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■あれふぇち (北河トウタ)

★まんがデーター [11/15]
・絵   :■■■■□
・話   :■■■□□
・独創性:■■■■□
・属性 : 成年・ラブコメ
・おまけ: あとがき、合間にイラスト、加筆修正あり、
      カバー裏に別絵・作品解説。
・その他: カラー(24P)、短編×18(うち「いろふぇち」×3、
      「あれふぇち」×12、「フェロモン」×2)
            
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「北河トウタ(きたかわ・とうた)」センセの「あれふぇち」です。

なんか久々な感じですねー、「北河トウタ」センセ。
こちらのブログでも何度か紹介しているんですが…びっくり、ラストが07年01月の「快盗ブルマー」でした。
なんだかもっと単行本をリリースされてる印象があったんですが、毎度の如くそれは気のせいだったようです(笑)

さて、一般も多く描かれている「北河トウタ」センセですが、最新単行本「あれふぇち」は成年系。
メインとなる連続話のほか、繋がりはないものの同くくりなお話が多く、全体的にはまとまった雰囲気です。
暗くならないラブコメですね。

宮月香恵、ポニテ子さん
※左:宮月香恵、右:ポニテ子さん
 今回単行本でメインの2人です。とかく目立つのはポニテ子さん(笑)

今回単行本のメインとなる、やや実験的な連続話「あれふぇち」
数で言えば全部で12話ほどありますが、それぞれ8ページくらいのショート漫画なのです。
(※10ページを超えるのもあります)
注目を集める美男美女カップル、「宮月香恵」「真田誠司」の2人。
しかし、実はどちらも経験なく、見栄え良いそれぞれを”百戦錬磨の強者”と勘違いしていたのでした。
そんな訳で、勉強しつつの行為は探り探りなので、なかなか前進しないのです。
そうしているうち、「誠司くん」は電車内にて”ポニテ子さん”に襲われてしまい…と、だいたいそんなお話。

うーん、センセの苦悩・苦労が見える漫画ですね。
あとがきにも、そんなんが書かれていました。

成年漫画では珍しく、なかなかメインカップルが直接えっちをしてくれない、じれったい系ラブコメです。
(※複数登場人物がいて、本命な娘となかなかできない…っていうのなら多く見掛けますが)
もうちょっと描写が大人しいのなら、一般系でもいけそうな感じ
ただし、各話のページ制限が厳しいため、ストーリーそこそこにひと行為だけで終わってしまうのです。
普通にえっちしてるのであれば、色々シチュエーションとかなんとかやりようもあったのでしょうけれど…こりゃ厳しいですねー。
旅館に2人っきりで一泊して、さらにあーんなことまでしていながら、何もなかった(ちょっとはあった)というのは奇跡的。
どうせなら、こうしたままギリギリなプレイだけで押し続けても良かったかなぁ。
ちょっと、中途半端だと思います

未亡人「美由さん」、娘「由希ちゃん」
※左:未亡人「美由さん」、右:娘「由希ちゃん」
 こんな親子です。やっぱり「美由さん」かなぁ。

メインとなるカップルが↑そんなんであるためか、「あれふぇち」の5~9話はまったく別のお話が描かれていました。
叔父の家に下宿をする「弘史」くん。
初恋の女性「美由」さんとの同居生活にどきどきすると共に、その娘であるツインテールな「由希」ちゃんが積極的に迫っていたのです。

ロリ・アダルトという両極端なヒロインを堪能できる、非常に分かり易い三角関係ですね。
娘「由希ちゃん」を育てている、未亡人な「美由さん」
ぐいぐい押してくる「由希ちゃん」とえっちな事をしていながら、「弘史くん」の目は「美由さん」に向いたままでブレていないんですね。
さすがに初恋の相手というのは強い
実は、5話から7話までは先のカップルと同じく直接えっちはしていないんですが、キャラがためか、設定がためか、そうと感じないのは不思議ですね。
やっぱり、下着が黒という「美由さん」が素敵でした。
布団のシチュエーションは現実的でないですが、えっちでしたよぅ。
…下から丸見えだと思いますけど(笑)
また、カバー裏に描かれていた、成長した「由希ちゃん」が良かったですね。
あの感じで、追加エピソードが描けそうですよ。

なお、「あれふぇち」にて、電車内で「誠司くん」を恥女っていた”ポニテ子さん”は、3話くくりりのカラー原稿短編「いろふぇち」にも登場しています。
番外編という位置づけで、時系列ではラストとの間にくるお話。
一度接触した後であるためか過激さがより増しており、ミニのワンピースだと言うのに、ノーパン・ノーブラになっておりました。
そんな格好なので、当人の期待そのまま即えっちされているんですが、弾けた馬鹿馬鹿しいオチにちょっと驚き。
ほか、みつ編み眼鏡な女の子が書店店頭にてえっちされるもの、ツンデレ巨乳な「麻奈」さんとの短編がありました。
揉み放題、ってのはいいですね。

内田美晴
※内田美晴さん。
 地味な格好はわざとなんですが…センセがこんなんお好きなのだそうです。

原稿としては最新となる巻末の2話「フェロモン」は、「性フェロモン多量分泌症」という、”異性を発情させるフェロモンを大量に出してしまう体質”な短編。
収録された2話にて、そうした体質に悩んでいる男女がそれぞれ登場しておりました。
なるほど、性別逆転させて異なる視点にしたんですねー、とか思っていたら、この2人は姉弟でした。
姉「内田美晴」さんはめでたく彼ができ、弟さんは占い師の女の子といい感じで終わっています。
…しかし、ちょっと考えたんですが……そんな姉弟が一緒にいたら、果たしてどうなるんでしょうね??
そうした、家庭内でのえろえろ近親話も見たかったなぁ。

強い線にて、ごっちゃりと描かれる方。
コマ割りは比較的細かく、斜めだったり、ブチ抜かれたりしているため、ページ全体は賑やか。
黒ベタな髪の毛が多く、濃い目な系統となります。
安定はしているものの、適度に荒れているのが「北河トウタ」センセの持ち味。
そのあたりは癖となっているため、人を選ぶ漫画でしょう。
判断には、↓表紙で問題ないと思います。
 
前述しているように、メインの連続話があまり強くないのは良し悪しです。
悪くはないんですが、もうひと押しほしかったかなぁ。 

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tag : ラブコメツインテール三角関係

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