分かり辛いですが、前半と比べて良くないです。
お話は人里離れた「時雨旅館」とその女将「桐生鈴子」が中心。
各話はそれなりの繋がりありましたがきっちり連続はしておらず、オムニバス寄りです。
訪れた客の悩み・問題解決という、一般系でよくあるような感じでもなく、訪れた人に”やんわり印象を残す”、みたいなお話になっていました。
中盤から画家を目指す「新堂」くんが登場すると、彼の視点が多くなってます。
ここから収録での最終話まで女将さんはメインから外れ、「新堂くん」・娘「桐生真緒」ちゃんという若い2人のお話になっていました。
1話「雪見灯篭」は10ページのカラー原稿。
生活必需品を配達する業者の男性と、女将「鈴子さん」の温泉えっちです。
カラーは乱れなくすっきりしていて良いですね。
「鈴子さん」の熟したスタイルが魅力的でした。
「まるで竜宮城」そんな噂から男性2人が訪れる2話「特別な場所」
娘「真緒ちゃん」が初登場。
その直後に着物姿の女将「鈴子さん」が登場するので、色っぽさが際立ってました。
こちらも温泉えっちですね。
3話「陽炎の中の女」は婚前旅行で旅館を訪れる男女カップル。
冒頭から女性視点で描かれ、共働きということもあって彼が先行しておりましたが…やっぱり。
次の日の散策でなぜか「鈴子さん」が付いてきてるのは、すこぶる変ですよね。
ただ、揉める、関係がこじれるなどのややこしい展開なく、静かな終わり方でした。
正直なところ分かるような、分からんようなという感じで、お話が人を選びそうというのはこのあたり。
ガラリと変化する4話「花の蓮華」は教師「恵子」さんと生徒「新堂」くんのまったく旅館とは関係ないお話。
画家を目指す「新堂くん」は「恵子」先生に軽い気持ちでヌードモデルを頼んだところ、返事は意外に承諾だったのでした。
これは単純で好みなお話。
期待する気持を押し殺し、すました顔で対応する「恵子」先生が魅力的。
オチでの対応も年上女性然とした、素敵なものでした。
※左:女将「鈴子さん」、右:教師「恵子さん」
この「恵子さん」とのお話は非常に良かったです。
5話「雪の桜」は再び「時雨旅館」
こちらに訪れたカップルとのお話で、先の3話「陽炎の中の女」と違って女性はえっちに積極的。
挑発されたそのまま女将「鈴子さん」も参加するんですが、ずっとシテる様が可笑しいです。
なお、こちらもややこしいコトにはなりません。
6話「春のせせらぎ」から住み込みで働く「新堂くん」が登場。
…漫画を見る限り、この旅館って別の人間雇う必要ないと思うんですが、”3食付き住み込み”で絵の勉強ということなので、「鈴子さん」の好意というのが強いのかな。
あんなんが絵にとってプラスかどうか分かりませんが、イイ刺激にはなるだろうなぁ。
なお、絵柄が崩れて感じるのはこのあたりからです。
こっちらのが原稿古いのかな。
7話「雨の日の出来事」も「新堂くん」がメイン。
「ちょっと写生して来ます」
そんな台詞の意味を取り違えてる「鈴子さん」が面白いです。
アンタ、頭の中エロばっかりかー!
8話「流れるように…」はようやく「真緒ちゃん」・「新堂くん」のえっち展開です。
詳細は伏せますが、9話「紅葉訪れる宿」にも続いておりました。
別視点で進む10話「百花繚乱」がラスト。
9話から数年後で、らしい静かな結末になっています。
【まんがデーター・採点の詳細】 大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・絵2: 崩れが目立ちます。特に後半は良くなかったです。
・話3: 前半・後半で別モノでした。
・独3: 雰囲気が重要なので、絵の不安定さは大きなマイナスです。
合計:[8/15]
クライマックスへ向かう後半の絵柄が良くなかったのは致命的。
勿体ないですね。
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・絵 :■■□□□
・話 :■■■□□
・独創性:■■■□□
・属性 : [成年]アダルト・旅館
・おまけ: あとがき。
・その他: カラー(10P)、10話収録(全て表題作・1巻完結)
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「あずき紅(あずき・くれない)」センセの「艶熟の宴~時雨の宿~」です。
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ひでるさんは、今のところ3Dに魅力は感じません。
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ただ、「パルテナの鏡」は懐かしさもあって、ちとやってみたいですね。
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さて、このブログでは初めて取り上げる「あずき紅」センセ。
なんだか忘れましたけど、以前にどちらか単行本を読んでいます。
ぶっちゃけ…あまり合わない漫画家さん。
こちらは久しぶりでしたが、あまり変わんないですね。
最新刊は「艶熟の宴~時雨の宿~」です。
山中の旅館「時雨旅館」、そちらの女将を中心としたお話。
※「時雨旅館」女将「桐生鈴子」
