■大正野球娘。 (伊藤伸平)
★まんがデーター [11/15]
・絵 :■■□□□
・話 :■■■■□
・独創性:■■■■■
・属性 : 大正・野球
・おまけ: あとがき。
・その他: 原作「神楽坂淳」、
ナイン紹介、カラー(6P)、
6話収録、現在は1巻まで発売中。
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「伊藤伸平(いとう・しんぺい)」センセの「大正野球娘。 1巻」です。
いきなりなんなんですが…ひでるさんは「伊藤伸平」センセの絵があまり好きではありません。
合わないんです。
確か、どちらかでじっくり見た記憶があったんですよねー、と調べてみたら…タイトルも懐かしい「モルダイバー」の漫画版でしたよ。
そんなこんなで、「伊藤伸平」センセの最新刊「大正野球娘。」です。
店頭ではどうしようか迷ったんですが、”大正時代と女子野球”という組み合わせが面白く感じたので、思い切って手に取ってみました。
女子野球漫画と聞いて、真っ先に思い出すのはやっぱり「無敵のビーナス/池田恵」ですねー。
あれは良かったなぁ。(※後半びっくりしましたが)
ほか、こちらのブログで紹介した、成年系「Throwing Heart/昭嶋しゅん」、4コマ「しらたま!/あづまゆき」などがありますが…全て現代モノだったのです。
※だいたい左から、小笠原晶子、鈴川小梅、宗谷雪、川島乃絵
些細な「晶子お嬢様」の変化を看破した「小梅さん」は本当に仲良しなんでしょう。
大正14年。
見合い相手(許嫁)である「岩崎荘介」の言葉・態度に腹を立てた、「お嬢」こと「小笠原晶子」さん。
どうにも納得できない「晶子さん」は、”同じ野球という舞台にて彼を打ち負かそう”と考えたのです。
とりあえずは対抗すべき野球チームを結成するため、最初の賛同者として仲の良い「鈴川小梅」に声をかけるのでした。
さて、メンバーは揃うんでしょうか?…というのが、だいたい1巻です。
ジャンルとしてはコメディー。
野球漫画ながら、1巻ではまだ野球をしていないところが最大のポイントでしょう。
していない、というより、”まだ野球がどんなんだか分かっていない”のが正確です。
ひでるさん的にはもの凄く刺さったんですが、アマゾンに投稿されていたコメントでは、そうでない方もいるようでした。
やっぱり漫画というのは難しいもんですね(笑)
全員集合していた1話から、時間を戻して「なにゆえ野球なのか?」という切っ掛けが描かれた2話。
このちょっとした捻りがいいですね。
まぁ、その1話目は単なる日常風景でバリバリ野球をしていた訳でなく、ずどーんと衝撃を与えるものではなかったんですが。
ある意味、この漫画らしいお話かな。
そこから、チーム結成のためメンバー集めを始める3話以降という展開になっていました。
1巻のほとんどはそれにページを割かれています。
※だいたい左から、菊坂胡蝶、桜見鏡子、月映巴、月映静、石垣環
後輩の2人は色仕掛け(笑)
「じれったい、早く野球してるとこ見せてよー」という意見もあるでしょう。
しかし、時代的に女子が野球をやるのが異質であったことを考えれば、当然だと思います。
投手の投球フォーム(高く足あげる)、捕手の構え(足開いてしゃがむ)にて、驚きと恥ずかしさの表情が新鮮。
そう、そんな時代なんですよ。
セーラー服でくるりと回った「小梅さん」が母親に怒られたり、走っただけで「はしたない」とか言われていました。
こうした部分をしっかり描かれているのが非常に良かったです。
先ほど↑上であげた他の野球漫画とは、完全に一線を画する存在ですね。
ラブコメちっくな6話は、ぎこちなさのタネ明かしなどオチまでよくまとまっています。
本来なら、いかにもライバルになりそうなお嬢様「晶子さん」と庶民の主人公「小梅さん」が仲良しというのも珍しいかな。
