まんがさんぽ　■もみゅちち　（狼亮輔）

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■もみゅちち　（狼亮輔）

★まんがデーター　［１０／１５］
・絵　　　：■■■□□
・話　　　：■■■□□
・独創性：■■■■□
・属性　：　成年・ちょびっとファンタジー
・おまけ：　あとがき、ゲストページ、カバー裏に別絵、
　　　　　　カラー描き下ろし「ツンにゃり！」、
　　　　　　描き下ろし「ツンにゃり！…のつづき」
・その他：　初単行本、カラー（１６Ｐ）、短編×１３
　　　　　　（うち「ツンなり！シリーズ」×３）

本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「狼亮輔（おおかみ・りょうすけ）」センセの「もみゅちち」です。

今日は時間がないので、いきなり本文から。
こちらの「もみゅちち」は、「狼亮輔」センセの初単行本。
描き下ろしなど、同キャラ・別シチュエーションのメイン話のほかは、全て短編群という構成です。
舞台設定などはほぼ現代でしたが、ちょっとしたマジックアイテムみたいなのが登場したりする、”ちょびっとファンタジー”な漫画が多く収録されていました。
だいぶ都合良い感じはあるものの、親しみやすい舞台にて独特なえっち展開を実現されています。
こうしたネタで勝負し続けるのもいいかもしれません。

※あいかさん
　この単行本は彼女に牽引されていると思います。次も登場してほしいですね。

ツインテールな「あいか」さんと「夕也」くんの「ツンなりっ！」
単行本ではこちらがメイン扱いになっており、描き下ろしの２話「ツンにゃり！」、「ツンにゃり！…のつづき」もこちらのカップルでした。
お風呂の故障で、お隣「夕也くん」ちへお邪魔した「あいかさん」
何かと突っかかって来る彼女に復讐するため、着替えをこっそりメイド服とすり替えていたのです。
袖を通したメイド服は、”命令したら必ず服従する”という眉唾な売り文句だったんですが…なんと「あいかさん」は、「夕也くん」の言葉に従ったのでした…。
だいたいそんな感じ。

「お風呂でたらこの服しかないんだもん！！」
とかなんとか、いきなり「あいかさん」は怒っていました。
その割に、手袋からカチューシャまで、しっかり着ているんですけどね。
（ファッション的にちゃんと着たいという心理が働くかなぁ。ちなみに、↓表紙のような格好）
意思に反して命令に従ってしまうマジックアイテムのような服でしたが、持続時間は適当。
３コマ程度で回復する時もあれば、なかなか戻らない時もあります。
都合良いですね（笑）
それがため、えっちに至るのでした。
実に勿体ない、オチ部分が…あれはえっち最中に脱がすべきだったか。ううむ。

他のシチュエーションとか色々想像できるんですけどねー。
描き下ろしショート「ツンにゃり！」は、４ページのカラー原稿。
怪しげな煙で「あいかさん」に猫耳・尻尾が生えてしまうというもの。
前回よりもトンデモな事態になっているというのに、とりあえずえっちが始まるのはいかにも成年漫画ですね。
ツンデレっぷりも相変わらずで、
「次こそは！絶対に夕也の彼女になるまでしないんだから…！」
そんなラブラブな事を言ってます。
可愛いなぁ。
「ツンにゃり！…のつづき」は、”にゃり”の言葉が残っているものの猫耳ではありません。
好きな方は残念賞。
とある理由で、前２話と違って素直な「あいかさん」が見られます。
しかも、触手えっちです。
ちょっと意外なオチの彼女にも注目ですね。

カラー原稿のショート（６Ｐ）短編「おいしいミルクティーの作り方」、「魔女さんと僕と」
前者は母乳なメイドネタ。
大きなベル、牛耳など、服装はなんとなくホルスタインちっく。
こちらのヒロインもかなりの巨乳さん。
仕えるべき旦那はなかなかの変態さんで、
「新人が入ったらまず、母乳が出る体質か調べることになっている」
とか言ってました。
調べ済んだ後にえっちしちゃうんですけどね。
後者は裏表紙に描かれている魔女さん。
夜の街で魔女さんに呼び止められた猫耳な男の子がいきなりえろいことされていました。
実験のため必要というならば…普通に採取して下さい（笑）

