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■ももいろ女医ごっこ (武礼堂)

★まんがデーター [13/15]
・絵   :■■■■■
・話   :■■■■□
・独創性:■■■■□
・属性 : ラブコメコメディー
・おまけ: あとがき。
・その他: 短編×10
            
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「武礼堂(ぶれいどう)」センセの「ももいろ女医ごっこ」です。

ごめんなさい、時間まったくないので、簡潔にお送りいたします。
格闘ヒロイン漫画「レッする!アイドル」でお馴染み、「武礼堂(ぶれいどう)」センセ。
そちらの3巻とほぼ同時期に発売された「ももいろ女医ごっこ」は、一般系のえっち漫画。
全て短編で、いかにもセンセらしい明るく楽しいラブコメに仕上がっておりました。
基本となるコメディー系からお得意(?)の医療系、さらにちょっとイイ話ちっくなものまで収録された、幅広い構成です。

予備校生「桃山杏子」さんがとある思惑によって「桐生」くんを診察する表題作「ももいろ女医ごっこ」
↓表紙のツインテールな娘さんが「杏子さん」ですね。
やたらと目立っているでかい胸は表紙だけでなく、本編でも健在
しかし、まっったくそれをネタとして扱ってないのは意外でした。
(※胸に触れるとか、使うとか、まったくそんな描写はなかったのです)
お話は甘いラブコメで、オチ部分のラヴっぷりが可愛らしかったです。
タイトルそのまま、どうしても女医には見えない「杏子さん」ですが、あの格好もいいですね~。

杏子さん、ユキさん
※左:杏子さん、右:ユキさん
 インチキ女医とスチャラカ・ナースですね。溢れてます。

単行本「ナースなフリして」に続く短編「またナースなフリして」
めでたく看護師に採用された「勇樹」くん。
しかし、姉「ユキ」さんの策略により、なぜか女性として登録されていたのでした。
「いろいろやりやすい事もあんのよ」
という「ユキさん」に連れられて行ったのは、「柳眞子」さんの病室だったのです。

やっぱり女装ナース話。
前回よりもかなり描き慣れているためか、絵柄はより安定・洗練されておりました。
特に今回はお姉さんも参加し続けるので、前話を読んでいる方は必見です。
(※そっち見てなくても、十分楽しめます)
前回のヒロインであったツインテールの「つぐみちゃん」は、どちらか1コマでもいいから顔を出してほしかったなぁ…。
なお、”長くない”という単語に、「勇樹くん」ともども見事にひっかかってしまいました(笑)

もうひとつ「すやすやナース」はもともとカラー原稿でいいの?
ナースが寝ているという単純なネタの、8ページのショート漫画でした。

眼鏡のデキる女上司「冬馬冷子」」とヘタレな部下「森崎武志」くんの「勝ったと思わないでよね!」
こうした一般系えっち単行本では高確率で散見される、ビジネスマン向け短編です。
ありがちな設定でしたが、「冷子さん」が好きになった理由には思わず納得。
いかにもひでるさんが好みそうなネタなんですが、これは不思議と刺さりませんでした。
なんだろ、もうひと押しほしかったのかなぁ…。
背丈低いという設定が活かされてないですね。

ボロアパートで壁に穴が空き、隣室と繋がってしまう…という、どこぞの有名漫画のような短編「となりのツインテール
食事していたのが前フリになっており、お腹がつかえちゃうんですね。
当然、お尻丸出し(パンモロ)状態となるのでした。
こうしたお約束なネタは大好物なんですが、欲を言えばもうちょっとじわじわとしたプレイが見たかったです。
3ページで、触る寸前に終わっちゃうのよ。

美雪ちゃん
※美雪ちゃん、2タイプ。
 お気に入りなので、2タイプ掲載してみました(笑)

ノスタルジーな空気漂う「ちゅぱちゅぱ」は、田舎のカップルを描いた作品。
こちらだけわざと作画を変えており、ちょっと大人っぽい人物絵にしているんですが…これがいい
漫画の描き方からしておさえ目で、作品の雰囲気作りに成功していると思います。
こちらは、丈の長いワンピース、ピクチュアハット(ふちの広い帽子)、おさげ髪(ロングもある)という、清楚さ満点なヒロイン「美雪」ちゃんですね
えっち場所がバス停というのもいいチョイスでした。

”無理言って描かせてもらった”という、センセもお気に入りな一本「KILLER MACHINE」
殺し屋「ミオ」は仕事の帰り、ちょっとしたミスで転落。
「テツハル」くんのアパート玄関前に落ち、そこで気を失ってしまうのです。
気絶している「ミオさん」を発見した「テツハルくん」は、とある理由がため彼女を”メイドロボ”として扱い…と、だいたいはそんな流れ。

これは最後がよかったー
さすがに泣くほどではないですが、なんだか感情移入してじんわり(本当)
途中はともかく、あのラスト1ページだけで評価がぐんと上昇しました。
コメディーな冒頭から素敵なラストに至るまで、綺麗にまとまった傑作です。

ミオさん
※ミオさんです。
 最後のページの彼女が実に素敵なのです。

ほか、「ミズギのカノジョ」、「飲んだら彼女」はコメディー色の強い短編。
花見エピソード「ほっぺもサクラ色」は途中の怪談話へ流れそうでしたが、実は…という、びっくり展開でした。

強い線の乱れない作画。
黒が強く濃淡では濃い目なんですが、キャラや背景などのバランスに優れているためか見やすいです。
テンポ良く、コメディー崩しからふっと真剣になる描写まで、漫画の巧い方でした。
幅広い輪郭と大きい目、むっちりとした太めの手足など、やや癖のあるキャラ絵。
…だと思っていたんですが、前述しております「ちゅぱちゅぱ」のように、作画自体を大きく変化させる技術をお持ちでした。
ちょっとびっくり。
さすがですねー。

やたら駆け足だったものの、予想外の展開が続いた「レッする!アイドル 3巻」がため、そちらと比べると衝撃度は薄いかなぁ。
しかし、こうした系統(一般系えっち)では、かなりオススメできる単行本です。

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tag : コメディーラブコメツインテールビジネスマンノスタルジー

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