■DOGスタイル (みなもと悠)
★まんがデーター [7/15]
・絵 :■■■□□
・話 :■■□□□
・独創性:■■□□□
・属性 : [一般]時代劇・コメディー
・おまけ: あとがき、作品解説。
・その他: カラー(4P)、短編×4。
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「みなもと悠(みなもと・ゆう)」センセの「DOGスタイル」です。
短編集だったんですねー。
1冊まるまるの長編だと勝手に解釈していたので、ちょっぴりがっかり。
また後述しますが、↓表紙ほどエロスではありませんでした。
そんな訳で、本日は「DOGスタイル」です。
描かれている「みなもと悠」センセは「明日のよいち!」の方。
ひでるさんはこちらが初見。
出版社が同じであり、14巻が同時発売となっているためか、紹介帯や裏表紙でもしっかりアピールされていました。
前述したように、こちらは短編集。
単行本自体の発売は「チャンピオンRED」でしたが、初出についてはあちこち雑誌から。
えっち度が低いのは、そうした理由もあるでしょうね。
※「かのとくん」と犬
こちらを、せめて中編くらいで見たかったですね。
それで言うと、表題作「DOGスタイル」は唯一「チャンピオンRED」からの漫画です。
科学者の祖父をもつ主人公「日野かのと」
誕生日にそんな祖父から贈られてきたのは、ダンボールに入った全裸の女性でした。
「私はお前の犬だ。そして、お前は私の…ご主人様だ!」
そう、彼女はマンション住まいで犬が飼えなかった彼のため、祖父が発明した犬だったのです。
そんな訳で、首輪・全裸な女性とのコメディー。
漫画のポイントは、「ご主人様」とか言いつつも、偉そうな物言いの彼女…ではありません。
主人公「かのとくん」ですね。
ぶっちゃけ、この漫画中でもっとも可愛らしく描かれているのは彼でした。
クラスメイトらの対応もそんな感じ。
そうした女性っぽい「かのとくん」が男らしくなる切っ掛けを、犬という彼女がサポートする~という内容。
「とてもオスとは思えないな」
実際にそうした台詞もありましたね。
オチも面白く、これが長編の1話目ならばいいんですが…短編としてはややパンチ弱め。
個人的には、「かのとくん」と犬な彼女とのドキドキコメディーのが良かったなぁ。
また、ヒロインはほぼ全裸なんですが、バストトップを筆頭に肝心な部分は描かれておらず。
エロス的にも中途半端でした。
ちなみに、ひでるさん的には小さい頃の孫の台詞から、何年もの時間をかけてまで犬を開発したおじいさんがいいなぁ、と。
訳の分からんところになんとなく感動していましたが。
※左:愛染(アイゼン)、右:ゆず
やはり胸は大きめになるのでした。
女性に対して興味津々であるものの、恥ずかしさが先に立つ主人公「叶愛染(かのう・あいぜん)」
マトモに対応できるのは、幼馴染み「ゆず」だけでした。
ある日、彼女が落した愛染明王の恋愛成就のお守りに”素敵な彼女”を願ったところ…眷属の1人という「朧月夜(おぼろつきよ)」によって、彼は女性にされてしまったのでした。
そんなんが「叶えてアイゼン」
いちおう雑誌掲載時は前後編モノで、ページ数としては最も多め。
先の短編は女性っぽい男性でしたが、こちは完全に性別逆転な漫画。
そんな訳で、彼(彼女)は別人のイトコとして学校に通うこととなるんですが…学校での着替えの際に、初めて自らが女性の体だと気付いているんですね。
ここがやたら違和感。
だって、普通は女になったと気付いたその直後に確認するものでしょ?