※左：めぐみちゃん、右：伊藤桜さん
　変身ネタな２人。「めぐみちゃん」のえっちは…ちょっとヤバめですよ。

「めざせ！　むちぷり！！」は薬によって「めぐみ」ちゃんが大人になる短編。
隣の家のお兄ちゃんにラブラブな彼女は、怪しげな薬まで飲んでしまうほど。
ただ、幼女に対してやたらリアルな理想を言ったり、念願かなってムチムチになった「めぐみちゃん」にいきなりえっち仕掛けるなど、なかなか最低な感じ。
どこが良かったのかなぁ。
なんと、こちらでも母乳ネタがありました。
あの薬はかなり危険そうですねー。

眼鏡で大人しい「伊藤桜」さんに告白した「辻」くん。
実は罰ゲームだったんですが、彼女はすっかりその気になってしまい、実は魔女であることをカミングアウトしてきたのでした。
そうした短編「Ｗｉｔｃｈ　Ｍａｉｄｅｎ」
こちらも薬がキーアイテム。
えっち直前で、真相を打ち明けた「辻くん」はちょっとエラい。
好かれるだけのものがありそうです。
でも、ちーとタイミングは悪かったかなぁ。
そんな流れでしたが、いちおう良いっぽい終わり方で、なんだか安心。
なお、カラー原稿の「魔女さんと僕と」のヒロインとよく似た感じがありましたが、別人でいいんですよね。
悪魔「ユリヤ」さんの「せい☆たま」も若干似たネタです。
いじめて系ですね。
オチでの彼女はキュートでした。

拾ってきたＴＶから、”ＴＶの精霊”が登場するという「催淫ちゅ～ん♪」
「廃棄寸前で貴方に拾われてマジ嬉しかったよ～」
とか言ってました。
下手すると…だるまとか、からかさみたいな妖怪の類になるかな。
可愛いからどうでもいいか。
砂嵐で消えるとか、映像の影響を受けるとか、きっちり設定すればお話が広がりそうなキャラでした。
機会あれば、どうなるか２～３話で見たいです。

※幽霊「山鬼さん」
　人外キャラもちらほら登場します。

ほか、「土地神様の憂鬱」は道祖神な彼女。
時間があれば、無数の道祖神を見に長野へ行きたいところなんですが…それはコッチの話ではないですね。
即えっち系でお話はそれなり。
お稲荷様でも良い感じの容姿で、なかなか良いキャラでした。
「ごーすと☆らいふ」は幽霊の「山鬼」さん
成仏するまで部屋に居させてもらう家賃代わりに、隣の部屋に住む「里田」さんの身体を借りてえっちするという展開。
彼女がコスプレイヤーだったので、そんなえっちです。
これはオチが秀逸。
なるほど、アレはなにげに怖い。
さらに、ちょっと怖い雰囲気であった「Ａｎｏｔｈｅｒ　Ｆａｃｅ」はおまじない話。
恋のおまじないを鏡に向かって練習した「かなみ」さん。
何やら身体の様子がおかしくなってきて…という流れ。
お兄ちゃんとのえっちになります。
「Ｌｉｌｉｔｈコレクション　処女のシモベくん♪」は同タイトルＰＣゲームが題材の漫画。
（※ちなみに、原画は「りゅうき夕海」センセでした）
やや説明ばかりの前半は仕方ないかなぁ。
漫画は幼馴染「伊丹遥歩」さんとの水着えっちになってます。

しなやか・柔らかな線の絵柄。
濃淡はトーン処理が目立つため、やや薄め。
しかし、枠間までなくなるような大小のコマ割りで、ページ全体はかなり賑やか。
そのため、ややこってりとした雰囲気になってます。
大きく変化はありませんが、各話にはやや差がありました。
曲線な輪郭と、縦、あるいは横に大きい目、ふんわりとした豊かな胸が特徴。
可愛らしい系統ですね。
ただ、強いデフォルメがため、バランス悪く感じる時もあります。
漫画としても同様かな。
癖があるので、人を選ぶでしょう。
だいたいカラーそのままなため、↓表紙での判断で問題ありません。
あるいは紹介帯の裏（こちらもカラーですが）が最適かと思います。

【まんがデーター・採点の詳細】　大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・絵３：　個性あります。全体的にもう一歩ほしいところ。
・話３：　平均しました。メインシリーズは良かったです。　
・独４：　魔女ショート以外はちょびっとファンタジーでした。なかなか良いと思います。
合計：［１０／１５］

カバー裏では、登場キャラの意外な関係が伺えます。
コラボしても面白いかもしれませんね。