■カノジョは官能小説家 2巻 (後藤晶)
★まんがデーター [14/15]
・絵 :■■■■■
・話 :■■■■■
・独創性:■■■■□
・属性 : 熱血・業界モノ
・おまけ: 特別付録「黒鬼千尋の官能劇場」
・その他: 11話収録、現在は2巻まで発売中。
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「後藤晶(ごとう・あきら)」センセの「カノジョは官能小説家 2巻」です。
本当は、「海野留珈」センセの漫画を紹介しようと思っていたんですが…ぎりぎりで変更しちゃいました。
その予定のなかった、「カノジョは官能小説家 2巻」ですね。
こちらのブログでは、過去にアニメにもなった「21時の女~ニュース・キャスター 桂木美紀~」、もひとつ成年系「お嬢様とボク」、そして「カノジョは官能小説家 1巻」を紹介しております。
そちらの際には、やや微妙だよーってなコメントをしてしまったので、お詫びの意味も込めました。
いやいや、これはオススメですよ、ええ。
※左:黒鬼千尋、右:アユミちゃん。
サービスシーンは、この後もうちょっと続いてます。
SM小説雑誌の新人編集者「椎名圭介」くん。
もともとファンであった看板・売れっ子美人官能小説家である「黒鬼千尋」の担当となったのです。
一切の妥協を許さない「千尋さん」は担当にも厳しい方でしたが、持ち前の熱心さとバカさがためへこたれず、次第に信頼されることとなっていくのでした。
そんな頃、仕事場へ顔を出すと、「千尋さん」は机の下に籠もっておりました。
”うまく仕事がはかどらない際にこうした状態になる”とのことで、心配した「アユミ」ちゃんは「椎名くん」を巻き込んで…と、だいたいそんな続き。
よくある業界漫画の2巻ですね。
前述しておりますが、1巻の時点では正直なところ、あまりピンときませんでした。
つまらなくはなかったんですが…なんだか無難な感じで、えっちっぽい空気があるもののサービスシーンは薄く、印象に残らなかったのです。
でもね、この2巻は良かったですよぉー。
さっすが「後藤晶」センセ、やっぱりお話の巧い方でした。
※おまけ:キレる「千尋さん」
流れとしては、1巻からの続きのエピソードに絡めて、「千尋さん」の新刊にまつわるお話が続いております。
前半は2巻の表紙を無事にゲットした、「アユミちゃん」がちょっとメイン。
さすがに「後藤晶」センセは成年漫画で腕を振るっていただけ、肝心なトコが隠された下着程度の絵ながらもえっちに描かれておりました。
続く「千尋さん」の最新刊企画の場面では、前巻とさしたる変化はなく。
「”誰が”の部分をより丁寧に描き、そこに”なぜ”をじっくり書くことで、後の”何をしている”の部分に感情移入しやすくなり、結果それがより官能的になるのよ」
…みたいな、作者・編集者の攻防は、見ごたえありました。
しかし、まぁなんのかんの言っても・やっても、ヒロイン「千尋さん」は仕事熱心なだけで、本来は可愛らしくイイ人なんですね。
そのため彼女がメインになると、小説家としての仕事人な一面を拡大させて突っ走るほか、「椎名くん」といろいろ絡んで2人の仲を進展させる、あるいは凛々しい顔が崩れるえっちくさい雰囲気になる…という役どころ。
そこに「アユミちゃん」が加わったとしても、それぞれに微妙な距離と立場があるため、三角関係にすらならないのです。
※心配する「千尋さん」
…こんな感じに、やっぱりイイ人なのです。可愛いですしねー。
ここでピックアップされるのが、もう一人の登場人物、正体不明な和服美人「咲子」さんなのでした。
今になってよくよく1巻を見返してみると、ちらほらとそんな伏線がありました。
5話、8話ですかね。
今回は、挿絵の「春澤彩」先生に「椎名くん」が初めて挨拶・打ち合わせに赴くという展開があるんですが、そちらに「咲子さん」が同行するのです。
…で、
・挿絵師の「春澤彩」先生は、気難しい方。
・「春澤彩」先生と「咲子さん」は仲良しで、積極的に同行を申し出る。
・しかし、「千尋さん」は彼女の同行を賛成せず、逆に「気をつけてね」と警告する…。
だいたい、そんな感じで事前情報がもたらされるんですね。
…この後からが、非常に良かったのです。
「千尋さん」が語る編集と作家の関係。
意外な挿絵師「春澤彩」先生の正体と、それに続く怒涛の展開。
そして、普段から笑顔を絶やさない、「咲子さん」の真意。
※咲子さん、明暗の図。
うっわー、と驚くだろうこと請け合いです。その時、「椎名くん」は!?
