■空想画廊 (水上カオリ)
★まんがデーター [12/15]
・絵 :■■■■■
・話 :■■■■□
・独創性:■■■□□
・属性 : [一般]ファンタジー・学園
・おまけ: あとがき、あとがき4コマ、カバー裏にイラスト。
・その他: 5話収録(全て表題作・1巻完結)
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「水上カオリ(みなかみ・かおり)」センセの「空想画廊」です。
ちょっとスペースを拝借して。
「ぽてまよ/御形屋はるか」は5巻で完結でした。
ブログでは…紹介してないか。
”ナニモノなのか?”とか正体判明するような文句が紹介帯に書いてあり、ドキドキしながら読んだんですが…なんとなく分かるような、分かんないような……。
例によって、ひでるさんの理解力弱いためかなぁ。
そんなコトを思っていたら、書かれていたアマゾンのレビューでもだいたいそうした感じ。
やや安心(笑)
とはいえ面白いには違いなく、コメディーでありつつも心温まるお話。
苦手な4コマなのに、泣ける、良いシリーズでした。
さて、本日は「水上カオリ」センセです。
ひでるさんは特に知りませんでしたが、小説の挿絵などイラスト中心な方。
なんとなく見たことあるかなー。
ちなみに、マンガ日本史では「春日局」を担当された様子。
↓コレ。
かなーりキュートなお姫様で描かれてますねー。
これからは漫画方面にも活動の幅を広げていくのかな。
本日の「空想画廊」は、「水上カオリ」センセのオリジナル長編漫画。
1冊で完結するので、買い易さがあると思います。
↑上の属性ではファンタジーとしましたが、お話はだいたい”学園七不思議”みたいな風情になっています。
ちょっと不思議な、怖さと優しさあるお話に仕上がっていました。
※左から、「奈々」・「みのり」・「冴」
微妙な関係の3名に注目。
「夜の美術室には絶対に入っちゃいけないよ」
「聖カテリナ学園」の中学受験に合格した「みのり」
祖母「さゆり」は先の言葉と共に、おまじないを彼女の背中にほどこしたのです。
「みのり」はその後高等部へと順調に進学。
そちらでは美術部に所属していたんですが…やはり”夜の美術室には人を入れてはいけない”という暗黙のルールがあったのでした。
それがためか、教師のあまりに強引な追い出し方に腹を立てた友人「藤木奈々」は、噂の真相を暴くべく潜入。
ふと祖母の注目を思い出した「みのり」が彼女を追いかけて校内へ入ると、なんとも不思議な体験をしたのです。
さらに美樹室では、卒業生で”天才”と呼ばれていた画家「槙野冴(まきの・さえ)」が当時のままの姿で顔を見せたのでした…。
かなり大雑把で端折っていますが、だいたいそんな感じ。
学園の不思議を解決するようなお話ですね。
あちこちにファンタジーな場面がありますが、霊力とか魔力でガンガン戦うようなものではありません。
ごく普通の女の子が、持ち前の優しさで事件をなんとなく解決する、みたいな感じ。
各話はそれなりに繋がっているものの、基本は1話完結。
(※3、4話は連続したエピソードです)
同じ舞台・同じキャラで、ゲストが遭遇する不可思議な出来事に首を突っ込むという流れでした。
「冴さん」との出会いを描いた、切っ掛けとなる1話。
学園に居残っていた生徒が毎年のように行方不明になっていましたが、その原因はおそらく彼女でしょうね。
カオスの中心みたいな存在です。
「私のお友達なの」
とか言っていましたが、彼女の周囲を取り囲んでいたのは、明らかにヤバめ。
モロに「みのり」・「奈々」の2人は襲われており、もし祖母「さゆりさん」のおまじないがなければ…次の日には行方不明になっていたでしょう。
(※実は彼女ら行方不明になるんですが、詳細は内緒。ちょっぴりぞーってしますわね)
「みのりさん」を助けた、若い頃の祖母「さゆりさん」が可愛いです。
※ラブラブ「冴さん」
基本的には「みのりさん」に懐いています。完全に従う訳でもないですが。
2話目は音楽室にある、”決して弾いてはいけない”という楽譜。
直接の関係はないようでしたが、「冴さん」もその存在を知っておりました。
キャラそのまま災いを楽しんでますねー。
まぁ、当然のように上級生「綾子」が弾いてしまい、先の事件でオバケ退治をしたと評判になっていた「みのりさん」が関わるという流れ。
ただ…ここは本来彼女を守るべき「バロン」が煽ってますね。
当初は気にならなかったですが、2周目はなんとなく違和感が。
けっこう「みのりさん」危なかったですよ。
ラストの「冴さん」に注目。
前述したように楽譜の存在は彼女の楽しみであり、真面目に解決を願う「みのりさん」とは逆の考え。
その可愛らしさと怖ろしさの両面が見られる、魅力満載という回でした。
それまではシリアスでしたが、コメディーな解決部分にご期待下さい。
ちょっとしたことで友人「奈々さん」が巻き込まれてしまう3、4話。
いわゆる恋愛のおまじないが題材となっています。
あんなんは女子高っぽくていいですねー。
実際のところはどうか知らんけど。
そんなんの、良くない方でターゲットにされてしまう「奈々さん」
ぶっちゃけほぼ無関係で、あれは逆恨みにしてもちょっと酷過ぎ。
3話はプロローグですね。
後半の「奈々」・「冴」・「みのり」の微妙な雰囲気に注目です。
収録で最も怖いエピソードに仕上がっている4話。
”真っ黒くてちっちゃくて、ベッドの下に逃げてった”
そうした説明をした「奈々さん」
そりゃー、人類の天敵というべき昆虫Gのことでは!?
