■恋は三十路をすぎてから (甘詰留太)
★まんがデーター [13/15]
・絵 :■■■■■
・話 :■■■■□
・独創性:■■■■□
・属性 : ラブコメ・ビジネス
・おまけ: あとがき・作品解説、合間に作品解説。
・その他: カラー(8P)、短編×8+ショートコミック「春夏秋冬」
(うち「恋は三十路をすぎてから」×6)
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「甘詰留太(あまづめ・りゅうた)」センセの「恋は三十路をすぎてから」です。
図書カードプレゼント、なーんて企画があるようです。
応募券はこちらの「恋は三十路をすぎてから」ほか、雑誌「ヤングキング」、7月発売のアンソロジー「チェンジH」などにあるそうなんですが…ここで注目はそちらの「チェンジH」という単行本。
これ、異性変身(※男女とも)な漫画集なんだって。
こないだの性別反転なラブコメ「世界の果てで愛ましょう/武田すん」に驚いていましたが…時代はそっち!?
わかんないけど。
※仕事のできる「さくらさん」
高卒だそうですが、仕事は学歴関係ないですよねー。
さて、どーでもいい前置きはそこそこに、「甘詰留太」センセの中編・短編の作品集「恋は三十路をすぎてから」です。
特に収録の短編(2話)は、平成17年(2005)、平成18年(2006)と一般系でぼちぼち活動されてきた頃の漫画もあり、注目度の高い1冊になっています。
あ、収録原稿の年代に開き(※メインの中編は平成21年でした)はあるものの、絵の抜群に巧い方なのでまったく問題ありません。
そっち方面ではご安心ください。
せっかく絵の話題が出たので、このまま続けます。
乱れないきっちり線な絵柄。
そちらが強く、また細々と描き込まれる方なので、画面としては濃厚でした。
絵は無論のこと漫画も巧く、世界に入り込めます。
このあたりでの問題はありません。
リアルさもある縦長の人物絵で、唇や骨・肉の描写が特徴。
万事マイナス点はありませんが、こちらの癖が非常に強いため、好き嫌い分かれるでしょう。
「二代目はこすぷれーやー」紹介の際にも書きましたが、以前よりもだいぶ洗練されているんですけどね。
判断には裏表紙のがいいと思いますが…まぁ、ここまで活躍されている方なので、センセの絵はどちらかで見てるのではないかなぁ。
そんなこんなでお話について。
まずはメインの中編「恋は三十路をすぎてから」から。
三十路なOL「上原さくら」
高校卒業して即就職した彼女は、女性ながらも人一倍の努力を認められ、主任に抜擢されていたのでした。
7つ違いの新卒「山田悠」は、人あたりよく、仕事もできる後輩。
ある日、上司に呼び出された「さくら」は、彼が職場へ配属されてからなんとなく感じていた不安そのまま異動の打診をされました。
衝撃そのまま後輩「悠」に当たってしまうんですが、タイミング悪く発生したトラブルを彼に助けられ、貸しをつくってしまったのです。
「今度の日曜、デートすることで返して下さい」
そうした訳で、「さくら」は何十年かぶりのデートを気に入らない相手とすることになったのでした…。
まぁ、大雑把にはそんな感じ。
※オフタイムな「さくらさん」
彼女の心境変化は見どころです。結構コスプレしてくれるんですね。
サラリーマン憧れ(たぶん)な、ビジネス・ラブコメという漫画です。
うん、センセの一般漫画は優しいですねー。
こちらのぶきっちょな主人公「さくらさん」は無論のこと、相手「悠くん」も見かけとは裏腹な男性。
そのため、2人の恋愛話は大人のソレではなく、可愛らしい感じ。
もどかしさに身悶えしながら読んでください(笑)
とりあえずの注目は、「さくらさん」の心を乱した1話前半の打診部分。
長くデザイン課に勤務し、主任を張ってきた人間を「受付」でしょ?