2巻にてにわかにクローズアップされた「咲子さん」は、当初の印象が大きく崩れる、実に良い毒のあるキャラでした。
色々書きたいのは山々なんですが、あんまり書いてしまうと読んだ際の楽しみが減ってしまうので、ここまでにしておきますけれど。
責任者たる編集長も非常事態にアツく、「椎名くん」も大慌て。
そして、その目前に平然と「咲子さん」が顔を見せる…。
果たして、どんなんなるのか、ぜひぜひ単行本でご確認下さいませ。
やっぱり漫画は揉めてこそ、ですよねー(笑)
「キャノン先生トばしすぎ/ゴージャス宝田」とか「春夏秋冬/蔵王大志」とか…。(←”揉める漫画”ですぐ頭に浮かんだ2冊ね)
きっちりとした強く丁寧な線の、すっきり絵柄。
コメディーは無論のこと、細かい心理描写についてもよく描かれておりました。
絵はもちろん、漫画も巧い方なので、この点については何の問題もありません。
ぽってりとした唇と筋の通った鼻という、特徴のある人を選ぶ絵柄なので、↓表紙にてご判断下さい。
ただ、非常に洗練されておりますから、癖は大きな問題でないと思いますが。
ちなみに、ラストでは「姫咲美結羽」先生なんて、またややこしそうな新キャラが登場しておりました。
こりゃ、3巻も必見です!
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・絵 :■■■■■
・話 :■■■■■
・独創性:■■■■□
・属性 : 熱血・業界モノ
・おまけ: 特別付録「黒鬼千尋の官能劇場」
・その他: 11話収録、現在は2巻まで発売中。
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「後藤晶(ごとう・あきら)」センセの「カノジョは官能小説家 2巻」です。
本当は、「海野留珈」センセの漫画を紹介しようと思っていたんですが…ぎりぎりで変更しちゃいました。
その予定のなかった、「カノジョは官能小説家 2巻」ですね。
こちらのブログでは、過去にアニメにもなった「21時の女~ニュース・キャスター 桂木美紀~」、もひとつ成年系「お嬢様とボク」、そして「カノジョは官能小説家 1巻」を紹介しております。
そちらの際には、やや微妙だよーってなコメントをしてしまったので、お詫びの意味も込めました。
いやいや、これはオススメですよ、ええ。
※左:黒鬼千尋、右:アユミちゃん。
サービスシーンは、この後もうちょっと続いてます。
SM小説雑誌の新人編集者「椎名圭介」くん。
もともとファンであった看板・売れっ子美人官能小説家である「黒鬼千尋」の担当となったのです。
一切の妥協を許さない「千尋さん」は担当にも厳しい方でしたが、持ち前の熱心さとバカさがためへこたれず、次第に信頼されることとなっていくのでした。
そんな頃、仕事場へ顔を出すと、「千尋さん」は机の下に籠もっておりました。
”うまく仕事がはかどらない際にこうした状態になる”とのことで、心配した「アユミ」ちゃんは「椎名くん」を巻き込んで…と、だいたいそんな続き。
よくある業界漫画の2巻ですね。
前述しておりますが、1巻の時点では正直なところ、あまりピンときませんでした。
つまらなくはなかったんですが…なんだか無難な感じで、えっちっぽい空気があるもののサービスシーンは薄く、印象に残らなかったのです。
でもね、この2巻は良かったですよぉー。
さっすが「後藤晶」センセ、やっぱりお話の巧い方でした。
※おまけ:キレる「千尋さん」
流れとしては、1巻からの続きのエピソードに絡めて、「千尋さん」の新刊にまつわるお話が続いております。
