■シノブグサ~柑子忍形由緒~ (田中克樹)
★まんがデーター [9/15]
・絵 :■■■□□
・話 :■■■□□
・独創性:■■■□□
・属性 : アクション・忍者
・おまけ: あとがき(漫画・原作)・ラフ絵、
おまけ漫画「がんばれ!左さん」
・その他: 初単行本、原作「爲我井徹」
5話収録、現在は1巻まで発売中。
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「田中克樹(たなか・よしき)」センセの「シノブグサ ~柑子忍形由緒~ 1巻」です。
えっちな単行本でないとは十二分に承知しておりますが…。
↓表紙に描かれた、忍者服の女の子、特に腰から太ももあたりに引っ張られてしまいました(笑)
そんな訳で、手元にあります「シノブグサ ~柑子忍形由緒~ 1巻」は「田中克樹」センセの初単行本。
似たような「乱飛乱外/田中ほさな」はお気に入りとなりましたが、こちらはどうでしょう?
※前半の「譲葉さん」
比較も兼ねて、今回は単行本の前後半の絵としております。
兄の「左(ひだり)」にて、人里離れた山中まで呼び出された主人公「橘志信」
彼らの先祖は忍者だったのです。
それを鵜呑みに山中にて修行を続ける”忍者バカ”な兄と違い、現代に生きる「志信」にとって、先祖の生業は4百年も前の夢物語と同じことでした。
とは言え、兄の要請に嫌々ながら修行場まで来た「志信」を待っていたのは、奇妙な黒装束だったのです。
「問ウ”柑子(こうじ)”ノ忍カ?」
その突然、黒装束の者に襲われた「志信」は、転落した滝壺にて女の子の石像を発見。
いよいよ黒装束らに追い詰められたその時、石像であった「譲葉(ゆずりは)」が目覚めたのでした。
…かなり大雑把ですが、おおむねそんなん。
忍者アクション漫画ですね。
敵である”刃形(じんぎょう)”、およびヒロイン「譲葉」は”忍形(にんぎょう)”という、錬金術のようなもので生まれた存在。
そういったファンタジー要素が基本にあるものの、戦闘シーンにおいては忍術でどっかーんなる派手派手しいタイプでなく、リアルさそれなりの肉弾戦でした。…今のところは。
また、いちおう舞台としては現代なんですが、出会いを描いている1巻は山中シーンだけで、なんとなく時代劇ちっくなままでした。
ラスト部分にて山を降りていたため、今後は日常描写とか街中にての戦闘などがあると思われます。
そっちがどんな風に描かれるのか、が分かれ目かなぁ。
えっとね、申し訳ないですけどありきたり。
ぜんぜん悪くはないけど、特にコレという良さも見当たらない。
うまく運べば深夜アニメとかになりそうな、無難に視聴を集めそうな題材でしょう。
ただ、今のところ目新しさはないですね。
普通に読める漫画でしたし、つまらなくはないですが、刺さりませんでした。
大切な導入部分である1巻がこんな感じだと、2巻以降も似たり寄ったり、あまり期待できないかなー、というのがひでるさんの正直な感想。
えー、箇条書きのが伝わりやすいですかね。
感じた点について、ざっと書いてみます。
い) 現代に生きる忍者。
今のところ、現代ちっくな描写はありません。
ろ) なぜか、いきなりラブラブ全開なヒロイン。
いきなり「お慕い申し上げます」だって。
話を聞いていると、惚れたのは「志信くん」という個人ではなく、その血統のような。
は) ヒロイン「譲葉さん」は”忍形(にんぎょう)”
駄洒落?