どこで調達したのか、しっかり女性モノの制服着ている訳だし。
バストそこそこサイズで、ノーブラとか言っていたので…だいぶ日常生活でも違和感があると思うのだけれど。
まぁ、いいか。
漫画は彼が女性になったことで、「ゆずさん」の本心に気付き・心を通わせるというもの。
あの場面で、自ら犠牲になってまで助けようとしていた彼女は凄いですね。
ただし、後半の展開はちょっと安直な感じ。
彼何かと目立つ雰囲気で、少なくとも5名ほど彼女がいるようだったので、何かと噂になり易いと思うけど。
あーしたイベントなく、女性で口説いてほしかったなぁ。
はっちゃけ時代劇な漫画「ネコったま!」
簡単には怪盗・警察(与力)な漫画ですが、時代劇・現代とが融合した、妙な世界になっていました。
そんな舞台の説明は、直接怪盗をする理由にもなっているんですが…ぶっちゃけ、短編ではめんどくさい設定。
前半のだらっとした解説はいかにもそんな感じ。
もっとシンプルのがいいのでは。
また、一見善人な「浮羽」が実は悪人…というのは、先の漫画と同じでネタかぶりです。
普通に怪盗・警察のラブコメで良かったのでは。
とりあえず怪盗(ドロボー)ネコとか呼ばれていましたが、特に名前の無い大怪盗。
そう、よくよく見ると女性なんですね。
彼女としては与力「たまき」さんを気に入っていたので、まぁ百合ちっくでいいか。
※左:たまき、右:行眞(こうま)
「たまきさん」の頭上にあるパトライトが可愛いです。
収録では最も古い原稿の「ヴィランズソウル」は鎌倉時代末期な漫画。
絵柄としてはそれなり。
こちらは適度な漫画具合で、はっちゃけてはいません。
ただ、善人だったのが実は…というネタはこちらも同様でした。
あとね、ひでるさんはこの時代好きですが、ちと一般的でないんですよねー。
強く柔らかな線の絵柄。
濃淡はやや濃く、コマ割りは細かめでページは賑やか。
ジャンル的にコメディー崩しが多く、特に小さいコマはそんな感じ。
良い部分との差があります。
個人的には、ちらほら引っ掛かる表現もありました。
また、初出そのまま、原稿時期はバラバラで全体は不安定。
収録のうち「ヴィランズソウル」以外は、だいたい↓表紙からの感覚で問題ないでしょう。
タイトル、↓表紙から察せられるほどにえっちっぽくはありませんので、ひでるさんのように期待し過ぎないよう注意。
【まんがデーター・採点の詳細】 大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・絵3: 平均して普通くらいだと思います。
・話2: 悪くはないものの、似たような展開の連発はどうも…。
・独2: 軽いですね。ファン向け作品集でしょう。
合計:[7/15]
「たまきさん」のデザインとか、ちらほら面白い部分もあるんですが…。
表題作がもう1、2話あれば良かったなぁ。
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・絵 :■■■□□
・話 :■■□□□
・独創性:■■□□□
・属性 : [一般]時代劇・コメディー
・おまけ: あとがき、作品解説。
・その他: カラー(4P)、短編×4。
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「みなもと悠(みなもと・ゆう)」センセの「DOGスタイル」です。
短編集だったんですねー。
1冊まるまるの長編だと勝手に解釈していたので、ちょっぴりがっかり。
また後述しますが、↓表紙ほどエロスではありませんでした。
そんな訳で、本日は「DOGスタイル」です。
描かれている「みなもと悠」センセは「明日のよいち!」の方。
ひでるさんはこちらが初見。
出版社が同じであり、14巻が同時発売となっているためか、紹介帯や裏表紙でもしっかりアピールされていました。
前述したように、こちらは短編集。
単行本自体の発売は「チャンピオンRED」でしたが、初出についてはあちこち雑誌から。
えっち度が低いのは、そうした理由もあるでしょうね。
※「かのとくん」と犬
こちらを、せめて中編くらいで見たかったですね。
それで言うと、表題作「DOGスタイル」は唯一「チャンピオンRED」からの漫画です。
科学者の祖父をもつ主人公「日野かのと」
誕生日にそんな祖父から贈られてきたのは、ダンボールに入った全裸の女性でした。
「私はお前の犬だ。そして、お前は私の…ご主人様だ!」
そう、彼女はマンション住まいで犬が飼えなかった彼のため、祖父が発明した犬だったのです。
そんな訳で、首輪・全裸な女性とのコメディー。
漫画のポイントは、「ご主人様」とか言いつつも、偉そうな物言いの彼女…ではありません。
主人公「かのとくん」ですね。
ぶっちゃけ、この漫画中でもっとも可愛らしく描かれているのは彼でした。
クラスメイトらの対応もそんな感じ。
そうした女性っぽい「かのとくん」が男らしくなる切っ掛けを、犬という彼女がサポートする~という内容。
「とてもオスとは思えないな」
実際にそうした台詞もありましたね。
オチも面白く、これが長編の1話目ならばいいんですが…短編としてはややパンチ弱め。
個人的には、「かのとくん」と犬な彼女とのドキドキコメディーのが良かったなぁ。
また、ヒロインはほぼ全裸なんですが、バストトップを筆頭に肝心な部分は描かれておらず。
エロス的にも中途半端でした。
ちなみに、ひでるさん的には小さい頃の孫の台詞から、何年もの時間をかけてまで犬を開発したおじいさんがいいなぁ、と。
訳の分からんところになんとなく感動していましたが。
※左:愛染(アイゼン)、右:ゆず
やはり胸は大きめになるのでした。
女性に対して興味津々であるものの、恥ずかしさが先に立つ主人公「叶愛染(かのう・あいぜん)」
マトモに対応できるのは、幼馴染み「ゆず」だけでした。
ある日、彼女が落した愛染明王の恋愛成就のお守りに”素敵な彼女”を願ったところ…眷属の1人という「朧月夜(おぼろつきよ)」によって、彼は女性にされてしまったのでした。
そんなんが「叶えてアイゼン」
いちおう雑誌掲載時は前後編モノで、ページ数としては最も多め。
先の短編は女性っぽい男性でしたが、こちは完全に性別逆転な漫画。
そんな訳で、彼(彼女)は別人のイトコとして学校に通うこととなるんですが…学校での着替えの際に、初めて自らが女性の体だと気付いているんですね。
ここがやたら違和感。
だって、普通は女になったと気付いたその直後に確認するものでしょ?