とか、ひでるさん突っ込んでいましたが、「奈々さん」の真剣な表情がためか漫画ではスルー。
怖がる彼女のため、2人の入浴シーンもありました。
サービスですね。
ちなみに、雰囲気そのまま「みのりさん」はちいさいようでした。がんばれ。
後半の「冴さん」がまた非常に良い感じ。
解決すべきキーを持つ彼女の小悪魔っぽさが、この漫画の魅力でしょう。
いちおう「冴さん」の助言によって事件は解決するんですが、それだけで終わらないのがポイントです。
この2話は非常に良かったですよ。
※いぢわる「冴さん」
こんなんが彼女の最大の魅力でしょう。
そんな訳で5話が最終話。
詳細は伏せますが、子供の姿の「冴さん」、茨(いばら)に覆われる学園など、大変なこととなっていました。
きっちりエンディングとなります。
面白かったです。
…が。
この漫画の最大の問題。
盛り上がってきたところで、すっぱーって終わっちゃうところ。
1、2話で設定とかなんとかが頭に落ちてきて、お話の流れが確立されて、3、4話の連続エピソードで面白くなってきたぞー、ってなところで、あっさり最終話。
早いなー。
まぁ、そんな感覚のまま終えるのはいいかもしれませんけどー。
解決する能力ありながら、人の味方ではない「冴さん」が良く、「みのり」・「奈々」との微妙な三角関係とか、もう少し色々とエピソードが読みたかったです。
さすがにイラストからの方なので、あちこちの絵は美麗。
↓表紙などカラーは無論のこと、白黒絵も8割~9割はほぼそのままのクオリティーでした。
よくある絵の強弱もなく、小さなコマまで丁寧です。
キャラ絵はさらりとした髪と、透き通るクリアな目。
凄いですね。
まさに吸い込まれるような感じ。
細かーく見れば、ちらほら気になる箇所がない訳ではないですが、普通に読むには十分。
表現など引っ掛かることはありませんでした。
人物・小物・背景などバランスに優れ、また絵の巧さがため表現的な問題も薄め。
慣れない事で「水上カオリ」センセは大変だったようですが、その苦労がため良い結果になったと思います。
とりあえず、イラスト刺さっていた方ならば、間違いなく楽しめるでしょう。
↓表紙買いでも大丈夫。たぶん。
あとはファンタジーちっくなのがお話がどうかなー。
あの雰囲気好きなら問題ないかなー。
【まんがデーター・採点の詳細】 大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・絵5: 細かいモノを打ち消すくらいの画力がありました。
・話4: これはキャラの魅力ですね。前述したように話数少な過ぎるのが難点。
・独3: もうプラスなんちゃらが欲しいけど…この話数では限界か。
合計:[12/15]
5話で完結ですが、もし7話あれば”七不思議”っぽく、違ったまとまりになったかも。ありきたりか。
ちょっと設定を変えて、また「冴さん」に「どうしようかしら…こんな面白そうなもの」とか言ってほしいですね。
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・絵 :■■■■■
・話 :■■■■□
・独創性:■■■□□
・属性 : [一般]ファンタジー・学園
・おまけ: あとがき、あとがき4コマ、カバー裏にイラスト。
・その他: 5話収録(全て表題作・1巻完結)
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「水上カオリ(みなかみ・かおり)」センセの「空想画廊」です。
ちょっとスペースを拝借して。
「ぽてまよ/御形屋はるか」は5巻で完結でした。
ぽてまよ(5) (アクションコミックス) (2011/05/12) 御形屋 はるか 商品詳細を見る |
ブログでは…紹介してないか。
”ナニモノなのか?”とか正体判明するような文句が紹介帯に書いてあり、ドキドキしながら読んだんですが…なんとなく分かるような、分かんないような……。
