まんがさんぽ　2007年10月18日

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★まんがデーター　［９／１５］
・絵　　　：■■■■□
・話　　　：■□□□□
・独創性：■■■■□
・属性　：　アクション・お話分岐
・おまけ：　なかがき・誕生秘話、初期ラフ、
　　　　　　描き下ろし「脱衣ルート」「阿波根先生ルート」
　　　　　　初回限定版にはドラマＣＤ。
・その他：　短編×７（うち１話は読みきり「Ｍａｃｈｉｎｅ　Ｄｏｌｌ」）
　　　　　　　　　　　　
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「かぢばあたる」センセの「御剣ハルカ危機一髪！　１巻　限定版」です。

ごめんなさい。
風邪をひいてしまったようで、体調わちゃくちゃです。
そんな訳で、本日はちょろっとで。

新創刊された「ヴァルキリーコミックス」の第二陣で発売された本単行本。
やっぱり初回限定でドラマＣＤがつくんですが、第二陣のラインアップで初回限定があったのはこちらだけでした。
４冊中ではメイン扱いなんでしょうか？
なお、キャストも豪華で、「御剣ハルカ（宮村優子）」、「刀堂カナタ（氷上恭子）」と有名どころが並んでおりました。
ラムネのコンビですね。
二人のファンの方なら、それ目的で購入するのもいいでしょう。
…お話の出来栄えはともかくとして。

※闘う「御剣ハルカさん」です。
　うーん、普通の漫画ならまた良いキャラになったかもしれませんが…。

こちらの「御剣ハルカ危機一髪！　１巻　限定版」は実に特殊な漫画でした。
曰く、”作中に現れる選択肢によってストーリーが変わっていくインタラクティブ分岐漫画”ということなのよ。
漫画中にある選択によって展開が変わるという、まるで昔流行ったゲームブックのような内容。
各話ラストにもやはり選択肢があり、そちらは読者アンケートの多数決で次回話が決定するという方式で、少数だったエピソードはそこでざっくり終わってしまうのでした。
センセ自身が折り返しコメントで書かれているとおり、変な漫画ですね。
（※ちなみに、ドラマＣＤもトラックによる選択方式になっておりました）

ゲームブックとしてはいささか中途半端で、・選択・分岐のためにお話は薄っぺらな内容。
また、売りの１つであるサービスシーンは多くなく、それもパンチラ・下着程度のこと。
うーん、ここが弱いんですねぇ。
逆にアクション描写はなかなか良く、すっきりと見やすく（※）、作画にも力が入っておりました。
ああ、もったいない。
ここはセンセに非がある訳でなし、ちょっと気の毒にも感じました。
普通に描きたかっただろうなぁ…。

※セクシー「御剣ハルカさん」です。
　このシリーズは全てそうでしたが、もっとギリギリのえっちに挑んでほしいですね。

なお、ポニーテールでセーラー服と木刀の似合うこちらの主人公「御剣ハルカさん」
アクション漫画のヒロインらしく、あちこちでボコボコにされておりました。
痛い描写が多いので、そんなん苦手な方はご注意。
これが成年漫画なら、えっち展開になるところなんでしょうけれど…。
このあたりが、ひでるさん的に最もがっかりした点なの（笑）

うわー、絵柄の雰囲気がちょっと前の「あさりよしとお」センセみたい。
濃い線のすっきり絵で、かちかちっとよくまとまった風情。
えっち度が薄いものの、表情と動きについては強弱のメリハリが利き、巧い方でした。
さすがに１３冊もの単行本を出されているだけのことはありますね。
なお、カラーよりも白黒のが良いので、↓表紙にはいくらかプラスがいいでしょう。

前述したように、あちこち中途半端な出来栄えなので、あまりオススメはしません。
センセのファンか、選択肢が大好きな方はいいかもしれません。

（※）すっきりと見やすく
　⇒　ごちゃごちゃって、誤魔化したみたいに描かれる方いますよね。
　　　そんなんがないという意味です。