こういうの多いですよねー。
に) 毒を受けた「志信くん」の横で服を脱ぎ出す「譲葉さん」
泳ぐため(滝壺だったので)に、上着を脱いだだけでした
毒を吸い出すみたいな、エロティック描写でも良かったと思うんですが…。
ちょっとだけ盛りあがりかかった、単純なひでるさん(笑)
ほ) 目覚めた「譲葉さん」は禍の元。
後述します。
まだ色々とありそうなんですが、封印されてたならほっといて解かなければよかったんじゃないかなぁ。
へ) 襲われ、秘められた能力を発揮する定番な主人公「志信くん」
漫画中にて、がっかりした描写。
ベタベタな展開です。
と) 可愛い女の子、ということで庇う「志信くん」
漫画中にて、がっかりした描写、その2。
美人は得ですね。
ち) いきなり頭領になる「志信くん」
うーん、こういったのが話を軽くしている原因なように思うんだけど。
※後半の「譲葉さん」
だいぶ洗練されてるでしょ?ちなみに、飛び越しているのが「右乃さん」
…そんな感じでした。
1巻のクライマックスである、”盲目的に「志信くん」を守る「譲葉さん」自体が禍の元”うんぬんという戦闘シーンは良かったと思います。
圧倒的な強さを有する「譲葉さん」に対して取った戦術、さらに最後の手段など、”必ず目的を達する”という緊張感がありました。
ただ、あのオチは…ねぇ。
ここで、兄「左」が「譲葉さん」にズタボロにされてしまうとか、あるいは兄弟のどっちかがいきなり命落とすみたいな、ハード展開ならびっくりしたんですが。
そりゃ、違う漫画になっちゃうか。
なお、ヒロイン「譲葉さん」は忍形という人外の生物。
心があるのが最大の特徴で、「志信くん」に一目惚れ(?)してるんですが、これが人間そのもの過ぎて面白味に欠けるの。
石像となっていた登場部分、圧倒的な戦闘力以外、実に表情豊かで、喋り方・思考もごく普通でした。
このあたりも、ちょっと刺さりずらいポイントだと思います。
普通なら、頼りないながら一生懸命に頑張るとか、成長していくヒロインのが、応援したくなるものでしょう。
「マジンガーZ」だって、ボコボコにされながら最後に勝利するから、楽しいのではないかなぁ。
また、いきなりベタ惚れというのもマイナス要因。
当初は血統で守っていたのが、「志信くん」が格好いいところを見せるとかイベントあって、それが恋愛感情へ変わるほうが自然では?
これもベタ展開なんですけどね。
ちなみに、「譲葉さん」はスリムな娘さんですが、「柚木右乃」さんという色っぽい方もおります。
その「右乃さん」のタンクトップはいいんですが、下半身のコスチュームがいまいちで残念。
強い線のこってり絵柄。
ベタ、トーン処理がため、ページ全体は暗めで濃厚でした。
アクション描写に迫力あり、背景なども巧い方。
…以上のような要素にて作品の雰囲気出しには成功しており、またストーリーとよく合っている絵柄だと思います。
後半はかなり洗練されておりましたが、前半についてはややぼってり気味。
ちょっと個性がある作画だったので、人を選ぶでしょう。
いちおう、ミニな忍者衣装でのあれこれ…は、頻繁ではないものの購入時に期待した通りでした。
パンチラっぽいやつですね。
そんなんが好きな方は、あるいは刺さるかもしれません。(えっちっぽくはないですが)
★よかったな、と思ったらクリックして下さい:【人気blogランキング】
・絵 :■■■□□
・話 :■■■□□
・独創性:■■■□□
・属性 : アクション・忍者
・おまけ: あとがき(漫画・原作)・ラフ絵、
おまけ漫画「がんばれ!左さん」
・その他: 初単行本、原作「爲我井徹」
5話収録、現在は1巻まで発売中。
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「田中克樹(たなか・よしき)」センセの「シノブグサ ~柑子忍形由緒~ 1巻」です。
えっちな単行本でないとは十二分に承知しておりますが…。
↓表紙に描かれた、忍者服の女の子、特に腰から太ももあたりに引っ張られてしまいました(笑)
そんな訳で、手元にあります「シノブグサ ~柑子忍形由緒~ 1巻」は「田中克樹」センセの初単行本。
似たような「乱飛乱外/田中ほさな」はお気に入りとなりましたが、こちらはどうでしょう?
※前半の「譲葉さん」
比較も兼ねて、今回は単行本の前後半の絵としております。
兄の「左(ひだり)」にて、人里離れた山中まで呼び出された主人公「橘志信」
彼らの先祖は忍者だったのです。
それを鵜呑みに山中にて修行を続ける”忍者バカ”な兄と違い、現代に生きる「志信」にとって、先祖の生業は4百年も前の夢物語と同じことでした。
とは言え、兄の要請に嫌々ながら修行場まで来た「志信」を待っていたのは、奇妙な黒装束だったのです。
「問ウ”柑子(こうじ)”ノ忍カ?」
その突然、黒装束の者に襲われた「志信」は、転落した滝壺にて女の子の石像を発見。
いよいよ黒装束らに追い詰められたその時、石像であった「譲葉(ゆずりは)」が目覚めたのでした。
…かなり大雑把ですが、おおむねそんなん。
忍者アクション漫画ですね。
敵である”刃形(じんぎょう)”、およびヒロイン「譲葉」は”忍形(にんぎょう)”という、錬金術のようなもので生まれた存在。
そういったファンタジー要素が基本にあるものの、戦闘シーンにおいては忍術でどっかーんなる派手派手しいタイプでなく、リアルさそれなりの肉弾戦でした。…今のところは。
また、いちおう舞台としては現代なんですが、出会いを描いている1巻は山中シーンだけで、なんとなく時代劇ちっくなままでした。
ラスト部分にて山を降りていたため、今後は日常描写とか街中にての戦闘などがあると思われます。
そっちがどんな風に描かれるのか、が分かれ目かなぁ。
えっとね、申し訳ないですけどありきたり。
ぜんぜん悪くはないけど、特にコレという良さも見当たらない。
うまく運べば深夜アニメとかになりそうな、無難に視聴を集めそうな題材でしょう。
ただ、今のところ目新しさはないですね。
普通に読める漫画でしたし、つまらなくはないですが、刺さりませんでした。
大切な導入部分である1巻がこんな感じだと、2巻以降も似たり寄ったり、あまり期待できないかなー、というのがひでるさんの正直な感想。
えー、箇条書きのが伝わりやすいですかね。
感じた点について、ざっと書いてみます。
い) 現代に生きる忍者。
今のところ、現代ちっくな描写はありません。
ろ) なぜか、いきなりラブラブ全開なヒロイン。
いきなり「お慕い申し上げます」だって。
話を聞いていると、惚れたのは「志信くん」という個人ではなく、その血統のような。
は) ヒロイン「譲葉さん」は”忍形(にんぎょう)”
駄洒落?