どこで調達したのか、しっかり女性モノの制服着ている訳だし。
バストそこそこサイズで、ノーブラとか言っていたので…だいぶ日常生活でも違和感があると思うのだけれど。
まぁ、いいか。
漫画は彼が女性になったことで、「ゆずさん」の本心に気付き・心を通わせるというもの。
あの場面で、自ら犠牲になってまで助けようとしていた彼女は凄いですね。
ただし、後半の展開はちょっと安直な感じ。
彼何かと目立つ雰囲気で、少なくとも5名ほど彼女がいるようだったので、何かと噂になり易いと思うけど。
あーしたイベントなく、女性で口説いてほしかったなぁ。
はっちゃけ時代劇な漫画「ネコったま!」
簡単には怪盗・警察(与力)な漫画ですが、時代劇・現代とが融合した、妙な世界になっていました。
そんな舞台の説明は、直接怪盗をする理由にもなっているんですが…ぶっちゃけ、短編ではめんどくさい設定。
前半のだらっとした解説はいかにもそんな感じ。
もっとシンプルのがいいのでは。
また、一見善人な「浮羽」が実は悪人…というのは、先の漫画と同じでネタかぶりです。
普通に怪盗・警察のラブコメで良かったのでは。
とりあえず怪盗(ドロボー)ネコとか呼ばれていましたが、特に名前の無い大怪盗。
そう、よくよく見ると女性なんですね。
彼女としては与力「たまき」さんを気に入っていたので、まぁ百合ちっくでいいか。
※左:たまき、右:行眞(こうま)
「たまきさん」の頭上にあるパトライトが可愛いです。
収録では最も古い原稿の「ヴィランズソウル」は鎌倉時代末期な漫画。
絵柄としてはそれなり。
こちらは適度な漫画具合で、はっちゃけてはいません。
ただ、善人だったのが実は…というネタはこちらも同様でした。
あとね、ひでるさんはこの時代好きですが、ちと一般的でないんですよねー。
強く柔らかな線の絵柄。
濃淡はやや濃く、コマ割りは細かめでページは賑やか。
ジャンル的にコメディー崩しが多く、特に小さいコマはそんな感じ。
良い部分との差があります。
個人的には、ちらほら引っ掛かる表現もありました。
また、初出そのまま、原稿時期はバラバラで全体は不安定。
収録のうち「ヴィランズソウル」以外は、だいたい↓表紙からの感覚で問題ないでしょう。
タイトル、↓表紙から察せられるほどにえっちっぽくはありませんので、ひでるさんのように期待し過ぎないよう注意。
【まんがデーター・採点の詳細】 大まかにこんな感じ。絵、話、独創性の順です。
・絵3: 平均して普通くらいだと思います。
・話2: 悪くはないものの、似たような展開の連発はどうも…。
・独2: 軽いですね。ファン向け作品集でしょう。
合計:[7/15]
「たまきさん」のデザインとか、ちらほら面白い部分もあるんですが…。
表題作がもう1、2話あれば良かったなぁ。
DOGスタイル (チャンピオンREDコミックス) (2010/12/08) みなもと 悠 商品詳細を見る |
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