貴重な和服シーン。けっこう全裸シーンが多いのですよ。
和風な静かで落ち着いた感覚。
空気はぴーんと張り詰め、ちょっとした緊張感。
月明かり程度の薄暗い中、揺れる白い肢体…みたいなの。
そうしたシチュエーションは非常に好みなんですが、お話と絵柄。
特に絵については、ガッチリ合いませんでした。
話題に出たのでそちらから。
クッキリとした強い線の絵柄です。
それがため濃淡も濃い目ですが、描き込みは比較的簡易な程度。
ジャンルがためかごっちゃりとはしておらず、見易いものでした。
強いタッチは基本的に今風でありません。
ただ、それが都会から離れた和風旅館の怪しい、神秘的な表現の手助けになってました。
人物絵はリアル気味。
それがため、普通よりも細かいバランスが目立ってしまうんですね。
↓表紙・裏表紙のように、デフォルメされたスタイル。
ここは人を選ぶでしょう。
コマによっては問題ないですが、大きく乱れ・崩れを感じる部分もありました。
崩れについては、心なしか、だんだん大きくなっているような…。
初出無いので分かりませんが、前半に比べて後半は酷い箇所が多かったです。
引き絵もこざっぱり描かれてるので、悪く目立ちました。
全体的にもう少し丁寧さ、安定感があれば良かったんですが。
だいたい↓表紙の判断で良いでしょう。
※左:鈴子さん、右:娘「真緒ちゃん」
後半から抜粋。やや分かり辛いですが、前半と比べて良くないです。
お話は人里離れた「時雨旅館」とその女将「桐生鈴子」が中心。
各話はそれなりの繋がりありましたがきっちり連続はしておらず、オムニバス寄りです。
訪れた客の悩み・問題解決という、一般系でよくあるような感じでもなく、訪れた人に”やんわり印象を残す”、みたいなお話になっていました。
中盤から画家を目指す「新堂」くんが登場すると、彼の視点が多くなってます。
ここから収録での最終話まで女将さんはメインから外れ、「新堂くん」・娘「桐生真緒」ちゃんという若い2人のお話になっていました。
1話「雪見灯篭」は10ページのカラー原稿。
生活必需品を配達する業者の男性と、女将「鈴子さん」の温泉えっちです。
カラーは乱れなくすっきりしていて良いですね。
「鈴子さん」の熟したスタイルが魅力的でした。
「まるで竜宮城」そんな噂から男性2人が訪れる2話「特別な場所」
娘「真緒ちゃん」が初登場。
その直後に着物姿の女将「鈴子さん」が登場するので、色っぽさが際立ってました。
こちらも温泉えっちですね。
3話「陽炎の中の女」は婚前旅行で旅館を訪れる男女カップル。
冒頭から女性視点で描かれ、共働きということもあって彼が先行しておりましたが…やっぱり。
次の日の散策でなぜか「鈴子さん」が付いてきてるのは、すこぶる変ですよね。
ただ、揉める、関係がこじれるなどのややこしい展開なく、静かな終わり方でした。
正直なところ分かるような、分からんようなという感じで、お話が人を選びそうというのはこのあたり。
ガラリと変化する4話「花の蓮華」は教師「恵子」さんと生徒「新堂」くんのまったく旅館とは関係ないお話。
画家を目指す「新堂くん」は「恵子」先生に軽い気持ちでヌードモデルを頼んだところ、返事は意外に承諾だったのでした。
これは単純で好みなお話。
期待する気持を押し殺し、すました顔で対応する「恵子」先生が魅力的。
オチでの対応も年上女性然とした、素敵なものでした。
※左:女将「鈴子さん」、右:教師「恵子さん」
この「恵子さん」とのお話は非常に良かったです。
5話「雪の桜」は再び「時雨旅館」
こちらに訪れたカップルとのお話で、先の3話「陽炎の中の女」と違って女性はえっちに積極的。
挑発されたそのまま女将「鈴子さん」も参加するんですが、ずっとシテる様が可笑しいです。
なお、こちらもややこしいコトにはなりません。
6話「春のせせらぎ」から住み込みで働く「新堂くん」が登場。
…漫画を見る限り、この旅館って別の人間雇う必要ないと思うんですが、”3食付き住み込み”で絵の勉強ということなので、「鈴子さん」の好意というのが強いのかな。
あんなんが絵にとってプラスかどうか分かりませんが、イイ刺激にはなるだろうなぁ。
なお、絵柄が崩れて感じるのはこのあたりからです。
こっちらのが原稿古いのかな。
7話「雨の日の出来事」も「新堂くん」がメイン。
「ちょっと写生して来ます」
そんな台詞の意味を取り違えてる「鈴子さん」が面白いです。
アンタ、頭の中エロばっかりかー!
8話「流れるように…」はようやく「真緒ちゃん」・「新堂くん」のえっち展開です。
詳細は伏せますが、9話「紅葉訪れる宿」にも続いておりました。
別視点で進む10話「百花繚乱」がラスト。
9話から数年後で、らしい静かな結末になっています。
【まんがデーター・採点の詳細】 大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・絵2: 崩れが目立ちます。特に後半は良くなかったです。
・話3: 前半・後半で別モノでした。
・独3: 雰囲気が重要なので、絵の不安定さは大きなマイナスです。
合計:[8/15]
クライマックスへ向かう後半の絵柄が良くなかったのは致命的。
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