あの異動人事は厳しいなー。
ひでるさんは漫画の登場人物らと当然まっったく関係ないですが、読んで胸のどこかがぢくぢくと痛みました(本当)
だいたい、あの伝え方も酷いですよ。
その後「さくらさん」が荒れたのも仕方のないことでしょう。
追い詰められただけ、センセが言っていた”泣き描写”が効果的に作用していたと思います。
男性側(※しかも世話になっている後輩だし)としては、ほっとけないですよ。ええ。
冒頭にカラー原稿のあった2話目。
基本的に「さくらさん」は眼鏡をかけ続ける人らしく、こちらの素顔は貴重です。
なにしろ、えっち最中からお風呂まで眼鏡でしたからねー。
(※扉絵も1、2話だけ外してました。キャライメージのためかな)
そんな2話以降は、同じ職場内に付き合っている男(しかも後輩)がいるという、ドキドキな流れになります。
もともと短編であったものの仕切り直し連載で、先の異動話は立ち消えになった様子でした。
なんだかひと安心ですよ。
仕事人間で普段は必要以上に堅物っぽく装っている「さくらさん」がため、よりラブコメちっくになっていました。
ラブラブな視線を送る「悠くん」に対し、やたら意識しながらも必至に無視する様が可愛らしいのです。
結局実現はしませんでしたが、バニーガール姿でのえっちは見たかったなぁ…。
※おまけ:スイッチ・オンの「満子さん」
この娘は可愛かったー
その後の職場風景を描いた2話、セーラー服コスプレもある過去エピソードの3話…と漫画は続きますが、連載になったがためか、えっち描写はほとんど描かれません。
なにしろ3話に至っては、バストトップの露出すらなかったですからね。
社員旅行の4話は温泉地ということでさすがにはっちゃけていましたが、残りの2話もお話に比重あり、そんなんは控え目。
なんだか1話からガラりと雰囲気の変わった印象です。
会社の人間も優しいですよ。
特に、あっさりと2人の関係を看破した後輩「真田」さんは、相談相手からフォロー役まで活躍しておりました。
旅行の4話の機転は光ってます。
おかげで露天風呂えっちが見れましたよ(笑)
ほか収録された2話の短編「ボクが制服に着替えたら」、「おひっこし☆ブギ」
どちらのヒロインも名前が「満子(みつこ)」というあたり、なんだか非常に懐かしい感覚です。わはは。
前者は、タイトルに「ボク」が含まれているそのまま、男性コスプレ好きな女の子のお話。
制服に着替えるのは野郎なんですね。
これは、そんな彼を見てスイッチが入ってしまう「満子さん」を楽しむ漫画でしょう。
えろえろさは収録話でトップだろう短編でした。
後者は、当然えっちシーンもあるんですが、ラストが素敵なお話です。
ああなる前のラブラブな様も見たいですよ。
以上、総ページ205と、このサイズ(※B6判…で合ってる?)ではずっしり感がありました。
読み応えからサービス的な面もいいと思います。
しかし、「甘詰留太」センセもなんだかすっかり一般系な雰囲気ですね。
★よかったな、と思ったらクリックして下さい:【人気blogランキング】
・絵 :■■■■■
・話 :■■■■□
・独創性:■■■■□
・属性 : ラブコメ・ビジネス
・おまけ: あとがき・作品解説、合間に作品解説。
・その他: カラー(8P)、短編×8+ショートコミック「春夏秋冬」
(うち「恋は三十路をすぎてから」×6)
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「甘詰留太(あまづめ・りゅうた)」センセの「恋は三十路をすぎてから」です。
図書カードプレゼント、なーんて企画があるようです。
応募券はこちらの「恋は三十路をすぎてから」ほか、雑誌「ヤングキング」、7月発売のアンソロジー「チェンジH」などにあるそうなんですが…ここで注目はそちらの「チェンジH」という単行本。
これ、異性変身(※男女とも)な漫画集なんだって。
こないだの性別反転なラブコメ「世界の果てで愛ましょう/武田すん」に驚いていましたが…時代はそっち!?
わかんないけど。
※仕事のできる「さくらさん」
高卒だそうですが、仕事は学歴関係ないですよねー。
さて、どーでもいい前置きはそこそこに、「甘詰留太」センセの中編・短編の作品集「恋は三十路をすぎてから」です。
特に収録の短編(2話)は、平成17年(2005)、平成18年(2006)と一般系でぼちぼち活動されてきた頃の漫画もあり、注目度の高い1冊になっています。
あ、収録原稿の年代に開き(※メインの中編は平成21年でした)はあるものの、絵の抜群に巧い方なのでまったく問題ありません。
そっち方面ではご安心ください。
せっかく絵の話題が出たので、このまま続けます。
乱れないきっちり線な絵柄。
そちらが強く、また細々と描き込まれる方なので、画面としては濃厚でした。
絵は無論のこと漫画も巧く、世界に入り込めます。
このあたりでの問題はありません。
リアルさもある縦長の人物絵で、唇や骨・肉の描写が特徴。
