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■ハーレムタイム (tosh)

★まんがデーター [10/15]
・絵   :■■■■■
・話   :■■□□□
・独創性:■■■□□
・属性 : [成年]ラブコメ・複数
・おまけ: あとがき、イラスト(ハーレムタイム)、
      カバー裏にカラー漫画(ハーレムタイム)
・その他: カラー(64P)、短編×15
      (うち「ハーレムタイム」×3)

本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「tosh(とっしゅ)」センセの「ハーレムタイム」です。

アマゾンの星は多めでしたが。
いきなりすみません、ひでるさんとしては出来栄えイマイチ
イラストは美麗で、カラーページも多くていいんですが…各話の内容は薄く、漫画として微妙です
はっきり言って、前巻「めんくい!」のがオススメです。

いきなり批判からですみません。
こちら「ハーレムタイム」は「tosh」センセ2冊目の単行本。
”大量64Pカラー”
そう紹介帯にありましたが、綺麗な絵柄を前面とした売り方になってます。
お上手ですからねー。
そんなんも間違いではないでしょう。

ただ、それがために話数はあるものの、短い話がちらほら。
「tosh」センセは絵柄だけでなくお話も良い印象の方だったんですが、こちらの各話は退屈なものが目立ちました。
そう、ブログを書いていてなんとなく気付いたんですけど。
たぶん…メイン中編のイメージが、全体に波及してしまったかもしれません。

子「美咲」・妻「美鈴」、安岡ゆかり
※左:子「美咲」・妻「美鈴」、右:安岡ゆかり
 キャラ・お話共にこの親子が最高でした。

先に良かったお話から。
「ハッピーファミリースリープ」は妻「美鈴」、その連れ子「美咲」というWヒロインな漫画。
再婚した「美鈴さん」には、子「美咲ちゃん」がいたのです。
毎日3名で寝ているほか、ハネムーンからラブホまで彼女に同行されてしまい、どうにもできず悶々とした日々を過ごしていた「誠二」くんでしたが…というもの。
夜に目覚め、モノを咥えていた「美咲ちゃん」に気づいた際には、さぞ驚くだろうなー。
その直後、なんだか怪しいと感じていた「美鈴さん」との緊張感ある描写が見事。
            (↑さすが親子ですわね)
女の子が「ガバガバ」とか言わないように。
また、「美鈴さん」も同じレベルで勝負しないように(笑)
とはいえ、後半の許容してしまう流れになるんだったら、低レベルな争いをしてくれた方が良かったかも。
この続編が見たいですね。
たぶん、「美咲ちゃん」はしたたかに先回りして欲望満たしていそう。

”ちょー美人で清楚でおしとやか”という彼女「リサ」さんの「リバーシブル」
しかし、彼氏「松田竜也」は、友人らとしていた素の会話を聞かれてしまったのでした。
あんた…本気でだまされてたんだ…
こちらの「リサさん」は、色々と思惑のある”生きた”ヒロイン。
彼が夢想していただろう変なラブいキャラより、よっぽど魅力的でした。
ここでは書きませんが、中盤とオチの彼女はまたさらに凄い
多かれ少なかれ、男性はある程度騙されつつ付き合うんだろうなぁ。

ミスキャン候補という先輩「平泉」さんとの「酔い恋」
”一度も男の影が見えない”という難攻不落な彼女に、コンパ後誘われていい雰囲気になり~という流れ。
これはオチ部分がやたらめったら良いです。
できれば彼女視点でも見たいなぁ
ああ見えて、結構余裕なかったのでは。

最高級アダルトグッズを通販したところ、届いたのは生身の女性でした、という短編「調教後の女」
私が商品でございます
とか言っていた彼女「安岡ゆかり」さんの、ツリ目としれっとした表情が素敵。
~ございます
という丁寧な言葉遣いもえっちくさいです。
これであの金額は、意外と安いような気がしますが、どうでしょう?

リサさん
※リサさん
 コロコロ変化する彼女にご期待下さい。

全3話という、表題にもなっているメイン「ハーレムタイム」
コレが…ひでるさんはいまいち
前述したように、こちらのダメな印象がイコール本の評価になってしまったかも。

バイト先の常連「花沢都」に憧れる、どこにでもいるフリーター「佐藤玲二」
そんな彼が、たまたま神山家唯一の男子となったため、突如”神山財閥の当主”になってしまったのです。
早急な世継ぎを求められる彼は、筆頭「如月亜梨栖」ほか集められた嫁候補とえっちな日々を過ごすこととなるのでした。
…だいたいそんなん。

突如ハーレム系、な連続話です。
”後継者争いに巻き込まれないため”と、元々は神山の妾だった母が配慮したとのことで、「玲二くん」はまったく見知らぬ状態。
ここは説得力ありました。
しかしよくよく考えると、彼女の母親も今回ヒロインみたいな嫁候補だったのかも。
オチはあんな感じでしたし、もしかしたらまた「玲二くん」みたいな子ができそうね。

このお話の最大の問題は、曖昧なメインヒロインにあると思います。
もともと彼が気になっていたのは、バイト先の常連「花沢都さん」
学校が同じとか昔会っていたとか要素はなく、ほぼ他人。
眼鏡の侍女「淳子」さんは周辺をキッチリ調べていたようなので、「都さん」も嫁候補になるのはある意味自然だと思うんですが…両者のリアクションが弱い
会話すら、ほとんどしたことない相手ですよね。
客間で対面した際は、あーかなー。
そんな感じで性格は微妙な上、容姿から個性に至るまで普通で地味。
だから↓表紙も他に取られることとなるのかな。

