■少女風景-スカートの中の願望- (木村屋いづみ)
★まんがデーター [14/15]
・絵 :■■■■□
・話 :■■■■■
・独創性:■■■■■
・属性 : 成年・百合
・おまけ: あとがき。
・その他: カラー(8P)、短編×12
(うち「彼女2分の~シリーズ」×4、「少女風景」×2)
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「木村屋いづみ」センセの「少女風景-スカートの中の願望-」です。
過去にこちらで紹介しました作品「Video Letter」にてパーフェクトをつけていた「木村屋いづみ」センセ。
発売前からしっかりチェックしておりました新刊は「少女風景-スカートの中の願望-」です。
おそらくは4冊目の単行本かな。
しかし…なんとなく、前巻表紙と似た雰囲気ですねー。
店頭でも、遠くからしっかり判別できましたよ(本当)
こちらの「少女風景-スカートの中の願望-」は、全て最近(※2007年のが多い)の漫画を収録した単行本です。
やっぱり女の子らの微妙な精神世界が描かれたえっち系百合漫画が多いんですが、ラブコメちっくなお話もありましたよー。
※左:石坂千奈子、右:夏森深雪
正反対な二人なんですが…このクラスは楽しそうですねー。
前巻「Video Letter」にも通じる、えっち系百合漫画「彼女2分の~」シリーズ。
こちらはメイン扱いだけあって話は深く、思わず唸ってしまうような良作品でした。
ショートカットで日焼けした肌が健康的な陸上部「石坂千奈子(いしざか・ちなこ)」さん、ロングの髪にカチューシャをした、色白なお嬢様タイプの「夏森深雪(なつもり・みゆき)」さん。
正反対な魅力をもった二人は、それぞれクラスにてアイドル的な存在なのでした。
そうした想いは実は当人も持っており、「千奈子さん」は清楚な「深雪さん」に心底憧れていたのです。
ある朝、「深雪さん」の席で思わずいたしてしまっていた「千奈子さん」はクラスの男子「西田」くんにその姿を目撃されてしまい、要求に従うこととなってしまったのでした。
さらに次の朝には、「千奈子さん」の席にて声を潜めていた「深雪さん」の姿が…とかなんとかいう流れのお話。
単行本の↓表紙を飾っているのがこちらの二人。
特筆すべきは、日焼け跡がまぶしいヒロイン「千奈子さん」なのです。
半ば無理やりに始まった関係ながらも、まるで明るさを失わないという非常に良くできた娘さん。
彼が本気でその魅力に惹かれてしまうのも、当然のことでしょう。
頻繁に「西田くん」とえっちしたり、”半分彼女”とか言っておりましが、心の核たる部分はまるで揺るがなかったですね。
ラスト「彼女2分の弐」にて、完全に彼女を手に入れようと欲を出してしまった「西田くん」
”あー、それはやめたほうがいいかなぁ”って思いましたが、案の定でした。
静かなラストは、ぱっと見にはいいような気もしますが…当人が自覚しているとおりですね。
男子には、かなーりしんどいものでした。
風景は明るかったですが、真っ黒。
…まぁそんなんでしたが、非常に良くできた中編漫画です。
※左:中川由香、右:杉原有希
この「有希さん」のエピソードは…途中から怒涛の展開になります。びっくりです。
そちらとはちょっと違った、真っ暗なラストを迎える、「あの空の向こう側」
美人で頭もイイお嬢様「杉原有希」さんは毎日屋上でUFOを呼ぼうとしている不思議系。
そんな「有希さん」と過ごす時間を楽しんでいる「松本可奈美」さん、という二人なんですが……冒頭からは想像し難い、実はものスゲエ話になるのでした。
改めて見返してみると、なるほど確かに絆創膏がちらほらと描かれてましたねぇ。
詳細については、単行本にてどうぞ。
カラー原稿もある、眼鏡の教師「高田小百合」さん登場の「僕の先生」、幽霊少女「舞美」さんとの「僕の彼女奇譚」
これら短編はセンセの漫画でめずらしく、男性が顔出しでしっかりと描かれており、またその内容もラブラブ話なのでした。
ひょっとして中和のためでしょうか?