万事マイナス点はありませんが、こちらの癖が非常に強いため、好き嫌い分かれるでしょう。
「二代目はこすぷれーやー」紹介の際にも書きましたが、以前よりもだいぶ洗練されているんですけどね。
判断には裏表紙のがいいと思いますが…まぁ、ここまで活躍されている方なので、センセの絵はどちらかで見てるのではないかなぁ。
そんなこんなでお話について。
まずはメインの中編「恋は三十路をすぎてから」から。
三十路なOL「上原さくら」
高校卒業して即就職した彼女は、女性ながらも人一倍の努力を認められ、主任に抜擢されていたのでした。
7つ違いの新卒「山田悠」は、人あたりよく、仕事もできる後輩。
ある日、上司に呼び出された「さくら」は、彼が職場へ配属されてからなんとなく感じていた不安そのまま異動の打診をされました。
衝撃そのまま後輩「悠」に当たってしまうんですが、タイミング悪く発生したトラブルを彼に助けられ、貸しをつくってしまったのです。
「今度の日曜、デートすることで返して下さい」
そうした訳で、「さくら」は何十年かぶりのデートを気に入らない相手とすることになったのでした…。
まぁ、大雑把にはそんな感じ。
※オフタイムな「さくらさん」
彼女の心境変化は見どころです。結構コスプレしてくれるんですね。
サラリーマン憧れ(たぶん)な、ビジネス・ラブコメという漫画です。
うん、センセの一般漫画は優しいですねー。
こちらのぶきっちょな主人公「さくらさん」は無論のこと、相手「悠くん」も見かけとは裏腹な男性。
そのため、2人の恋愛話は大人のソレではなく、可愛らしい感じ。
もどかしさに身悶えしながら読んでください(笑)
とりあえずの注目は、「さくらさん」の心を乱した1話前半の打診部分。
長くデザイン課に勤務し、主任を張ってきた人間を「受付」でしょ?
あの異動人事は厳しいなー。
ひでるさんは漫画の登場人物らと当然まっったく関係ないですが、読んで胸のどこかがぢくぢくと痛みました(本当)
だいたい、あの伝え方も酷いですよ。
その後「さくらさん」が荒れたのも仕方のないことでしょう。
追い詰められただけ、センセが言っていた”泣き描写”が効果的に作用していたと思います。
男性側(※しかも世話になっている後輩だし)としては、ほっとけないですよ。ええ。
冒頭にカラー原稿のあった2話目。
基本的に「さくらさん」は眼鏡をかけ続ける人らしく、こちらの素顔は貴重です。
なにしろ、えっち最中からお風呂まで眼鏡でしたからねー。
(※扉絵も1、2話だけ外してました。キャライメージのためかな)
そんな2話以降は、同じ職場内に付き合っている男(しかも後輩)がいるという、ドキドキな流れになります。
もともと短編であったものの仕切り直し連載で、先の異動話は立ち消えになった様子でした。
なんだかひと安心ですよ。
仕事人間で普段は必要以上に堅物っぽく装っている「さくらさん」がため、よりラブコメちっくになっていました。
ラブラブな視線を送る「悠くん」に対し、やたら意識しながらも必至に無視する様が可愛らしいのです。
結局実現はしませんでしたが、バニーガール姿でのえっちは見たかったなぁ…。
※おまけ:スイッチ・オンの「満子さん」
この娘は可愛かったー
その後の職場風景を描いた2話、セーラー服コスプレもある過去エピソードの3話…と漫画は続きますが、連載になったがためか、えっち描写はほとんど描かれません。
なにしろ3話に至っては、バストトップの露出すらなかったですからね。
社員旅行の4話は温泉地ということでさすがにはっちゃけていましたが、残りの2話もお話に比重あり、そんなんは控え目。
なんだか1話からガラりと雰囲気の変わった印象です。
会社の人間も優しいですよ。
特に、あっさりと2人の関係を看破した後輩「真田」さんは、相談相手からフォロー役まで活躍しておりました。
旅行の4話の機転は光ってます。
おかげで露天風呂えっちが見れましたよ(笑)
ほか収録された2話の短編「ボクが制服に着替えたら」、「おひっこし☆ブギ」
どちらのヒロインも名前が「満子(みつこ)」というあたり、なんだか非常に懐かしい感覚です。わはは。
前者は、タイトルに「ボク」が含まれているそのまま、男性コスプレ好きな女の子のお話。
制服に着替えるのは野郎なんですね。
これは、そんな彼を見てスイッチが入ってしまう「満子さん」を楽しむ漫画でしょう。
えろえろさは収録話でトップだろう短編でした。
後者は、当然えっちシーンもあるんですが、ラストが素敵なお話です。
ああなる前のラブラブな様も見たいですよ。
以上、総ページ205と、このサイズ(※B6判…で合ってる?)ではずっしり感がありました。
読み応えからサービス的な面もいいと思います。
しかし、「甘詰留太」センセもなんだかすっかり一般系な雰囲気ですね。
恋は三十路をすぎてから (ヤングキングコミックス) (2009/05/29) 甘詰 留太 商品詳細を見る |
★よかったな、と思ったらクリックして下さい:【人気blogランキング】