こういうの多いですよねー。
に) 毒を受けた「志信くん」の横で服を脱ぎ出す「譲葉さん」
泳ぐため(滝壺だったので)に、上着を脱いだだけでした
毒を吸い出すみたいな、エロティック描写でも良かったと思うんですが…。
ちょっとだけ盛りあがりかかった、単純なひでるさん(笑)
ほ) 目覚めた「譲葉さん」は禍の元。
後述します。
まだ色々とありそうなんですが、封印されてたならほっといて解かなければよかったんじゃないかなぁ。
へ) 襲われ、秘められた能力を発揮する定番な主人公「志信くん」
漫画中にて、がっかりした描写。
ベタベタな展開です。
と) 可愛い女の子、ということで庇う「志信くん」
漫画中にて、がっかりした描写、その2。
美人は得ですね。
ち) いきなり頭領になる「志信くん」
うーん、こういったのが話を軽くしている原因なように思うんだけど。
※後半の「譲葉さん」
だいぶ洗練されてるでしょ?ちなみに、飛び越しているのが「右乃さん」
…そんな感じでした。
1巻のクライマックスである、”盲目的に「志信くん」を守る「譲葉さん」自体が禍の元”うんぬんという戦闘シーンは良かったと思います。
圧倒的な強さを有する「譲葉さん」に対して取った戦術、さらに最後の手段など、”必ず目的を達する”という緊張感がありました。
ただ、あのオチは…ねぇ。
ここで、兄「左」が「譲葉さん」にズタボロにされてしまうとか、あるいは兄弟のどっちかがいきなり命落とすみたいな、ハード展開ならびっくりしたんですが。
そりゃ、違う漫画になっちゃうか。
なお、ヒロイン「譲葉さん」は忍形という人外の生物。
心があるのが最大の特徴で、「志信くん」に一目惚れ(?)してるんですが、これが人間そのもの過ぎて面白味に欠けるの。
石像となっていた登場部分、圧倒的な戦闘力以外、実に表情豊かで、喋り方・思考もごく普通でした。
このあたりも、ちょっと刺さりずらいポイントだと思います。
普通なら、頼りないながら一生懸命に頑張るとか、成長していくヒロインのが、応援したくなるものでしょう。
「マジンガーZ」だって、ボコボコにされながら最後に勝利するから、楽しいのではないかなぁ。
また、いきなりベタ惚れというのもマイナス要因。
当初は血統で守っていたのが、「志信くん」が格好いいところを見せるとかイベントあって、それが恋愛感情へ変わるほうが自然では?
これもベタ展開なんですけどね。
ちなみに、「譲葉さん」はスリムな娘さんですが、「柚木右乃」さんという色っぽい方もおります。
その「右乃さん」のタンクトップはいいんですが、下半身のコスチュームがいまいちで残念。
強い線のこってり絵柄。
ベタ、トーン処理がため、ページ全体は暗めで濃厚でした。
アクション描写に迫力あり、背景なども巧い方。
…以上のような要素にて作品の雰囲気出しには成功しており、またストーリーとよく合っている絵柄だと思います。
後半はかなり洗練されておりましたが、前半についてはややぼってり気味。
ちょっと個性がある作画だったので、人を選ぶでしょう。
いちおう、ミニな忍者衣装でのあれこれ…は、頻繁ではないものの購入時に期待した通りでした。
パンチラっぽいやつですね。
そんなんが好きな方は、あるいは刺さるかもしれません。(えっちっぽくはないですが)
シノブグサ ~柑子忍形由緒~(1) (GUM COMICS) (GUM COMICS) (2008/10/24) 爲我井 徹田中 克樹 商品詳細を見る |
★よかったな、と思ったらクリックして下さい:【人気blogランキング】