まんがさんぽ

★まんがデーター　［６／１５］
・絵　　　：■■■□□
・話　　　：■□□□□
・独創性：■■□□□
・属性　：　成年・女子寮
・おまけ：　あとがき、描き下ろしカラーイラスト。
・その他：　カラー（６Ｐ）、全て表題作（全１０話）
　　　　　　　　　　　　
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「不動乱（ふどう・らん）」センセの「おとぎのハルカ」です。

和ちっくな↓表紙に釣り上げられたひでるさん。
描かれている「不動乱」センセの初単行本「幽戯白書」も長編だったようですが、こちらの「おとぎのハルカ」も連続話なのでした。
中編・長編が好きなので期待したんですが…。
うーん。読んだ感想としては、正直なところさして話が巧い方という感はなく、なにゆえこんなんなっているのか疑問。
短編くらいのがちょうどいいと思うのだけれど。


※左：紅葉さん、右：茜ちゃん
　熊と兎ですね。こちらの「茜ちゃん」はあちこちで結構目立つ存在でした。

人里離れた山奥にある”陰陽師を養成する学校”
全国から集まった陰陽師見習いたちが、日々生活を共にして修行に励んでいたのです。
本来、こちらは男子禁制だったのですが、何の手違いか主人公「ハルカ」は女の子と勘違いされたまま、寮の管理人として働くこととなってしまうのでした。
だいたいそんな導入部。

いろいろ盛り込もうとして失敗したような感じ。
ちょっと各ポイントについて箇条書きにしてみましょう。

◎陰陽師
　ああ、それっぽい描写は確かにありましたが……話の展開だけでとっつけた設定みたい。
　読んでるうち、”陰陽師の養成学校”という設定はほぼ忘れると思います。
◎養成学校
　寮シーンがメインで、学校描写は皆無。
　また、一応先生が少しだけ顔を見せておりましたが、ほぼ出番はありませんでした。
◎禁制の地へ侵入する、女装の男子「ハルカくん」
　話半ばであっさり全員にバレます。
　見つからないように、みたいなドキドキ感はありません。
◎ラブコメ
　表紙を飾る「桜さん」がメインヒロインのようなんですが…５話になってようやくまともに登場。
　遅いですよ。
　ラストでピックアップされるまで、そうと気付かない方もいるでしょう。
◎えっち
　「楓」さんと温泉えっち、「紅葉」さんは寝込みを襲うほか、当然のように複数プレイもあったりします。
　さすがにこちらについては、色々考えられておりました。　
◎キャラクター
　パペットマペットみたいにぬいぐるみ（式神らしい）を使っている「茜」さん、一人だけ和服で目立つヒロイン「桜」さん、日焼け跡ある「紅葉」さんなど…。
　こちらもいいでしょう。
　

※左：桜さん、右：千草さん
　うーん、「桜さん」は前半の出番少しだけというのが致命的なようなー。
　
…以上。
頑張っているようではあるんですが、ストーリー性は弱くぶつ切りみたいなエピソードが続きます。
そんな訳で、ぼやけたような話なうえ表現巧くなく、肝心な部分がしっかり頭に入ってきません。
うーん、もったいないなー。
単行本１冊も使う必要あるかなぁ。

ただ、各えっちシーンは前述したような様々なタイプの娘らと、多くのシチュエーションで楽しめるでしょう。
絵柄が好みであるなら、手を出してみるのもいいかと思います。

柔らかな細線で、色が薄くソフトであるため全体スッキリとした印象。
ややごっちゃり気味ではありましたが、ページは見やすくなっておりました。
巧い方なんですけれど、たまに悪く崩れる箇所が気になります。
口、すらりと縦長な輪郭・身体が特徴ですね。
カラーでも大きく雰囲気は変わらないため、↓表紙の判断で良いでしょう。

もともとは「おとぎ」のタイトルそのまま、妖怪らが登場するお話だったらしいのです。
しかし、”腕がなくてそういった展開を断念した”とか。

…だめじゃん。
そんな裏話をわざわざ書かなくてもいいと思うんですけどねぇ。

申し訳ないけれど、読ませる成年漫画も多く発売される現状、これでは戦えません。
センセ、およびファンの方、もしいらしてたらごめんなさい。
正直な感想を書かせて頂きました。

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tag : パペットマペットラブコメ陰陽師