例によって、ひでるさんの理解力弱いためかなぁ。
そんなコトを思っていたら、書かれていたアマゾンのレビューでもだいたいそうした感じ。
やや安心(笑)
とはいえ面白いには違いなく、コメディーでありつつも心温まるお話。
苦手な4コマなのに、泣ける、良いシリーズでした。
さて、本日は「水上カオリ」センセです。
ひでるさんは特に知りませんでしたが、小説の挿絵などイラスト中心な方。
なんとなく見たことあるかなー。
ちなみに、マンガ日本史では「春日局」を担当された様子。
↓コレ。
新マンガ日本史 29号 (2011/05/17) 不明 商品詳細を見る |
かなーりキュートなお姫様で描かれてますねー。
これからは漫画方面にも活動の幅を広げていくのかな。
本日の「空想画廊」は、「水上カオリ」センセのオリジナル長編漫画。
1冊で完結するので、買い易さがあると思います。
↑上の属性ではファンタジーとしましたが、お話はだいたい”学園七不思議”みたいな風情になっています。
ちょっと不思議な、怖さと優しさあるお話に仕上がっていました。
※左から、「奈々」・「みのり」・「冴」
微妙な関係の3名に注目。
「夜の美術室には絶対に入っちゃいけないよ」
「聖カテリナ学園」の中学受験に合格した「みのり」
祖母「さゆり」は先の言葉と共に、おまじないを彼女の背中にほどこしたのです。
「みのり」はその後高等部へと順調に進学。
そちらでは美術部に所属していたんですが…やはり”夜の美術室には人を入れてはいけない”という暗黙のルールがあったのでした。
それがためか、教師のあまりに強引な追い出し方に腹を立てた友人「藤木奈々」は、噂の真相を暴くべく潜入。
ふと祖母の注目を思い出した「みのり」が彼女を追いかけて校内へ入ると、なんとも不思議な体験をしたのです。
さらに美樹室では、卒業生で”天才”と呼ばれていた画家「槙野冴(まきの・さえ)」が当時のままの姿で顔を見せたのでした…。
かなり大雑把で端折っていますが、だいたいそんな感じ。
学園の不思議を解決するようなお話ですね。
あちこちにファンタジーな場面がありますが、霊力とか魔力でガンガン戦うようなものではありません。
ごく普通の女の子が、持ち前の優しさで事件をなんとなく解決する、みたいな感じ。
各話はそれなりに繋がっているものの、基本は1話完結。
(※3、4話は連続したエピソードです)
同じ舞台・同じキャラで、ゲストが遭遇する不可思議な出来事に首を突っ込むという流れでした。
「冴さん」との出会いを描いた、切っ掛けとなる1話。
学園に居残っていた生徒が毎年のように行方不明になっていましたが、その原因はおそらく彼女でしょうね。
カオスの中心みたいな存在です。
「私のお友達なの」
とか言っていましたが、彼女の周囲を取り囲んでいたのは、明らかにヤバめ。
モロに「みのり」・「奈々」の2人は襲われており、もし祖母「さゆりさん」のおまじないがなければ…次の日には行方不明になっていたでしょう。
(※実は彼女ら行方不明になるんですが、詳細は内緒。ちょっぴりぞーってしますわね)
「みのりさん」を助けた、若い頃の祖母「さゆりさん」が可愛いです。
※ラブラブ「冴さん」
基本的には「みのりさん」に懐いています。完全に従う訳でもないですが。
2話目は音楽室にある、”決して弾いてはいけない”という楽譜。
直接の関係はないようでしたが、「冴さん」もその存在を知っておりました。
キャラそのまま災いを楽しんでますねー。
まぁ、当然のように上級生「綾子」が弾いてしまい、先の事件でオバケ退治をしたと評判になっていた「みのりさん」が関わるという流れ。
ただ…ここは本来彼女を守るべき「バロン」が煽ってますね。
当初は気にならなかったですが、2周目はなんとなく違和感が。
けっこう「みのりさん」危なかったですよ。
ラストの「冴さん」に注目。
前述したように楽譜の存在は彼女の楽しみであり、真面目に解決を願う「みのりさん」とは逆の考え。
その可愛らしさと怖ろしさの両面が見られる、魅力満載という回でした。