自動車通学なんてしている彼女に対して偏見や嫉妬みたいな感情なく、また「晶子さん」自身も驕ることなく、皆と自然に接しておりました。
段取りや細かい部分をサクサクと進める「川島乃絵」、うまくメンバーの間に立つ「宗谷雪」、人を的確に見極めるブレーン的な存在の「石垣環」…など、個性強いメンバーについてもしっかりと描かれています。
いきなり複数メンバーの登場した1話では誰が誰やら、という感じでしたけれど、すぐに見分けつくようになりました。
話は独特なもので、登場キャラも個性的。
この話がアニメ化されるというのも、納得です。
※東邦星華女学院・野球チーム
いちおう全員出せましたが、見栄えの良い集合絵を。
はっきり言って、絵に関しては以前のひでるさんイメージと変化ありません。
強めな線のあっさり絵は、非常に癖があります。
ちと野暮ったく、昭和的なんですね。
ただ、漫画の面白さというのはそれと必ずしもイコールではなく、センセ独特な間とテンポは好きです。
こうしたコメディー部分は、巧く描かれていると思います。
好き嫌いあるんでしょうけどね。
なおどーでもいいですが、全裸やバストトップがごく普通に描かれていたのがものすごく意外。
ぜんぜんえっち感なく自然だったのは、逆の意味でスゴイです。
なお、原作小説の挿絵は「小池定路」センセでした。
ううむ、あの可愛らしさでは分が悪い。
小説を読んでいた方は…絵の変化が気になるだろうなぁ。
そちらでは4コマを描いているそうなんで、ファンはより複雑でしょう。
※ちなみに…これが挿絵「小池定路」センセという小説版。
★よかったな、と思ったらクリックして下さい:【人気blogランキング】
・絵 :■■□□□
・話 :■■■■□
・独創性:■■■■■
・属性 : 大正・野球
・おまけ: あとがき。
・その他: 原作「神楽坂淳」、
ナイン紹介、カラー(6P)、
6話収録、現在は1巻まで発売中。
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「伊藤伸平(いとう・しんぺい)」センセの「大正野球娘。 1巻」です。
いきなりなんなんですが…ひでるさんは「伊藤伸平」センセの絵があまり好きではありません。
合わないんです。
確か、どちらかでじっくり見た記憶があったんですよねー、と調べてみたら…タイトルも懐かしい「モルダイバー」の漫画版でしたよ。
そんなこんなで、「伊藤伸平」センセの最新刊「大正野球娘。」です。
店頭ではどうしようか迷ったんですが、”大正時代と女子野球”という組み合わせが面白く感じたので、思い切って手に取ってみました。
女子野球漫画と聞いて、真っ先に思い出すのはやっぱり「無敵のビーナス/池田恵」ですねー。
あれは良かったなぁ。(※後半びっくりしましたが)
ほか、こちらのブログで紹介した、成年系「Throwing Heart/昭嶋しゅん」、4コマ「しらたま!/あづまゆき」などがありますが…全て現代モノだったのです。
※だいたい左から、小笠原晶子、鈴川小梅、宗谷雪、川島乃絵
些細な「晶子お嬢様」の変化を看破した「小梅さん」は本当に仲良しなんでしょう。
大正14年。
見合い相手(許嫁)である「岩崎荘介」の言葉・態度に腹を立てた、「お嬢」こと「小笠原晶子」さん。
どうにも納得できない「晶子さん」は、”同じ野球という舞台にて彼を打ち負かそう”と考えたのです。
とりあえずは対抗すべき野球チームを結成するため、最初の賛同者として仲の良い「鈴川小梅」に声をかけるのでした。
さて、メンバーは揃うんでしょうか?…というのが、だいたい1巻です。
ジャンルとしてはコメディー。
野球漫画ながら、1巻ではまだ野球をしていないところが最大のポイントでしょう。
