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■パンダかめんの最期 (秋葉凪人)

★まんがデーター [13/15]
・絵   :■■■■□
・話   :■■■■□
・独創性:■■■■■
・属性 : [成年]ファンタジー・男性受
・おまけ: あとがき、カバー裏に4コマ、
      合間に作品解説。
・その他: 短編×10(うち「妹さまは魔女」×4、
      「まよみさんシリーズ」×3)

本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「秋葉凪人(あきば・なぎと)」センセの「パンダかめんの最期」です。

うわー。
始まりから終わりまで、紛うこと無きセンセの世界
なんだか懐かしいですねー。
あとがきによると”13年振りの新刊”だそうで、それもその筈。
13年前ってぇと…うん、もはや簡単には思い出せない(出したくない)、遙か過去の出来事ですわ。
小学校1年生だった子があるいは社会へ進出するような期間ですから。
まぁ、何はともあれ、新刊おめでとうございます

ちえり
※ちえりさん
 黒がお上手ですね。質感たっぷりです。

そんな訳で、本日は「秋葉凪人」センセです。
最後の単行本は、「空のイノセント2巻」でいいのかな。よさそうね。
こちらのブログでは、その後に出された復刻版「放課後」を紹介しています。
(※当時の名義は「秋葉凪樹」)

新刊は「パンダかめんの最期」というちょっと可笑しなタイトル。
↓表紙も透明感ある女の子が可愛らしくおさまっているんですが、内容はそうした生易しいものではありません。
成年マークそのままえっち描写は当然あるものの、漫画は難解。
なんというか、哲学的な感じよね。
久々に読んで再認識しましたが、どう表現して良いのかまったく分かりません。
あ、「茜新社」さんのHPに素晴らしい表現があったので引用します。

【 一読後、独特な余韻を感じずにはいられない、異能の作家 】

そう、そんなんですよ。
今回収録の各話は、どちらもそういった色が強いため、きっちり人を選ぶでしょう
ややこしそうなのが苦手な方は要注意。
また、これから各話について簡単に書いていきますが、どう表現して良いのか分かりません。
ぶっちゃけ、理解しきってはいないです。
まるで自信はないですけど、あやふやな感じが判断の手がかりになればいいかと思います。
なんというか、そうした感じで進んで頂ければ幸い。
また、各話はお話あっての漫画なので、詳しく描き辛いというのもありますね。

表題作「パンダかめんの最期」は、「こわれものたち」と同キャラのシリーズ。
簡単には、「ちえり」・「みゆり」という2人に欲望そのまま近づいた男が逆襲されるというもの。
拘束され、無限に快楽を与え続けられる地獄のような感じね。
壊れるまで微笑みながらされそう。
それが良いか悪いかは読み手の感覚でしょう。
前者「パンダかめんの最期」は故あって2人に捕まった下着泥棒が、パンダ柄の下着をかぶせられた(←ため、パンダかめん)まま色々されるという漫画。
これが冒頭話でした。
人によっては、この時点ですーっと引くかも。
後者「こわれものたち」のが、お話としては分かり易いです。
ただ、そちらで主人公の彼は良いコトをしていたので…「ちえり」・「みゆり」の2人がかなり凶悪
無理矢理探し当てたカサブタを良いと偽って剥がし、そこに塩塗り込むような感じよ(笑)
まぁ、彼女ら強要した訳ではないんですけどね。

まよみさん
※まよみさん
 ちとややこしいものの、可愛い娘さんです。

アナログ最後の漫画という「宵闇の魔法使い」は収録で唯一の短編。
実弟「真一」に感情を持った姉「真由」のお話です。
成年漫画によくあるラブラブ近親な色はまっったくなく、ドロリとした半固形ちっくな感覚でした。
とりあえず「真一くん」の台詞から察するに、「真由さん」はだいぶズレてしまっている様子。
あの触手とかなんとかは精神世界の描写で、現実ではないのでは。たぶん。
おっかない話ですよ。

3話収録の「まよみさん」シリーズ。
とっつき辛そうな、独特な感性を持ったヒロイン「まよみさん」と、なんのかんの言いながら彼女とうまく付き合う「吉井」くんのカップル話。