それまではシリアスでしたが、コメディーな解決部分にご期待下さい。
ちょっとしたことで友人「奈々さん」が巻き込まれてしまう3、4話。
いわゆる恋愛のおまじないが題材となっています。
あんなんは女子高っぽくていいですねー。
実際のところはどうか知らんけど。
そんなんの、良くない方でターゲットにされてしまう「奈々さん」
ぶっちゃけほぼ無関係で、あれは逆恨みにしてもちょっと酷過ぎ。
3話はプロローグですね。
後半の「奈々」・「冴」・「みのり」の微妙な雰囲気に注目です。
収録で最も怖いエピソードに仕上がっている4話。
”真っ黒くてちっちゃくて、ベッドの下に逃げてった”
そうした説明をした「奈々さん」
そりゃー、人類の天敵というべき昆虫Gのことでは!?
とか、ひでるさん突っ込んでいましたが、「奈々さん」の真剣な表情がためか漫画ではスルー。
怖がる彼女のため、2人の入浴シーンもありました。
サービスですね。
ちなみに、雰囲気そのまま「みのりさん」はちいさいようでした。がんばれ。
後半の「冴さん」がまた非常に良い感じ。
解決すべきキーを持つ彼女の小悪魔っぽさが、この漫画の魅力でしょう。
いちおう「冴さん」の助言によって事件は解決するんですが、それだけで終わらないのがポイントです。
この2話は非常に良かったですよ。
※いぢわる「冴さん」
こんなんが彼女の最大の魅力でしょう。
そんな訳で5話が最終話。
詳細は伏せますが、子供の姿の「冴さん」、茨(いばら)に覆われる学園など、大変なこととなっていました。
きっちりエンディングとなります。
面白かったです。
…が。
この漫画の最大の問題。
盛り上がってきたところで、すっぱーって終わっちゃうところ。
1、2話で設定とかなんとかが頭に落ちてきて、お話の流れが確立されて、3、4話の連続エピソードで面白くなってきたぞー、ってなところで、あっさり最終話。
早いなー。
まぁ、そんな感覚のまま終えるのはいいかもしれませんけどー。
解決する能力ありながら、人の味方ではない「冴さん」が良く、「みのり」・「奈々」との微妙な三角関係とか、もう少し色々とエピソードが読みたかったです。
さすがにイラストからの方なので、あちこちの絵は美麗。
↓表紙などカラーは無論のこと、白黒絵も8割~9割はほぼそのままのクオリティーでした。
よくある絵の強弱もなく、小さなコマまで丁寧です。
キャラ絵はさらりとした髪と、透き通るクリアな目。
凄いですね。
まさに吸い込まれるような感じ。
細かーく見れば、ちらほら気になる箇所がない訳ではないですが、普通に読むには十分。
表現など引っ掛かることはありませんでした。
人物・小物・背景などバランスに優れ、また絵の巧さがため表現的な問題も薄め。
慣れない事で「水上カオリ」センセは大変だったようですが、その苦労がため良い結果になったと思います。
とりあえず、イラスト刺さっていた方ならば、間違いなく楽しめるでしょう。
↓表紙買いでも大丈夫。たぶん。
あとはファンタジーちっくなのがお話がどうかなー。
あの雰囲気好きなら問題ないかなー。
【まんがデーター・採点の詳細】 大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・絵5: 細かいモノを打ち消すくらいの画力がありました。
・話4: これはキャラの魅力ですね。前述したように話数少な過ぎるのが難点。
・独3: もうプラスなんちゃらが欲しいけど…この話数では限界か。
合計:[12/15]
5話で完結ですが、もし7話あれば”七不思議”っぽく、違ったまとまりになったかも。ありきたりか。
ちょっと設定を変えて、また「冴さん」に「どうしようかしら…こんな面白そうなもの」とか言ってほしいですね。
空想画廊 (電撃コミックス) (2011/05/27) 水上 カオリ 商品詳細を見る |
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