一方、そちらほか、カラー部分をほぼ占有していた嫁候補の筆頭「如月亜梨栖さん」はやたら目立つんです。
お話を見る限り、彼女も正ヒロインという位置付けではあるのかな。
(※プラスのエピソードがありそうなのも彼女でしたし、カバー裏漫画も彼女が主役)
それならば、わざわざ「都さん」にページを割く必要はあまりないように思われ、実に中途半端でした。

また、その他の嫁候補は名前すらなく、無個性
個人的には褐色肌でカタカナ喋りな彼女が気になっていましたが、ほぼその他大勢という扱い。
派手にはなったかと思いますが、半分くらいでも良かったかなー。
タイプ的には侍女「淳子さん」がひでるさんの好みにあたりそうなんですが、特に印象なく。
皆さんもっとじっくり描かれれば、また違ったかもしれないですけどね。
勿体ない。

こちら読んでいて、「舞FAVORITE/如月群真」っぽい漫画だと思いました。
当然そちらとページ数から異なり、簡単には比較できないものではあるんですが…キャラもお話も相当に見劣りします。
もっと話数必要だったのでは。
あるいは、「亜梨栖さん」に絞って前後編くらいが良かったように思います。
ちなみに、そんな「亜梨栖さん」も登場するという、iPhone用アプリの「とーきんがーるずっ!」
クリックしてレビューを見たところ…酷い雰囲気でした。
タイトルで冠となっているんだし、有料なんだし、声にケチってどうするの
これは、わざわざ描き下ろしをした「tosh」センセが気の毒。
まぁ、実際に体験した訳ではないのですが。

「プレゼントフォーユー!」、「コスプレリベンジ」、「エロティカルマッチ」の3話は、カラー原稿もある短編です。
うち「プレゼントフォーユー!」は、独特なセンスという「花梨」ちゃん。
クリスマスイヴでの、サンタっぽいコスプレえっちですね。
リボンだけの下半身がスゴイ
ぜひその格好のまま、外へ連れ出したくなりますよ。
ただ、変な人という設定はイマイチ生かしきれていないと感じます。
コスプレリベンジ」は、ナースコスプレな「沙百合」さん。
分からんではないものの、刺さりません。
普通にコスプレえっちで良かったのでは。
また、カラー原稿部分は浮気シーンなためヒロインでなく、さらにコスプレ話なのにほぼ服脱いでしまっているという…。
勝気な「葛西宏美」さんに、勝手にライバル視されてしまった「新谷貞光」くんという「エロティカルマッチ」
漫画・ゲームなどでちらほら見掛ける設定ですね。
もうちょっと、ドキっとさせられるラブい表現がほしかったかなぁ。

先輩「平泉さん」、花梨ちゃん
※左:先輩「平泉さん」、右:花梨ちゃん
 ヒロインは皆さん可愛らしく描かれていました。

ほか、彩色原稿の5話はやはり全体的にページ数は少なく、こざっぱりとした読み応えのお話になってます。
カラー3ページの「フルーツをご所望」はお嬢様とその使用人。
フルーツに飽きたというヒロインが、使用人のを口にするという流れなんですが…最後の一言でしょう。
ぶっちゃけ、これは少ないページながらうまーくまとめられた印象です。
カラー6ページの「ボイトレ!」、「初初~ういうい~」
前者は人気絶頂の歌姫「ERIKA」のえっちトレーニング話。
ステージ衣装のままというのがいいですね。
これはコメディーかな。
後者は地味っぽさが可愛い、文芸サークルの後輩「早見宇依(はやみ・うい)」さんとのえっち。
分からんでもないですが、オチが悪くいま一歩。
カラー8ページの「完全一欠」は言葉づかいだけ悪いお嬢様「玲奈・クライス」さん。
意外な組み合わせでしたが、それだけ。
「玲奈さん」の外観が良いだけ、勿体ない印象です。
カラー10ページの「めんくい!inリゾート」は、前巻の宣伝漫画ですかね。
皆でに南国旅行、水着に浜辺という風情。
「一条真奈美さん」をメインに、「美里さん」・「楓さん」、「アキナさん」・「2号ちゃん」など、ひととおりの収録キャラが楽しめるようになってました。

収録の各話によって多少の差は感じたものの、絵柄については問題ありません。
多少ごっちゃりとしている部分もありましたが、乱れ・崩れなく、コマ割りも比較的大きめ。
描き込みは適度なくらいで濃淡も気になることなく、バランスも良く丁寧。
漫画表現という部分では、オールOKと言えないかもしれませんが、ここまで描かれていれば十分でしょう。
多くのカラーページも素晴らしい仕上がりで、この部分については期待通りでした。
判断は↓表紙・裏表紙でどうぞ。

【まんがデーター・採点の詳細】 大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・絵5: 最大の売りですからね。
・話2: 厳しめかもしれませんが…がっかり感も強かったので。
・独3: あまりコレというインパクトはありませんでした。
合計:[10/15]

これは出版社さんの意向なのかな。
別にカラーでなくても、白黒原稿でじっくりととした中編を描いてほしいです。
これが続くようなら困るなぁ。

ハーレムタイム (WANI MAGAZINE COMICS SPECIAL)ハーレムタイム (WANI MAGAZINE COMICS SPECIAL)
(2011/07/30)
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tag : ラブコメコメディーコスプレ

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