ありがちだけれども、読後感が普通に良いお話です。
特に、妙に明るく喋る「舞美さん」の、
「はい~~ひかない、コワくないよ~」
という台詞が可笑しいです。
妹「水野彩」さんとの近親話「カメラの中の妹」もラブっぽかったかなぁ。
※おまけ:幽霊少女「舞美さん」
こんなラブラブシーンがあったりします。
ほか、裏表紙を飾る「中川由香」さんの「クラス写真の彼女」
クラスの集合写真でパンチラをしてしまったことから、妄想が拡大していくというパターンでした。
連続話の「少女風景」もそちらと近いネタで、昔から”パンチラを見られるのが快感だった”という、素質満点な「佐倉愛里」さんのエピソード。
前巻に登場していた委員長「相沢しおり」さんも顔を出すファン向け漫画で、「吉沢優奈」、「佐伯麻衣」の二人も1コマだけゲスト出演しておりました。
「密室のアイドル」はイタ電に悩んでいる「秋山麻美」ちゃん、彼女を見守る「清水香奈」さんというWヒロインだったので、またえっち系百合漫画になるのかなーと思えば、さにあらず。
つまんなくなるので詳細はここで書きませんが、あのトイレ描写がもし現実にあったなら、非常におっかないですねー。
漫画のことで、しかも全く関係ないひでるさんが見て、完全に他人事ながら背筋がぞーっとしました。
それが本人だったら発狂してしまいそうなのに…なんと「麻美ちゃん」はその場にて一人でいたしてしまうのでした。
あら、結構タフなのねぇ(笑)
丁寧な線のすっきりとした絵柄。
やや白比率が高いものの安定感は抜群で、ごっちゃりしてもページ全体は目に優しく見やすいものでした。
(※その関係でのっぺりとしてますが、これをどう判断するかは好みかなぁ)
ほとんど男性を描かないのが最大の特徴です。
その一方、メインとなる女性たちは可愛らしさと美しさが表現された、プチリアルな人物絵。
癖はあるものの綺麗な作画なので、守備範囲は広いと思います。
今回単行本の完成度も高かったです。楽しめました。
あとがきに”商業誌活動は苦手”とか、またまた書いておられましたが、できうる限り続けてほしいですね。
少女風景~スカートの中の願望 (SANWA COMICS No.)
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・絵 :■■■■□
・話 :■■■■■
・独創性:■■■■■
・属性 : 成年・百合
・おまけ: あとがき。
・その他: カラー(8P)、短編×12
(うち「彼女2分の~シリーズ」×4、「少女風景」×2)
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「木村屋いづみ」センセの「少女風景-スカートの中の願望-」です。
過去にこちらで紹介しました作品「Video Letter」にてパーフェクトをつけていた「木村屋いづみ」センセ。
発売前からしっかりチェックしておりました新刊は「少女風景-スカートの中の願望-」です。
おそらくは4冊目の単行本かな。
しかし…なんとなく、前巻表紙と似た雰囲気ですねー。
店頭でも、遠くからしっかり判別できましたよ(本当)
こちらの「少女風景-スカートの中の願望-」は、全て最近(※2007年のが多い)の漫画を収録した単行本です。
やっぱり女の子らの微妙な精神世界が描かれたえっち系百合漫画が多いんですが、ラブコメちっくなお話もありましたよー。
※左:石坂千奈子、右:夏森深雪
正反対な二人なんですが…このクラスは楽しそうですねー。
前巻「Video Letter」にも通じる、えっち系百合漫画「彼女2分の~」シリーズ。
こちらはメイン扱いだけあって話は深く、思わず唸ってしまうような良作品でした。
ショートカットで日焼けした肌が健康的な陸上部「石坂千奈子(いしざか・ちなこ)」さん、ロングの髪にカチューシャをした、色白なお嬢様タイプの「夏森深雪(なつもり・みゆき)」さん。
正反対な魅力をもった二人は、それぞれクラスにてアイドル的な存在なのでした。
そうした想いは実は当人も持っており、「千奈子さん」は清楚な「深雪さん」に心底憧れていたのです。
ある朝、「深雪さん」の席で思わずいたしてしまっていた「千奈子さん」はクラスの男子「西田」くんにその姿を目撃されてしまい、要求に従うこととなってしまったのでした。