収録ではラブコメちっくな漫画で、好きな系統なんですが…「秋葉凪人」センセの解説が理解できません。
なんで「~~~~ではありません」、なんだろう。
現時点で考える結末がそーだというコトなのかな。

まぁ、とりあえず「まよみさんとキスの味」が1話目。
”誰ともマトモに話さない”
そう言われる「まよみさん」と、なんのかんのとやり取りを成立させている「吉井くん」
友人の台詞から察するに、彼女にあれだけ喋らせているということは、もう「吉井くん」のペースなのでしょう。
植木鉢がいいですね。
2話目「まよみさんと踊る指」はそちらよりも少し甘い感覚。
こちらで行っているのは罰ゲーム。
そのイレギュラーがためか、「まよみさん」の珍しい言動が確認できます。
まさか、あんな女の子っぽいコトを言うとは意外。
可愛いですね。
こちらでは「まよみさん」のお尻が堪能できますが、ふんわりとした良い描写なので必見。
眼鏡な「まよみさん」が見られる3話目「まよみさんと約束の夏」
言葉とは裏腹に、3話の中で最も可愛らしい行動を取っているのでは。
あーした彼女がため、「吉井くん」の言っていることはよく分かります。
やはり「まよみさん」はなんのかんの言っているんですが、あれはいつでもOKという返事なのかな。

収録で4話と最も比率の高い「妹さまは魔女」
似たタイトルのコメディーなものとは違い、こちらも捻りあるお話です。
私、前世で魔法使いだったのよ
突然そんな事を言った、妹「夜梨(より)」
病弱で引き籠りな彼女は自らを魔女と称し、兄は使い魔の犬であると言い出したのでした。
そのうち兄にも前世のビジョンが見え…と、だいたいそんな感じ。
ラスト1ページで、ちょっと安心なこちらの漫画
単に妄想癖ある妹さんではなく、夢と現実の狭間を見せられているような、不確かなお話になってます。
いちおうひでるさんは1つ考えありますが、合っているのかな。
よく分かりませんが、そんなんで良いのでしょう。

妹「夜梨さん」と魔法使い
※妹「夜梨さん」と魔法使い
 裏表紙の合わさった感じもいいですねー。

1話目は”魔法使い”という、「夜梨さん」とのえっち。
こちらではお兄ちゃんの感覚はそのまま。
パジャマな「夜梨さん」がキュートです。
2話目も”魔法使い”な「夜梨さん」で、制服、スクール水着、ブルマな彼女が3人がかりでお相手。
これで良かったのかな?
良かったと思います(笑)
3話目は妹な「夜梨さん」
これが現実ですかね。
ちょっと切ない流れになっています。
詳細は書きませんが、4話目は魔女コスチュームな「夜梨さん」も参加します。
ラストがあーで良かったですよ。

強い太めな線の絵柄。
コマ割りは細かく、描き込みもしっかり。
濃淡も黒の強い濃い目なものでしたが、メリハリが良いのでクドさはありません。
クライマックスのごっちゃり感と共に、普段の淡々とした間が独特
妙な緊張感が感じられると思います。
丸っこい輪郭のキャラ絵で、ふっくらとした下頬が特徴。
華奢ではないものの、どっちかと言うと貧乳系です。
漫画の巧い方ですが、今回収録の各話はテキスト多め。
このあたりも、好き嫌いあるかもしれませんね。
カラーだとやや軽い感じにはなりますが、だいたいは↓表紙・裏表紙の判断で良いでしょう。

【まんがデーター・採点の詳細】 大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・絵4: 好きな系統ですが個性も強めです。
・話4: 恥ずかしながら、ひでるさんの頭では難解でした。今後読み込んでいきます。
・独5: 他に真似のできない、独特な世界が広がっています。
合計:[13/15]

こちらは特設ページにてキャンペーンをやっておられたので参加させて頂きます。
↓そちらからセンセのサイトへ飛べますよ。



パンダかめんの最期 (TENMAコミックス RiN)パンダかめんの最期 (TENMAコミックス RiN)
(2011/01/28)
秋葉 凪人

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tag : ラブコメファンタジースクール水着

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