前半は2巻の表紙を無事にゲットした、「アユミちゃん」がちょっとメイン。
さすがに「後藤晶」センセは成年漫画で腕を振るっていただけ、肝心なトコが隠された下着程度の絵ながらもえっちに描かれておりました。
続く「千尋さん」の最新刊企画の場面では、前巻とさしたる変化はなく。
「”誰が”の部分をより丁寧に描き、そこに”なぜ”をじっくり書くことで、後の”何をしている”の部分に感情移入しやすくなり、結果それがより官能的になるのよ」
…みたいな、作者・編集者の攻防は、見ごたえありました。
しかし、まぁなんのかんの言っても・やっても、ヒロイン「千尋さん」は仕事熱心なだけで、本来は可愛らしくイイ人なんですね。
そのため彼女がメインになると、小説家としての仕事人な一面を拡大させて突っ走るほか、「椎名くん」といろいろ絡んで2人の仲を進展させる、あるいは凛々しい顔が崩れるえっちくさい雰囲気になる…という役どころ。
そこに「アユミちゃん」が加わったとしても、それぞれに微妙な距離と立場があるため、三角関係にすらならないのです。
※心配する「千尋さん」
…こんな感じに、やっぱりイイ人なのです。可愛いですしねー。
ここでピックアップされるのが、もう一人の登場人物、正体不明な和服美人「咲子」さんなのでした。
今になってよくよく1巻を見返してみると、ちらほらとそんな伏線がありました。
5話、8話ですかね。
今回は、挿絵の「春澤彩」先生に「椎名くん」が初めて挨拶・打ち合わせに赴くという展開があるんですが、そちらに「咲子さん」が同行するのです。
…で、
・挿絵師の「春澤彩」先生は、気難しい方。
・「春澤彩」先生と「咲子さん」は仲良しで、積極的に同行を申し出る。
・しかし、「千尋さん」は彼女の同行を賛成せず、逆に「気をつけてね」と警告する…。
だいたい、そんな感じで事前情報がもたらされるんですね。
…この後からが、非常に良かったのです。
「千尋さん」が語る編集と作家の関係。
意外な挿絵師「春澤彩」先生の正体と、それに続く怒涛の展開。
そして、普段から笑顔を絶やさない、「咲子さん」の真意。
※咲子さん、明暗の図。
うっわー、と驚くだろうこと請け合いです。その時、「椎名くん」は!?
2巻にてにわかにクローズアップされた「咲子さん」は、当初の印象が大きく崩れる、実に良い毒のあるキャラでした。
色々書きたいのは山々なんですが、あんまり書いてしまうと読んだ際の楽しみが減ってしまうので、ここまでにしておきますけれど。
責任者たる編集長も非常事態にアツく、「椎名くん」も大慌て。
そして、その目前に平然と「咲子さん」が顔を見せる…。
果たして、どんなんなるのか、ぜひぜひ単行本でご確認下さいませ。
やっぱり漫画は揉めてこそ、ですよねー(笑)
「キャノン先生トばしすぎ/ゴージャス宝田」とか「春夏秋冬/蔵王大志」とか…。(←”揉める漫画”ですぐ頭に浮かんだ2冊ね)
きっちりとした強く丁寧な線の、すっきり絵柄。
コメディーは無論のこと、細かい心理描写についてもよく描かれておりました。
絵はもちろん、漫画も巧い方なので、この点については何の問題もありません。
ぽってりとした唇と筋の通った鼻という、特徴のある人を選ぶ絵柄なので、↓表紙にてご判断下さい。
ただ、非常に洗練されておりますから、癖は大きな問題でないと思いますが。
ちなみに、ラストでは「姫咲美結羽」先生なんて、またややこしそうな新キャラが登場しておりました。
こりゃ、3巻も必見です!
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