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■いとこ同士 (のぞみ侑海)

★まんがデーター [15/15]
・絵   :■■■■■
・話   :■■■■■
・独創性:■■■■■
・属性 : 成年・ラブコメ
・おまけ: あとがきのようなもの・涙の没カット劇場、
      涙の没コンテ劇場・出張版「千夏ちゃんのいる風景」
      カバー裏に涙の没コンテ劇場「杏樹さんのいる風景」・
      「千夏ちゃんのいる風景」、
・その他: 短編×10(うち「~彼と彼女は」×2)
            
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「のぞみ侑海(のぞみ・ゆう)」センセの「いとこ同士」です。

お疲れ様ですぅー。
どうにか休まず、無事に週末を迎えることができました。
ひと安心です。

さて、本日のメインはだいぶ久し振りの「のぞみ侑海」センセです。
前単行本である「少女の日」は2001年発売だって!
実に7年ぶり。
こちらのブログではセンセの初単行本、傑作「ぽぽんが劇場」を紹介しておりますが…そちらは1997年。
より、ゆっくりなペースになっております(笑)
3冊目の単行本「いとこ同士」は、連続話も含まれた短編集。
タイトルそのまま、いとこ関係のカップルが目立っておりました。

ほのかさん、華月さん
※左:ほのかさん、右:華月さん
 この「華月さん」が最高でした。勝てそうにはないですねー。

今のほのかとなら間違いを犯す自信あるよ?
避暑のため別荘に来た「宏」くんは、そこで4年ぶりに従妹「ほのか」さんと再会しました。
穏やかな空気に包まれ、昔を懐かしむ2人。
やがて「ほのかさん」は…。

-じつはね、わたしにもあるんだよ?宏くんと、間違いを犯す自信-

光表現と背景・効果音が絶妙に絡まり、ノスタルジー溢れる短編
紹介帯の文言にもっとも近い、冒頭話にぴったりな単行本を代表する作品でした。
もともと親しかった2人の掛け合いが面白く、自然なラブ加減が心地よかったです。
「ほのかさん」がスカートの裾をたくし上げて川へ入るシーンあるんですけど…あんなんには魂を揺さぶられますね(笑)

優しさ溢れる短編「おいしいカレー -Delicious Carry-」 
御堂家は分家から妻を娶ることにより、一族の結束と繁栄を維持しておりました。
本家の嫡男「御堂彰宏」もそれに従い、生まれて間もない頃より結婚相手が定められていたのです。
その相手「御堂咲夜」は学校の保健医。
ある日、「彰宏」は彼女の勤務する女子校へ忍び込んだのでした。

静かな緊張感と共に、お互いを想う気持ち溢れる良作品。
ちょっとした暗さもあるラブコメ話は、「のぞみ侑海」センセの十八番と言えるでしょう
後半の「彰宏くん」が心情を吐露するところから、声が出ちゃう、扉が開いちゃうと、ドキドキな「咲夜さん」まで、実によくまとまった短編でした。
静かなラストページも素敵ですね。

保健医「御堂咲夜」、淫魔「セレンさん」
※左:保健医「御堂咲夜」、右:淫魔「セレンさん」
 「セレンさん」は「これ以上はだめです」の台詞が良いです

こちらも「のぞみ侑海」センセらしい漫画「夏のぬるぬる」
詳細は省きますが…普段が明るく可愛らしいだけ、それに見え隠れする現実が重ため。
モノローグにて簡潔に処理されてましたけど、夢に苦しめられる従妹「雛緒」ちゃんがそのまま描かれていたら、また違った感じを受けたかもしれません。
そんなんは置いといて、漫画のポイントはなんと言ってもラストページ部分
女の子の怖さが表現された、非常に良いものでした
なお、収録の「やがてまた満ちる月」に登場する「華月」さんもそんな感じ。
これも実によくまとまったお話で、終始女の子のしたたかさが表現されておりました。
ひでるさんは、ラストの1コマで撃沈されました
こちらのカップルの掛け合いも良かったです。

もう一つの従妹漫画「わんこ、じゃれる」は犬耳・尻尾の一風変わったお話でした。
かなりはっちゃけたコメディーですね。
お兄さま「秋彦」くんにじゃれつく、子犬のような「一子」さんが可愛いのです。

収録では唯一の連続話「ある冬の日、彼と彼女は」、「ある週末、彼と彼女は」
ラブラブなお嬢様「夕華」さんと、愛想なく勉強する家政婦の息子「高文」くんのラブコメですね。
元気な「夕華さん」はショートカットの犬ちっくな娘。
「高文くん」の憧れていた人が実姉「円華」さんであるため、激しい対抗心を持っているのでした。
やや暴走気味に思考を発展させ、勝手に腹を立ててしまうややこしさが素敵です。
傍から見る分には楽しいですが、実際隣にいたら疲れそうですけどねー。
ライバルの姉「円華さん」は、そんな「夕華さん」がふたまわり(笑)くらい成長したような、落ち着いた物腰の美人でした。
はち合わせた際の、必死な「夕華さん」が実にいいです。刺さるー。

妹「夕華さん」、姉「円華さん」
※左:妹「夕華さん」、右:姉「円華さん」
 ちょい役なのがもったいないくらいの「円華さん」です。

ほか、それっぽくないファンタジー短編「ALL YOU SAY IT…」、「彼女についてのコト」
「ALL YOU SAY IT…」は、ホムンクルス少女「ミレイユ」とそのマスター、魔導士「ユニ・ゾン・シフト」のお話。
収録中で2003年と際立って古い原稿でした。(※他は05~08年)
もともと巧い方なので違和感ないですけどね。
「彼女についてのコト」はサキュバス「セレン」さんの短編です。
色っぽくも可愛らしいヒロイン「セレンさん」がいいですね
↓表紙が彼女かな。
よくある他の淫魔話とは、完全に一線を画する作品でした。

記憶に残っていた以前の感じと比べ、かなーり絵柄は洗練された印象です。
柔らかで丁寧な線のすっきりとした絵柄。
コマ割りに変化あり、モノローグや文字など効果的に使用されております。
ページは雰囲気たっぷりですね。
ちょこちょこと、薄い色で処理された箇所ありましたが、そちらもワンポイントになっています。
ただ…↓表紙などカラーになると、本来の良さが出にくい、損なタイプの漫画家さん。
間違いなく白黒絵のが味ありますので、いくらかプラス判定で良いでしょう。
以前より控え目にはなっていたものの、個性は強め。
好みはくっきり分かれるかなぁ。

合間に挟み込まれる、穏やかなコメディー
それと逆に、はっとなるよなリアル・シリアスの描写が適度という、お話にて牽引する漫画です。
今回も非常に良かったです。

いとこ同士 (ホットミルクコミックス 279)いとこ同士 (ホットミルクコミックス 279)
(2008/12/10)
のぞみ侑海

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tag : コメディーラブコメファンタジーショートカット

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