さらに次の朝には、「千奈子さん」の席にて声を潜めていた「深雪さん」の姿が…とかなんとかいう流れのお話。
単行本の↓表紙を飾っているのがこちらの二人。
特筆すべきは、日焼け跡がまぶしいヒロイン「千奈子さん」なのです。
半ば無理やりに始まった関係ながらも、まるで明るさを失わないという非常に良くできた娘さん。
彼が本気でその魅力に惹かれてしまうのも、当然のことでしょう。
頻繁に「西田くん」とえっちしたり、”半分彼女”とか言っておりましが、心の核たる部分はまるで揺るがなかったですね。
ラスト「彼女2分の弐」にて、完全に彼女を手に入れようと欲を出してしまった「西田くん」
”あー、それはやめたほうがいいかなぁ”って思いましたが、案の定でした。
静かなラストは、ぱっと見にはいいような気もしますが…当人が自覚しているとおりですね。
男子には、かなーりしんどいものでした。
風景は明るかったですが、真っ黒。
…まぁそんなんでしたが、非常に良くできた中編漫画です。
※左:中川由香、右:杉原有希
この「有希さん」のエピソードは…途中から怒涛の展開になります。びっくりです。
そちらとはちょっと違った、真っ暗なラストを迎える、「あの空の向こう側」
美人で頭もイイお嬢様「杉原有希」さんは毎日屋上でUFOを呼ぼうとしている不思議系。
そんな「有希さん」と過ごす時間を楽しんでいる「松本可奈美」さん、という二人なんですが……冒頭からは想像し難い、実はものスゲエ話になるのでした。
改めて見返してみると、なるほど確かに絆創膏がちらほらと描かれてましたねぇ。
詳細については、単行本にてどうぞ。
カラー原稿もある、眼鏡の教師「高田小百合」さん登場の「僕の先生」、幽霊少女「舞美」さんとの「僕の彼女奇譚」
これら短編はセンセの漫画でめずらしく、男性が顔出しでしっかりと描かれており、またその内容もラブラブ話なのでした。
ひょっとして中和のためでしょうか?
ありがちだけれども、読後感が普通に良いお話です。
特に、妙に明るく喋る「舞美さん」の、
「はい~~ひかない、コワくないよ~」
という台詞が可笑しいです。
妹「水野彩」さんとの近親話「カメラの中の妹」もラブっぽかったかなぁ。
※おまけ:幽霊少女「舞美さん」
こんなラブラブシーンがあったりします。
ほか、裏表紙を飾る「中川由香」さんの「クラス写真の彼女」
クラスの集合写真でパンチラをしてしまったことから、妄想が拡大していくというパターンでした。
連続話の「少女風景」もそちらと近いネタで、昔から”パンチラを見られるのが快感だった”という、素質満点な「佐倉愛里」さんのエピソード。
前巻に登場していた委員長「相沢しおり」さんも顔を出すファン向け漫画で、「吉沢優奈」、「佐伯麻衣」の二人も1コマだけゲスト出演しておりました。
「密室のアイドル」はイタ電に悩んでいる「秋山麻美」ちゃん、彼女を見守る「清水香奈」さんというWヒロインだったので、またえっち系百合漫画になるのかなーと思えば、さにあらず。
つまんなくなるので詳細はここで書きませんが、あのトイレ描写がもし現実にあったなら、非常におっかないですねー。
漫画のことで、しかも全く関係ないひでるさんが見て、完全に他人事ながら背筋がぞーっとしました。
それが本人だったら発狂してしまいそうなのに…なんと「麻美ちゃん」はその場にて一人でいたしてしまうのでした。
あら、結構タフなのねぇ(笑)
丁寧な線のすっきりとした絵柄。
やや白比率が高いものの安定感は抜群で、ごっちゃりしてもページ全体は目に優しく見やすいものでした。
(※その関係でのっぺりとしてますが、これをどう判断するかは好みかなぁ)
ほとんど男性を描かないのが最大の特徴です。
その一方、メインとなる女性たちは可愛らしさと美しさが表現された、プチリアルな人物絵。
癖はあるものの綺麗な作画なので、守備範囲は広いと思います。
今回単行本の完成度も高かったです。楽しめました。
あとがきに”商業誌活動は苦手”とか、またまた書いておられましたが、できうる限り続けてほしいですね。
少女風景~スカートの中の願望 (SANWA COMICS No.)
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