していない、というより、”まだ野球がどんなんだか分かっていない”のが正確です。
ひでるさん的にはもの凄く刺さったんですが、アマゾンに投稿されていたコメントでは、そうでない方もいるようでした。
やっぱり漫画というのは難しいもんですね(笑)
全員集合していた1話から、時間を戻して「なにゆえ野球なのか?」という切っ掛けが描かれた2話。
このちょっとした捻りがいいですね。
まぁ、その1話目は単なる日常風景でバリバリ野球をしていた訳でなく、ずどーんと衝撃を与えるものではなかったんですが。
ある意味、この漫画らしいお話かな。
そこから、チーム結成のためメンバー集めを始める3話以降という展開になっていました。
1巻のほとんどはそれにページを割かれています。
※だいたい左から、菊坂胡蝶、桜見鏡子、月映巴、月映静、石垣環
後輩の2人は色仕掛け(笑)
「じれったい、早く野球してるとこ見せてよー」という意見もあるでしょう。
しかし、時代的に女子が野球をやるのが異質であったことを考えれば、当然だと思います。
投手の投球フォーム(高く足あげる)、捕手の構え(足開いてしゃがむ)にて、驚きと恥ずかしさの表情が新鮮。
そう、そんな時代なんですよ。
セーラー服でくるりと回った「小梅さん」が母親に怒られたり、走っただけで「はしたない」とか言われていました。
こうした部分をしっかり描かれているのが非常に良かったです。
先ほど↑上であげた他の野球漫画とは、完全に一線を画する存在ですね。
ラブコメちっくな6話は、ぎこちなさのタネ明かしなどオチまでよくまとまっています。
本来なら、いかにもライバルになりそうなお嬢様「晶子さん」と庶民の主人公「小梅さん」が仲良しというのも珍しいかな。
自動車通学なんてしている彼女に対して偏見や嫉妬みたいな感情なく、また「晶子さん」自身も驕ることなく、皆と自然に接しておりました。
段取りや細かい部分をサクサクと進める「川島乃絵」、うまくメンバーの間に立つ「宗谷雪」、人を的確に見極めるブレーン的な存在の「石垣環」…など、個性強いメンバーについてもしっかりと描かれています。
いきなり複数メンバーの登場した1話では誰が誰やら、という感じでしたけれど、すぐに見分けつくようになりました。
話は独特なもので、登場キャラも個性的。
この話がアニメ化されるというのも、納得です。
※東邦星華女学院・野球チーム
いちおう全員出せましたが、見栄えの良い集合絵を。
はっきり言って、絵に関しては以前のひでるさんイメージと変化ありません。
強めな線のあっさり絵は、非常に癖があります。
ちと野暮ったく、昭和的なんですね。
ただ、漫画の面白さというのはそれと必ずしもイコールではなく、センセ独特な間とテンポは好きです。
こうしたコメディー部分は、巧く描かれていると思います。
好き嫌いあるんでしょうけどね。
なおどーでもいいですが、全裸やバストトップがごく普通に描かれていたのがものすごく意外。
ぜんぜんえっち感なく自然だったのは、逆の意味でスゴイです。
なお、原作小説の挿絵は「小池定路」センセでした。
ううむ、あの可愛らしさでは分が悪い。
小説を読んでいた方は…絵の変化が気になるだろうなぁ。
そちらでは4コマを描いているそうなんで、ファンはより複雑でしょう。
大正野球娘。 (1) (リュウコミックス) (リュウコミックス) (2009/02/20) 神楽坂 淳伊藤 伸平 商品詳細を見る |
※ちなみに…これが挿絵「小池定路」センセという小説版。
大正野球娘。―土と埃にまみれます (トクマ・ノベルズEdge) (2008/08) 神楽坂 淳 商品詳細を見る |
大正野球娘。 (トクマ・ノベルズedge) (2007/04/17) 神楽坂 淳 商品詳細を見る |
★よかったな、と思ったらクリックして下さい:【人気blogランキング】